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ハードディスクが壊れたので復旧した話 [トラブル]


先日の日曜日、インターネットから収集した情報を整理していると、不意にハードディスクのエラーを告げるポップアップがデスクトップ右下に現れた。

スクリーンショットを取り忘れたが、メッセージの内容は「エラーがあるので再起動してください」というものだったと記憶している。

その時はとりあえずメッセージに対する対処は保留として、作業を終えてから再起動すると。

Windowzの再起動時に自動でエラーの修復が行われて再びデスクトップが立ち上がっては来たのだが。

倉庫に使っているハードディスクに不良クラスタが発生している事がわかった。


このようなケースの場合、不良クラスタの発生したハードディスクのバックアップを出来るだけ早く行う。

今回も再起動後すぐにrobocopyでデータのバックアップを行って、予備に買っておいた新品のハードディスクと交換、バックアップからデータを書き戻して復旧を行った。

しかし、不良クラスタの発生したハードディスクからのバックアップはファイルの欠損や破損が発生している事がある。

例えば、あるはずのファイルが無くなっていたり、jpegなどの画像ファイルが開けない(或いは開けても正常に表示されない)、zipなどの圧縮ファイルが破損していて解凍が出来ない、という事が起こり得るのだ。

そこで復旧の手順としては、まず一ヵ月毎に行っているバックアップよりファイルをコピーする。

するとそれ以後に更新された内容が無いため、今度は壊れたハードディスクからのバックアップを「FastCopy」というファイルコピーツールでコピーする。

robocopyではなく「FastCopy」を使う理由は、「FastCopy」の場合同じファイルの上書きを新しい日付のものに限定出来るからだ。(単にrobocopyの使い方を知らないだけともいう)

これでコピー元とコピー先で同じファイルがあった場合、コピー元のファイルに破損があっても上書きコピーされる事は無い。

以上の作業によって、万が一壊れたファイルや失ったファイルがあったとしても、それは最近更新されたものだけになるはずだ。


という事で復旧作業を終えたわけだが。

その後も今日までいくつかファイルを開いて確認をしてきたが、問題は見つかっていない。

まあほとんどのファイルは今後必要になるかどうかもわからないものだが。

中には10年以上前に保存しておいたおかげで、後に必要になって助かったファイルも少なくないわけで。

そういう理由があって、私は過去に存在したパソコン関係の情報やソフトウェア、デバイスドライバなどの収集を続けている。

したがって今後もこの倉庫の中身は増え続けていくことだろう。


なんにせよ、今回もバックアップのおかげで復旧の手間は最小限で済んだ。

バックアップはしておくものだ。


本件に関係のある記事

ハードディスクのデータが読めなくなる
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2020-07-29

Windowz10へアップグレード後にファイルが消える問題への対処
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2016-06-17

ハードディスクが壊れた
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2014-10-31



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ひでぶっ! [セキュリティ]


時々お世話になる、黒翼猫様のblogを久しぶりに覗いたらこんな記事が。

【悲報】トレンドマイクロさんが(以下略)
http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/2014644.html


要約すると

・三菱電機が「トレンドマイクロさんのおかげでセキュリティは万全です!」とドヤ顔

・その後半月もたたないうちに、三菱電機に不正アクセスがあって情報流出


えっ!?


そして日本のセキュリティサービスで断トツのシェアを誇るのもトレンドマイクロ。


ひでぶっ!


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Alder Lake について [CPU]


昨日、IntelのAlder Lakeが正式に発表され、11月4日の発売日が予告された。

このAlder Lakeは、従来のx86系CPUには無い新しい構造を持つ。

それは「Big & Little」という、省電力コア(以降、Eコア)と高処理能力コア(以降、Pコア)を組み合わせた非対称マルチコアである。

Alder Lakeの場合、EコアにはATOM系のコアである“Gracemont”が、Pコアには“Golden Cove”が使われているのだが、同じBig & Little構成の一般的なArm系CPUと大きく違うのが「Intel Thread Director」という仕組みで、CPUの能力を出来るだけ効率的に引き出せるようにEコアとPコアへプログラムの処理=スレッドを割り当てるようになっている。

つまり、Arm系のようなEコアからPコアへの完全な切り替えではなく、EコアとPコア両方が協調して動作する。

その結果同じ16コアのCore i9-12900KとRyzen 9 5950Xを比較すると、ベンチマークのスコアはCore i9-12900Kが上回るという結果になるようである。

不思議なのは同じ16コアとはいえ、Core i9-12900Kの場合は半分がEコアなのに全てがPコアであるRyzen 9 5950Xを上回る事。


その原因はなんだろう?

いくらCore i9-12900KのIPCがRyzen 9 5950Xよりも上とはいえ、それはGolden CoveのPコアだけの話である。

16コア全てを使うマルチスレッド処理ならば、Eコアが足を引っ張ってCore i9-12900Kのスコアはもっと伸び悩むはず。

この問題に関する答えは、以下の記事にあった。

第12世代Core、PコアとEコアという2種類のCPUの組み合わせなのになぜRyzenより速い?
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1361961.html


答えを一言で言えば、「Intel Thread Director」が優秀な仕事をしているから、となる。

全てのプログラムとデータがL1~L3キャッシュの中に収まってしまうのであれば話は変わるのかもしれないが、どのような処理であれCPUは全ての力を利用者が求める一定の処理だけに注ぎ込んでいる訳ではない。

なので、OSのスケジューラとCPUのスケジューラが協調してPコアが得意な処理は全てPコアに回して、それ以外をEコアで処理する、という事をやっているようだ。

また、3D画像処理や動画のエンコードなど、現在の浮動点少数演算は昔のように原始的な浮動小数点演算器が一つ一つバカ正直に計算しているわけではない。

一般にSIMD命令と呼ばれる、複雑な演算処理の答えを一発で出すハードウェアアクセラレータと言うべき命令処理回路を使う。

これをEコアにも持たせればPコアと同等の結果を出す事は簡単なワケで、恐らくそういう事なのだろう。


まァそんなワケで、史上最強のx86 CPUの座を奪還した? IntelのAlder Lake。

これに対するAMDのCPUはZen4となるのだが。

出るのは一年後くらいになるらしいので、その頃にはIntelも新しいCPUを出して来るに違いない。

AppleのM1の存在もあるし、この先CPUのパワー競争はどうなっていくのか興味深い。


参考:

Windows11とAlder LakeとDDR5メモリ
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2021-10-06


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長く業界にいて専門知識を持っているはずの人々でも混乱する [USB]

長く業界にいて専門知識を持っているはずの人々でも混乱する
https://news.mynavi.jp/article/20211021-mbp/

上記リンク先の記事は、2021年10月現在最新のMac book Proに関する記事だが。

その中のUSBに関する記述でこういう文言がある。

「長く業界にいて専門知識を持っているはずの人々でも混乱する」

USBとは一体なんのために作られた規格なのか。

以下略。



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現在のナノインプリント・リソグラフィ [ハードウェア]

今から2年以上前、私はこんな記事を書いた。

ハンコで作る、東芝のNAND
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-05-01

元ネタになった記事では、「東芝メモリら4社連合、ナノインプリントでNANDを19年にも量産へ」という見出しが付いていたのだが。

今現在はこんな状況らしい。

キオクシア、キヤノン、大日本印刷、「ナノインプリント」を2025年にも実用化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC10DEC0Q1A910C2000000/

なんと当時の予定より6年遅れの“予定”であるという。

この技術、もう無理なんじゃないだろうか。

NANDの開発競争の激しさを考えると、さすがにもう時間切れだと感じる。

だが、今ここで諦めるのはダメだという事も理解出来る。

まるで蜃気楼のようなゴールを追い続けるという技術開発は、現在半導体製造で最重要技術とも言えるEUVリソグラフィでも起きた事。

まあ、本当にゴールまで辿り着ければ、という事なのだが。


こうなった以上、キオクシアは人身御供になってもらうしかない。

そして実用化までたどり着く事が出来れば。

その果実を最初に得る事が出来るのもまた、キオクシアになるのだ。



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M1 ProとM1 Maxに脱帽 [CPU]


かつてAMDが掲げた理想をAppleが実現した。

CPUもGPUも最高性能となったM1 ProとM1 Max、課題はアプリケーション対応
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1359506.html


まさにAPUの到達点。

設計思想が現在のx86と違う事がこのような結果を生んだのか。

なんにせよ、先を越されたという感じがする。


現在のCPUが持つ最大のボトルネックはメインメモリが遅い事。

この問題は世界中で最も多く使われるWindowsパソコン、PC/AT互換機共通の問題でもあり、かつ今のままでは永遠に解決不可能な問題でもある。

もちろん解決といっても“完全”には無理で、いくらか緩和する事が精々だが。

それでもCPUのパッケージ上にメインメモリを載せる事は、現在の技術で可能な答えの一つである事に違いはない。

可能であれば、現在3次キャッシュとして登載されるメモリをそのまま64GBにまで増量出来れば良いのだが。

これはAMDが来年早々にでも出荷するZen3+に使われている技術、「3D Chiplet Stacking Technology」を発展させて、現在たったの198MBであるものを桁違いに大容量化させなければならない。


なんにせよ、メモリ帯域が最大400GB/sともなればCPUにしろGPUにしろ遅いはずがない。

ましてやTSMCの5nmプロセスで製造され、トランジスタ数も大幅に増量されているのだ。

IntelとAMDはM1と同様の技術を導入するか、それに代わる技術を開発しない限り、今後永遠にApple製のCPUより遅いCPUしか開発出来ないだろう。


参考:

AMDの“Zen”と、HBM
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2015-05-08
富岳とM1の共通点
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2020-11-18



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懐かしい・・・Celeron 300A [旧式パソコン]


今日、こんな記事をみつけた。

パワレポ30周年記念生配信やります!! (以下略
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/kaizou/1358662.html

