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EUV量産一番乗りは三星か [CPU]

完成に近づいた、SamsungのEUVリソグラフィ採用7nm半導体量産技術
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1130163.html


この記事を読むと、EUVを用いた半導体の量産は韓国の三星(SAMSUNG)が一番乗りになるようである。

とはいえ、EUVを用いるのはリソグラフィ工程の一部である模様。

何故ならEUVはいまだ完成の域に達しておらず、リソグラフィ工程の全てに用いる事は生産工数の上昇になるだろうし、微細化の率が低い中間層から上層までの配線層などには既存のArF露光で十分という事情もあると私は推測する。


記事にもあるように、EUVのメリットはArFと比べて回路が設計図通りに出来る事にある。

なのでArFの場合回路の変形を見越した設計にしなければならないが、EUVではその必要性が無い。

これによるメリットは記事に色々書かれているので、それを読めばEUVが如何に画期的な技術なのか理解できよう。


それにしても10nmの時もそうだが、三星は何故これほどまでに最新製造プロセスの量産化が早いのだろうか。

IntelやTSMCなどと比べて量産の規模が少ないというのが関係しているのか。

それとも半導体製造への投資規模がIntelさえをも上回っているからなのか。


パクリ上等の会社とはいえ、ある程度確立された技術を収益に転換させるその技術力は本物であるようだ。



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VEGA20はPCIe 4.0に対応するというウワサ [ハードウェア]


今日、いつも愛読させていただいている北森様の記事にこんなものがあった。


“Vega 20”はPCI-Express 4.0に対応するかもしれない
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9420.html


以下記事からの抜粋


“さらに、AMDGPU Linux driverの記載によると、“Vega 20”はPCI-Express 4.0の記述があったという。”


という事で、Vega20はPCI-Express 4.0対応の線が浮かび上がった。

記事ではまた、同時期に出るとされるZen2もPCI-Express 4.0対応の可能性が書かれている。


これらの情報をあわせると、Vega20とZen2は共にPCI-Express 4.0対応という事になり、一応の辻褄は合う。

何故ならプラットフォーム側が対応しないのにGPUだけ対応しても無意味だからだ。


とはいえ、過去に私が書いた通り、PCI-Express 4.0対応へのハードルは低くないはず。

今回の情報が本当だとしても、2020年のPCI-Express 4.0への対応はサーバー向け製品のみになる可能性はあると思う。


参考:


今年出るとされた7nm VEGAは、一般人に無関係だった
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-15-1

PCI Express 4.0 は何時から使えるようになるのか
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-22



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so-net blog ssl化で [雑談]

以前より告知されていた事だが、So-net blogが今日から、漸く常時SSLしたらしい。

が、その所為でいきなりBlogの管理画面を出せなくなった。

曰く、サーバーのなんとかがループしているとかなんとか。


そしてこの記事を読むと。

【重要リリース日時決定】常時SSL化(https)
https://blog-wn.blog.so-net.ne.jp/2018-06-12


“キャッシュの影響で閲覧できない場合がございますが、キャッシュをクリアしていただくことにより解消します。”


という事でブラウザのキャッシュをクリアしたが、やはりエラー。

仕方が無いので、ブラウザに保存されているSo-net関係のクッキーを全て消した。
ほんの数個かと思ったら、かなりたくさんあって少々不快になった。

しかしその結果、正常に管理画面が出た。

私と同じ問題に遭った人はどの程度居るのか。

もしかするとSo-net blogをやっている人全員だろうか。

その中で、自力で解決出来た人はどれほど居るのだろうか。


それはともかく。

記事内の、自分の記事に対するリンクの修正が面倒すぎる。

もう放置したい。

まあ、やれる範囲で直しておくか。


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銅線が骨粗鬆症のように [ハードウェア]


