Zen4が正式発表されるが、相変わらずのAMDクオリティらしい [CPU]
今日、AMDの新しいRyzenが発表された。
このRyzenは7000シリーズの型番を与えられたデスクトップ向けの製品で、以前からZen4と呼ばれているものだ。
すでに日本国内のPC情報サイトなどではこの発表に関する記事が掲載されているが、これらの記事によると新しいRyzen 7000シリーズはこんな感じらしい。
・発売日は世界同時で9月27日。
・価格は7600Xが299ドル、7700Xが399ドル、7900Xが549ドル、7950Xが699ドル。
・全てのモデルでCPUクーラーは別売りになった。
・性能はIPCが平均13%向上、動作周波数が最大5.7Ghzで、アプリケーションは最大49%
処理能力が上がる
・消費電力は下位2製品はTDPが105Wと6コアの製品が65Wから大幅にアップ、上位2製品に
至っては 双方がTDP170Wとハネ上がっている。
・製造はTSMCのN5(5nm)。
以上。
性能の大幅アップは消費電力の増大と引き換えに動作周波数を引き上げた結果か。
ただ、UEFIの設定でTDPを下げる事も可能と思われるので、性能向上を控えめにすれば消費電力を下げる事は可能と思う。
それでも5000シリーズより2~3割の性能向上が見込めるようだが。
まあ、私個人の感想としてはAMDの苦しさを感じる。
理由は性能向上と引き換えるにはあまりにも多い消費電力。
5950XがTDP105Wに対して最大消費電力は140Wを超えるので、7950XであればTDP170Wなので最大消費電力は200Wを超えるかもしれない。
このようにZen4が従来105Wが上限だったTDPを大幅に超えた理由は、ゲーマーを中心に消費電力を上げてでも性能が欲しいという要望があったため、という事らしいが。
この後に出る予定の、IntelのRaptor Lakeを意識しているという説明があるとすればその方が納得出来る。
なんにせよ私は5950Xですら性能を持て余しているので、新製品を買うとするならまだ数年先になりそうだ。
なお、例によってAMDの新製品はしばらくの間ベータ版のまま売られる事になる模様。
過去にメインメモリの相性問題が必ずと言っていいほど出たが、今回もありそうだからだ。
その根拠は以下の二つのうわさである。
一つ目、現在CPU-Zのベンチマークを動かすと80%ほど進んだ所で止まってしまうらしい。
二つ目、UEFIの問題で販売開始が9月15日から9月27日に延期されたらしい。
さて、どうなることやら。
古いマウスの整備 [旧式パソコン]
古いマウスの整備を行った。
件のマウスはSANWA SUPPLY製の「COMFORT MOUSE」。
このマウスは約30年前に販売された、PC-9801シリーズ用のマウスである。
先日、私は2年ほど前に手に入れてその後放置状態だった“PC-9821Xa”を整備していた。
整備と言っても電源を入れると難無く動作したため、目視で点検して筐体の内外や各部品を掃除しただけだ。
だが、内蔵の540MBハードディスクからWindowz95が起動したところ、マウスカーソルが左と上方向には動くが、右と下方向に動かない。
マウスのボールを外してエンコーダの軸を直接指で動かすと動作に問題は無いので、ボールとエンコーダの軸の機械的な動作に問題がある事がわかった。
現在販売されるマウスのほとんど全部が光学式という、1秒間に数百枚の写真を撮ってその内容を比較する事でマウスの動きをパソコンに伝える物なのだが、光学式が普及する前はボール式という、鉄球にロータリーエンコーダの軸を接触させて上下左右の移動量をパソコンに伝える物が主流だった。
今回私が手持ちのPC-9801対応マウスから選んだSANWA SUPPLY製の「COMFORT MOUSE」も、当然にボール式のマウスである。
ちなみにこのマウスの製品情報は2022年8月現在、いまだに存在する。
コンフォートマウス(ライトグレー) MA-401NE
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=MA-401NE
では、何故一方向にしかボールの動作が伝わらないのか。
私はエンコーダにボールを押し付けるローラーと、エンコーダの軸の動きが悪い事がこの現象を起こしていると推測した。
そこで早速分解。
各軸受けを観察すると、ローラーの軸にゴミが多く絡んでいる事に気付いた。
私はそれを先をつぶしたつまようじで取り除き、シリコンオイルで延ばしたプラスチック用グリスを軸に塗布した。
続いてエンコーダの軸受け4ヶ所も同様に注油。