ここのサイトでは、時々昔のネタを引っ張り出して年寄り共を喜ばせているのだが。

今回はCeleron 300Aと来た。

Celeron 300A は私の記憶の中でも特別に鮮明なもので、元々300Mhz動作なのにほぼ確実に450Mhzで動作し、小改造でデュアルCPUにも対応するという大変おいしいCPUだった。

もちろん定格の1.5倍動作なんてそうそうあるものではない。

まあそれ以前にはPentiumⅡ266Mhzが496Mhzで安定動作なんてのもあったが、Celeron 300A は1万円台の格安CPUである。

しかもDual Slot 1 マザーでデュアルCPU環境が格安で構築出来るのだ。

もちろん、私もやってみた。

FREEWAYのFW6280BXDRというキワモノマザーボードに、SMP対応の改造したCeleron 300A を2個使って。

結果は自己満足のみ。

450Mhzのデュアル動作は出来たものの、だからどうなんだ、という。

当時はCPUが2個の環境を想定したアプリケーションプログラムなどサーバーなどの業務用途しかなく、複数のアプリを起動して疑似的なマルチタスクを行う場合にWindowz2000がお利口な振る舞いをしてくれたならば多少レスポンスが良くなるだけという。

今思えば、目的もなくデュアルCPU環境などやっても使い道などあるはずもない。

なによりも、私はそれ以前にもPentiumⅡでデュアルCPU環境を作ったものの、1年と経たずに売り払っているのだ。


そして現在。

かつてのような熱はすっかり冷めてしまったが、大した意味もなく16コアのCPUを使っている自分が居る。

バカは何度でも同じ過ちを繰り返すのだという、良い見本である。


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Windows11とAlder LakeとDDR5メモリ [OS]

昨日11月5日より、Micro$oftからWindowz11の提供が開始された。

発表から数か月、各方面で様々な波紋を呼んだWindowz11。

一般消費者を省けば、大部分で否定的な見方をされているが。

中身はほとんどWindowz10のまま、ユーザーインターフェイスの刷新と、主にセキュリティ機能の強化が行わている(ことになっている) Windowz11。

私はとりあえずISOファイルのダウンロードだけしたが、今の所インストールして試す予定は立っていない。


ネット上では10月6日現在、大した情報は出ていない。

パソコン関係の情報サイトでも詳しい解説などは無く、一番情報量が多い所でも新機能を並べて説明しているだけだ。

Windows 11正式リリース!気になる新機能をまとめて解説
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1355860.html

実際の所、Windowz10で問題ない人にはまるで魅力が無いOSという事もあるが、ハードウェアの要件が厳しい事もあるだろう。

ちょっと試すにも古いパソコンを再利用して、という事が出来ないケースが多いからだ。

まあ、Windowz11が真価を発揮するには、パソコンの買い替えが進んでDDR5メモリを使うシステムが大半になるまで待つ必要があるのかもしれない。


さて。

そのWindowz11を最大限活用出来るパソコンといえば、もうすぐIntelのAlder Lakeが出るらしい。

公式の情報ではないが、今から約一か月後の11月4日に販売開始だとか。

Alder Lakeは11月4日発表? MSIが対応クーラーのキャンペーン開始日を公開
https://news.mynavi.jp/article/20211006-2009120/


Alder Lakeは一般向けパソコン用で初めてDDR5メモリに対応するCPUで、Arm系CPUでおなじみのBig & Little構成の16コアCPU。

つまり高性能コア8+省電力コア8という構成で、通常は省電力コアのみの動作、高負荷の時はそれに高性能コアが加わるという動作の仕方をするようだ。

IPCは当然にZen3を上回り、動作周波数も最大で5.3Ghz程度まで伸びるらしいから、Ryzen 5000シリーズを大幅に上回る性能が予想される。

ちなみにWindowz11はAlder Lakeに搭載された新しい命令などに対応するらしい。

なので、Alder LakeはWindowz10よりもWindowz11の方が効率良く動くようだ。


それからAlder Lakeが対応する新しいメモリ規格であるDDR5について。

Alder Lakeの発売が近いからか、秋葉原の各販売店でサンプルの展示が増えているらしい。

その写真を見ると、特徴的なのがメモリモジュールの“おでこ”に載った電源回路。

DDR5ではメモリモジュールへの給電は12Vで行われて、DDR5の動作電圧である1.1Vへの電圧変換はメモリモジュール上の電源回路で行う事になった。

またメモリバスの動作周波数が倍になった事でバス上を行き来するデータの信頼性が落ちてしまったため、これまで一般のパソコンではほとんど採用されなかったエラー訂正機能が必須となり、このエラー訂正機能もこの電源回路の制御チップに内蔵されている。

従ってメモリモジュールの製造コストは確実にDDR4を上回る。

パソコンのメインメモリは価格変動が大きいので製造コストが~とか言っても落ちる時は落ちるので、高いか安いかはその時々によるが。

世界的に見ると物価がかなり上がっていることもあり、それも含めるとDDR5メモリモジュールの購入にはDDR4の時よりも確実に出費が増えると思う。

いずれにしろ出始めはモジュールの動作周波数も低くDDR5のメリットはあまりない上に、普及が進むまでメモリチップの製造原価も高止まりし、さらに流通での価格も当然に高額を維持すると思われるので、無駄な出費を抑えたい人は1~2年は様子見した方が良いと思う。


次世代のサーバー/ハイエンドPC向けDRAM「DDR5メモリ」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1076835.html

DDR5メモリの性能と特徴をDDR4との比較とともに解説!発売時期の見通しも
https://www.seleqt.net/gadget/what-is-ddr5-ram-features-availability/



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USB Type-Cケーブルのロゴ [USB]


USB Type-Cケーブルに新しい「ケーブル電力定格ロゴ」が登場
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2110/01/news082.html

最近発売されたUSB Type-Cケーブルは、ケーブルのコネクタ部分にロゴが印刷又は刻印されるようになった。

最初からそうしていれば良かったものを。

それ以前に出たケーブルは、すでに業界の中では無かった事にされているのか。


ただまあ、これでケーブルが何に対応するのか、ロゴの意味を理解している人であれば間違える事はなくなった。

これだけは良かったと思う。

上記リンク先の記事では、そうしたロゴが新しく増えた事を記事にしている。

要はUSB4と新しいUSB PD規格に対応するロゴが新たに加わったという事だ。


ちなみに新しいUSB PDの規格は「USB PD 3.1」といって、最大で48V 5Aの給電が可能になるもの。

USB Power Deliveryに新リビジョン 給電能力を最大240Wに引き上げ
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2105/27/news094.html

ただでさえあの小さなコネクタに5Aもの大電流はオーバースペックに思うが、さすがにそれ以上電流を増やす事は出来ないようで、電圧をこれまでの最大20Vから28V、36V、48Vの3種類を増やして供給出来る電力を増やしている。


というワケで、今後はケーブルのコネクタ部分に印刷されたロゴを見て、そのケーブルの仕様を確認出来るようになった。

一つだけ問題があるとすれば、ロゴの偽装で偽物を生産可能になった事くらいか。

ただしこの問題は、信頼出来る場所で信頼出来る製品を買う事で防ぐ事が可能だ。

まあ、USBのケーブルに関しては今後も注意が必要という事だけは変わらないという事か。



この件に関係する記事

USB PD に対応するケーブル
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2020-09-10

汎用性が著しく落ちたUSB4規格と専用ケーブル
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-04-22

今度はUSB4
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-03-05

USB Type-C ケーブルは何を買えば良いのか
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2017-08-14


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キオクシアのPCIe 5.0対応SSD [SSD]


TECH POWER UPによると、キオクシアが PCIe 5.0に対応するSSDを発表したらしい。

KIOXIA CD7 Series PCIe 5.0 SSDs Belt Out 14 GBps Sequential Transfers
https://www.techpowerup.com/287069/kioxia-cd7-series-pcie-5-0-ssds-belt-out-14-gbps-sequential-transfers

記事のタイトルにもあるが、最大転送速度は14GB/sにも達する。

これはまだ試作品のためもっと速度が上がる可能性もあるが、PCIe 5.0における4レーンの最大速度が16GB/sなので、この速度は事実上、上限に近いのかもしれない。


ただ心配なのは消費電力だ。

過去に発表されたMarvellのエンタープライズ向け PCIe 5.0対応 SSDコントローラは、最大消費電力が約10Wもある。

今回発表されたのは エンタープライズ向けの2.5インチフォームファクタ SSDであり、熱対策の問題は解決されているはずだが、一般向けの M.2 フォームファクタで10Wクラスの発熱量は大型の強制空冷ヒートシンクが必要になると思う。

fac_m2_ssd.png
私が想定するM.2 フォームファクタSSD用の強制空冷ヒートシンク。ファンの大きさは40mm。

なお、一般向けでPCIe 5.0 対応の M.2 フォームファクタ NVMe 対応SSDには、9月にPhisonからE26というコントローラが発表されている。

こちらを採用したSSDは来年後半に発売が予想されているが、消費電力と熱の問題はどうなのか。

エンタープライズ向け製品よりも速度が遅い可能性があるので、意外と低消費電力だったりするのだろうか。


参考:

キオクシア CM6-R シリーズ (エンタープライズ向け 2.5inchフォームファクタのNVMe SSD)
https://business.kioxia.com/ja-jp/ssd/enterprise-ssd/cm6-r.html

Marvell、14GB/sを実現した業界初のPCIe 5.0対応SSDコントローラ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1327649.html

Phison、PCIe 5.0 SSD向け新コントローラ。採用製品は2022年後半に登場
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1354506.html


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NURO光へ変えたお話 [ネットワーク]

私は長年、So-net のADSL接続サービスを利用してインターネットへ接続してきた。

そしてこれまで大した不自由もなくインターネットを利用して来たが、この度So-netのADSL接続サービスが2021年9月いっぱいで終了という事で、回線の変更を余儀なくされる事に。

そこで選んだのがNURO光。

私の住所は永くNURO光のサービス圏外だったが、タイミング良く?圏内に入ったようなので候補に挙がり、光回線がNTTとは別の独自回線という事で、昨今のコロナ騒ぎで遅くなったNTT回線を回避するという理由からの選択であった。
※首都圏など都会では、そんな事はないらしい。