現在の最先端IT技術は、二桁ナノメートル(大量生産では現在10nmが最先端)という極めて微細化の進んだ半導体製品の上に成り立っている。

もし微細化がここまで進まなければ、計算能力・コスト・消費電力の全てが足枷となって、スマートフォンも存在しなかった可能性がある。

そして現在、一般的なデスクトップパソコン用のCPUでも最先端は14nmであり、1~2年先は10nmや7nmでの製造が控えている。


このような現状で、素人の私は半導体製造の微細化に係る最大の足枷が、シリコンの板に光で回路を焼き付ける「リソグラフィ」の問題だと考えていた。

微細化の進んだ回路を作り上げるのに、1ミリの千分の一のさらに千分の一単位、ナノメートルの領域で正確に光を当てる部分と当てない部分を作り出し、光硬化樹脂の覆いで必要な部分が残るように処理し、不要な部分を科学的手段で取り除くという処理を繰り返すのだが、光が当たる部分と影の部分との境界がボヤけると回路を正確に作る事が出来ない。

しかも、現在はもはや普通の光の波長よりも微細な回路なのでただ単に光を遮るだけではダメで、そのために微細化技術の開発にはとても多くのお金と時間が必要になっている。

こうした問題を克服するため、より波長の短い光である「極端紫外線」を使ってCPUなどを製造する技術が開発されつつあるが、今の所この技術が量産品に使われた例を私は知らない。


ところが。

微細化が進むと内部の配線も当然に細くなるが、その配線に使われる金属、現在は銅だが、これの結晶の大きさとの絡みで極端に電気抵抗が増えたり、“エレクトロマイグレーション”という、金属に電流が流れると(以下Wikipediaからの引用)“電気伝導体の中で移動する電子と金属原子の間で運動量の交換が行われるために、イオンが徐々に移動することにより材の形状に欠損が生じる現象”が起きて、段々と配線がスキマだらけのボロボロになってしまうという事をつい最近(というか2~3日前?)知った。

コバルト金属が引き起こす20年ぶりの配線大改革
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1128069.html

その結果電流(電気信号)の流れが悪くなったり、最悪配線が切れたりするそうだ。電流が上手く流れないようになれば当然信号が正しく伝わらないのでエラーとなり、例えばCPUならばその時点で動作しなくなる。

もちろん、今までもエレクトロマイグレーションは普通に起きていたが、今まではそれほど大きな障害ではなかったようだ。しかし半導体製品の微細化が進むにつれ、この問題が大きな注目を集めるようになった。


しかしこの問題を解決する新しい手段を開発したというニュースを今日見つけた。

銅配線の微細化に伴う最大の課題を解決する、ナノ秒パルスのレーザーアニール技術
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1128982.html

この記事によると、それはレーザーで銅配線を一瞬加熱する事で結晶のツブの大きさを人工的に大きくする技術で、これにより配線の電気抵抗を下げ、エレクトロマイグレーションによる銅の流出まで減少させるというものらしい。

この技術が出る前は、銅よりも結晶粒の大きなコバルトというレアメタルを配線に使う手段が考えられていた。
が、素人でもわかる事は、コバルトは銅よりも電気抵抗が高く、値段も高いという事。使用量が少なく、配線の長さも短いのでこれらの問題の影響はそれほど大きくはないようだが、出来れば値段が安く、より電気抵抗が少ない材料の方が都合が良い。

当然、この技術は空気中でただ単にレーザーを当てれば良いわけではない。(空気中でそんな事をすれば逆にただでさえ細い配線が酸化して余計に細くなったり、或いは熱で蒸発してしまうかもしれない)

要はリクツは簡単でも望みの効果が得られる条件は極めて限られるため、暗中模索でこれを探り当て、さらにこれを実験室での成果で終わらせるのではなく大量生産で使える技術として確立しなければならないわけで、素人が普通に想像出来るようなシロモノではないのだろう。


この件について、少なくとも私は材料について多少の知識を持っていて、加工や熱処理の知識もあるので記事の内容を理解出来るが、そうで無い者にとってはチンプンカンプンかもしれない。

そんな人は、まずは電流が流れると金属は骨粗鬆症のようになる、と思えばいい。もちろん目で見える大きさの金属では目に見えるような変化など千年かけても起きないが、配線の太さが髪の毛の太さよりもさらに千分の一ほどの細さになれば、数年とか数十年という単位で少しずつそれが進行し、配線が切れる場合もあるというわけだ。

