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昨日の話の続き [ハードウェア]

昨日、私はこのような記事を書いた。

AMDの7nm製品は今年中に出るらしい
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06


記事中では7nmなAMD製チップについて私の思った事を書いたが、記事中でネタ元として紹介した記事には12nmで製造される新しいRYZENについても触れられていたにも関わらず、昨日はその事に関してはなにも書かなかった。他の情報サイトなどではむしろそちらの方が重大発表だったかのような記事すらあったのに、だ。


その新しいRYZENとは「新しいRyzen Threadripper」の事で、現在販売されているRYZEN 2000系のチップ(Zen+コア)を4つ搭載した32コアのCPUとして市場に大きなインパクトを与えている。

だが私はこの製品にあまり興味が無い。

何故なら、同じ4チップ構成のEPYCと違い「Threadripper」はメモリチャネルが4本しかないためだ。比較対象のIntel製Core i9-7980XEも4チャネルだが、こちらは18コア。メインメモリの帯域がIntelのCore iシリーズよりも低いRYZENでは、32コアの性能を活かすにはなおさらEPYCと同じ8チャネルが必要だと思う。だが製品の性格上8チャネルは不可能なので4チップで4チャネルという構成になったのだろう。

おかげでベンチマークの結果はモロにメモリ帯域が足枷になっているようであり、AMDの何が何でもIntelに負けられないという方針がそろそろ空回りしはじめるのではないかという不安を抱かせる。



というわけでThreadripperの話はもういいとして、今回のニュースを見て私が最も気になる事は7nmのRYZENが何時販売開始になるのかという事。

これに関しては「7nmのRadeonの年内出荷」という発表はまったくヒントにならない。

何故なら7nmのRadeonはTSMCで製造されるからだ。対してRYZENはGLOBALFOUNDRIES(以下GF)で製造される。

EPYCが2019年出荷と言われても、それが何時になるのか。Radeonの製造がTSMCになった事が、GFの7nmプロセスの開発が遅れている事を示している。もちろんGPUとCPUの製造プロセスは同一ではないから、かならずしもCPU用のプロセス開発が遅れているとは言い切れないのだが。

もしEPYCが2019年の早々に出れば、今から一年後くらいの2019年7月頃にはRYZENも出るのだろうか。

ヘタをすると2019年末まで延びかねないのが怖い。


追記:

次のCore Xは28コアでメモリチャネルは6本だそうだ。
まだ本当に出るかわからないのだそうだが、もし出れば次期Threadripperは確実に負ける事だろう。

Intelの28コア新CPUはSkylake-SPベース? (以下略)
https://news.mynavi.jp/article/20180607-computex15/


参考:

AMDの7nmチップは2019年以降から
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-02-01



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