だが一つ、大きな懸念が。

それは光回線によるインターネットへの接続に絶対必要な、ONU(光回線終端装置)というデバイスが中国企業のZTEやHuaweiのONUであるという事。

最近は台湾企業のSercomm製やSONY製の端末もあるらしいが、NURO光は普通に契約するとONUを選べないうえに、例外的に選択出来るSONY製ONUは私にとって不要なサービスの契約を強要されるため選ぶ事が出来ず、「運が良ければSercomm製ONUかも?」という状況でNURO光を契約せざるを得なかった。

そして結果、私の元に届いたONUは運悪く“HuaweiのHG8045Q”となった。


さて。

セキュリティの観点で言えばHuaweiのONUなど論外である。

だが交換は不可能でないにしろ、正当な理由をもってかつゴネる必要があるようで、その行為自体私には許容できない事だった。

となるとHuaweiのONUを使いつつセキュリティの確保を目指さなければならない。

幸い先人達が公表してくださっている情報が豊富にあり、私の懸念を回避する策もあるようだった。

以下はその“HuaweiのONUを使わざるを得ない私がどうやってセキュリティを確保したのか”を記すものである。


光回線の場合、光ケーブルから入って来る信号はONUによって一般的な銅線によるLANの信号に変換される。

そしてその信号はONUからルーターに引き渡され、ルーターによって各デバイスのIPアドレスに対して送信、という事になる。

ここでNURO光のONUが厄介なのは、ONUとルーターが一体化されている事。

昨今はNTTなどでもONUとルーターは一体になっているが、本来ONUとルーターは別のモノなので、NTTの場合必要であればONUとルーターを別にしているし、ルーター一体のONUでもルーター機能をOFFに出来るのが普通だ。

しかしNURO光のONUはルーター機能をOFFに出来ない。

HG8045Qの場合、過去に管理者用のIDとパスワードが解析され、それを用いる事でルーター機能をOFFに出来たようだが、その後のファームウェアアップデートによって管理者用のIDとパスワードは変更されてしまったため、今はもう出来ない。

そこで残るルーター機能を回避する手段が、DMZを経由したネットワーク信号の横流しだ。

DMZというのは本来戦争用語で「武装衝突を避けるための緩衝地帯」を指すが、ネットワーク用語としては「インターネット(WAN)とローカルエリアネットワーク(LAN)の間に置く緩衝地帯」という意味で用いられる。

一般にはこのDMZにネットワークの通信を制御するサーバーを置いて通信を制限する事で、外部からの攻撃を防ぐ事になる。

このDMZに自前で用意したルーターを指定してやれば、“屋内のLAN内からは見かけ上 HG8045Qは存在しない”事になり、自前のルーターがインターネットとの通信制御を担う事になる。

ちなみに、これは所謂“二重ルーター”というヤツで、トラブルや通信の遅延の原因になるため推奨されないのだが、適切な設定でトラブルは起きないし、ルーターの性能が高ければ遅延は無視出来るため、今回セキュリティを重視して二重ルーターにする事にした。


という事で、HG8045Qの設定は以下のように行った。

まずHG8045Qの電源を入れてLEDの点灯でインターネットに接続されている事を確認し、LANポートに有線でパソコンを接続して「192.168.1.1」にアクセス、管理画面にログインする。(この時初めて設定画面にアクセスするのであればパスワードの設定を要求されるので、パスワードも設定する)

管理画面に入ったらHG8045QのIPアドレスを「192.168.100.1」など、左から3つめを自前ルーターで使わない数に設定。(初期値の192.168.1.xxx が自前ルーターで使わないアドレスであればそのままでOK)

次にHG8045QのLANポート(黄色のWANポートではない)から有線で自前ルーターのWANポートに接続し、自前ルーターを起動させる。

しばらく待つとHG8045Qが自前ルーターを認識するため、「転送ルール」のタブを開いてDMZの設定を行う。

ホストアドレス項目の右側にあるドロップダウンリストを開くと自前ルーターのMACアドレスがあるので、これを選択してチェックボックスをチェック、その後適用ボタンをクリック。

HG8045Q_dmz.png
DMZの設定画面。こんな感じに設定してあげれば良い。

最後に「WLAN」のタブを開いて無線LAN機能を全てOFFにする。

あとは全てのデバイスを自前ルーターに接続するようにすれば、インターネットの通信は自前ルーターによって管理される。

これでHG8045Qにセキュリティの穴が存在したとしても、自前ルーターより内側は守られるという寸法だ。


また、忘れてはならないのがDNSの設定。

DNSとは、例えばあひる先生のサイトを見る場合「https://duckduckgo.com/」というようなURLをブラウザに入力する。

この“URL”はインターネット上の住所のようなものだが、これはあくまで人間にわかりやすく表記したものであり、実際の住所は「40.89.244.232」という10進数の羅列となっている。(IPv4の例。今後主流のIPv6では 0123:4567:89ab:cdef という感じの16進数の羅列になるが、あひる先生はIPv6の住所を持っていないようだ。なお厳密にはIPv4が32桁、IPv6は128桁の二進数が本当のIPアドレス)

すると「https://duckduckgo.com/」と入力された住所は、誰かが本来の住所である「40.89.244.232」に変換しなければ通信が届かない。

その変換を担うのがDNS(Domain name System)という仕組み。

一般にWindowsパソコンの場合、ルーター本体のIPアドレスが自動的に設定される。

恐らくルーターは内部に設定されたインターネット上のDNSサーバーに名前解決の要求を投げるだけだと思われるが、ルーターに設定された初期値のままだと接続先のDNSサーバーがどんなものかもわからないし、もしそのDNSサーバーが犯罪者に乗っ取られていたりすれば本来の住所と通信が出来ない。

そんな事ってあり得るのか?と思うかもしれないが、DNSサーバーの内容が書き換えられて犯罪に利用された例は実際にある。

従ってルーターには必ず信頼の置けるDNSサーバーのアドレスに設定し、初期値のままにしてはいけない。

今回私は、自前ルーターへの設定は当然として、念のためルーターとして利用していないHG8045Qも設定を行った。

なお、私がお勧めするDNSサーバーのアドレスは「9.9.9.9」だ。

「quad9」と命名されたそのDNSサービスは、「IBM Security」「Packet Clearing House」「Global Cyber Alliance」の3つの組織によって始められたサービスであり、悪質なWebサイトへのアクセスを自動的にブロックする機能を持っている。

このquad9をDNSに設定するには、DNSのアドレスを以下のようにする。

IPv4の場合
優先 DNS サーバー:9.9.9.9 代替 DNS サーバー:149.112.112.112

IPv6の場合
優先 DNS サーバー:2620:fe::fe 代替 DNS サーバー:2620:fe::9

なおDNSの設定はルーターの機種により違うので説明書を読んで書かれている通りに行う。

HG8045Q_dns.png
DNSの設定はこんな感じ。

以上、ここまでやっても不安は拭えないが、何もしない場合よりもはるかにマシになるだろう。


ちなみに、NURO光が何故中国企業のONUばかり採用しているのか理由を考えてみたが。

これはNURO光の持つ高速回線に答えがありそうだ。

どういう事かというと、NTTなどが持つ光回線はGE-PONという技術が使われているため、ONUも当然にGE-PONに対応する物が使われている。

一方でNURO光はGE-PONの2倍速いGPONという技術を使う光回線を独自に構築している。

当然GE-PONとGPONに互換性はなく、NTTの光回線を利用する業者が採用するNEC製などの光回線の器材はNURO光の回線では使えない。

日本国内の企業が開発する光回線の器材はGE-PON対応なので、NURO光の回線で必要なGPONに対応する器材はNECなどの国内企業から調達する事が出来ないのだ。

一方、NURO光のGPONは世界で標準的に使われている技術で、これに対応する器材は当然に中国企業も持っている。

また、HuaweiやZTEといった通信機器を扱う中国企業は日本国内で強い影響力を持つ。

実際日本国内はインターネットの基幹回線から端末のスマートフォンまで、中国企業の持つシェアは高い。

そのうえ、中国製器材は安くて高性能と来れば、営利企業として採用しないという選択肢は無いだろう。

こうした背景があって、NURO光もHuaweiやZTEのONUを採用したのだと思われる。

以上の事を短くまとめると

「NURO光が中国製のONUを使う理由は、日本国内の光ネットワーク関連企業が高コストで性能が低いモノしか扱っていないので、2Gbpsという高速回線を実現するためには光回線の構築に中国製の器材を使う以外の選択肢が無いから」

と私は考えている。


最後に、“HG8045Q”の使用は危険ではあるが、使ってもいますぐ問題が起きるわけではないと思う。

ただファームウェアの更新が完全自動かつ強制である上、中国には「中華人民共和国国家情報法」という法律が存在する。

なので、拒否が不可能なファームウェアのアップデートを通じて後から“仕込む”事は簡単に出来るし、法的根拠があるためそうしない理由が存在しない。

さらに、バレたら信用問題になるからそんな事は出来ないという考えを持つ人は多いと思うが、ネットワーク機器やサービスなどで過去にセキュリティの問題を起こして信用問題になった例を私は知らない。

過去の例では全てが「ごめんなさい」で許されているし、問題が発覚した後に「対策したから良いでしょ」となっていて、その後もこうした企業は新製品やサービスが売れ続けている。

最近の大きな例はLINE社で管理していた個人情報が中国国内の下請企業で自由に閲覧出来た問題。その後LINEのサービスが信用問題で利用されなくなったか?実際はまったく変わらず日本国民に愛され続けているではないか。

なので、中国製のルーターがバックドアなどを最初から仕込んでいて、バレたらごめんなさい、対策しました、で済ました上で、対策された新しいファームウェアには新しいバックドアが仕込まれている可能性が非常に高い。

中国製の機器を採用する国内企業も全てを管理するなど不可能だし、そもそもそういった業務をアウトソーシングしていて請負先が中国企業、場合によってはLINE社のように偽装して日本企業のフリをしている外国企業、である事も考えられる。

