USB3.0 コンパクトアダプター [ハードウェア]
先日「USB3.0 コンパクトアダプター」をサンコーレアモノショップで買った。
USB3.0 コンパクトアダプターというのは品名でこれだけではどんな物かわからないが、これはハダカのSATAハードディスクをUSB3.0で接続するためのものである。
箱も中身も中国の電脳街で買ってきたかのような品物だが、ACアダプター付き(つまり3.5インチでもOK)なのに1480円と安いのでどんなもんかと。
早速殻割して調べてみると、搭載するSATA-USB3.0変換チップはAsmedia製、ASM1051。
ASM1051はUSB3.0製品が出た最初期のチップで、SATAはSATA2.0対応止まり、そして転送速度は精々180MB/S程度と遅い。とはいえハードディスクを接続するには十分だし、それ以前に私の環境ではUSB3.0のホストコントローラー側のボトルネックもあるので遅いといっても速度の問題は無い。
UASP未対応というのも未だ環境が整っているとはいえない状況なのでこれも問題なし。
難点は消費電力が非常に高い事。動作中はチップの温度がかなり危い(ヤバイ)領域にまで上昇する。
チップの駆動用電源にはシリーズレギュレーター(この手の製品はほとんどがLM1117の粗悪なパチモン)が使われていてレギュレーターの発熱がかなり多い為にさらに熱的に厳しくなる。
それにしても現在はモデルチェンジしたASM1051Eか後継のASM1053等が流通しているが、まだASM1051の在庫が残っているのか。ASM1051Eが載っていると勝手に期待していたので残念だ。
ASM1051以外の部品については以下の通り。
Pm25LV512 SPIインターフェイスのフラッシュROM。ASM1051の動作に必要な物。
SE8117TA LM1117のパチ物。“SEAWARD ELECTRONICS INC”の製品らしい。
ググると英国の会社(seaward.co.uk)がトップに出てくるが、これは中国
の会社(seawardinc.com.cn)の方。紛らわしい。
BL1117C 中国の上海貝鈴(これでググると検索のトップに来る)社製。
SE8117TAと同じくLM1117のパチ物。BLはアレの略ではない。
EC9430-F 型番が不明瞭でこれが合っているのか不明。ググっても情報が出ないので
間違っているかも?ハードディスク用の5V電源を生成しているようだ。
インダクタ EC9430-F?とペアで使われている。同5V電源用。
電解コン 中国製の粗悪品と思われる電解コンデンサ。LHというロゴとISHKというロゴ
の2種類が使われている。これは交換した方がよさそうだ。
青色LED 電源ONを示すインジケーター用LED。あまりにも眩し過ぎて直視は危険。
コイツもなんとかしたいところ。
スイッチ 横向きに小さなスライドスイッチが付いている。位置的にACアダプタから
の12V用スイッチだろうか。
以上。他に水晶発振子とか細かいチップコンデンサや抵抗、さらにDCジャック付近にはチップヒューズなんかもあるがこれらは詳細を省く。
次は付属のACアダプタ。
型番はPS30IBCAK2000Eで、12V-2Aというスペック。
中身については手に持った時にあまりにも軽いので大体想像できたが、割ってみるとやはり想像通りだった。
写真を見てわかるように、必要最低限の部品のみで構成されている。
マトモなACアダプターなら安全装置等色々部品が付いているのだがこれは何もない。定格は2Aだがそれも怪しい。最悪ハードディスクを道連れに壊れる場合もあり得る。
・・・コレは捨てて秋月のを使うか。
さて、使ってみた感想だが。
まあ普通に使える。速度等もASM1051を使う他社の製品と遜色ない。私にとって良い点は、USBケーブルが直付けである事。ここが他製品で多いマイクロBコネクタだとケーブルが抜けそうで怖いし、コネクタの接触不良で誤動作の原因にもなるので助かる。このような裸のHDDを接続する事が前提の製品ではケーブル直付けの方が良いのだ。
発熱については想像以上だった。
これではあまり長い時間使うと壊れるのは確実だ。
製品の用途としては短時間の使用が前提なのであまり問題にはならないかもしれないが、パソコンにつなげっぱなしだと単にこの製品が壊れる事以外の問題も起きそうである。
以前出先で他社製品を使っていた時、200GB程度のデータ転送が終わらなくて困ったがこの製品でも同様の事が起きる可能性がある。ちなみにデータ転送が終わらなかった理由はSATA-USB変換アダプターから先をパソコン側が見失う事。恐らく熱暴走だと思う。
チップコンデンサも温度で容量が減る(40℃で半分以下)安いのを使っていそうだしなぁ。
というわけで、結果安物買いの銭失いという事に。
使い道としてはコレでも問題が出ないような極短時間の使用で済む用途か。
とりあえず変換アダプターだけはゴミにはならないからいいってことにしよう。
