SSブログ

そんな事はどうでもいいからバグを無くしてくれ [OS]

Microsoft Build 2016というイベントで、新しいWindowz10のバージョンが披露された。


BashシェルをWindowsに搭載するWindows 10大型アップデート(以下略)
http://gigazine.net/news/20160331-microsoft-build-10-important-announcements/


Gigazineの記事によると、なにやら色々改良されたり機能が追加されたりしているが。

そんな事よりもバグを無くして欲しい。


バグの所為で動作が不安定だったり要らぬトラブルが出るし、何よりもセキュリティリスクが問題だ。

そもそも製品としてあまりにも未完成すぎるものを平気で市場に出すとはけしからん。
過去のWindowzは永遠のベータ版だったが、今のWindowz10は永遠のアルファ版。

これでいいのか?いいわけないだろ!!


今月のWindows update [OS]

今月も嫌なWindows update の日がやってきた。

今月注意するものはこれ。

KB3138612
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3138612


M$の説明によると、

「この更新プログラムには、Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 の SP1 で Windows の更新のクライアントにいくつかの機能強化が含まれています。」

とだけ説明されているが、その“機能強化”とは具体的になんなんだ、と言いたい。

まあ色々調べているとこの機能とはWindows10絡みらしいので、入れてはいけないという事で。


Windows7でGWXが消えない場合 [OS]

最近、Windows7でKB3035583を始めとする“Get Windows X(Xはローマ数字の10を意味する)”関連のプログラム及び設定が、手動やDWS(Destroy Windows Spying)で消しても消えない事が多くなっている。

恐らくレジストリなどに情報が残っていたり、GWX本体が再起動後に復活したりと、Micro$oftが対策をしているものと思われる。


このようなケースでは、以下のツールを使用すると良い。


GWX Control Panel
http://ultimateoutsider.com/downloads/


このツールを使う事で、再起動後に田のアイコンが表示されなくなる。

使い方がわからない人は、以下のスクリーンショットを参考に。

gwxcp.png


①②の項目が“No.”もしくは“(App not found.)”となっていて、③④の項目が“No.”になっていればOK。 もし“Yes.”となっている項目があれば、下の各ボタンをクリックする事で“No.”にする事が出来る。



Windows10探偵団というASCIIの記事が非道い [OS]

Windows 10ってそこまで言うほど安全なの?
http://ascii.jp/elem/000/001/126/1126345/


この記事によると、「米国防総省が400万台のPCをWindows10にアップグレード」する理由の一つが“Device Guard”であるという。

記事中で“Device Guard”は「許可したアプリしか実行できないようにするもの」となっているが、単に言葉通りの機能ならばWindowzXpから実装された“ソフトウェア制限ポリシー”で同じ事が可能だ(ただし機能的には同じでも細かい部分で色々変わっている)。

WindowzXP以降のWindowzならば「許可したアプリしか実行できない」という設定は可能なのだから、まるでWindowz10でしか出来ないような表現は素人を騙す行為である。恐らく記事を書いた人にそう言えば、“Device Guard”はWindowz10にしか無いのだから問題無いと返すのだろうが。


他にも「データを暗号化する機能が採用されている」とか、「Windows Defender」とか、「パスワード認証を強化する」とか「生体認証」などの単語があるが、これらだってWindowz10以前のWindowzでもOSの標準機能やサードパーティのソフトウェア等で実現されていた機能である。
このような「まるでWindowz10にしないと使えない機能」であるような書き方は間違っている。


記事の最後には「アップグレードしようかな、と思ったら即Windows 10にすることをお勧めする。」と結ばれているが、とんでもないデタラメだ。

少なくとも企業で業務に使用するのなら事前に十分な調査と検証が必要だし、現状のWindowz10は以前にも増してバグだらけなうえにWindows updateの方法も変わったりなど変化が多いから、「アップグレードしようかな、と思った」程度でWindowz10に移行した場合は確実に後悔する事になる。


この「Windows10探偵団」は連載されているものだが、連載される他の記事もロクなものがない。
無知な素人を騙す悪質さすら含んでいる、典型的なマスゴミの記事といえるだろう。

目的は素人を騙してWindowz10を普及させる事なので、最低限、記事の内容について何が正しくて何が間違っているのかくらいは自分で調べるべきだ。



追記

この記事を書いている間(実は3日前に書き始めた)にWindows10探偵団の新しい記事が掲載されていた。

こちらもWindowz10を敬遠する人の事を「オールドOSの信奉者」などと寝言を言っているし、「メインストリームサポートが終了する。」と言って不安を煽っているがメインストリームサポートの意味を正しく理解している人ならばWindows10に移行する理由にはまったくならない。そして記事の最後で

“Windows 7/8なら無料アップグレード期間中なので、絶対にアップグレードしたほうがいい。(中略)格安PCでも、使っているPCよりも高性能になっているはずだ。”

と、Windows10そのもののメリットではなく周辺事情を訴える事で消費者心理を煽っている。

都合が悪い部分を隠し、ウソにほんの少しの本当を混ぜて不安を煽り、また少し外れたところの事情を説明して話をもっともらしく見せかける。

まるで悪質な押し売りだ。



KB3035583の強襲 [OS]

なにやらいつの間にか、KB3035583がWindows updateで配信されていた模様。

私はここ数日チェックをさぼっていて、Windows Defenderのアップデートが来ているなァと思いながらアップデートをしていなかった。そしてふとその事を思い出してWindows updateのUIを出したらこれである。


注意 ! KB3035583 再配信 Windows 7 Update on 26 Feb. 2016
http://winveg.com/win/noted-kb3035583-windows-7-update-on-26-feb-2016/


ここの記事でも書かれているが、Windows 10へのアップグレードを考えていないシステムには注意が必要だ。


今月のWindowz update [OS]

昨日、今月のWindowz updateの日がやってきた。


今回は緊急を要するセキュリティアップデートが多い。
詳細は他のWeb記事を参照してもらうとして、そういうわけなので一刻も早くアップデートしよう。

今日は毎月恒例「Windows Update」の日、全部で13件
http://gigazine.net/news/20160210-windows-update/


ところで、今回は私の所有するパソコン2台のWindows updateのスクリーンショットを載せる。

一枚目は仮に1号機のものとしておこう。
WU_001.png
重要に13件、オプションに15件となっている。

二枚目はその1号機のオプションの内容だ。
WU_002.png
Windowz10のアップグレードに関する更新プログラムがズラリと並ぶ。
数ヶ月前よりこの状態で、こうなってからはこれらが「重要」に並んだことがない。