それにNURO光のONU一体ルーターは、設定があまり細かく出来ないように機能が封印されている事も気になる。

心配な人はNURO光と契約しない事が最善であると私は思うが、止む無くNURO光と契約する場合、自前ルーターを自力で設定して使う事をお勧めする。


参考

超高速インターネット接続サービス「NURO 光」(以下略)
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2011/16/news001.html

ご提供する機器に関して
https://www.nuro.jp/device.html

NURO光のルーター(HG8045Q)の設定&調査
http://www.tobiusa.jp/it/dev/2021/1200/

NURO光以外の光回線も危険!? セキュリティに問題あり 安全に使う方法は?
https://xn--nuro-ec4c955q3ibyw2bgf2b038c.jp/nuro-ipv6-fw-security/

TikTokの脆弱性について思う事
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2021-01-27



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ファブリック素材ではなく布と言え! [雑談]

最近そこかしこで目立つようになっている単語がある。

それは「ファブリック素材」

少なくとも私の目に入る範囲で使われるのは、椅子やソファなどの家具類に多い。


初めて目にした時にはなんの事か一瞬考えたが、モノを見て「ああ、布の事か」と理解した。

それからしばらくは目にしても特に気にはしなかったが、やはり何か違和感が残る。

素直に「布」と言えば良いところをわざわざ横文字にするとは。

しかも、問題は素材の布がどういう物かなのに、普段使う事が無い横文字のおかげでその説明が曖昧でも良い素材であるかのように感じてしまう。


ファブリックとするのは何故?と疑問が湧いたので色々考えたが、思い至ったのは印象操作だ。

例えば※「ゲヴェルクシャフト」という名前を見たら、この単語の意味を知らない日本人は何を想像するだろうか。

あえて具体的な例は挙げないが、それぞれの人生で得た知識や経験からいいかげんな想像をするのではないだろうか?

このように人間は勝手な思い込みが得意な生き物で、知らない事や理解出来ない事を自分に都合が良いように解釈する。

こうした事から、一般にあまり知られていない別の文化圏から単語を拝借して命名すると、客は勝手な思い込みと勘違いで物欲を掻き立て、購買行動につながるのだ。


実際に見て触れてみれば単に布が使われているものを、わざわざファブリックなどと。

何か気持ちが悪いから、ファブリック素材ではなく布と言え!

と思う。


※ドイツ語で「労働組合」の事。


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中国製スマートフォンが危険な理由 [セキュリティ]


中国製の携帯電話に検閲機能、リトアニア政府が不買・処分を勧告
https://jp.reuters.com/article/lithuania-china-xiaomi-idJPKBN2GI0FG


記事によると、リトアニア政府は国民に対し「中国製スマートフォンの不買・処分を勧告」したそうだ。

理由は「検閲機能が内蔵されている」からで、この機能は停止させてもいつでも遠隔で再起動されるそうだ。

要するに中国製のスマートフォンを使うと、使用者のあらゆる情報が中国政府に丸見えであるという事。

そして遠隔操作が可能である以上、何をされてもおかしくはないという事だ。


こうした話は事実無根の妄言ではない。

その根拠を挙げると以下のようになる。

・中国は軍・民が一体となって国策を推し進めている事実がある。
・中国は自国の権益拡大に非常に貪欲で、世界中を食い物にしている事実がある。
・中国は前記二つの目的のため、国内外の情報を欲し、また情報操作も行っている。
・中国は自国の体制維持に神経質であり、このための情報収集と情報操作も行う。
・中国はこれら全ての目的のために「中華人民共和国国家情報法」という法律を持つ。
・「中華人民共和国国家情報法」がある限り、中国側からの各種工作を止める手段は無い。


とりあえず思いつくのはこの程度だが、他にも中国企業は元々モラルが低く自分の利益のためならなんでもやる、という事もある。(まあモラルの低さは欧米企業をはじめ日本企業も負けてないが、全体的に見れば多少はマシ)

さらに、経済的な利益を重視するあまり「問題がある事を国や業界が無視している」事実もあり、こうした事も中国製スマートフォンが危険な理由の根拠になる。

ちなみにリトアニアの対応は政治的な意図がある事が明白なわけだが、問題がある事はかなり前から知っていて、これまであえて無視していたがタイミングを見計らって出してきた可能性が高いと私は考えている。


記事ではシャオミとファーウェイの端末で問題が見つかった一方、「OnePlus」という日本では知られていないメーカーの端末では問題が見つからなかったと書かれている。

しかし、ファームウェアのアップデートを通じていつでも“仕込む”ことが可能である以上、“今問題が無いからといって今後も無いとは限らない”。

過去、問題があるとされたいくつかの中国製機器はその後の調査で“問題無し”と判定された例が多いが。

問題が発見される兆候があれば証拠隠滅を図り、火消しが終わった後に再度“問題あり”になる可能性は高い。

こうした問題は“やる側の価値観”で考えなければならないのは当然の事だが、それが出来ない事の方が普通なので、この問題はほとんどの人にとって単なる陰謀論にしかならないし、そうでない人もほとんどが根拠もなく疑っているだけなのが現実。

本当はどうなのかを知りたいと思うのなら、現実をありのまま見る目を養い、必要な情報収集と考え方の構築を時間をかけてやるしかない。


というワケで、日本国内では相変わらず中国製のスマートフォンが大々的に売り出され、大きなシェアを持っている。

これは危険だと、そういう意識を持つべきである。



参考:

中国 スマートフォン 監視
https://duckduckgo.com/?q=%E4%B8%AD%E5%9B%BD+%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3+%E7%9B%A3%E8%A6%96&ia=web



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パソコンの組立てで電動ドライバーは注意が必要 [工具・ねじ]

今日、こんな広告記事を見つけた。


PC組み立てにも便利な電動ドライバー
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/yajiuma-mini-review/1352015.html


記事では snapfish というメーカーの電動ドライバーのレビューを行っているが、記事を見る限りパソコン用として適しているのか、かなり疑問に思う。

理由の一つは握り部よりも前が非常に太い事。

パソコンはケース内部など狭い所にドライバーを入れる事が多い。

握り部よりも前が太いとこれが邪魔になるし、視界を遮るので使い辛いのだ。

そして二つ目の理由。

記事に書かれているが中途半端にトルクが強いようで、しっかり握っていないとねじが締まった時に反動で本体が回ってしまうらしい。

トルク調整機構もあるようだがこうした安価な製品ではまるでアテにならない。

さらにしっかり握ってグリップの空転を防いだとしても、+ミゾからドライバーの先端が外れて+ミゾを壊す事になるだろうし、その場合ドライバーがねじから外れて他の部品を傷付けたりするかもしれない。

したがって、この電動ドライバーでパソコン用のねじを無神経に締め付けてしまうと高い確率で部品を壊す。


何故パソコン用として使うにはトルクが強いのか言うと、安価な電動ドライバーのほとんどは組み立て式の家具などを組み立てる事を想定しており、使用するねじも太さが4~6ミリ程度である事を前提としたトルク設定である事が普通(大抵は2N以上)であるからだ。

また、電動ドライバーはトルクリミッターが付いていなければ一瞬でオーバートルクになるので、パソコンの組み立てで使うなら、ねじの座面が部品と接触したらすぐに回転が止まるくらいトルクが弱い物を選択すべきである。

ねじの繊細な締め加減が必要な物の組み立てでは、ねじの早回しのみ電動で行い、最後の締め付けは手の感覚で探りながら「キュッ」と締める事が重要なのだ。

dendora_0.jpg
私がパソコン用にと思って買った電動ドライバー。買って一年以上経つが結局使っていない。

参考のため以下にパソコンで使われているねじの締め付けトルクを記す。

パソコン用ねじの締め付けトルク
※条件は一般的なパソコンの組み立てで使われる部品の取り付け時

単位(N・m)
ねじ種類 締付トルク
M2 0.08~0.2
M3 0.4~0.6
M4 0.8~1.5
#6 3/16 0.5~0.8


表を見ればわかるが、パソコン用のねじはかなり低い締め付けトルクで締められている。

ねじが細いものばかりである事もそうだが、めねじ自体の強度が低い場合が多く、板金加工で製造されたPCケースなどはねじ山をセルフタッピングビスというねじ自身にねじ山を作らせている場合すらある。

またそうでない場合でもプレス加工の後に転造タップでねじ山を作るが、薄い鉄板に転造でめねじを作るからねじ山がしっかり作れなかったり、中国の工場で加工するのだから転造タップも材質や精度が悪かったり消耗したタップをそのまま使ったりなど当たり前で、普通ならねじ山が壊れないトルクでも簡単にネジ山が壊れてしまう。

だから、自作パソコンではねじの締め過ぎには注意が必要だ。(同時に緩すぎは厳禁。)

なお表中のトルクに幅があるのは、条件の違いで必要なトルクが変わるからだ。

そして、単に自作パソコンを組み立てるだけならば、ねじのトルク管理はそれほどシビアではないという事もある。

要は部品を壊さない範囲で、ねじが緩まない程度の強さで締まっていればいい。

重要なのは今締めようとしているねじの締め具合を、取り付ける部品の組み合わせやねじの状態などから推測して判断し、適正な締め具合で締める事なのである。


ちなみに、ねじを外す時にも電動ドライバーは便利な道具だが。

重要なのは締める時と逆の意味で同じ、締まったねじは一度手で緩めてから電動でねじを外す事。

こうする事でねじの+ミゾをつぶしてしまう事を防げるし、電動ドライバーに過負荷をかける事がなくなるので故障を防ぐ事も出来る。

まあ、任意のタイミングで回転を止める事が難しい電動ドライバーは、よほどねじの扱いに長けているか、これからしっかり練習しようと思っている人以外、使わない方が無難だと思う。


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Windows7互換モードでOK [ソフトウェア]

