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Digikeyからの荷物 [工具・ねじ]

今日、Digikeyから荷物が届いた。

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中身は先日注文したパソコン用の工具。

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Digikeyで買った工具。左端の青いビニール袋は工具を個別に包装していた袋。

内訳は写真右から

・Wiha 75093 差し替え式ドライバ
・Wiha 26547 5mm BOXドライバ
・Wiha 26547 3/16 BOXドライバ
・差し替え式ドライバ交換bit 単品
 3/16 BOX、5mm BOX、#2 + (2本)
・差し替え式ドライバ交換bitセット
 六角 (0.7/0.9/1.3/1.5/2.0/2.5/3.0/4.0)

以上、全てドイツの工具メーカーWiha製で、これだけ買って約7,000円なのだから安い。

日本国内で買えばこの1.5倍程度になるし、それ以前に国内の工具屋では扱っていない物も多い。

過去散々探して随分無駄に時間を費やしたが、まさかDigikeyで扱っていたとは盲点だった。


今回買った工具、実は同じ機能の物を全て持っている。

だが、これまで色々使い勝手が悪い事を我慢していた。

例えばBOXドライバ。

私が今まで使っていた物は先端の径が大きく、障害物に当たって入らなかったり、入るにしても接触するため部品にキズを付けたり、という事があった。

いっその事旋盤で削ろうかとも思ったが、削るとメッキがなくなるのでサビが出る。かといってサビ止めの油を塗れば汚れるし、塗装は論外、再メッキなど別の工具を買った方が安上がりになるため、私が希望する形状のBOXドライバを探した結果、Wiha製工具の中に見つかった、というワケだ。

また、差し替え式のドライバは出先で使う事を考えての選択で、これまでも一般的なドライバを持ち歩いていたが、かさ張る事が問題になっていた。

これを一気に解消出来るものが無いかと探したが、なかなか思うような物が見つからず、WihaのBOXドライバを買うついでに他の工具も眺めていたら正にちょうど良い物があったので注文。

重要な点は#2のプラスビットがある事で、それも4mmと軸が細い事が条件(一般的な差し替え式bitは1/4inch≒6.35mm)なので、これも他には無かったものだ。

これで、これからはドライバを何本も持ち歩かずに済む。


それから今回の荷物はアメリカから送られて来た物なので、開梱から検品までの間、常にウイルス対策に気を使った。

段ボールの梱包から中身を出した後、段ボール箱はすぐに屋外に出し、手を石鹸で洗った。

また、中身を触る時には全ての物を、酸化力のある薬品と界面活性剤の混合物を混ぜた水を雑巾に染み込ませた物で拭いて消毒。

そして作業が終わった後もう一度手洗いをした。

この間、当然だが屋内のあらゆる場所に可能な限り触れないよう気を付け、触った場所は作業後先ほどの雑巾で拭っておいた。


しかしまあ、私の好む道具には外国製が多い。

自動車整備などに使う工具も主に使う物の半分程度がドイツのハゼットとスタビレー、残りはアメリカ(Snap-on)、イタリア(BETA)、スイス(PB)、フランス(FACOM)、スエーデン(BAHCO)とやはり外国製が多く、国産は2割程度か。

国産の工具メーカーももっと頑張って欲しいと思うが・・・KTCなどを実際に使った経験や、近年の高級路線の工具を見る限りダメっぽい。

使いやすさと耐久性などはあって当たり前の世界で、工具としての信頼性と“かゆい所に手が届く”事が重要なのに、それらが私の選んだ工具に大きく劣るのだ。

まあ、単に丈夫だとか、使えればなんでも良い用途には安くて十分なのだが・・・


とにかくこれから私の体の一部となって働いてくれる工具だ。

大切に使おうと思う。


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タップハンドルを買った [工具・ねじ]

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パソコンを自分で組み立てる場合、一般にプラスドライバーが一本あれば大抵の目的が叶う。

だが慣れて来るとドライバーの種類が増え、その内に他の道具も欲しくなってくる。

そして組み立てだけに飽き足らずケースの加工や部品の自作まで始めるようになると、金属板に穴を空けるドリルやテーパリーマ、ハンドニブラが欲しくなり、ねじ山を作るための“タップ”にまで手を出す。