赤丸内の軸受けに適切な油を注す。
再びボールを取り付け、平面で上面カバーの無いマウスを操作してみる。
するとエンコーダが上下左右の動きに追随している事を確認出来た。
そして元通りに組み立て、実機で動作を確認すると正常にマウスカーソルの操作が出来るようになった。
光学式マウスは買ってから壊れるまで整備など不要な非常に優れたマウスで、動きが悪くなったらマウスの底面に開いた穴のセンサー部に付いたゴミを取り除くだけでいい。
しかしボール式のマウスは、時々エンコーダの軸やボールに付着したゴミを掃除しないと誤動作を起こす。
しかも今回のように各軸受けの動作抵抗が大きくても問題が起きるから、その都度整備しなければならない。
そういう意味では面倒なマウスだが、私はこの機械動作のマウスが好きだ。
巷にはUSB接続の光学式マウスをPC-9801シリーズに接続するためのコンバータも売られているが。
私は4個ほどPC-9801用のマウスを持っているので、これらを整備しながら使おうと思っている。
参考:
3ボタンマウス
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-08-09-1
PC-9821 Na15 にWindows98 をインストールした [旧式パソコン]
もう3か月以上前に入手した、PC-9821 Na15にWindowz98をインストールした。
キューハチにWindowzのインストールなどもう20年以上やっていないため、失われた機材と記憶に苦労しながらなんとか必要な物を揃えて、今日やっとインストールに漕ぎ着ける事が出来たのだ。
とりあえず今日までにハードディスクのフォーマットとMS-Dos 6.2のセットアップだけは済ませていたので、今日はここからの作業となる。
最初にやったのはConfig.sysとAutoexec.batの編集だったが、これに関する記憶もかなり失われていたので足りない情報をネット検索に頼る事となった。
とはいえ、やり始めるとなんとなく思い出し始めて難なくCD-ROMドライブの認識に成功。
その後、Windowz98のCDを入れてセットアップ開始。
懐かしい画面。
そして待つ事四~五十分?(体感は1時間以上)
この頃は、インターネットへの接続がパソコンという機械の目玉機能だった。
インストールが終わった!
さて、寝るか。
参考:
PC-9821Na15の復活その1
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2022-04-23
ハードディスクの寿命を考える2022版 [ハードウェア]
ハードディスクを買う事はクジ引きに似ている。
何故ならハードディスクの故障は個体差が大きく、買ってすぐに壊れる物があれば10年以上使いっぱなしでも壊れない物もあるからだ。
私は信頼性重視で出来る限り長く使える物を選ぶが、その根拠となる情報は以下のWeb記事を参考にする事にしている。
Hard Drive Reliability
https://www.backblaze.com/b2/hard-drive-test-data.html
このWebページは私が過去にも何度か参考にした“Backblaze”という企業が公表する、自社のデータセンターで使われている万単位のハードディスクの故障率をメーカーや機種毎に集計したデータが書かれている。
最新のデータは2022年第2四半期の記事だが、この中の表を見ると相変わらずSeagateのハードディスクの故障率が突出して高く、HGST/WDCのハードディスクが極めて故障しにくい事がわかる。
他には東芝のハードディスクも使われているが、モノによって大きな差がある。しかしサンプルが少ない事を考慮しても大半が非常に高い故障率であるので、これらの機種は信頼性が低いのかもしれない。
とはいえ、おおまかな傾向としてはHGST/WDCが最上でSeagateが最低である事に変わりはないと思う。
さて、こうした情報を踏まえて言える事は一つ。
それは「ハードディスクが壊れるのは運次第」であるという事。
この“運”とは、自分が買った個体がどれだけ長く使えるか、というのは“買った時点で決まっている”事を言う。
そして、Backblaze社の出した統計はハズレを引く確率を示しているという事を理解しなければならない。
何もSeagateが最もハズレを引く確率が高いからと言って、HGST製との差は四半期ごとの故障率を見ても1~2%の差でしかない。
従って大抵の人はどちらのメーカーでも差を感じないはずだ。
しかも、メーカーや機種だけでなく製造ロットの当たり外れもある事を考えると、Seagateでなければ安全とはとても言えない。