最近Windowz10において、私が日常的に使う古いアプリケーションが上手く動作しないという現象が立て続けに起きている。

症状は様々なので具体的にどう上手くないのかは省略。


例を一つ挙げるならば「Winamp 2.80」。

これを起動させると“Can't access registry information...”というメッセージのダイアログが出て、ダイアログを消すと起動はするが通常消しているエンハンサーのウインドウが出てしまう。(ほんの2~3か月前は普通に起動していたはず)

Winamp_err.png
件のエラーダイアログとWinamp 2.80。

このため、起動の度にダイアログの“OK”ボタンをクリックし、エンハンサーのウインドウを消す操作がかなり煩わしい。


この問題を解決する方法を考えたが、Winampを互換モードで動作させるくらいしか思いつかないのでやってみると成功。

最初はWindowz Xp時代の古いモノなのでXp互換にしたが、UACの暗転が出るためWindowz 7互換にすると以前の動作に戻った。

ちなみに他のアプリケーションも全てWindowz 7互換モードで解決。

事なきを得た。


Windowz10は過去のアプリケーションとの互換性が段々悪くなっている。

これはある程度仕方のない事かもしれないが。

Windowz10に対応する新しいモノにはロクなモノがなく、なんとか使えそうなモノでも無駄が多すぎて使う気にならない。

必要な機能を使いやすく実装するだけなら一桁MB(メガバイト)もあれば足りるようなアプリケーションが、数十~数百MBもインストール領域を必要とするなんてありえない。

ましてやインターネットに接続出来ないと動作しないなど言語道断である。

シンプルな昔ながらのWin32アプリがいい。

そう思っているのは私だけではあるまい。


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これを買うならPS5を買う方が良い [ハードウェア]

こんな現実は受け入れられない。

ミドルレンジのビデオカードが7万円超えだと。


7万円のRX 6600 XTカードが売り切れ続出という現実
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2109/04/news038.html


マイニングバブルが発生する以前であればこのクラスの性能帯に属するビデオカードは2万円前後、高価な物でも3万円程度だったはずだ。

それが今や6~7万円もするとは。

これならば4~5万円で買えるPS5を買う方が良い。

もっとも、そのPS5も品不足で入手が非常に困難だが。


一体何時になったら価格が正常化されるのだろう。

世界のニュースを一通り眺めると、コロナ問題以外にも価格高騰の要因が多くてまだ数年はこのままなのではないかと思えてくる。

もちろん、その間に半導体の需要が減る可能性も考えられるが、この問題で利益を得ている者達はこの状況を出来るだけ長引かせようとするだろう。

要するに価格高騰のバブルが弾けない限り、この状況はずっと変わらないのだ。


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新しい自動運転車 [クルマ]


私は過去から一貫して自動運転の自動車を実現する事は非常に困難であると主張して来た。

また、これまでに出た“半自動運転自動車”はあまりにも無理があるとも言って来た。


自動運転レベル3はファンタジーに過ぎない
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-06-20

自動運転で、やっとこのような記事が出た
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-04-06

完全自動運転のクルマは本当に可能なのか?
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-02-05


こうした現実を理解出来ている人は、実際に自動運転自動車を開発している現場の人間以外でどれほど居るのか。

少なくとも、マスコミや政治家、投資家を含め、一般の人々の中にはほとんど存在しないだろう。

自分は違う!と主張するあなた、あなたはそれを理解している少数派です、おめでとう!!


という事で、テスラみたいに無知な顧客に開発途中の欠陥車を売りつけるためか、それとも無知な投資家から開発資金をむしり取るためなのか、“本当の話”を隠蔽し続けていた自動運転自動車を開発する企業達はついに認めた。

「今の所、自動車の完全自動運転は事実上不可能である」と。

焦点:自動運転も「人が頼り」、スタートアップ各社が妥協路線
https://jp.reuters.com/article/autonomous-startups-humans-idJPKBN2FR0KQ


要するに、過去から現在まで、人間の介入なしで自動運転は無理だったと。

そして人間が付きっきりで監視し、場合によっては運転に介入する事が

「これからの自動運転自動車の新しい機能」

であると言ってのけた。

「人が頼り」である以上、一体これのどこが自動運転自動車なのか。

「勝手に動くが危なくて乗れたもんじゃない自動車」の間違いではないのか。


まあ、今から50年後か100年後かは知らないが、諦めずに開発を続ければいつか完全な自動運転自動車は完成するかもしれない。

だがそれは、蜃気楼の彼方にある幻の都市を目指して砂漠を歩くようなものだ。

途中で遭難し、干物になる可能性は少なくない。



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3dfxは復活できない [ハードウェア]


一週間ほど前、ネット上ではこんなニュースが話題となっていた。

“3dfxが復活する”

と。

3dfx 復活
https://duckduckgo.com/?q=3dfx+%E5%BE%A9%E6%B4%BB&atb=v265-1&ia=web


情報の出所は「3dfx Interactive の公式アカウントを自称するTwitterアカウント」

だが3dfxは20年ほど過去にNVIDIAによって買収され、消滅している。

また、その“公式Twitter”で開示された、復活にあたって投入される製品も理解出来なかった。

例えば“3dfx Voodoo 6 PCI”

Voodoo 6はともかく、“PCI”は無い。

他にもスマーフォンなど、再スタートするには幅広いジャンルの製品展開はあまりにも信憑性が無い。

これらを見て私は「ああ、これは偽物だな」と思った。

そしてその後、実際にこのTwitterアカウントは消え、嘘が証明された。


ところで3dfxといえば、1990年代中盤から2000年頃まで一世を風靡していた、グラフィックチップを開発する伝説的な企業。

3dfxが開発し、1995年に初めて登場したVoodooという3D専用のビデオチップは、当時3D対応ビデオカード市場のシェアを瞬く間に奪い、専用のAPIである“Glide”は3Dゲーム業界の標準APIとしての地位を確立するまでとなる。

そして続くVoodoo2は、SLIというビデオカード2枚を連携させて画面描画を行うパソコンの歴史上初めての機構で他の追随を許さない高画質と高性能を発揮し、3dfxの地位をさらに盤石なものとした。

だがその後Micro$oftが開発した3D描画APIであるDirect 3Dが一定の完成度に達すると、ゲーム業界は対応するチップがより多いDirect 3Dを主軸に使い始めるようになってGrideは使われなくなっていく。

そして3dfxは製品開発の遅延と会社経営の失敗を経て衰退し、NVIDIAによる買収という形で消滅した。


そんな3dfxだが、私は3dfxの製品が好きで、Voodooを搭載したビデオカードも購入した。

以下は私が現在所有するVoodoo搭載のビデオカード。


・Voodoo Banshee
Voodoo_Banshee.jpg
 最初に買ったVoodoo搭載のビデオカードで、Diamond Multimedia Systemsの
「Monster Fusion」。
 搭載するチップは「Voodoo Banshee」。
 Voodoo Bansheeは3dfxが開発した中で初めてワンチップで2Dと3Dに対応したものである。
 出た当時は高性能が大変話題となって大ヒット、それまで3dfxの製品に興味を持たなかった私を
 3dfxファンにした製品。


・Voodoo3 3000
Voodoo3_3k.jpg
 Voodoo3というチップを搭載する、2番目に買ったVoodoo搭載のビデオカード。
 他社のハイエンドビデオチップよりも高性能で、これも大ヒットとなった。
 しかしライバルの追い上げも厳しい中で販売開始が遅れ、3dfxには大きな痛手となる。
 またこの製品以降3dfxは自社のビデオチップを外販する事をやめ、搭載するビデオカードを
 自社だけで生産するようになって販路が細くなり、これも仇となって衰退を始める。


・Voodoo5 5500
Voodoo5_55.jpg
 3dfx最後の製品となった、VSA-100というチップを二つ搭載するビデオカード。
 恐らくパソコン用ビデオカード市場で初めて、補助電源コネクタを装備したビデオカードである。
 相変わらずGrideをメインとしたAPIで設計され、スペックの豪華さとは裏腹に時代遅れな仕様で
 ライバルに一歩及ばない微妙な性能であり、またDirect 3Dへの対応もあまり良くなかった。
 開発の遅れが長引いた事もあり売れ行きは非常に悪く、3dfxの命運に止めを刺す製品となった。


というわけで。

私は3dfxに復活して欲しいという願望を持っているが、もはや3dfxの魂はこの世から消え去っているのでそれは絶対にありえない。

結局のところ、3dfxとVoodooはパソコンによる3D描画がまだ発展途上の過渡期に出たから成功したのであって、今となっては古き良き時代の遺物なのである。



NVIDIAの勢いを止められるか!? Voodoo5 5500登場
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000616/hotrev65.htm

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こんな時代もあった [ハードウェア]


最近私物の古いデバイスを整理しているのだが、それらに関する情報を調べていると必ずヒットするWebページが存在する。

それは「アキバPC Hotline」の、編集部員が秋葉原で見つけた新製品や調べた相場を毎週掲載しているものだ。

今回はその内の一つを紹介する。

お買い得価格情報(通信販売版)1998年1月19日号
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/980117/t_price.html


今見るとなにもかもが懐かしい。

当時は何度か秋葉原まで買い出しに行ったが、そういえばこんなものもあったと思い出す。

その中でまずCPUの値段に注目する。

当時発表されたばかりの、“AMD K6 266Mhz”「59,800円」という予価で出ている。

私はその半年くらい前にMMX Pentium 166Mhzを2万円ほどで買って250Mhzくらいにオーバークロックして使っていたが、その頃は最上位のMMX Pentium 233Mhzは5万円以上していたし、出たばかりのPentium IIなどそれ以上していたはずで、とても手が出なかった覚えがある。