そして三枚目。
これは仮に2号機のものとする。
WU_003.png
こちらは重要のリストに3つ、Windowz10のアップグレードに関する更新プログラムが載っている。
オプションに2件あるが、それらはWindowz10に関するものではない。


この1号機と2号機の違いが、何故起きるのかがわからない。
関係があるとすれば、KB3035583をはじめとするGWX関連の更新プログラム削除を試行錯誤しつつこの2台に行っていたので、削除の時に何かの操作が違っていたのだろう。

その操作で思い当たるのが、削除後オプションに現れたリストを非表示にしたか、しなかったのかの違いである。その頃は問答無用で全部非表示にしていたはずだが、1号機はなんとなく面倒でほったらかしになっていたのだ。

後になってみれば、オプションに出たら非表示にしない方が手間が省けて良かったというオチ。

まぁしょうがない。



Windiows10を如何に使うかを考える [OS]

ここしばらく、私はWindowz10に対する否定的な事ばかりを書いている。

だが、少なくともWindowz7の延長サポートが切れる2020年までにはWindowz10(或いはその後継OS)に乗り換えなければならない。

今の所はWindowzに関する専門的な知識を有するライターの方ですら、日頃素人をWindowz10に誘導するための記事を書きつつも、その本音は「今はまだ乗り換える時ではない」と結論している。しかしこれは過去のWindowzがそうであったように、数多ある不具合は時間が解決してくれる問題であると考えている人がほとんどのようである。
もしそうであるならば、Micro$oftがWindowz10の開発を進めていく内にOSとしての安定性は確保され、いずれ現在のWindowz7並みに安定するようになる可能性はある。


そのような前提で考えなければやっていられない、というのが私の気持ちではあるが、まァそういう前提でこれからのWindowz10を考えていこうと思っている。
そのためにはWindowz10の粗探しをする必要がある事も仕方のない話だし、その将来性を見極めて別の選択肢を模索することもまた、必要な事だと思う。


なんにせよ、今のところは不確定要素が多く、いつWindowz10をメインのOSとするかは決める事が出来ないし、一方でこれまで自分自身がWindowz10をテスト用の機材で使ってきて、使い方次第では十分メインになり得る(ただし何時動作が不安定になったり、起動不能になるかビクビクしながらだが)という事はわかっている。


結局、Windiows10を如何に使うかを考える、とはいっても、まだ暗中模索の段階だ。
時間が許す限り試行錯誤を重ねて、或いは人柱となって様々な情報を残してくれている方々の貴重な情報を収集する事で、Windowz10を安心して使えるOSにするための手段を探していこうと思う。



破綻寸前?Windows10 [OS]


今年に入って、デスクトップ用Windowz10とモバイル用のWindowz10 Mobileに関するニュースは、表向きWindowz10を盛り上げるための記事が大増殖中である一方で、逆に悪いニュースも目立って来た。

悪いニュースが出るのも当然である。
デスクトップ用はアルファ版を売っているかのような惨状だし、モバイル用も不具合が多くAndroidやiOSと比べてもダメという事はデスクトップ用と同程度の完成度なのだろう。


そして、そこへ追い討ちをかけているのがこのニュース。

Windows 10のアプリ不足を解消する「Windows Bridge」に危険信号か
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1602/01/news069.html


Windowz10の最終的な狙いは、スマートフォン業界全ての利益の9割を得ているという、Appleのビジネスモデルだ。
要するにWindowzによるサービスのエコシステムを構築する事で収益を上げようというわけである。しかしそのためには、まずMicro$oft storeの売り上げが軌道に乗る必要がある。

だが現在Micro$oft storeのアプリは数が少ないため客もつかず、客がつかないからアプリ開発者も寄り付かないという悪循環になっている。

この現状を打破するために、Windowz10ではAndroidとiOSのアプリを小変更で動作させるための仕組みが存在し、既存のスマートフォン用アプリ開発者にMicro$oft storeにアプリを出してもらおうと画策している。これに必要なものが「Windows Bridge」というソフトウェアであり、AndroidやiOSのアプリを「Windows Bridge」で変換することでWindowz10で動作するUWP(Universal Windows Platform)アプリを生成する事が可能となる。

この「Windows Bridge」の開発が、今、難航しているというのだ。


もし今「Windows Bridge」が完成されていたとしたら、アプリ開発者がこれに乗ってくればという条件付ながら、Micro$oft storeにはAndroidやiOS向けに作られたアプリがズラリと並んでいることだろう。

Micro$oftの目論見通りに事が運ぶと言う前提では。(私はそう単純に事が運ぶとは思えない)

しかし現状、「Windows Bridge」はいつ完成するかもわからないらしい。
これでは万に一人くらいは居るだろう、UWPに期待している消費者すらもWindowzのスマートフォンを諦め、デスクトップのWindowz10を使う人はますますMicro$oft storeから遠ざかっていくと思う。


私が思うに、Micro$oftは二つミスを犯している。

一つはスマートフォン用のWindowzの開発があまりに遅かったという事。Windowz CEの頃からモバイル向けWindowzを持っていながら、何故これほどまでに遅れたのか、という事だ。

それから二つ目は、デスクトップ用WindowzというOSの性格をあくまで勘違いしたままであったという事。
昔はネット閲覧やマルチメディア再生、或いはゲーム用のプラットフォームとしても売りになっただろうが、今となってはそんな事はパソコンでやる人の方が少ない。だとしたら、コンテンツを消費する用途にフォーカスするのではなく、コンテンツを生産する方にフォーカスすべきだった。


しかし、もうこうなったからには手遅れだ。
何もかもぶち壊しになった後で、再生を待つのか、滅びを受け入れるのか。

いずれにしても最大の被害者は我々消費者なのだが。


今年以降に発売される次世代プロセッサはWindows10のみ対応 [OS]

現在Micro$oftはWindowz7~Windowz10まで、最新のプロセッサ=CPUが出ると必要に応じてCPUの持つバグを回避するためのパッチや新機能に対応するためのモジュールを開発し、Windows updateを通じてサポートを続けている。

しかし現地時間で今年1月15日、今後出て来る新しいCPUに関してWindowz10でしかサポートしないと発表された。
また現行のSkylakeについても、2017年7月17日以降はWindowz10のみでサポートになるらしい。

もはや古いOSを最新のパソコンにインストールして不具合が出たとしても、Micro$oftは関知しないと宣言してきたわけだ。


この件に関するMicro$oft側の言い分は「最新のシステムは最新のOSでサポートすべき」という事だが、これは要するに、Windowz7を利用する消費者に対する、Windowz10に移行しろという脅迫である。
もちろんMicro$oftだって慈善事業としてOSの開発とサポートを行っているわけではないから、この言い分は間違いと言えないかもしれない。しかしその一方でこれだけ生活に密着している製品について、一企業の都合だけでこうも一方的な扱いを消費者に対して行って良いのか、という疑問がある。特に企業が業務で使用するパソコンに関しては死活問題であるので、今回のMicroSoftの発表は個人的に許しがたい暴挙であると判断せざるを得ない。