以上の事から、普通にデスクトップパソコンなどで使う場合にはどのメーカーのどんな機種を買っても大した違いは無い、と言えるかもしれない。
だが仮に1%の違いでもハズレを引く可能性を下げたければHGSTを選ぶという選択は間違いではない。
実際の所、ハードディスクの寿命は使用環境による影響が非常に大きい。
特に熱とアクセス頻度はその影響が大きく、これは私の経験でも証明されている。
もちろん、取り扱いが雑で動作中のハードディスクに振動や衝撃を与えるような事は論外だが。
いずれにせよ、ハードディスクはどんなに注意深く扱っていても、壊れる時には壊れる。
取り扱いの工夫で長持ちさせる事は可能だが、データの保全を最優先したいのであれば冗長化やバックアップという手段は必ずやっておいた方がいいだろう。
参考
Hard Drive Life Expectancy
https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-life-expectancy/
HDDの寿命を予測する、6年後に何%が生き残るのか?
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2208/01/news120.html
何故ならハードディスクの故障は個体差が大きく、買ってすぐに壊れる物があれば10年以上使いっぱなしでも壊れない物もあるからだ。
私は信頼性重視で出来る限り長く使える物を選ぶが、その根拠となる情報は以下のWeb記事を参考にする事にしている。
Hard Drive Reliability
https://www.backblaze.com/b2/hard-drive-test-data.html
このWebページは私が過去にも何度か参考にした“Backblaze”という企業が公表する、自社のデータセンターで使われている万単位のハードディスクの故障率をメーカーや機種毎に集計したデータが書かれている。
最新のデータは2022年第2四半期の記事だが、この中の表を見ると相変わらずSeagateのハードディスクの故障率が突出して高く、HGST/WDCのハードディスクが極めて故障しにくい事がわかる。
他には東芝のハードディスクも使われているが、モノによって大きな差がある。しかしサンプルが少ない事を考慮しても大半が非常に高い故障率であるので、これらの機種は信頼性が低いのかもしれない。
とはいえ、おおまかな傾向としてはHGST/WDCが最上でSeagateが最低である事に変わりはないと思う。
さて、こうした情報を踏まえて言える事は一つ。
それは「ハードディスクが壊れるのは運次第」であるという事。
この“運”とは、自分が買った個体がどれだけ長く使えるか、というのは“買った時点で決まっている”事を言う。
そして、Backblaze社の出した統計はハズレを引く確率を示しているという事を理解しなければならない。
何もSeagateが最もハズレを引く確率が高いからと言って、HGST製との差は四半期ごとの故障率を見ても1~2%の差でしかない。
従って大抵の人はどちらのメーカーでも差を感じないはずだ。
しかも、メーカーや機種だけでなく製造ロットの当たり外れもある事を考えると、Seagateでなければ安全とはとても言えない。
以上の事から、普通にデスクトップパソコンなどで使う場合にはどのメーカーのどんな機種を買っても大した違いは無い、と言えるかもしれない。
だが仮に1%の違いでもハズレを引く可能性を下げたければHGSTを選ぶという選択は間違いではない。
実際の所、ハードディスクの寿命は使用環境による影響が非常に大きい。
特に熱とアクセス頻度はその影響が大きく、これは私の経験でも証明されている。
もちろん、取り扱いが雑で動作中のハードディスクに振動や衝撃を与えるような事は論外だが。
いずれにせよ、ハードディスクはどんなに注意深く扱っていても、壊れる時には壊れる。
取り扱いの工夫で長持ちさせる事は可能だが、データの保全を最優先したいのであれば冗長化やバックアップという手段は必ずやっておいた方がいいだろう。
参考
Hard Drive Life Expectancy
https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-life-expectancy/
HDDの寿命を予測する、6年後に何%が生き残るのか?
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2208/01/news120.html