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磁気コアメモリ [ハードウェア]

ヤフオクで「磁気コアメモリ」というブツの出品をミツケタ。

「磁気コアメモリ」。

この単語を理解出来るのは、過去にソレ系の専門教育を受けた者か、或いは個人でそういった情報を集めている変態しか居ない。

ちなみに私は“前者”である。


「磁気コアメモリ」といっても、ソレは色々ある。

これらは主にメインフレームで使用されたモノであり、それら全てに共通するのは「記憶素子がフェライトコア」であるという事。

ちなみにデータを読むと記憶素子に保存されたデータが消える「破壊読み出し」という性質を持つので、都度元のデータを書き戻す動作が必要になる。

この辺りは現在主流の主記憶装置である「DRAM」に共通する。

それはさておき、そんな「磁気コアメモリ」はタタミ一畳の面積でたったの1KB(キロバイト)という時代もあったが。

ヤフオクに出品されたモノはかなり後期の製品で、TDK製のECC付き4KB製品と思われる物であり、大きさも写真から判断すると20cm×30cm程度の大きさに収まっているように見える。

なお、磁気コアメモリは1bitに対しフェライトコアが一つ必要なので、1kbの記憶容量を実現するには1024個の磁気コアが必要で、これらすべてに電線を3本ずつ通す必要がある。

なので、磁気コアメモリの製造方法を想像すると。

手作業、しかない、と思う。

気の遠くなる作業だ。

おそらく、当時1kbの磁気コアメモリの単価は数十万円を下らないのではないだろうか。


まぁそんなくだらない妄想を巡らせた私は、半導体メモリ全盛の今、思う。

こんな時代もあったのだなァ、と。

私が磁気コアメモリについて学んだ時には、すでにソレを使うコンピュータなど存在しなかったと思うが。

当時、実物を拝見させてもらった時は驚いたものだ。

かつてそんなモノが当たり前だった事に。

また、その頃はコンピュータの出力装置も今とはまったく違っていて、それはニキシー管による数値表示だけとか、或いは紙テープやパンチカードだったり、タイプライタをコンピュータにつないだようなプリンターだったりした。

ブラウン管を利用した出力装置もあったが、白或いは緑の単色表示で、文字等のキャラクター表示しか出来ない、或いは特定の点や線を描画するだけとか。

補助記憶装置もパンチカードや紙テープ以外に磁気ドラム記憶装置なんてモノもあって、磁気ディスク記憶装置≒ハードディスクも人間一人で移動できないほど大きくて重い“装置”だったり。

これらの情報もうろ覚えなのでどこまで正確かわからないが、大雑把にはあっていると思う。


なお、この時代の主記憶装置は、今と比べると異次元と言えるほど遅い。

はず。

信号の周波数からして精々Khzであるはずで、今なら1秒かからない計算もヘタをすると数日必要なレベルだ。

だがそれでも、手計算とは比較にならないほど高速なわけで。

機械式の計算機と比べた場合は、場合によって負ける事もあるかもしれないが・・・


とまあ、そんなワケで。

色々と妄想が膨らむ磁気コアメモリ。

貴方もお一つ、如何?


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