これを防ぐには、元々砂を固めたような構造の金属結晶を、一旦溶かして砂粒よりも大きな結晶の連続にする。これが記事に書かれている技術の本質である。リクツはともかく金属配線の骨粗鬆症は結晶が小さいほど進行が速いので、結晶が大きければ進行を抑え、ついでに結晶が大きいほど電気抵抗が減るので信号の通りも良くなると。

素人は、この技術に付いての理解はこの程度で十分だと思う。(それ以前に素人はこんな技術の理解など不要だろうが!)



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PCI Express 4.0 は何時から使えるようになるのか [ハードウェア]

昨年私はこんな記事を書いた。

PCI Express 4.0遅延の影響
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-06-09

記事の内容は、現在パソコン用に普及しているPCI Express(以下PCIe) 3.0がすでに帯域不足になっているためPCIe 4.0が早く出て欲しい、という趣旨だが、PCIe 4.0の規格自体は2017年10月、無事に公開された。

だが規格が決まったところで、それが実際の製品となって出回らなければ始まらない。

過去、パソコン用のこうした規格の多く(例えばUSBとか)は規格策定の前に製品が出始め、動作が不安定だったり使い物にならなかったりなのを一般の消費者が我慢して使う事で問題点が洗い出されて、安定した製品が作れるようになるとサーバーで採用という流れが結構あった。

ところが最近、この流れが逆転する事が増えた。
何故なら、近年の高速化した各種デバイスやインターフェイスは、初期の段階ではコストがかかりすぎてパソコン用には使えない事が多いからだ。

これは、古くからはLANの規格がそうだし、最近ではDDR4メモリなどもそうだ。

そしてPCIe 4.0も、始めはサーバーに採用されるようである。


SamsungがPCIe 4.0対応のSSD「8TB NF1 SSD」の量産開始を発表
https://gigazine.net/news/20180622-samsung-kicks-off-8tb-nf1-ssd/


この記事はPCIe 4.0そのものの事ではないが、これに対応したNF1 SSDが量産開始という事は、サーバーの方でもすでにこれに対応した機器が少なくとも生産開始されているという事だ。

恐らく規格策定がほぼ終わった昨年中にもう量産前の試作機が完成していて、テストもツメの段階だったのだろう。


だが、一般消費者向けの製品の話はまったく聞かない。

これは要するにコストの問題だ。
まだ不安定な要素を抱える新製品は、安定性を得る為に「高コストな設計や部品」を使って製造せざるを得ない。現在特定用途のサーバーは社会インフラとして必須であり、日々増え続けるデータの処理を少しでも速く安く行うため、機器への投資はどんどん行う必要があり、PCIeのような規格も半ばコストを度外視したものが許容される。

一方でパソコン用は価格が安い事が最も重要。
LANの1000BASE-Tが、ギガビットLANの規格策定後何年も後にやっと出来上がって、その後も時間をかけてゆっくりパソコン用に降りて来たように、PCIe 4.0もパソコン用として採用されるまでにはまだそれなりの時間がかかる。


正直な話、私は素人なのでPCIe 4.0が何時どうなるかなどまったくわからない。

だがこれまで培った経験と知識から、デタラメよりは多少マシな予測くらいは出来る。

というわけで私のカンでは恐らく、PCIe 4.0はDDR5とほぼ同時期に一般のパソコン用に降りて来るだろう。

これはマザーボード全体の生産コストが最終的にどうなるか、が最も影響を与えるわけで、信号の周波数が高いDDR5の問題が解決出来るのならば、PCIe 4.0の方も解決できるのではないか、と思うからだ。

そのDDR5の採用時期は、私の予測では2021年後半以降という事になっている。

DDR5は何時から使えるようになるのか?
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-05-06-1


ただ一方で、シリアルバスのPCIeとパラレルバスのDDR5ではかなり事情が違う事を考慮しなければならない。

シリアルバスの方がコストダウンは楽なはずなので、PCIe 4.0の方が多少早く出る可能性はあるという事だ。


いずれにせよ、PCIe 4.0が一般のパソコンで採用されるには、まだ少し時間がかかるだろう。



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2018年のル・マン24時間耐久レースに強い違和感 [クルマ]