今回はその“タップ”を回すための道具である、タップハンドルを買ったお話。


私はこれまでいくつかタップハンドルを所有しながらも、マトモな物は自動車整備に必要なM5~M12程度のタップを回す中型の物だけで、M4以下の小径タップ用には粗悪なタップハンドルしか持っていなかった。

その小径タップ用のタップハンドルはパソコンの部品を作る時にも使うが、パソコンに使われる「M2、M3、M4、UNC#6」といった小さなねじ山を切るには粗雑かつ使いにくいもので、それでも使用頻度を考えると高級品を買うまでもない、と今までずっと安物でガマンしていた。


安物のタップハンドルがどのように使いにくいかと言うと、固定式ハンドルの物はハンドルが固定されているので繰り返して回すのにいちいち持ち替える必要があり、ラチェット式と比べてタップを垂直に保つ事により多くの神経を使うし、ねじ山を切るための作業時間も多く必要になる。

そして持ち替えが必要ないラチェット式の物は、回転軸とタップを掴む部分の中心線が平行ではないのでタップが偏心して回転するため、タップを垂直に保つ事が難しい。

そこでもう道具を良い物にするしかない、と結論した私は先日思い切って、昔M6以上のタップ用に買った物と同じメーカーの製品を注文した。

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今まで持っていた物と新しく買った物を並べた。(他にもっと大きな物もあるが)
左が30年以上前に買った物、中央が今回買った物、右が安物、下は固定ハンドルの物

「Schroder」というブランドのドイツ製タップハンドルで、30年以上前に買った中型の物は買った当時ドイツが東西併合する前だったので、今は存在しない国である「西ドイツ製」となっている。

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古い方は“MADE IN WEST GERMANY”、新しい物は“MADE IN GERMANY”と刻印されている。

この「Schroder」のラチェット式タップハンドルは、非常に軽いラチェットのクリック感とガタの少ない回転の滑らかさが特徴。

とても使いやすくて、昔からある両手で扱うタイプのハンドルでは苦行に近いネジ切りが、このラチェット式ハンドルならば作業が楽しくなるほどで、これに切れ味の良いスパイラルタップを組み合わせると作業がとても捗る。

一方で安物のラチェット式タップハンドルは、ラチェットの粗雑なクリック感はともかく、タップを掴む部分とラチェットの回転軸が平行ではないのがあまりにもダメ過ぎる。

先に挙げた小さく解像度も悪い写真でもはっきり見えるが、胴体とタップを掴む部分の境目がナナメになっているのがわかると思う。
当然にこんなのでタップを回すとブレてしまうので、M2やM3程度の小さなねじを切ると正確な形状にならずねじ山の強度が落ちてしまう。

まあ、今後は繊細さが必要な小径のねじ山を切る場合、新しく買ったSchroderのラチェット式タップハンドルを使う事になるため、タップが垂直の状態を保つために使う神経が多少が緩和されて、パソコン関係の部品を自作する時のねじ切りがもっと楽になるだろう。


ところが。

新しく買った物をパッケージから出してラチェットの動作を確認すると、古い物と同じメーカー製とはとても思えない、ぎこちない動きをする事に気付いた。

ラチェットのクリック感に引っ掛かりを感じるし、回転が重くてまったく滑らかさを感じない。

そこですぐに分解して中を改めると、まず油の類がほとんど塗られていなかった。

さらに部品を一つ一つ外すと、作りの粗さが目に付く。

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分解した部品を並べてみた。

プレスで打ち抜いた部品は断面が荒く、指で触ると微細なバリが残っている事がわかる。

回転軸の切削加工されたラチェットの溝は加工が荒く、まるで中国製の安物に近い。

そして最後に気付いたのが、ハンドルの棒が抜けにくくなるようにするための、バネで押されるボールの位置。

古い物は本体のローレット加工された“つまみ”の方に付いているが、今回買った物はラチェットの回転軸にバネが入っていて、これでボールを押している。これではバネの力で回転軸が押されるので、摩擦抵抗が発生して回転が重くなるのも当然だ。

この構造は部品の加工工程を省略してコストダウンにはなるが、ラチェットの回転が重くなるので小径ねじのねじ切りには都合が悪い。

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ハンドルの抜け止め用ボールの位置が新旧(大小?)で違うおかげで回転が重くなった。

