2%強、上下にツブれる液晶ディスプレイ [ハードウェア]
今日、このようなニュースを見つけて、少し衝撃を受けた。
「イラストや製図に使えない」──とあるEIZO製モニターの仕様で物議
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/06/news088_2.html
詳細はリンク先の記事を読んでいただくとして、内容の要点はこうだ。
・液晶パネルの画素が正方形ではなく、上下に潰れた長方形である
・これによりアスペクト比が実際と異なり、図形や画像が上下に短く表示される
・このようなディスプレイが複数あって、EIZO製以外にいくつか存在する
以上の事から、図形や画像の縦横比が実際の物とディスプレイに表示された物で違うと困る用途では使い物にならない、と。
ちなみにメーカー側はこのような製品を作った理由をこのように述べている。
“インターネット閲覧、文書作成、動画視聴など、一般的な用途においては、特に影響はないと思われます。”
まあ、確かにそうだと思う。
画素の比率は0.254mm×0.248mmと、縦が2%強短いだけだ。
なので、事務用途でワードやエクセル、パワーポイントなどを使う場合や、Webや動画などの閲覧では上下に2%程度ツブれている事に気付く人などいないと思う。
だが。
図面やイラストなどを描いたり、写真を扱う人の場合は大問題だ。
画面で見ている物とディスプレイ以外に出力した物が同一ではないのだから。
ちなみにこの長方形画素のメリットは、ディスプレイがコンパクトになる事だという。
??????
たった2%程度上下に短くなって、それがメリット??????
例えば私が今使っている32インチのディスプレイは表示領域が上下で394mmなのだが、2%短くなると386mm。
32インチでたったの8mm短くなるだけだ。
そして槍玉に上がっているEIZOの製品は22.5インチなので、精々5mm程度短くなるだけだろう。
画面のサイズが上下で5mm短くなって、それで「コンパクトになってうれしい!」と思う人は誰も居ないと思う。
これは恐らく、コストダウンの結果でしかない。
理由はわからないが、長方形画素のパネルは正方形の物よりかなり安いのだと思う。
消費者をバカにするにも程がある。
これからディスプレイ装置を買う人は、長方形画素の製品を買わないように注意した方が良いだろう。