ここのところWindowz10へ消費者を誘導する手段が強硬になって来ているが、それは今年以降もより激しくなっていくのだろうか。

IEの問題もあるし、Micro$oftは本当にロクでもない会社だ。
さすがは正義の国アメリカを代表する企業の一つである。



Micro$oftのKB3112343ダウンロードページを見たら [OS]

Micro$oftのKB3112343ダウンロードページを見たらこんな事が書いてあった。

KB3112343_01.png


これは嘘だ。
本当はこうあるべきだと思う。

KB3112343_02.png


今月のWindows update [OS]

wp1601133.png

毎月恒例、Windows updateの日がやってきた。

私の環境だけかもしれないが、今月もWindowz10に関するアップデートが“重要”の中に紛れている。
今月紛れていたのはコレ。

KB2952664 - Windows 10 upgrade 情報収集用


他の環境ではKB3035583などが復活している可能性もあるので、引き続き注意が必要だ。

いまさらのWindows 10のプライバシー問題 [OS]

今年早々にMicro$oftが発表した、Windowz10に関するデータが波紋を呼んでいるらしい。

Windows 10のユーザー追跡データ公開で再燃するプライバシー問題
http://gigazine.net/news/20160108-windows-10-microsoft-tracking/


記事によるとWindowz10から利用されたアプリケーションの利用状況の統計が出ているそうで。
今までそのような情報収集がされていると知らなかった人々が騒いでいるのだろうか。

しかし、この話はかなり以前から有名な話である。

Windows 10はスパイウエアである事が確定
http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-08-19

スパイウェアと言うと少々大げさかもしれないが、実際相当する事をやっている。
なにしろ、“OneDriveアカウントに保持されているコンテンツは「PhotoDNA」の調査対象となっている”と公式に発表されており、「文書や写真に児童ポルノなど不適切な内容が含まれないか」という名目で覗き見されているのだ。
他の機能に関しても言い訳にどのような言葉が使われているかに関わらず、同様であると思った方が良い。


もし、Windowz10を利用する上でこうしたスパイ機能を無効にしたいのなら、

・Cortana
・OneDrive
・Bing検索
・Edge
・Windows Store(当然、ストアアプリも含む)

これらを一切使わない事。
そのうえでさらにMicro$oftのサーバーへの接続をファイアーウォールなどで遮断すれば良い。
これはDWSを使えば一発で可能だ。

その代わり、Windowz10の目玉機能はほとんど利用できなくなるが。



Windows update でハードディスク壊れる [OS]

昨日知人に頼まれて、知人宅にあるデスクトップパソコンを無線LANでネットワークに接続する作業を行った。

無線LANの端末を設置し、デスクトップパソコンに無線LANのアダプタを取り付け、デバイスドライバをインストールし、接続の設定を行ったところまでは良かった。
が、2年ほど使用していなかったのでセキュリティソフトやブラウザ、そしてWindowsそのものがまったくアップデートされておらず、このまま使うと危険と判断。持ち主に了解を得てWindows updateを行ったところ、数時間経っても「更新プログラムを探しています」から進まない。こうした事はいまや当たり前の現象なので、このような場合は処理が終わるまで放置するしかない、と知人に断って電源を入れたままその日の作業を終えた。


そして今日。
知人宅を訪れるとハードディスクのアクセスランプが点灯(点滅ではない)したまま、モニタが待機状態になっている。電源管理でスリープにならないようにしておいたから、モニタが消えているだけと思いマウスを操作するが反応しない。一通りやれることをやっても復旧しないので、仕方なく電源ボタン長押しで電源を落とす。

電源が落ちたところでもう一度電源を入れると普通にWindowsの異常終了しましたという画面が出るのでSafe modeで起動を選んだところ、何かのデバイスドライバの読み込みの所で止まった。それ以前にそこにたどり着くまでにファイルの読み込み速度が遅いので、これはハードディスクに異常が出ていると判断。強制終了してハードディスクを本体から取外し、自宅に持ち帰った。

自宅に帰ると、ハードデスクのエラーをチェックするために持ち帰ったハードディスクをUSB-SATA変換装置で自分のパソコンに接続する。しかし何時まで待ってもマウントしない。USBのデバイスアイコンをクリックすると一応パーティションは認識されているようだ。が、このままでは埒があかないので別のパソコンに問題のハードディスクを接続しなおしてPuppy Linuxで起動し、マウントを試みる。するとマウントはするが中身を表示するのにやたらと時間がかかる。
ここで私は大きな間違いをしている事に気付いた。
要するに、ここまでの作業は単に被害を拡大していただけだった。


次に私が取った行動は、HDD Regeneratorで不良セクタを回復する作業を行う事だった。
これまでの挙動から不良セクタが発生している事が明白だったからだ。実際HDD Regeneratorで修復作業を始めると、ほどなく67個もの不良セクタを修復してくれた。

・・・それから現在まで、すでに800個を超える不良セクタの修復を行っている。この作業は現在進行形で、何時不良セクタの集団から抜け出せるのかまったく予想できない。とりあえず2~3日は放置するつもりだが・・・それで終わらなかったら、色々と諦めなければならないだろう。


それにしても近頃のWindows updateはパソコンに対する負荷が異常だ。
Micro$oftのサーバーからアップデートファイルをダウンロードする前に、パソコンに適用されているアップデートファイルを調べて必要なものだけダウンロードする作業が必要である以上、ハードディスクに保存されたWindows updateのデータベースを検索する事は当然ではある。だがその作業がいつまでも終わらない。数年間まったくアップデートしていないパソコンの場合は尚更時間がかかり、仮にその間バックグラウンドで動作するプログラムからハードディスクに対するアクセスがあればその負荷は相当なものだ。

だとすれば、ハードディスクが壊れるのも当然だと思われる。


12/24追記
不良セクタの修復が終わった。結局1250余りの不良セクタ修復を行ったが、その全てが回復はしなかった。元々HDD Regenerator自体が“60%の確率で修復出来る”と謳っているし、通常不良になったセクタの回復は
望めないのだから仕方が無い。

だが修復前はマウントすら困難だったものが普通にマウント出来るようにはなった。
おかげでプライベートなファイルのほとんどを回収できたので、今回の案件はハードディスクを交換して改めてOSをインストールしなおす事になるだろう。