とはいえ、その時パソコン一台分組み立てるために部品を揃えたのだが、用意した30万円は全て使い切った。

他には書き込みの出来ない“CD-ROMドライブ”が一万円以上していたり、5inchのハードディスク“Big foot”が売られていたり。

また、21inchのCRTディスプレイが128,000円で出ていたりするが。

それから半年もしない内に10万を切って、飛びついて買った記憶もある。


ハードディスクを見ると、この1年ほど前は1GB=1万円と言われていたのがかなり安くなって、4.3GBで約28,000円とか。

現在では1GB当たりの単価は3円程度なので、20年以上という時の流れを強く感じる。


まあ、こんな感じで昔は部品の単価が今と比べて非常に高かった。

が、CPUの値段は今とそれほど変わらないように思える。

今回わざわざこんな昔話を引っ張り出したのも、最近のCPU価格が一時期と比べて随分高くなったと思っていたが、23年前は今とそれほど変わらなかったのだな、と思ったからだ。

ただ、当時と今では絶対的な差異がある。

それはローエンドのCPUをオーバークロックする事でハイエンドCPUの性能が得られた事。

先に書いたMMX Pentium 166Mhzも、値段が倍以上する最上位機種と同じ233Mhzで当たり前に動いた。

それが今では絶対に不可能なわけで。

そう思うと、何かつまらなくなったなァと思う。


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パッケージ版Ryzen 5000Gが発表される [CPU]


Zen3コアを持つAPUは、現在ノートパソコン向けが先行して売られている。

一方でデスクトップ向けAPUはAthlonからRyzenまで、パッケージ版(いわゆるリテール版)が全て市場から消えて、日本国内はZen2コアを持つOEM向けのRyzen Pro 4000Gシリーズがバルクで少量単品販売されるのみ。

つまり、APUでパソコンを組み立てる方法がほとんど無い状況であり、今年夏に出ると言われて来たRyzen 5000Gが長く待たれて来た。

そんな中、昨日PC系情報サイト各所でRyzen 5000Gのレビュー記事が一斉に解禁され、発売日も正式に発表された。

8月6日19時発売! Zen 3採用APU(中略)先行レビュー
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2108/03/news156.html

Zen 3コアとなり、リテール版も用意された「Ryzen 7 5700G」(中略)をテスト
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1341994.html

Ryzen 7 5700GとRyzen 5 5600Gを試す(後略)
https://news.mynavi.jp/article/20210803-1938212/

Zen 3世代のAPU(中略)はPCパーツ高騰時代の救世主なのか?
https://ascii.jp/elem/000/004/064/4064768/

というワケで、8月6日に発売であるという事だ。

ただ残念な事に発売されるのはハイエンドモデルのみで、Ryzen 5700Gが5万1,800円、Ryzen 5600Gでも3万6,800円もする。

Athlonで組むならパソコン一台分の部品が買える値段である。

とにかく安くパソコンを組み立てたい人には、まだ当分IntelのCeleronやPentium、或いはCore i3などのお世話になるしかなさそうだ。


さて、肝心の性能については、レビュー記事を一通り見た限りRyzen Pro 4000Gシリーズから買い替えるほどではない。

性能が向上したのはCPUコアが1割~2割程度であり、GPUは微増でほぼ据え置きに等しい。

CPUコアの性能は確かに有意な差があるが、現在APUを使っていて今よりもCPU性能が欲しいのであればGPUコアを持たないRyzenの方が高性能なので、そちらを選ぶべきだと思う。

ただ、TDPが65W、最大消費電力が100W程度なので、小型パソコンで出来るだけ高性能が欲しければこれ以外に選択肢は無いわけで、そういう需要に対しては良い選択肢になるのだろう。


というワケで、ビデオカードを内蔵出来ない小型パソコンで最高性能が欲しければ唯一と言える選択肢のRyzen 5000Gシリーズ。

高性能の代償は価値に見合うか微妙に思えるほどの値段の高さであるが。

これが唯一の選択肢であり続ける限り、高値を受け入れるしかないだろう。

そしてRyzen 9 5950Xを使う私にはセカンドPC用の用途として魅力的ではあるが、そのような用途では4コアもあれば十分であり、APUの価格も1万円台半ば未満でないと納得出来ないため、現在使うRyzen 3 3200Gで良いや、となるのだった。

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PC-9801BX2(Bs2改)まとめ [旧式パソコン]

PC-9801BX2(Bs2改)を一通りいじって満足したので、そのまとめ。

まず現状のハードウェア構成。

PC本体 :PC-9801BX2(BS2改)
CPU   :Am5x86 133Mhz (アセットコア製ODP)
Memory :FP DRAM 72Pin SIMM 4MB + 32MB + 32MB
FDD   :3.5inch 2HD ×2
IDE HDD :420MB (Conner CFS425A) A drive
SCSI HDD: 1GB (IBM DPES-31080) B/C drive
CD-ROM :PIONEER DR-533 (x24 SCSI)
MO   :富士通 FMV-PD242 (640MB SCSI)

VGA   :IO-DATA GA-DRV4/98
SCSI I/F:緑電子 MDC-926Rs
NIC   :IO-DATA LA/T-98 SB
Sound  :PC-9801-86

BX2_Bs2kai.JPG
今回復活させたPC-9801BX2(Bs2改)。約15年ほど物置でホコリを被っていたが無事に復活。

次はOS。

A drive :MS-Dos 6.2
B drive :Windowz 98
(BIOSの起動メニューで切り替え)


この構成でWindowz98を起動してインターネットを閲覧しようとしたが、ブラウザがIE 6.0 SP1なのでGoogle の検索は結果が表示されるも、Webサイトを表示させようとしても表示できず。

bs2_google.png
Googelで東京オリンピックを検索。検索までは普通に出来る。

bs2_tokyo.png
だが、検索結果から適当なWebページへ飛ぶとこの画面しか出ない。

これは現在のWebサイトがIE6.0では表示出来ない仕様となっているからだと思う。

探せばまだIE6.01でも表示可能なサイトもあるはずだが、そこまではやっていない。

Windowz98で現在のネットの仕様に合うブラウザがあれば閲覧出来る可能性はある。だがその前にメインメモリが67.4MBしかないのでメモリ不足になるかもしれないが・・・


まァ無理にネットを見る必要も無いので、あとは当時のアプリケーションを使うとか、SCSI接続のデバイスの検証位が現実的な使い道か。(あとは当時を偲んでCバスの拡張カードをいくつか試してみたり、SC-55Mk2を接続してMIDIの音楽を流してみたりも良いかもしれない。)

物置の整理で出てきたMO(今回接続している富士通製のドライブもその内の一台)も整理したいし、PC-9801BX2(BS2改)のハードディスクにあった古い図面ファイルもどうにかしたいし、まだコイツには頑張ってもらおうと思う。


本件に関係する記事:

記念すべき東京オリンピック2020開幕の日に
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2021-07-23

PC-98用 MS-Dos 6.2のアップデートファイル
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2021-07-25


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PC-98用 MS-Dos 6.2のアップデートファイル [旧式パソコン]

一昨日からPC-9801BX2(Bs2改)をいじっているが、当時の知識をかなり失っている事が足枷となって色々苦労している。

こうなると頼みの綱はインターネット上に公開されている情報。

おかげでいくつかの問題が解決出来た。

感謝。


が、調べていく過程で色々と新しい知識や疑問などが増えていき、それによって頭を悩ます事になる。

今回はこうして得た知識の中で情報がなかなか出て来なくて困った事をここに記す。


今回新たに知った問題は、2GBを超えるハードディスクをフォーマットする場合の問題と、MS-DosでFDD2基を使ったディスクコピーに失敗する問題など。

この問題を解決するにはMS-Dos 6.2をアップデートする必要があるのだが、肝心のアップデートファイルが無い。(当時何故この情報を知る事が無かったのか・・・まァ98はほぼ使わなくなっていたからだろうが)

過去にその情報を公開しているブログなどを見つけても、NECのサポ-トページが121Wareから変わってしまったのでその情報が使えなくなっているのだ。

なので検索の単語を色々変えて調べた結果。

現在NECのPCサポートページとなっている「NEC LAVIE公式サイト」に、まだ残っている事がわかった。

以下は問題となったMS-Dos 6.2のアップデートファイルが現存する場所。

MS-DOS(R) 6.2 差分アップグレードモジュール
https://support.nec-lavie.jp/driver/detail?module_no=457

MS-DOS 6.2 アップデートサービス
https://support.nec-lavie.jp/driver/detail?module_no=42

実際には上の「MS-DOS(R) 6.2 差分アップグレードモジュール」だけで良いのだが、念のために古い方も記しておく。


それにしても、NECは20年以上も前の情報を良く残していると思う。

ここまで古い情報は多くの場合、メーカーサイトのアップデートで消えてしまうのだが。

ましてやPC-98x1シリーズは20年近く前に市場から消えたパソコンである。

まあそれだけ、今でも需要が多いのだろう。


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記念すべき東京オリンピック2020開幕の日に [旧式パソコン]

武漢ウイルスが世界中に蔓延したおかげで、2020としながら2021年に開催となった東京オリンピック。

今日はその開幕日だが、そんな日に私が何をやっていたのかというと、24年前に主力PCとして使っていた、PC-9801BX2(Bs2改)の復活だった。

オリンピックのおかげで祝祭日が移動し本来ありえない3連休になった事から、以前よりやろうと思っていた事の一つを実行したのだ。


このBX2(Bs2改)、当時それなりに金をかけてパワーアップしていて、元々i486 SX 25Mhz だったBX2にCx5x86 100Mhzを載せ、IO-DATAのグラフィックアクセラレータ、SCSI接続のハードディスク、MO、CD-ROMドライブなどを増設していた。

これをより高性能にするため、ベースクロックが33MhzのBs2をジャンクで購入してBX2から部品を移植、ついでにFDD2基にこだわってフロントパネルとFDDもBX2から移植。

こうしてパッと見がPC-9801BX2の中身がBs2改となった。

その後CPUをアセットコアのAm5x86 133を搭載した物に交換、CバスのLANカードも増設して今に至る。

そんなパソコンで、当時日本国内では一般向けのサービス開始からまだ数年のインターネットにも接続していた。※私が初めてインターネットのISPと契約を結んだのは1996年5月。