2018年のル・マン24時間耐久レースは、結果だけ見るとトヨタが初の総合優勝を果たした記念すべきレースだった。

私はこれを喜びたいという気持ちを一応は持っている。なにしろ日本車が総合優勝するのは1991年のマツダ以来2度目だし、日本を代表する自動車メーカーのトヨタがこれまで一度も優勝した事がない事実は不自然でさえあると思っていたからだ。


だが、今回のトヨタ初優勝を素直に喜べない気持ちが、喜びたい気持ちを遥かに上回っている。


今年のル・マンはかなり異常だ。

いや、ここ数年異常であったものが極まった、というべきかもしれない。

私はモータースポーツが好きで、私自身もレース参戦経験があるほどなのだが、レース引退後は隠居のジジイ的な状態で、外部の情報にほとんど興味を持てなくなった。だがしかし、それでも時折各方面のレースに関する情報を目にすると火が付き、ネットで情報を漁ることがある。


近年、ル・マンに違和感を感じ始めたのは何時からだっただろうか?
消えかかった断片的な記憶をかき集めると、レギュレーションにハイブリッド車両が追加された頃からだったように思う。

そしてその違和感を最も強く感じたのは2017年。あれ?ル・マンてこんなだったっけ?と思った。

違和感の最大要因は参加チームの内容。
最高峰のLMP1に、メーカーワークスがトヨタとポルシェしか居ない事だった。

しかもプライベーターを含めてたったの6台。内3台がトヨタという異常事態に、「ああ、ル・マンはもうダメだな」という感想が沸き起こった。

さらにワークスマシンを3台もエントリーする必勝体制のトヨタの、あまりに不甲斐ないレース内容。結果じゃない、あくまでレース内容だ。リタイヤの理由とか考えても、これまで勝てなかったトヨタはチームとして全然成長していない(というか劣化している?)と思った。

そしてさらに、トヨタ離脱による下位クラス(LMP2)のトップ激走と、修理で1時間以上もピットの中に居たポルシェの逆転優勝。

そのうえ完走した上位10台の内8台がLMP2で表彰台2位と3位もLMP2、というトンデモない事態に。

・・・ああ。こんな事ってあり得るのだろうか。

何かおかしいよ。


そして今年。2018年のル・マンも、去年と同様どころか、それ以上におかしい。

今年はなんとワークス参戦がトヨタのみ。

レギュレーション変更でLMP1クラスの参加台数は一気に10台まで増えたが、トヨタ以外の全てがプライベーターという内容に、ポルシェ離脱の理由もなんとなく理解出来る気がする。言葉にすれば「ここではもうやる事が無い」といったところか。

この10台の中、ハイブリッドはトヨタが走らせる2台のみであるが、今年のレギュレーションはハイブリッドが非常に不利な燃料規制が行われている。何故規制がハイブリッドに対し厳しくなったのかといえば、それは開発力(≒資金力)の差から来る競争力の差を平準化するためだ。

ハイブリッドのエンジンは開発力のある一部自動車メーカーにしか、競争力(解りやすく言えば馬力が高くて燃費が良く壊れないこと)のあるエンジンを作る能力が無い。環境問題の取り入れによって導入されたハイブリッドだが、ことレースとなると公平なルールとは言えなかったわけで、これがLMP1衰退の一因である事は間違いない。

そこで、ハイブリッドではない、安価で誰でも買える市販のレース用エンジンを使うプライベーターが、1台何億円(年間の維持費含む)もするハイブリッドエンジンを使う巨大自動車メーカーのチームと競争出来るようにレギュレーションの変更を繰り返した結果、こうなったわけだ。

だがそれによってか、自動車メーカーのワークスチームのほとんどが撤退して、残るはワガママお坊ちゃん率いる世界一金持ちのトヨタのみになってしまった。他のメーカーは厳しいレギュレーションに適合した、競争力のあるハイブリッドエンジン開発を継続する金も意義も失ってしまったからだ。(金は主に2014年のディーゼルショックによって。)