KB3112343に気をつけろ [OS]

今月のWindows updateに“KB3112343”というものが混ざっていた。
セキュリティ更新ではないのでググると、

 Windows10への追加のアップグレードシナリオのサポートと、
  スムーズなアップグレードが出来るようになります。

という事だった。
次から次へとまァ余計なお世話が来ること。これは問答無用で非表示設定だ。

しかしこの“KB3112343”はオプション設定で12月2日に配布されているという情報が。
オプションの方は通常ほとんど確認しないので見逃していたか。が、問題なのは「オプション」なのに何故今回「重要」に上がって来ているのか、という事。12月2日に無視すると重要に昇格するのか?
いずれにしてもトンデモない事だ。


ちなみに、同時に“KB3112148”というものも来ていたが、こちらはタイムゾーンの更新のようだ。
こっちは当てておくか。



Windows10 は不具合の百貨店である [OS]

去る11月14日に鳴り物入りで登場し、私自身も即メディアクリエイションツールでインストール用USBメモリーを作成してアップグレードした「Build 10586」ことWindowz10 TH2(以下TH2)。

このTH2、登場直後に出回った各方面の記事ではおおむね好評で、特にトラブルの報告は無かったと記憶している。

だがしばらくするとメディアクリエイションツールで作成できるインストールイメージはBuild 10240、つまり7月29日より提供が始まった初期のバージョンに戻ってしまった。(この間Windows updateでの提供も止まっていた模様。)その後11月25日以降にダウンロードされたものからTH2に再度差し換わったが、その間に様々な問題が報告されている。

その問題とは一言で言えばバグだ。
TH2に含まれる多くのバグによって様々な問題が発生しているのだ。


これらの問題について、最新の記事ではこんなものがある。

Windows 10初の大型アップデートでつまづいたMicrosoft
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1511/26/news039.html

記事にはTH2のインストールイメージ提供を一旦引っ込めた理由などが書かれているが、記事内で指摘されているように、Micro$oftからはなんの告知も無しに引っ込められ、その後なんの説明もなく突然25日になって理由の発表と共に再度提供された事は問題だ。これはWindowzというコンピュータ市場に対し支配的なOSの事なので殊更深刻な問題であり、Windowzを利用する何億人もの消費者のMicro$oftに対する信頼を裏切る行為である。


また、Windows updateでアップデートした場合も含めてこんなトラブルの報告も見られる。

・デバイスドライバの一部が勝手に削除されたり変更されたりする
・今まで動いていたソフトウェアが動かなくなる
・バックアップと復元で、古いOSのバックアップを消去しないと新たにバックアップ出来ない
・パソコンの起動が遅くなる
・既定のアプリ(ファイルの関連付け等)がWindowz10標準のものに戻される
・その他各種設定(主にレジストリの書換え)が無効になったり初期化される
・他、色々ありすぎて書ききれないほど大量の不具合各種

※Windowz10やTH2での変更点やトラブルについてよくまとめてあるサイトがいくつかあるので、「Windows 10 TH2の不具合」で検索すると幸せになれるかもしれません。(2015/11/29時点)


正に不具合の百貨店デパートとでも言うべきか。いや、今風に“不具合のショッピングモール”の方が良いのか?・・・まあ不具合が多いというだけならWindowz7やそれ以前のWindowzも色々あって苦労させられたが。

なんにせよ、現在Windowz10は人によっては良くなった点も多いが、引き換えに不具合が山盛りのようである。運よく不具合に引っかからなければ良いが、例えそうであっても注意が必要だ。

そして、Windowz10は今後TH2のような大型アップデートが1年に2~3回もあるという。 私はこの事実が恐ろしい。



DWSの利用には注意が必要 [OS]

今日“窓の杜”の記事にこんなものを見つけた。

「Office 2016」にも対応。Windows 10の情報収集機能を徹底的に無効化するツール
http://www.forest.impress.co.jp/docs/review/20151126_732232.html

この記事に紹介されているのは、以前私も記事で紹介した「Destroy Windows 10 Spying」、通称DWSである。


このDWSの目的はMicro$oftに対するWindowz利用者のプライバシー保護であり、そのために遮断すべき通信を全て遮断し、不要なプログラムを削除する。この処置はWindowz7ではほとんど問題無いが、Windowz8/8.1とWindowz10では問題が出る可能性がある。

特にWindowz10ではCortanaを筆頭に新しく備わった機能が利用出来なくなる可能性が高い。私のようにOSとして最低限の機能しか必要としない人には問題ないが、新しい機能を利用したいと思っている人には不都合が出る。

なのでWindowz10を利用している人は、DWSの使用には注意が必要だ。
DWSの最新版である1.6.700は削除や規制の対象をある程度選べるが、結果どうなるかはやってみなければわからない。

窓の杜の記事は「元の状態へ戻すには、情報収集機能の無効化処理の際に作成される復元ポイントを利用しよう。 」と書かれているので、試してみたい人は復元ポイントの作成が有効になっているか確認してから試すことをお勧めする。


2016年1月以降からのWindows10自動アップグレードを回避する方法まとめ [OS]

現在私が行っている、2016年1月以降からのWindowz10自動アップグレード回避の手段をまとめてみる。


1.Windows updateの設定変更

  WU_settei.png

  スクリーンショットにあるように、「推奨される更新プログラム」のチェックを外す。
  「重要な更新プログラム」については“自動的にインストール”のままでもかまわないが、
  可能なら「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する」
  にしておき、毎月10日前後のWindows Updateは手動で行う。

  ※2016/01/13修正:
    最近Windowz10関連のアップデートが“推奨”から“重要”に昇格したので
    インストールされると困る人は必ず手動で行う必要がある。

2.バックグラウンドで動作するプログラムを削除

  Windowz10へのアップグレードに関係する更新プログラムを全て削除する。
  手順と削除対象は以下の通り。

  a.タスクマネージャを開いて「プロセス」タブを開き、GWX.exeを終了させる。
   GWX.png
    
  b. Windows Updateを開いて、左下の「インストールされた更新プログラム」をクリック。
   DEL_KB.png

  c. 最低限、以下の6つのアップデートを検索・削除する。

    KB2952664 - Windows 10 upgrade 情報収集用
    KB3035583 - Windows 10へアップグレード広告・勝手にDL
    KB3012973 - Windows 10 upgrade 情報収集用
    KB2990214 - Windows 7をWindows 7以降にアップグレードさせるための更新
    KB2977759 - アップグレードに関する互換性の診断
    KB3112343 - Windows10への追加のアップグレードシナリオのサポート
   DEL_KB2.png