さて、復活のために必要な機材を物置から引っ張り出してきたが。

とりあえずケーブルの類を全て接続し電源を入れてみると、パソコン本体が健全な起動をするのは当然として、SCSIのハードディスクが認識はするもののアクセス出来ない。

本体のカバーを外して問題のハードディスクに耳を近付けると、なにやらキュンキュン音がするだけでモーターの回転ノイズが聞こえて来ない。

つまりスピンアップに失敗している。

そこで私は一旦電源を切ってハードディスクを取り外し、その辺に転がっているATX電源から電源を取ってハードディスクの電源を入れ、キュンキュン鳴っている筐体の角へプラッタと並行の向きにゴムハンマーで数度、コンコン、コンコン、と軽く殴った。

すると、今までうんともすんとも言わなかったスピンドルモーターが、軸受けのキュイーンという回転ノイズと共に回転を始めた。

古いハードディスクがスピンアップしない場合、軸受けのボールベアリングの潤滑油が劣化して固着している場合が多い。

これを外部からの振動で動きやすくしてやれば、復活する可能性があるのだ。

ただし殴り方が悪いと壊してしまうので注意が必要だが。

とにかく動き出したハードディスクを1分ほど通電させたまま音を聞いて、モーターの回転が安定しているか、ヘッドの動作音に異常はないかなど確認した後に元のパソコンに取り付けて起動した所、無事にNECの起動メニューが出た。(それまではメニューが出ずにいきなりMS-Dosが立ち上がってしまっていた)

私はIDEのハードディスクにMS-Dos、SCSIのハードディスクにWindows98を入れていたので、Windowsを選択して起動させると無事にWindows98のデスクトップが立ち上がって来た。

その後色々いじって遊んでいた(定番のHD BENCHは当然に)が、どうしてもWindowz10のパソコンとファイル共有が出来ない。

以前起動させた時には、Windowz XpのPC/AT互換機との間で出来ていたはずだが。

そして色々試すうちに、1024x768ドットの画面サイズがあまりに手狭なので解像度を上げようと思い立つ。

が、これが失敗だった。

ディスプレイは19インチの1280x1024ドット液晶で、PC-9801の640x400ドットという解像度も問題なく映している事から、ネイティブの1280x1024ならば問題なくイケるだろうと解像度を変更すると。

期待は裏切られて画面は真っ暗になり「範囲外」のメッセージが。

かつてはブラウン管のディスプレイで1600x1200まで表示した事もあるグラフィックアクセラレータを積んでいるので、1280x1024などなんの問題もなく表示出来るはずだが、ディスプレイ側がダメなようだ。

というワケで、ここで何も出来なくなっておしまい。

続きはまた時間がある時にやろう・・・


追記:

その後復活の手掛かりをネットで検索していると、safe modeで起動してコマンドプロンプトで「scanreg /restore」で直る可能性がある事を発見。

これを見てなんとなく思い出した。あー、そういえばこんなのもあったな、と。

早速やってみると、無事Windows98のデスクトップ画面を再び拝む事が出来た。

一安心。




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NASからのファイルコピーで出る警告の解除 [OS]


今まであまり気にしていなかったが、NASからパソコンにファイルコピーする時いつの頃からか出るようになっていた

「これらのファイルを開くと、コンピューターに害を及ぼす可能性があります」

という警告。


今日はこの警告が出ないようにするにはどうすれば良いのか調べて対処した。

以下は実際に行った事。


1.田+R で「ファイル名を指定して実行」を出し、「control」と入力、Enter として
  コントロールパネル を呼び出す

2.ネットワークとインターネット → インターネットオプション と開く

3.「セキュリティ」タブを選び、「ローカル イントラネット」を選択

4.「サイト」ボタンをクリックし、「詳細設定」をクリック

5.「このWebサイトをゾーンに追加する」の枠内に当該のデバイスに割り当てられている
  IPアドレスを入力して「追加」ボタンをクリック

NAS_zone.png
スクリーンショット内のIPアドレスが一部「**」となっているが、ここは環境により違う部分。

以上。

この方法はIPアドレスを指定するのだから、NASはIPアドレスを固定しておかなければならない。

IPアドレス固定は環境により方法が異なるため、NASやルーターの仕様を確認して行う必要がある。

私の環境の場合、ルーター側のDHCP設定で割り振るIPアドレスの範囲を制限していて、固定IPが必要なデバイスは全て範囲外のIPアドレスを機器側に設定するだけでOKだが、ルーターによってはルーター側でMAC Addressを指定して機器側で設定したいIPアドレスを割り当てる必要があるケースも経験している。

まあ、この辺りはどうしようもないので、場合によって柔軟な思考をするしかない。


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BIOSTAR B550GTA のUEFI更新 [ハードウェア]


昨日、「BIOSTAR B550GTA」のUEFI更新を行った。

gta_uefi1.jpg

更新に使ったUEFIは「B55AG621.BST」というファイル名で、アップロード日が6月21日となっている物。

更新内容は“AGESA ComboAM4v2 PI 1.2.0.3b”を適用した、となっている。


AGESA ComboAM4v2 PI 1.2.0.3bの内容については、調べてみたが正しいと確認出来る情報をみつけられなかった。

だが未確認情報でCezanne(Ryzen 5000G APU)に対応するらしい。

B550GTAの場合今年2月に出たベータ版で対応済みだが、ビジネス向けのOEM製品であるProへの対応なのでリテールパッケージの5000Gとは別対応なのかもしれない。

後は少し前に問題になっていた、USBが不安定になる不具合が修正されているとか。

これもとっくにAMDから修正されたというアナウンスが出ていたはずだが。

まだ一部で残っていたのだろうか?

USBの問題はごく一部の人しか出ていなかったようなので、修正に漏れがあったのかもしれない。

以上、修正内容は微調整の域を出ない小変更のようなので、B550チップセットが出て約一年、漸く安定したと言えるようになったと思えた。


それからUEFIの更新を行うと毎回初期設定に戻されるので、今回も設定のやりなおし。

とはいえ、Ryzen 9 5950X にしてからオーバークロックなどの設定は一切やっていないので、マザーボードのブートロゴを出さない設定と、セキュアブート周りの設定を見直すだけだが。

gta_uefi2.jpg
B550GTAの場合、セキュアブートの設定はここ(燈色枠内のSecure Boot)から入る。

セキュアブートの設定はメーカーやマザーボードによって違うし、場合によってはUEFIのバージョンによっても変わる。

ボケボケのスクリーンショットを貼り付けたが、あくまでも参考である。


また、最近Windowz11のおかげで話題になった「TPM」の設定も確認。

これも項目名からしてモノによって違うので、使われているマザーボードが違うと毎回探す事になる。

B550GTAの場合は「Trusted Computing」という項目名。

gta_uefi3.jpg
B550GTAの場合TPMの設定は「Trusted Computing」という項目名になっている。


参考に、Asrockの「Fatal1ty AB350 Gaming-ITX」の場合は「AMD fTPM switch」となっていてまったく違う。

AB350_up.jpg
Fatal1ty AB350 Gaming-ITXのTPM設定項目名は「AMD fTPM switch」

項目自体もメニューのどこを見れば良いかメーカーやマザーボードによって全て違うので、非常にわかり辛い。

こういう所は標準規格みたいなものが出来て統一されると良いのだが。

パソコンの設定という物は、ディップスイッチでやっていた頃からメーカーや機種ごとに違う事が普通だったワケで。

これからも変わる事なくみんなバラバラなのだろう。



参考:

BIOSTAR B550GTA
https://www.biostar.com.tw/app/en/mb/introduction.php?S_ID=984


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DELL Vostro15 3000(3500) の中身 [ハードウェア]

先日、知人に頼まれてノートパソコンの代理購入とセットアップを行った。

ブツは「DELL Vostro15 3000(3500)」。

ここ2年ほどの間はAMD製のAPUを使ったノートパソコンばかり扱って来たが、AMDが色々駄目になってしまったのでIntel製に転換。

CPUはTiger LakeのCore i3を選び、1TBのハードディスクを内蔵するHDDモデルを購入したため、メインストレージをSSDに交換し、ハードディスクはデータの倉庫としてそのまま使うという計画だ。


というワケで早速分解。

中身はこんな感じで、M.2 NVMeのSSDと2.5inchのハードディスク両方を使え、メインメモリはDIMMスロット2本に搭載と、私にとって理想的な構成だ。

Vostro15 3000(3500).JPG
写真ではHDDを取り外しているが、バッテリーの左側がHDD搭載スペースとなる。
メインメモリは元が4GBなので、4GB足して合計8GBとした。

現在SSDとHDDを両方搭載可能で、メインメモリも4GB~32GBまで自由に交換出来る機種はそう多くない。

今後誰かに頼まれた時は、このDELL Vostro15 3000(3500)を主に扱っていく事になりそうだ。


それにしても、初めて触ったTiger Lakeはなかなか具合がよろしい。

恐らくこの価格帯で買えるノートパソコンの中では最も高性能なのではなかろうか。

現在Intel製のサーバー・デスクトップ向けCPUは、AMD製CPUに対し非常に苦しい戦いをしているが。

モバイルPC向けCPUの方は当分安泰であるように思う。



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日本では10年経っても作れない [CPU]


現在、最先端の半導体は国家安全保障の要である。

この最先端半導体の内、CPUなどに使われる一桁nmの微細加工技術には必ず必要になる装置が存在する。

それがEUV露光装置

7nmまではArF液浸露光という方法でEUV無しでも製造実績があるが、今後は製造コストの面でEUVの方が優位になる上、5nm以下の微細加工にはEUVが必須となる。


そんなEUV露光装置であるが、かつては日本がEUV露光装置開発の最先端を走っていたにも関わらず、開発に失敗。

唯一開発に成功し、現在製造しているのがオランダのASMLという企業で、このASMLの製造する露光装置はArF液浸であっても日本のニコンが製造する露光装置のシェア約6%に対し約94%(2019年出荷額予想)と大きく上回っている。