しかもいつのまにか、かつてメーカーワークスを退けて優勝するほどの力を持っていたプライベーター達も消えている。残るその他大勢の、ルール変更でなんとか競争力を得たチームとルール変更に合わせて急造されたクルマの組み合わせは、厳しいレギュレーションで競争力を減少させたトヨタにとってでさえ像と蟻のケンカであり、敵ではなかった。

そして当然のトヨタ総合優勝。

競争相手が自分達よりも遅いのだから、競争するまでもなく自動的に勝てるレースなのだ。 (トヨタが本気で競争するとどうなるかは昨年までの結果を見れば明らか)

コレって素直に喜べるのか。

私には、トヨタは一人でレースに出て、一人でゴールしたようにしか見えない。


もちろん、ル・マンがそんなに簡単ではない事を私は知っているし、LMP1に参戦するプライベーターのチームだって素人ではないしチームとしても強豪である事も知っている。だがそんな彼らが足元にも及ばないほど、トヨタは資金が潤沢で人もクルマも充実している上に経験も積んでいる(なにしろポルシェと対等に戦える力があるのだ)から、表向きはどのように見えたとしても今年のル・マンLMP1クラスは事実上トヨタだけが走っていたレースだったのだ。

これはポールトゥウインかつワンツーフィニッシュという結果から、そして後続との周回差が大きく開いている事からも理解出来ると思う。(というか、もう他のチームはトヨタに勝てないのわかっているから、最初から相手にしていなかっただろう。)


トヨタは始め、今年のル・マンに出るつもりが無かったという。だが世界耐久レースに参加する顔ぶれとポルシェの離脱は、トヨタのル・マン初優勝が約束されているようなものだった。

そしてこの状況でル・マンに出てしまうトヨタが情けない。

私個人としては、競争相手が居ないとわかった時点で出ることをやめて欲しかった。競争相手が存在しないレースで勝利したとしても、その勝利に価値など無いからだ。(まあ、無知で愚かな人々を喜ばせ、集金に利用する事は出来るだろうが)

地面に落ちたモチを拾って食う。これは、王者トヨタがするべきことではなかったはずだ。



参考:

List of 24 Hours of Le Mans winners
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_24_Hours_of_Le_Mans_winners

2015 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2015_24_Hours_of_Le_Mans

2016 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2016_24_Hours_of_Le_Mans

2017 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2017_24_Hours_of_Le_Mans

ACO、トヨタ優位のEoTを認めるも、シーズン中の修正は「いつでも可能」
http://www.as-web.jp/sports-car/368969?all

ル・マン24時間のフルエントリー発表。(2017年)
http://www.as-web.jp/sports-car/121397?all

【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝総合結果
http://www.as-web.jp/sports-car/133298

第86回ル・マン24時間レース エントリーリスト<LMP1&LMP2>
http://www.as-web.jp/sports-car/370401/2

【順位結果】2018ル・マン24時間 決勝結果
https://www.as-web.jp/sports-car/380946?all



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次期主力ブラウザ [ソフトウェア]


FPW_dt0.jpg

Firefoxがまったく新しい設計となり、生まれ変わってもう9か月ほどだろうか。

そのおかげで私が愛用するアドオンの半分以上が利用できなくなり、その後仕方なくFirefox 52をベースとするESR版を使い続けている。

だがそのESR版も今月いっぱいでメンテナンス期間が終了し、私の使いたいアドオンが利用不可能な、設計の変わった新しいFirefoxがベースのものになってしまう。


一応、今年の3月頃にはFirefox互換ブラウザの内、Pale MoonとWaterFoxを試用したりもしたが今一つ使い勝手が悪く、今日まで移行を先延ばしにしてきたが、もうそろそろ決めなければならない。