3.Windows Updateを手動で行う場合の注意する事

  Windows Updateを手動で行う場合は、毎月忘れずに行う習慣を身に付ける事。
  また、「セキュリティ」が付かないアップデートは全て非表示設定にする。
  オプションに関しても、基本は全て非表示にする。
  ※オプションに表示されているWindows10関連の更新プログラムは、非表示にしないことで
   再度“重要”に上がってくる事が無い。よって非表示にしない方が良い。

  少なくともWindowz7に関してはすでに機能的なアップデートは出ない。従ってセキュリティ
  に関するアップデート以外は一部の環境を省き全て不要だと思える。
  必要なものまで非表示にする事を心配する人は、KB*******を検索する事でアップデートの
  詳細がわかるので、それで判断する。


2016/03/08追記

  ここに書いてある方法で消しきれない場合は以下を参考に。

  Windows7でGWXが消えない場合
  http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-03-08



 ※11/24 追記
 KB3035583をアンインストールしてもタスクトレイの田マークが消えない問題の解決策を追加。

 ※01/13 追記
 KB3112343を削除対象に追加

 ※02/03 追記
 オプションに表示された更新プログラムに関する記述を修正



消費者にとって重要なのはOSじゃない [OS]

今日、知人の所でWindowz10のタブレットの操作を教えていた時のことだ。

その知人は日常的に仕事でパソコンを使っていて、仕事上で不自由な思いをしない程度には使いこなしている。だが、だからと言ってパソコンに詳しいわけではない。
ただ、インストールされたソフトウェアを使って書類を作ったり印刷したり、ヒマな時にWebを見たりするのに困っていないというだけの事。従って、何かトラブルが出たり、わからない事があれば私の所に電話が来る。

そしてそのWindows10のタブレットだが、本人が知りたい事は「電源の入れかたと切りかた」と、「ブラウザでWebを閲覧したり検索するにはどうしたら良いのか」、主にこの二つだけ。他にも音量を変えるにはどうしたら良いのかなどを聞かれたが、恐らく今日覚えたことを1年もしない内に忘れてしまうだろう。


程度の差こそあれ、こうした“OSについて無頓着な人”は実に多い。
というか、99%くらいの人がそうだと思う。

OSについての知識がある程度あって機能をそれなりに使っている人は私も含めて残りの1%にすぎず、さらに使いこなしている人はその1%の内のさらに1%とかかもしれない。

このような状況で、OSの機能を追及する事にどれだけの意味があるのか。
今やWindowsはオールインワンと言えるほど多機能になった。趣味や仕事などで特に必要が無い限り、Windowsの標準機能で大抵の事は出来てしまう。しかしこうした機能の大半は、ほとんどの人が知らずに使われないまま放置されているし、知っていても使い辛いとか機能が足りないとかの理由で避けられている。


一般の消費者にとって、OSとは縁の下の力持ちであるはずだ。OSはあくまでアプリケーションソフトウェアのプラットフォームであるべきなのだ。

そういう意味では、スマートフォンのiOSやAndroidはOSとしての立場を弁えているように見える。消費者にとって意味の薄い部分は可能な限り隠蔽し、商売もOS本体ではなくアプリケーションソフトウェアや関連するサービスで収益を上げるスタイルだ。

そういう意味では、Micro$oftが“Windows as a Service”と言い出したのは消費者にとって、GoogleやAppleに倣おうという意味で歓迎できる事かも知れない。



二つのニュース [OS]

今日は気になった二つのニュースについて。


一つ目はWindowz10のパソコン売るために、指定機種のノートパソコンを最大$300で下取りするというお話。

これをやっているのはなんとMicro$oft自身で、にもかかわらず自社のSurfaceは指定機種に入っていない模様。いや、SurfaceといえばWindowz10のサポートが無くアップグレードも出来ないのだから、下取りキャンペーンをするのならばSurfaceを買ったお客は救済すべきと思うのだが。
他にも色々制限があるので、このキャンペーンを利用出来る人は結構限られると思う。

こんな事してWindowz10の普及にどれだけ影響があるのだろう。
私はほとんど無いと思う。

ネタ元はここ。

Microsoft: ノートブックを最大300ドルで下取りを行うWindows 10搭載PC販促セール
http://www.technobahn.com/articles/201510162245190000.html



二つ目は一つ目とは対照的に、Windows 3.1という20年以上も昔のOSのお話。

Windows 3.1より古いMS-Dosなんかもそうだが、こうした古いOSを現役で利用するシステムは意外とある。何故なら、OSやその上で動くソフトウェアが古くても、定型の機能が不足なく動き業務が滞りなく行えるのならば変える必要が無いからだ。

そうした事情から、ニュースになった「パリ=オルリー空港が一時閉鎖」という事件も、古いシステムが使われ続けた末に起きたトラブルが原因となった事件だ。

このような問題は単にOSが古いからという問題では無い。それどころかOS自体はなんの問題もないとすらいえる。

とはいえ、その古いOSが動くハードウェアの寿命が来れば交換しなければならないので、保守部品が枯渇したらOSごと新しくしなければならないし、システム全体の保守にも古いコンピュータに対する知識が必要なわけで、人材的な問題も出てくる。

鉛筆や定規といった事務用品がいまだに基本的な部分で変化が無いように、OSやソフトウェアも用が足りるのならば変える必要などどこにもない。しかしコンピュータのハードウェアについては変化が激しく、数年で生産が終わってしまう。

たとえ変化を望まないとしても、否応無く変わっていかなければ生き残れない。
自然の環境では非常に長いスパンでそういう事が起き、変化への順応と進化が無ければ今の人類も存在しなかった。そんな大層な話ではないが、このニュースを見てそんな事を感じた。


ネタ元の記事はこちら。

Windows 3.1の障害によりパリ=オルリー空港が一時閉鎖の事態に
http://gigazine.net/news/20151116-windows-3-1-alive/

GeForce 6150SEとWindows10 Build 10586 [OS]

今日はAMDのAthlonⅡ X2 250eとGeForce 6150SEチップセット(メインボードは J&W MINIX-6150SE-UC3)のシステムにWindowz10を入れてみた。
このPCは元々Windowz7が入っていて何の問題もなく使えているのだが、レガシー環境へのWindowz10インストールのテストケースを兼ねてアップグレードだ。

事を思い立ったのは11月12日にリリースされたWindowz10初のメジャーアップデートであるBuild 10586を、メディアクリエイションツールで作ったインストールイメージからインストールした場合、最初からBuild 10586であるのか知りたくなったから。
※記事を編集中にネットの記事でインストールイメージがBuild 10586に差し替わっている事を確認。

