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Ryzen 9 7590X、一か月で最速の座を明け渡す [CPU]

AMDのハイエンドCPU、Ryzen 9 7590Xが出て約一か月。

出た当時こそゲームではほぼ同等、それ以外の性能比較でIntelのCore i9-12900Kを大きく引き離し、最速の座に君臨したが。

数日前に出たCore i9-13900Kによって、あっさりと最速の座を明け渡す事になった。

一か月前Ryzen 9 7590Xが出時はこんな事になるんじゃないかと思っていたが、その通りになったわけだ。


ここからは、Ryzen 9 7590XとCore i9-13900Kの比較について私が印象的に感じた事を書こうと思う。

まずパソコン関係情報サイトのレビュー記事を読んで一番印象に残ったのは消費電力だ。

どちらもTDP(正しくは各CPUで違う記号だが)が120Wを超えている事と、最大消費電力が250Wを超えている。

一般家庭で使うCPUが、当たり前に250Wを消費するようになるとは。

1996年にPentium 200Mhzが出た時、TDP15Wという数字に「なんて消費電力が多いCPUなんだ!」と驚いたのが懐かしい。

250Wというと、その頃の自作パソコン向けのケースに付属する電源が250W前後だった。

それが今や、CPUだけで250Wだ。


次に印象に残ったのは、Ryzen 9 7590XとCore i9-13900Kにはそれぞれ得手不得手があるという事。

Core i9-13900Kが現時点で最速といっても、全ての比較項目で最速ではない。

主にコンテンツ制作用アプリケーションのベンチマークではRyzen 9 7590Xに負ける事が多いのだ。

これは16コアすべてがIntelで言うところのPコアであるRyzen 9 7590Xに対し、Core i9-13900KはPコアが8コアしかない事が関係しているのかもしれない。

ただし、この辺りはソフトウェア側がEコアを上手く使えていないだけ、という事も考えられるから、最適化が進めばこの分野でもRyzenを圧倒する可能性がある。

一方でゲーム用途ではCore i9-13900Kが圧倒的だ。

デスクトップパソコンではゲーム用途での性能が重視される事が多いので、Intelがここを徹底的に鍛え上げた事を感じさせる。

コンピューターゲームで賞金を狙うような人達にとって今後はIntel一択という事になるのかもしれない。


さて。

このような結果になった、今年のAMDとIntelによる性能競争。

来年以降がどうなるのか。

まあ私にはどちらが上かなどというのはもうどうでも良い事だ。

どっちもガンバレ!


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純中国製ビデオカード その2 [ハードウェア]

私は以前、こんな記事を書いた。

純中国製ビデオカード
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2022-04-03

あれから半年経った今日、こんな記事を見つけた。

中国製GPU「MTT S10」を搭載したビデオカードが登場
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1444679.html


このビデオカードは以前書いた記事のネタになった「MTT S60」というチップのローエンド品で、「MTT S10」というチップを搭載するエントリー向けモデルだという。

私は、その性能は恐らくIntelのセレロン内蔵GPU並みと想像する。

要は廉価でディスプレイ装置を4枚とか6枚とか使いたい人に向けた製品である。


だが、それにも関わらず販売価格は800人民元(約1万6,000円)というから驚きだ。

この程度ならば精々200人民元(約3,980円)だろう。

まあ、この商品を掲載しているサイトも、まじめに売るつもりなどないのかもしれない。


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