これが大きさに関係なく新しい物全てに採用された構造なのか、それとも昔から小型の物は全てこうなのかはわからないが。

なんにせよこのような状態では使う気になれないので、バリをヤスリで落とし、各部にグリスを塗って組み立てなおした。

おかげでラチェットの引っ掛かりはかなり軽減されたが、それでも古い物の滑らかさには遠く及ばない。

また、回転の重さも多少緩和されたものの、それでもM2のねじ切りにはまだ重すぎるかもしれない。


今までM6以上のねじ切りに使っていた物と同じ「Schroder」なら、と期待していただけに非常に残念だ。

中型の物と同じ位置にハンドルの抜け止めボールを移動する加工をしたいという欲求が沸き起こるが、どうしたものか。

まあ、その気になったらやってみよう。


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パソコン用ねじの話 [工具・ねじ]

気が付くともう今年もあと4日しか残っていない。

おそらく今年最後の記事は、パソコン用のねじについて。


今回こんなネタを書く気になったのは、この記事を目にしたからだ。


ネジ山が潰れた! ネジ頭が取れた! 悲劇を救う天使の工具
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tool/1160106.html


この記事は、いわゆる“広告記事”と呼ばれるものである可能性がある。
この例では「エンジニア」という日本の工具メーカーが製造する“ネジザウルス”や“ネジバズーカ”の広告なのだろう。


まあネジザウルスはさておき、このような工具がパソコンの組み立てやメンテナンスで必要になる事はあってはならない。
(記事中の“頭がナメたプラスねじ”は、なんと写真のためにドリルで+ミゾを削るという別の意味でナメた事をしている)

何故か。

その理由は、パソコンに多く使われる太さ精々2~5ミリ程度の鉄製のねじは、ねじや部品側のめねじが壊れるほど強く締める必要は無いからである。
そんな事は無い?ネジにゆるみ止め材が付いていて硬くて緩められない事もある?

もし屋外に放置され、雨にさらされるような環境でサビで固着しているねじがあるようならば、ねじが取れなくて頭のミゾを壊したり、回す事に成功しても途中で折れてしまう事も理解出来る。

しかしそうでない場合、パソコンで使われるねじが破壊される事があるならば、それはねじを締めたり緩めたりしている人間の技術が未熟である事が唯一の理由であると言っても過言ではない。

部品の材料や加工が悪い事を言い訳にしてはいけないのだ。

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私がパソコンの組み立てやメンテナンスに使う工具の内、ねじを回す用途に使っているものの一部。
一番上はマザーボードとケースの間にあるスタッドを回すためのボックスドライバー(3/16 inch)。
中央の黄色いグリップはSUNFLAGの差し替え式ドライバーで、2番のロングサイズを挿している。


一般的に言って、プラスミゾの頭を持ったねじを回す事に技術が必要だと考える人はほとんど居ない。
また、ねじの材質や大きさ、ねじ山が切られている部品の材質とねじ穴の開けられている部品の材質、さらに部品の使われ方や大きさ、座金の有無などによってねじを締め付ける力加減が変わる事を知っている人もほとんど居ない。

これらの要因によって、ねじを締めたり緩めたりする行為は安易に考えられている。


では、パソコンのねじを締めたり緩める場合、どんな事に気を付けるべきなのか。

それを以下に列挙してみる。


1.ねじ回しは安物を使ってはいけない
  100円ショップやホームセンターなどで売っている安物は絶対に使ってはいけない。
  日本製の一流工具であっても一本数百円で手に入るのでケチらない事。
  お勧めはベッセルの「ボールグリップドライバー No.220(+2×100)」

2.ねじの頭の形状に合った道具を使う
  自作パソコンで使われるプラスねじのミゾは基本二種類しかない。
  それはNo.1とNo.2で、M2がNo.1、M3~M5とインチねじはNo.2を使う。
  例えばM.2規格のSSDとノートパソコン用の薄型光学ドライブはM2。
  2.5inch HDD/SSD、5inch光学ドライブはM3。
  PCケースや3.5inch HDD、マザーボードの取り付けはインチねじである。
  ただし稀にミゾが通常より一つ下の特殊ねじもあるので注意が必要だ。

3.ねじを回す時、押す力7、回す力3程度の配分で回す
  プラスミゾのねじ(正式名称はフィリップスねじ)を回す基本技術。
  条件によって押す力と回す力の配分は変わるが、パソコン用ならば7:3で良い。
  押す時にモノが動いて押せない時は、押せるように考えて行う事。
  ※最後の締め付けや、最初に緩める時の場合。ねじの座面が部品に接触していない時を省く。