というわけでWindowz10のインストールイメージをUSBメモリーに作成、インストールはWindowz7を実行中のPCでUSBメモリー上のSetup.exeを実行する事で普通にアップグレード。
そしてアップグレードそのものは何の問題もなく終了した。

nF_w10_desktop.jpg
インストール直後の状態。左下の検索欄で“Cortana”のアピールがされている


アップグレード終了後にコマンドプロンプトからverコマンドを打ち込むと「10.0.10586」という番号を確認。予想通りの結果が得られた。ただ、コマンドプロンプトを立ち上げただけでバージョンナンバーが出ていた事に後から気付いた事は予想外だったが。

nF_w10_ver.png
verコマンドを実行した時のスクリーンショット。verコマンドを実行せずとも上に出ていた


次に行ったのはレガシー環境で大抵引っかかるディスプレイドライバのインストールだ。
今回も例に漏れずMicro$oft標準ディスプレイドライバがインストールされ、ドライバの更新をかけてもGeForce 6150SE内臓のディスプレイアダプタ用ドライバがインストールされない。

そこで私はNVIDIAのドライバダウンロードページよりWindowz7用ディスプレイドライバを落としてきた。
ドライバ検索は以下のスクリーンショットのように選ぶ。※Windowzが32bitか64bitかは間違えないように選ぶ事!!!

nForce drv.png

ダウンロードが終わったらドライバパッケージをダブルクリックして解凍する。この時解凍される場所は後で探さずに済むよう、わかりやすい場所にしておく。
自己解凍が終わると自動でドライバのインストーラーが起動するが、これはキャンセルする事。

解凍が終わったらデバイスマネージャを開いて「ディスプレイアダプター」の項目を開き、「Microsoft基本ディスプレイアダプタ」を右クリックして開いたコンテキストメニューより「ドライバーソフトウェアの更新」をクリック。

nF_w10_01.png

すると以下のような画面が出るので「コンピューターを参照して・・・」を選ぶ。

nF_w10_02.png

次の画面が出たら先ほど解凍した場所を指定してドライバをインストールすれば、ディスプレイドライバがインストールされるはずだ。

nF_w10_03.png

手動によるディスプレイドライバのインストールが終わったら再起動する。
再起動後にデバイスマネージャを見るとディスプレイアダプターの項目に「NVIDIA GeForce 6150SE nForce 430」という表示がされ、それまで4:3の解像度しか選択できなかったものがFULL HDのワイドモニターに対応する解像度で表示されるはずだ。

nF6150SE.png

なお、ディスプレイドライバ以外にもう一つ「コプロセッサ」なるデバイスが残るが、ディスプレイドライバと同様に手動インストールでドライバパッケージを解凍したフォルダを選んでやれば「NVIDIA nForce System Management Controller」が自動でインストールされる。

nForce sys.png

以上。

このようにレガシー環境にWindowz10をインストールする場合には、デバイスドライバのいくつかについて手動でのインストールが強要される。Windowz10側でもっと柔軟な対応がされていればこのような事は起きないのだが、Windowzはデバイスドライバによるトラブルでフリーズや起動不能に陥るため、Micro$oftからWindowz10用に正式な認証を得たデバイスドライバ以外が排除される事は致し方がない。

まあレガシーデバイスの一部がこのように“手動のデバイスドライバのインストール”でなんとか動くというのは、Micro$oftなりの誠意の表れと受け取っておこうと思う。



今月のWindows update [OS]

今月のWindows updateをインストールした。

私はWindows updateを通知のみにしているので、とりあえずセキュリティアップデート以外のチェックを外してからインストール。残ったのは以下の二つ。


KB3102810 Windows 10 に、Windows Update クライアントをアップグレードすると、
         Svchost.exe プロセスは CPU 使用率が 100% を占有します。

KB3107998 システムクラッシュを回避するために、レノボのUSBブロッカーバージョン
         1.0.0.37を削除


というわけで、これらは非表示に設定した。

それから未確認だが、今回のWindows updateを入れるとWindowz10へのアップグレードを促す表示がグレードアップするらしい。私はこうした作用をするプログラムを全て削除してあるので再現出来ないが。


なお、Windowz10へのアップグレードに関するWindows updateからの余計なお節介を防止するには以下のレジストリをインストールすれば良い。ちなみにこれは7月29日のWindowz10正式公開以前に企業向けの情報としてM$のブログで公開されていた情報である。


Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate]
"DisableOSUpgrade"=dword:00000001


これはレジストリエディタで入力しても良いし、テキストエディタで.regファイルにしてインストールしても良い。


Windows 10はその内に強制アップグレードになるんじゃないか [OS]

昨日このような記事を書いたが、その中でWindowz10のシェアの伸びが急激に鈍化しているという事を書いた。
この事実に対する焦りなのか、Micro$oft社がこんな非道な事をするようだ。


「Windows 10」へのアップグレード、来年には「推奨される更新プログラム」に“格上げ”へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1511/02/news076.html


この記事によると、今後Windowz10のアップグレードはWindows updateにより“推奨される更新プログラム”となるらしい。
これは、Windows updateの設定によっては自動的にWindows 10にアップグレードされてしまうという事だ。

「自動的にWindows 10にアップグレードされてしまう」ことが問題になるのなら、Windows updateの自動更新をやめて更新するプログラムを自分で取捨選択すれば良いのだが、その場合セキュリティアップデートを自分で判断してインストールせねばならず、利用者によっては事実上更新が出来ない状態に陥るリスクがある。
企業であれば管理者による管理も可能だが、それが出来る企業も限られ、出来たとしても負担が増える事になる。
wupdate.png
Windows updateの設定画面。この例ではWindows updateでのトラブルを未然に防ぐ設定になっている

Windowz7の延長サポートは2020年1月14日となっているので、このままWindowz7を使い続けるにしてもそれまでにはWindowz10に移行しなければならない。だがMicro$oftのこうしたやり方には強い反感を覚える。


自動更新については、先日Windows updateで32bit版のMicro$oft Officeをインストールしたシステムに対して64bitのアップデートを配信したというトラブルが発生している。その前にも2件、誤配信等のトラブルが起きている。

Micro$oftは自社のOSやアプリケーションに対して自動でアップデートする事を強く推奨し、初期設定では自動更新に設定されているが、誤配信ではない正常な配信であってもアップデートを適用した事でパソコンが起動しなくなるなどのトラブルが発生している。

要するに彼らの仕事の質は安心して自動アップデートを許すには程遠ものであり、そのアップデートプログラムは配信されたならなんでも自動で突っ込めば良いというものではない。これが業務で使用するパソコンであれば、そのアップデートで発生したトラブルは業務に多大な影響を及ぼし、発生する損失は計り知れない。