USB3.0 コンパクトアダプターというのは品名でこれだけではどんな物かわからないが、これはハダカのSATAハードディスクをUSB3.0で接続するためのものである。
箱も中身も中国の電脳街で買ってきたかのような品物だが、ACアダプター付き(つまり3.5インチでもOK)なのに1480円と安いのでどんなもんかと。
早速殻割して調べてみると、搭載するSATA-USB3.0変換チップはAsmedia製、ASM1051。
ASM1051はUSB3.0製品が出た最初期のチップで、SATAはSATA2.0対応止まり、そして転送速度は精々180MB/S程度と遅い。とはいえハードディスクを接続するには十分だし、それ以前に私の環境ではUSB3.0のホストコントローラー側のボトルネックもあるので遅いといっても速度の問題は無い。
UASP未対応というのも未だ環境が整っているとはいえない状況なのでこれも問題なし。
難点は消費電力が非常に高い事。動作中はチップの温度がかなり危い(ヤバイ)領域にまで上昇する。
チップの駆動用電源にはシリーズレギュレーター(この手の製品はほとんどがLM1117の粗悪なパチモン)が使われていてレギュレーターの発熱がかなり多い為にさらに熱的に厳しくなる。
それにしても現在はモデルチェンジしたASM1051Eか後継のASM1053等が流通しているが、まだASM1051の在庫が残っているのか。ASM1051Eが載っていると勝手に期待していたので残念だ。
ASM1051以外の部品については以下の通り。
Pm25LV512 SPIインターフェイスのフラッシュROM。ASM1051の動作に必要な物。
SE8117TA LM1117のパチ物。“SEAWARD ELECTRONICS INC”の製品らしい。
ググると英国の会社(seaward.co.uk)がトップに出てくるが、これは中国
の会社(seawardinc.com.cn)の方。紛らわしい。
BL1117C 中国の上海貝鈴(これでググると検索のトップに来る)社製。
SE8117TAと同じくLM1117のパチ物。BLはアレの略ではない。
EC9430-F 型番が不明瞭でこれが合っているのか不明。ググっても情報が出ないので
間違っているかも?ハードディスク用の5V電源を生成しているようだ。
インダクタ EC9430-F?とペアで使われている。同5V電源用。
電解コン 中国製の粗悪品と思われる電解コンデンサ。LHというロゴとISHKというロゴ
の2種類が使われている。これは交換した方がよさそうだ。
青色LED 電源ONを示すインジケーター用LED。あまりにも眩し過ぎて直視は危険。
コイツもなんとかしたいところ。
スイッチ 横向きに小さなスライドスイッチが付いている。位置的にACアダプタから
の12V用スイッチだろうか。
以上。他に水晶発振子とか細かいチップコンデンサや抵抗、さらにDCジャック付近にはチップヒューズなんかもあるがこれらは詳細を省く。
次は付属のACアダプタ。
型番はPS30IBCAK2000Eで、12V-2Aというスペック。
中身については手に持った時にあまりにも軽いので大体想像できたが、割ってみるとやはり想像通りだった。
写真を見てわかるように、必要最低限の部品のみで構成されている。
マトモなACアダプターなら安全装置等色々部品が付いているのだがこれは何もない。定格は2Aだがそれも怪しい。最悪ハードディスクを道連れに壊れる場合もあり得る。
・・・コレは捨てて秋月のを使うか。
さて、使ってみた感想だが。
まあ普通に使える。速度等もASM1051を使う他社の製品と遜色ない。私にとって良い点は、USBケーブルが直付けである事。ここが他製品で多いマイクロBコネクタだとケーブルが抜けそうで怖いし、コネクタの接触不良で誤動作の原因にもなるので助かる。このような裸のHDDを接続する事が前提の製品ではケーブル直付けの方が良いのだ。
発熱については想像以上だった。
これではあまり長い時間使うと壊れるのは確実だ。
製品の用途としては短時間の使用が前提なのであまり問題にはならないかもしれないが、パソコンにつなげっぱなしだと単にこの製品が壊れる事以外の問題も起きそうである。
以前出先で他社製品を使っていた時、200GB程度のデータ転送が終わらなくて困ったがこの製品でも同様の事が起きる可能性がある。ちなみにデータ転送が終わらなかった理由はSATA-USB変換アダプターから先をパソコン側が見失う事。恐らく熱暴走だと思う。
チップコンデンサも温度で容量が減る(40℃で半分以下)安いのを使っていそうだしなぁ。
というわけで、結果安物買いの銭失いという事に。
使い道としてはコレでも問題が出ないような極短時間の使用で済む用途か。
とりあえず変換アダプターだけはゴミにはならないからいいってことにしよう。
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