セキュリティリスクをそのままにして現在のFirefox ESRを使うか、それとも他の互換ブラウザに移行するのか。


現在私の使うFirefox ESRは、基本全てのJava scriptを無効とし、広告の類も禁止に設定され、Flashも当然OFFになっているため、一定のセキュリティ対策にはなっていると思う。だがブラウザ本体の脆弱性を突かれたらこうした対策も無意味になる可能性が高い。

一方他の互換ブラウザも、メンテナンスが何時まで続くのかという不安と、本家のFirefoxより脆弱性対策が遅れがちという問題がある。
さらにアドオンの互換性やユーザーインターフェイスの違いといった問題もあり、単に移行といってもそのハードルは低くない。


という事で、改めて現在のFirefox ESR(Firefox 52.8.1)と、Pale Moon、WaterFoxの3つを比較してみた。

比較条件として、インストールするアドオンを全て同じものにし、同時に開くタブの内容と数も全て同じにした。

なお、インストールしたアドオンは「Firebug」「Noscript」「μBlock Origin」「UnMHT」「Tab Mix Plus」の5つ。


以下は比較の結果。


・ユーザーインターフェイスの使いやすさ
 使い慣れた本家のFirefoxが当然に最も使いやすい。次いで本家のデザインを踏襲する
 WaterFox。そして最後はPale Moon。Firefox52 ESRとは違うUIには慣れが必要だ。

・アドオンの互換性
 当然に本家のFirefoxがトップ。次がWaterFoxで、最後にPale Moon。
 WaterFoxは旧い仕様のアドオンをサポートすると正式に表明しているだけあって、何も
 問題は起きなかった。一方Pale MoonはFirebugとUnMHTについて最新のバージョンが
 インストールできず、それぞれ1.12.8.1と7.3.0.5.1の古いバージョンをインストーるせざる
 をえなかった。さらにNoScriptに問題があるとして警告が表示されてしまう。
 それら以外は特に問題は見当たらなかった。

・動作の軽快さ
 最も軽かったのがPale Moon。次に軽かったのは本家Firefox、最も重かったのはWaterfox。
 本家とPale Moonは体感でそれほど大きな差はないが、Waterfoxははっきり重いと感じた。
 それは消費するメモリの量にも表れており、内容の同じ十数個のタブを開くと、Pale Moonが
 342MB、本家が417~441MB、WaterFoxは509MBとかなり大きな差となっていた。

FPW_mem.png

・移行の手間
 移行自体が発生しない本家が当然一番良い。次がインストーラで一括移行できるWaterFox。
 最後のPale Moonは、ブックマークだけでなくアドオンやクッキーなども含めて全て最初から
 入れなおしになるため非常に面倒だ。Profilesフォルダを移植すれば良いという情報もあったが、
 問題が出た場合結局は最初から全部入れなおす事になるので、今回は避けた。


以上の結果から、それぞれの環境はそれぞれに長所と短所があり、どれが一番良いのか結論を出すことが難しい。
が、今後のセキュリティリスクや使い勝手などを考えるとWaterFoxが一番良いと思った。

動作の軽さを考えるとPale Moonが一番良いのだが、アドオンの互換性の悪さが痛い。それにUIもFirefox 52に最も近い事から、操作の習得に必要な時間も節約できる。なによりもFirefoxの設定や保存されたクッキーなど、ほとんどがそのまま移行出来るのがいい。

動作の重さについては、パソコンのマシンパワーで解決すればいい。メインのパソコンは当然に問題にならないし、テストに用いた2nd PCは少なくとも6年以上前の古いパソコンなので、こちらはRaven Ridgeにでも更新しよう。メモリも4GBから8GBに増やせば、メモリ消費量の問題も解決出来る。


というわけで今後はWaterFoxを使う事に決定。
使い込んでいく内に何か問題が出なければいいが、とにかくこれで行くしかない。



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今年出るとされた7nm VEGAは、一般人に無関係だった [ハードウェア]

先日私は「AMDの7nmチップは今年出る」というような記事を書いた。

実際のそれはたしかにAMD製のGPUであったのだが、生産はGFではなくTSMC。

そのTSMCは今、世界中からのラブコールに押しつぶされんばかりの状態で、全ての受注に対し十分な生産が出来ない状態であり、その生産容量の多くは最も重要な顧客であるAppleなどに割かれ、主にGFでチップを生産するAMDにまで回される事は無い。