Windowz10ではエディションがProfessional以上でなければ強制的に自動でアップデートしてしまう。また、Professional以上であってもアップデートする更新を細かく選ぶ事は出来ない。なのでサードパーティからWindows updateの非公式クライアントプログラムが出ている始末だ。

こうしたMicro$oftの傲慢さが、我々消費者の不利益を今以上に発生させる事は目に見えている。

不利益を少しでも防ぎたいのならば、対抗策を自ら学び、自己防衛するしかない。


参考

Windows 10でWindows Updateによる「更新」はどう変わったのか?
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/13/news030.html

“Windows Update”で32bit版「Office 2010」に64bit版の修正パッチが配信される問題
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20151030_728359.html

Windows Update MiniTool
http://www.ghacks.net/2015/10/10/windows-update-minitool-is-a-third-party-client-for-updating-windows/

Windows10 最初の大型アップデート「TH2」は11月 [OS]

Windows 10初の大型アップデート「TH2」は11月に公開か?
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1510/29/news091.html


この記事によると、年に2~3回あるというWindowz10の、最初の大型アップデートが今月中にあるらしい。

このアップデートは「TH2(Threshold 2)」と呼ばれ、過去のWindowzであったような「サービスパック的」な扱いとなる。しかしこれはあくまで差分での提供となり、フルセットのインストールイメージの配布は無い模様。
(ただし、Web経由でのWindowz 7/8.1からのアップグレードの場合は最初からTH2となるようである)

従ってTH2はWindows updateによりダウンロードし適用され、インストールされた時点で差分として適用される事であらゆる状態のWindowz10が最新状態にアップデートされる。


今回の大型アップデートによる変更は「日本語版Cortana」の正式な実装など色々あるようだが、Windowz 7/8.1からWindowz10にアップグレードしようと考える人には一つ朗報がある。それは、アクティベーションに旧OSのプロダクトキーが使えるようになるという事だ。

無償アップグレードで新規インストールしたい場合、これまでは一旦古いOSの状態で「gatherosstate.exe」を使う方法しかなかったが、これからはそのような手順を踏まなくてもWindowz10のインストール時に旧OSのプロダクトキーを入力する事でアクティベーションが可能となる。

旧来のOSからの上書きアップグレードの場合、それまで使っていた環境をある程度引き継げるメリットがあるが、引き換えに様々なトラブルが発生するケースがある。そんなトラブルを少しでもなくしたい場合の手段としての新規インストールがやりやすくなったというわけだ。


今回このような変更が行われたのは消費者からの要望に答えたというよりもWindowz10のシェアが伸び悩んでいるという背景の方が大きいと私は思う。

Desktop Operating System Market Share
http://www.netmarketshare.com/operating-system-market-share.aspx?qprid=10&qpcustomd=0

以下は上記サイトのデスクトップOSシェア3ヶ月分の円グラフを並べたもの。
W10Share.png
これを見ると、Windows10は最初の1ヶ月(8月終了時点)で5.21%、その1ヵ月後が6.63%、そして現在が7.94%。このようにシェアの伸びが急激に鈍化しているわけで、これは無償でアップグレード出来るにもかかわらずWindowz10への移行が進んでいないという事だ。登場からまだ3ヶ月しか経っていないとはいえ、すでにサポートの終了したWindowz Xpの11.68%よりもかなり少ない。

ここまで動きが鈍いとMicro$oftも焦るのではないかと思われる。



Windows7で消すべき更新プログラムなど [OS]

先日「Windows7と8.1にもM$謹製スパイウェア?」という記事を書いたが、その続き。

現在のところM$の情報収集や新OSへのアップグレードを促すために、以下の更新プログラムがWindowz7のセキュリティやバグと無関係に適用される事が判明している。


KB2505438 - ITraceReloggerインターフェイスのサポートを追加
KB2670838 - Windows 7 Only (AEROとFONTにバグ有)
KB2882822 - ITraceReloggerインターフェイス
KB2952664 - Windows 10 upgrade 情報収集用
KB3021917 - PCのパフォーマンス情報を遠隔診断
KB3035583 - Windows 10へアップグレード広告・勝手にDL
KB3068708 - 顧客満足度の診断と遠隔測定
KB3075249 - ユーザ情報をMSサーバに送信
KB3080079 - Win10用に作成されたアプリがWin7/8.1などでも動くようにする
KB3080149 - ユーザ情報をMSサーバに送信
KB3022345 - 顧客満足度及び診断テレメトリのための更新プログラム
KB3015249 - consent.exe に遠隔測定のポイントを追加
KB3012973 - Windows 10 upgrade 情報収集用
KB2990214 - Windows 7をWindows 7以降にアップグレードさせるための更新
KB2977759 - アップグレードに関する互換性の診断
KB2922324 - ネットワークやアプリケーション障害時に診断した情報を送信
KB3112343 - Windows10への追加のアップグレードシナリオのサポート


これらの動作は広告の表示だけに留まらず、無断で3GB以上もあるWindowz10アップグレード用インストールイメージをダウンロードし、バックグラウンドでMicro$oftの情報収集サーバーへせっせと個人情報を送り続けている。
このようなWindows 10への無断アップデート準備等の動作が確認されているので、これらの動作の停止が必要な方はアンインストールすることをお勧めする。

それにしても、消しても消しても復活するWindowz10の広告など、Windowz 10へのアップグレードが致命的なトラブルを引き起こす環境に対する不必要な干渉が激しいのはなんとかならないのか。ユーザーをバカにするにも程がある。Micro$oftはすぐにでもこうした干渉をやめるべきだ。

また、こんなトラブル『Windows Updateすると勝手にWindows7/8がWindows10にアップグレードされるエラーが発生』も発生しており、Micro$oftによるWindowz10普及への必死さが伺われるが、Windowsがこうまで仕事や生活に浸透している現状、一企業の都合でここまで利用者を振り回す事が許されても良いのか。

私は、もはやWindowsは世界標準のOSとして全てを公開し、Micro$oftに独占させないようにすべきだと思う。


なお、ここに挙げた不要な更新プログラムの削除とM$の情報収集サーバーへの接続をブロックする設定を一発で行ってくれる“Destroy Windows Spying(以下DWS)”を2台のパソコンでテストしたが、少なくともWindows updateは正常に行われるので手動での削除が面倒な人はDWSで削除すると良い。


Destroy Windows Spying
http://dws.wzor.net/


参考:

2016年1月以降からのWindows10自動アップグレードを回避する方法まとめ
http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-11-23