4.ねじを回す時、道具が斜めにならないようにする
  こんなの当然だと思っても、なかなか徹底できないものだ。
  例外としては他の部品や構造物が邪魔でどうしても斜めにしなければならない時。
  こういう時は特に回す力よりも押す力を意識して回すようにする。
  ただし、ドライバーの先が外れてしまわないように細心の注意を払うこと。

5.ねじの形状をよく確認して間違ったものは絶対に使わない
  良く知られた事だが、パソコンにはミリねじとインチねじの2種類がある。
  ケース周りと3.5inchハードディスクにはインチねじ。
  2.5inchのハードディスクやSSD、光学ドライブはミリねじが使われている。
  ただし、マザーボードの取り付けにミリねじが使われている場合もあるので注意。

6.ねじ山の状態をよく確認し、少しでも異常があるものは使わない
  ねじ山の形状が崩れているねじは絶対に使ってはいけない。
  無理に使うとめねじが壊れてしまうからだ。
  仕方なく壊れたねじを再利用する場合は、ヤスリやダイス等で修正してから使う事。

7.ねじを回す時、少しでも違和感があったら無理に回してはいけない
  ねじを強く締めすぎたり、ゴミを噛みこんだりねじ山がかみ合っていないまま
  締めこむと、普通はありえない抵抗を感じる事がある。
  こういう時は一旦ねじを外して問題がないか確認しよう。

8.ねじを締め付ける時、ゆる過ぎたり締めすぎたりしない
  当然、ゆる過ぎればねじの脱落から部品の脱落、振動による共振から部品の破壊
  などが起きる。また締め過ぎでもねじの破壊や部品の破壊に繋がる。
  締め加減は手の感覚を鍛えて覚えるしかない。
  ねじによる締結はねじと部品の変形が元に戻ろうとする力で成されるので
  変形がまったく起きないのはダメだし、逆に変形が大きすぎて元に戻らなくなる
  事もダメ。この変形具合を感覚でつかめる様に練習する。
  可能なら練習は壊しても良い部品ですると良い。
  ※トルク管理による締め付けは、条件が確実に合っている場合にしか役に立たない。
   ねじの座面が部品に当たってから90度回す、という方法も同様である。

以上。
他にも細々としたものはあるが、とりあえずこれだけ。

こんなに覚えられないという人は最低限、ドライバーのサイズは正しいものを使い、先がぴったり合うようにねじの+ミゾに押し当てて、押し付ける力を意識しながら回すことを覚えればいい。あとはミリとインチを間違えない事と、ねじの頭が部品に当たる前にねじを回す抵抗を感じる場合には無理に回さないこと。

また中国製の部品は製造の質と材料の質が悪い事が少なくない。
ねじ一本といえど、壊れれば場合によって万単位の損害を生むため、新品のねじでも無神経に信頼してはいけない。さらにケースの箱やマザーボードを固定するスタッドなども、新品の状態で切削クズやバリが除去されていなかったり、ねじ山が壊れている事もある。
材料の質が悪ければ、軽く締めたつもりでもねじが折れたり、簡単に部品側のねじ山がナメてしまう事もある。
そういったトラブルを避けたいのであれば、ねじの扱いには繊細な神経が必要だ。


ちなみにパソコンのねじにインチとミリが混在する理由だが、私の推測では現在のパソコンはアメリカの企業であるIBMが「PC/AT規格」を初めて作ったため、当初は全てインチねじだった。その後世界中で「PC/AT互換機」が普及すると、光学ドライブはSONYとPhilipsが最初にCD-ROMの規格を作ったため、ヨーロッパと日本のねじ規格である“ミリ”が採用。2.5inchのハードディスクは経緯が不明だが、当初アメリカからはじまったPC/AT互換機の規格が世界に広まる中で最初に決まった規格以外で追加されていったものにミリねじが採用されていったケースがあったのだと思う。
マザーボードを固定するねじについては、製造するメーカーの都合で独自にミリねじが使われたケースであると考えられる。

なんにせよ、現在インチねじが標準なのはアメリカだけなので、今後新しく採用される規格ではミリねじが標準になっていくと思う。その一方ですでに固定化されているインチサイズの規格(コネクタ類の寸法なども含めて)は今後も継続されると思われ、これらが廃止されるまでの間はミリとインチが混在する事は避けられないだろう。



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