このような背景があってなのか、一般消費者向けのビデオカードとして生産されるGPUは2019年末から2020年頃までになりそうだという情報を見かけた。


AMD GPUに関する噂話―“Vega 7nm”や“Navi”やその次【6/14追記】
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9399.html


結局、事実上私の予想通りになってしまったわけだ。


Zen2等のCPUにしても、7nmで生産されたものが市場に出回るのはやはり2019年の後半以降になると思われる。

もしそれよりも早く生産が始まるとしても、それはサーバー向けのチップが優先されるだろう。


それから最近思うのだが、鳴り物入りで出たRaven Ridge(ZenコアのAPU)も、思ったほど売れていないように見える。

私の目にそう映っているだけなのかもしれないが、日本国内で売られているRaven Ridge搭載のノートパソコンがあまりに少なすぎる。DELLなどが数機種カタログに載せているが、Intel製CPUを使う機種とのラインナップの差には目を覆うばかりだ。

よって、デスクトップ向けが私の予想に反して早く出た理由は、やはりノートパソコンに採用される数が少なくてタマが余ってしまったからだと改めて思った。


このような状況なので、Intelは一応焦りを見せたものの、事実上大した脅威になっていないのかもしれない。

ただ一定のシェアを奪われた事は確か。

そこは王者のプライドにかけてツブしにかかっている。

もしかすると、ノートパソコンへの採用が少なく、しかも採用機種が妙に高価格なのは、Intelから圧力がかかっているからなのかもしれない。


こんな事では7nm世代のチップが遅れている事が、AMDにとってさらに重い枷になりそうだ。


AMDの7nm製品は今年中に出るらしい
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06


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エルピーダを潰した男 [雑談]


かつて日本は、世界シェアの8割を超えるDRAM生産大国だった。

だが1990年代半ばに韓国勢にシェアを追い抜かれると、そのまま浮かび上がることなく2012年にはDRAM業界から完全に消え去ることになる。

元々日本のDRAMは高品質が求められるメインフレーム向けの製品で開花し、その後のパソコンブームでも高品質かつ低価格でシェアを欧米企業から奪っていった。しかし1995年のWindows 95登場以前は、DRAMはかなり高価な半導体部品だった。高価でも取引が成り立ったのは、パソコンそのものが高価であり、用途も主に企業向けのものが多かったからだ。しかしWindows 95の登場によってパソコンは一気に一般消費者の生活に溶け込み、低価格化の圧力が何倍にも増えた。


DRAMはIntelが発明した画期的な半導体メモリだったにも関わらず、発明したIntel自身はなんの役にも立たないゴミとしか思っていなかった。Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックが、Apple 1を生産する為にIntelへDRAMをクレと直談判した話は有名で、その場で無償提供されたのはそのような背景があった事も有名な話だ。

その後DRAMはどうなったか。日本人が発明したフラッシュメモリもそうだが、発明した大本は軒を貸して母屋を奪われる事になった。

こんな歴史もあるDRAMだが、元々非常に高価だったものがほんの数年でガケを転がり落ちる勢いで価格が下がり、これにDRAMを生産する日本企業群(当時非常に多くの日本企業がDRAMを生産していて、沖電気などパソコン業界で今ではほとんど聞かない会社まで作っていた)はまったく追随できず、最後に残ったNEC・日立・三菱のDRAM部門が合併統合して出来たのがエリピーダメモリという会社。

だが、日本企業の悪癖を解消せず合併したためにその後も業績は落ちるばかりで、ここに登場したのが今回の主人公、“エルピーダを潰した男”こと坂本幸雄である。


彼はそれまで、いくつもの会社を再生してきた再生請負人として名を馳せていた。エルピーダの再生も、その実績を買われての事だった。

しかし彼は、いわば“他人のふんどしで相撲を取る”ことに長けているだけで、自身はどこにでも居る普通の日本人だった。実際、彼を良く知る者達の間ではあまり評判は良くなかったようだ。