こうした背景から、今後日本の企業がEUV光装置を開発する事は不可能で、二桁、或いは三桁nmクラスで十分な製造プロセスに使われるEUVではない光を使うの露光装置を細々と開発するのがやっと、という現状が見える。(もちろん二桁nm以上の露光装置も無ければ最先端技術は成立しないため、そういう意味では重要だが)

そして、半導体の製造ではある意味日本を追い越していると言える中国は、半導体の製造を自国の技術だけで行うために国を挙げて日々研鑽している。

その内に材料や半導体製造装置など、日本の持つ優位な分野ですら追い越してしまうのではないかと思う。


アメリカVS中国の半導体開発競争で鍵を握るオランダ企業の精密機械とは?
https://gigazine.net/news/20210706-asml-photolithography-machine/


この記事には

「中国が同様の装置を自前で作るには少なくともあと10年はかかると考えられています。」

と書かれている。

私は思う。

中国ならば可能かもしれない。(失敗する可能性もあるが)

だが日本は無理。可能性すら存在しない。

何故なら、過去に存在した半導体関連のあらゆる国家プロジェクトは全て失敗しているし、もう何年も前にニコンもキヤノンもEUV露光装置の開発から完全に手を引いているからである。


追記:

記事を上げ忘れていたら、この件に関連する新しいGIGAZINEの記事が出ていた。

半導体製造業の復活を試みる日本の取り組みに対する海外メディアの評価とは?
https://gigazine.net/news/20210706-japan-semiconductor/

海外の評価も私と同じで、“ほとんど不可能”と書かれている。


参考:

半導体露光機で日系メーカーはなぜASMLに敗れたのか
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1803/02/news039.html

半導体のEUV露光で高まる日本メーカーの存在感、普及はどこまで進む?
https://newswitch.jp/p/25417

半導体装置市場、報じられない地殻変動
https://biz-journal.jp/2019/11/post_126627.html

日本のEUV周辺技術開発企業「EIDEC」が解散 - 日本のEUVの研究協業が終焉
https://news.mynavi.jp/article/20190403-801385/



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Windows 11が正式に発表される [OS]

現地時間6月24日、米Micro$oft社よりWindowz11が正式に発表された。

過去に何度かリーク情報を目にしていたが、その時は2015年にWindowz10が出た時“最後のWindows”とMicro$oftは言っていたので半信半疑だった。

だがリーク情報は本当だったわけだ。


私の正直な気持ちとして、永遠のα版であるWindowz10は事実上存在しないに等しい。

何故ならOSとして完成していないから。

そして今回のWindowz11である。

正に、開いた口が塞がらないとはこの事だ。

だが私の頭の中とは別に、現実世界でもう起きてしまっている事実は否定のしようがない。

今後は情報収集しつつ、Windowz11への切り替え準備をしなければならない。


このWindowz11は、一部の消費者に対して非常に大きな転換を強いるOSである。

何故ならこれまで許容されてきたソフトウェア的・ハードウェア的な、古い部分の互換性をかなり切り捨てているからだ。

その内の一つがセキュアブートの強制。

セキュアブートに対応しないOSの起動を念頭に、この機能をオフにしたままWindowz10を使っているパソコンはWindowz11をインストール出来ない。

従って、古いWindowzやMS-Dosなどを使いたい人は、Windowz11を動作させるパソコン以外に別途専用のパソコンを用意するか、可能であれば仮想環境への移行が必要になる。

また、古いハードウェアのサポートも大幅に削られるようだ。

すでにAMDは6年以上前のGPUのサポートを打ち切ると発表した。

他のハードウェアを供給する各社も、今後極一部の例外を省いて同様の措置を取るだろう。

さらにアプリケーションソフトウェアについても、Microsoft Storeへの依存度を高めるために色々やってきそうな気配がある。

とはいえWindowz10の時点ですでに多くの古いWin32プログラムが動作しないため、仮にバッサリやられても世界全体で見れば大した影響はないのかもしれないが・・・私は非常に困る。


まあ、今後情報が色々出てくるはずだし、今年中に出るという事は9月か10月辺りになるだろうから、様子を見ながら先日引退した部品を使ってWindowz11に対応するパソコンを一台組み立てて、それにインストールする準備でもしようか。

ちなみにWindowz11と互換性があるか調べるソフトウェアが配布されているが、実行したらセキュアブートを無効にしている私の環境(DeskMini A300)では当然にダメだった。

また、後からUEFIのセキュアブートを有効にしても、やはりWindowz10を再インストールしないとダメなようでこれも×。したところ、一度はダメだったものの、TPMの項目を調べるとこちらも無効になっていたため有効にしたら今度はOKと出た。

TPMは何もいじっていないので、DeskMini A300の場合TPMの標準設定が無効なのかもしれない。

こういったところが自作PCの場合まちまちなので注意が必要だ。

Windowz10 のサポートが2025年10月14日までなので、それまでWindowz10を使い続ける事になりそうだ。

※2021/06/26修正。


参考:

【速報】Microsoftが「Windows 11」を正式発表
https://news.mynavi.jp/article/20210625-1909827/

「Windows 11」ではAndroidアプリが利用可能に、Amazonアプリストア経由で
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1333948.html

マイクロソフト、「Windows 11」を発表--デザイン一新、Androidアプリも動作可能に
https://japan.cnet.com/article/35172913/

Windows 11
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11

Windows 11 のシステム要件、機能、デバイスの要件について
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications

Radeon R9 Furyなど旧製品グラフィックスがサポート終了へ
https://news.mynavi.jp/article/20210623-1908877/



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Windows10のVirtual Storeを無効にする [OS]

私は長年、文章の編集に「Sakura Editor」というテキストエディタを利用している。

利用しているバージョンは 1.6.1.0。

現在最新のSakura Editorは Ver.2.4.1 だが、私はあえて1.6.1.0を利用している。

理由はテキストファイルを開いて文字のコピー&ペーストを行う場合、他のテキストファイルや他のアプリケーションにドラッグ&ドロップをすると1.6.0.1以前はコピーになるが、それ以降は移動になってしまうからだ。


まあそれはともかくSakura EditorのVer.1.6.1.0はかなり古く、2007年10月に公開されたもの。

その所為か、いつの頃からかWindowz10で使う場合に設定ファイルの内容が反映されなくなってしまった。

その問題を解決する方法をずっと探っていたが、今日、やっと解決に至った。


問題の原因は“Virtual Store”という機能。

これはWindowz 7からあったそうだが、この機能が問題になったのはここ1年程度の事だ。
(Windowz7で問題が出ていなかったのはUACを無効にしていたため。Windowz10の場合は理由が不明)

とにかくこの“Virtual Store”が編集した設定ファイルを勝手に別のところへ保存し、元の設定ファイルを書き換えてくれないために設定が反映されなくなったというわけだ。

ちなみに書き換えられた設定ファイルが保存される場所は

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\<アプリケーション名>

である。


というワケで“Virtual Store”を無効にする方法は以下。

1.ローカルセキュリティポリシーを開く(田 + R、secpol.msc [Enter])

2.ローカルポリシー → セキュリティオプション と開く

3.「ユーザーアカウント制御:各ユーザの場所へのファイルまたはレジストリの書き込みエラーを仮想化する」の項目を、有効から無効に変更する

4.レジストリエディタで以下のキーを開く
  HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\luafv

5.Start の値を4に変更する
luafv_off2.png
この値を変更する事でシステムログのエラーが出なくなる。

以上。

ただし、HOMEエディションの場合ローカルセキュリティポリシー自体が使えないため、Policy PlusというHOMEにも対応するフリーウエアのローカルポリシーエディタを使うか、レジストリを直接編集する必要があるらしい。

私は試していないので本当に可能かどうかは知らないが。


なお“Virtual Store”のおかげで上手く動作しない古いアプリケーションがそれなりにあるようなので、もしそういう事態に遭った場合は“Virtual Store”を無効にしてみると良いかもしれない。



Sakura Editor - サクラエディタ
https://sakura-editor.github.io/

Policy Plus
https://github.com/Fleex255/PolicyPlus


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やっと新しい環境に移行した [ハードウェア]

数日前より、一か月以上放置だったRyzen 9 5950X の環境への移行作業を行っていたが、やっと“ほぼ終わり”という状態まで進んだ。

放置前の状態はWindowzの基本的なカスタマイズが終わった所だったので、後はケースの中身を新しい部品に入れ替え、ハードディスクを接続し、各種アプリケーションのインストールや関連付けの修正などをすればOKだったのだが。

作業量を考えるとかなりの時間がかかるため、作業が延び延びになっていたのだ。


そして作業を始めると、トラブルの連続。

ほとんどは自らの無知と経験不足や不注意が原因だが。

ケースにCPUとヒートシンクの付いたマザーボードを突っ込めば、巨大なヒートシンクが邪魔で外さないと作業が出来なかったり。

電源ユニットを交換して配線をすれば、一か月以上作業を放置していたおかげでプラグインのSATA用ケーブルを片付けた場所が思い出せなくて、発見するまで作業が一時間程度中断したり。

中でも、全ての部品を組み終わった後、Windowzを起動したら接続したハードディスク4台全てがエクスプローラに出てこなかった事が大きな問題だった。

ハードディスクの中を読む事が出来ないと、その後の作業が何一つ出来ないからだ。

そして色々調べた結果、原因はWindowzのオートマウント機能が「Disable」になっていた事だった。

一体何故、いつの間に、ストレージのオートマウントが「Disable」になったのか。

なんにせよ、最終的にコマンドプロンプトで確認した事で解決した。

mountx.png
この後「automount enable」して解決。


また、他にも一度行った関連付けが外されたり、以前の環境(当然Windowz10)で動作していた古いアプリケーションが動かなかったり、とにかく大小さまざまな問題が次から次へと出た。

まあ、こうしたトラブルはWindowz10になってからはよくある事なので、過去に経験した問題は解決した時に残したメモを見て解決し、そうでないものはあひる先生を頼ってネットの検索で解決方法を探ったが。

出来れば環境移行などもう二度とやりたくはない。

だがいつかまた、やらなければならない日は必ずやって来るのだ・・・


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