恐らく本人はこれまでの実績から自信をもってエルピーダの再生に取り組んでいた事だろう。
だが不幸にも、エルピーダは彼と同類の巣窟であり、トップに着いた人物がそのような者であれば、およそ会社の再生を自力で行える状況ではなかった。

彼が社長に着いてから行った事は、とにかくこれまで培った技術を使い、なんとか売り上げを伸ばそうというものだった。落ちぶれた原因を排除し、文字通り再生するという手法を取る事が出来なかったのだ。

その結果、エルピーダは倒産した。会社更生法を適用させ、国民の血税を注ぎ込んだにも関わらず。


そんな彼が、日本の半導体業界を憂い手記事を寄せている場所がある。

坂本幸雄の漂流ものづくり大国の治し方
http://wedge.ismedia.jp/category/sakamotoyukio

こうした話に詳しい方ならわかると思うが、彼の語るもっともらしい言葉はほとんどが過去誰かが言った言葉である。それを自身の言葉として引用するのは良いのだが、文章を読むと先人に対する敬意を感じないのは何故なのか。

つまりここでも彼は、他人のふんどしで相撲を取っていたのだった。


かつてアメリカのTVドラマに「地球を売った男」なるものが、地球を侵略するエイリアン側の登場人物として度々出ていたが、彼がエルピーダでやった事は最終的にそんな感じなのだ。

エルピーダ倒産前後の様々な事件を見るに、計画倒産と言われても仕方が無い事がいくつもあって、最初からそうするつもりだったのではないかとすら思えてしまう。

今彼は中国で、新たにDRAMを開発する会社を立ち上げ、活動中である。
一部では日本の技術を中国に売り渡す悪党のように扱われているが、私も同感である。

「エルピーダを潰した男」坂本幸雄。

エルピーダ倒産のシナリオは、中国の半導体業界のためにあったのかもしれない。


坂本さん、エルピーダを潰したのはあなただ
http://biz-journal.jp/2017/05/post_19071.html


追記
この記事では“彼”こそが戦犯であるような書き方をしているが、実際には彼一人の責任でエルピーダが潰れたわけではない。まあ、“彼”が社長だった、という事で。
だが根っこは、無関係に思える我々日本人全ての心の中にある事だけは間違いない。


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Intel製のビデオチップを載せたカードが帰って来る [ハードウェア]

二十年の時を経て、あのIntelのビデオチップを載せたビデオカードが帰って来る。

Intelは過去、ハイエンドビデオカード市場に挑戦的な製品を投入した事がある。

当時投入されたそれは、i740というチップ。

だがチップの開発は難航し、市場に出た時には時代遅れだったばかりか、もしスケジュール通り出たとしてもハイエンドには少々届かない性能でしかなかった。

なので、Intelはその後i740を基本としたグラフィックスコアをチップセットに内蔵し、たったの一製品を投入しただけでビデオカード市場から撤退してしまった。

あれから約二十年。
Intelは2020年にディスクリートGPUを投入する事を発表した。


Intel、2020年に「i740」以来の“単体GPU”投入を予告
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1127340.html


記事にもあるように、昨年IntelはAMDよりRadeonシリーズのアーキテクトであり、開発責任者でもあったRaja Koduri氏を引き抜いている。

AMDの行方
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-04-27

あの時点でこうなる事は時間の問題だったかもしれない。

私は、Core i シリーズのGPUを強化するためだと思っていたのだが。

いずれにしろこのような発表がなされた以上、どのような製品が市場に出てくるのか我々消費者は克目して待つべきだろう。なにしろあのIntelとRadeonのアーキテクトが手を結んだのだ。


もう10年近く、AMDとNVIDIAの二強に寡占されているビデオカード市場である。

個人的には今でもVIA傘下で細々と活動するS3から、Chromeの後継チップでも出たらなァと思ってはいるが。

まあ、期待外れになる可能性もあるが、まずはお手並み拝見といこうか。


参考:

S3 Chrome
https://ja.wikipedia.org/wiki/S3_Chrome


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