Windows7でGWXが消えない場合
http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-03-08


ゾンビなKB3035583 [OS]

過去に非表示設定したはずのKB3035583が、また復活した。
今月のWindows updateで更新リストを確認するとそこにあったのだ。

kb2952664.png
このスクリーンショットでは“重要”の項目に載っているが、場合によってはオプションの方に載る場合もある

アップデートの項目を選ぶと右側に表示される説明には、「この更新プログラムをインストールすると、Windowsの問題が修正されます。」と書かれているが、むしろオマエが問題そのものだと言いたい。
何よりKB3035583の内容はWindowz 10をインストールするための準備をするプログラムであって、問題の修正のためではない。これは明らかに詐欺である。

まあなんにせよ、今回もインストール前にチェックし、そして関連アップデートであるKB23952664と共に非表示設定だ。
そして来月また復活するのだろうなあ。


10/20追記
この問題に関する詳しい情報はこちら

Windows7で消すべき更新プログラムなど
http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-10-18


Windows7と8.1にもM$謹製スパイウェア? [OS]

2015/10/18追記
こちらの記事が新しいので、ここを見た方はこちらに移動してください。

Windows7で消すべき更新プログラムなど
http://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-10-18


Windowz10のM$謹製スパイ機能について調べている内に、7と8.1にも同様の機能がWindows updateを通じてインストールされている事がわかった。

今の所判明しているものだけ列挙しておく。

KB2505438 - ITraceReloggerインターフェイスを追加
KB2882822 - ITraceReloggerインターフェイスを追加
KB2952664 - Windows 10 upgrade 情報収集用
KB2976978 - Windows 8 のみ、システム診断と互換性測定
KB3021917 - PCのパフォーマンス情報を遠隔診断
KB3035583 - Windows 10へアップグレード広告・勝手にDL
KB3068708 - 顧客満足度の診断と遠隔測定
KB3075249 - ユーザ情報をMSサーバに送信
KB3080149 - ユーザ情報をMSサーバに送信


これらが入っているからといって必ず害があるとは言えないが、バックグラウンドでこのような情報収集をされている事が気に入らない人はアンインストールすべきだろう。

また、このようなプログラムが勝手に動作する事でPCの動作に問題が出る場合もある。
もしこの事を問題として見るならばやはりアンインストールすべきだろう。


それにしてもこうした情報収集はユーザーの選択ですべきではないのか?
無許可で行うことに強く疑問を感じる。


なお、これらのアンインストールとWindowzの設定変更を一発で行うソフトウェアが存在する。

Destroy Windows Spying
http://dws.wzor.net/

これはWindowz7・8.1・10に対応し、情報収集するサーバへの接続を遮断までしてくれる。
ただしかなりタイトなセッティングになる可能性があるので、利用する場合にはOSのバックアップを取り、十分なテストを行う事をお勧めする。


M$の大本営発表 [OS]

米Micro$oftが、Windowz 10が売れていると大本営発表をしている。

Windows 10の滑り出しはWindows 8に比べてはるかに良いことが判明
http://gigazine.net/news/20150827-windows-10-initial-rise/

曰く、

Windowz 8は1ヶ月で4000万台の布教に成功したが、Windowz 10は7500万台である

という事らしい。


この数字に関して、背景にある事情を勘定に入れたらどうなのだろう。

まずプラス要素としては、Windowz 10は正式リリース時にメーカー製PCがWindowz 10をプリインストールした製品を出荷していない事がある。この影響は昨今のPC売り上げから考えるとそれほど大きくはない(それどころか企業向けにはいまだにWindowz 7が入ったPCが売られている)ものの、現在Windowz 10がインストールされたPCを購入出来ないという事を考えるとけっして無視はできない要因といえる。
従ってこの影響が最大化した場合、無料アップデートと合わさって今後さらにWindowz 10の利用率はハネ上がっていく事になると思う。

次にマイナス要素だが、そもそもこの数字はWindowz 8.xに対する不満の反動があっての事だというコト。にもかかわらずこの数字というのはどうかと思う。一方で無料アップグレードが意外と順調に進んでいない事も合わせて考えると今後伸びる要素として計算出来るかもしれないが、同時にWindowz 10が既存のWindowzと比べてどうなのかという比較の猶予を与える事にもなるので差し引きゼロになると思われる。
また現在のWindowz市場は成熟しきっており、変化を望む人よりも変化を望まない人の方が圧倒的と思われる。このような市場において変化を受け入れてもらうには相応の価値を提供しなければならないが、少なくとも私にはWindowz 10がそれだけの価値があるように見えない。これは私個人の価値観だけでなく、私の周囲の人々(精々30人程度だが)の意見でもある。特に若い世代はWindowzに関しての興味は低い傾向があり、彼らにとってWindowzとは仕事や趣味の道具として使いやすいかどうかくらいのものでしかない。


結局のところ、Micro$oftによる今回の発表は消費者のWindowz 10への移行を煽るだけの大本営発表であると私は考える。
こうしたマーケティング手法が伝統的に一定の効果がある事は認めるが、Windowzに関してはどうなのだろう。

或いは、これから情報端末に触れる子供達への普及が未知数である事を考えるとどうかという見方もあるが、今回の大本営発表とはあまり関係が無いので除外する。



Windows 8以降はLFSのバージョン違いでファイルが消える場合がある [OS]

※2020/01/08追記 Windowz10への移行に伴って心配になった人は、まずこちらを読んで下さい。

Windows10への移行でファイルが消える可能性の話
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2020-01-08


Windows 10について調べている内に、「Windows 7以前とWindows 8以降のPCでハードディスク(以降HDD)を相互利用するとHDD内のファイルが消える場合がある」という問題がある事がわかった。

追記。Windows 8同士でもLFSの整合性が失われた場合(高速スタートアップが有効のままシャットダウンでHDDを外したなど)でもファイルが消える場合がある模様。

usb_hdd.png
Windows 7以前とWindows 8以降のPCでハードディスクを相互利用するとHDD内のファイルが消える場合がある

もう少し具体的に書くと、Windows 7以前で利用していたHDDをWindows 8以降のWindowsが動作するPCに接続すると、※LFS(Ver. 1.1)が上書きされる。そして上書きされた状態のまま再びWindows 7のPCにHDDを接続した場合、Windows 7ではWindows 8以降の新しいLFS(Ver. 2.0)が認識出来ないためエラーが発生し、自動的にエラーの回復(chkdsk)を試みようとするので、その時にファイルシステムが破壊されるようだ。

※LFS (Log File Service)
 NTFSフォーマットされたストレージ(HDD等の記録デバイス)で、ファイルシステムの不整合を修復するための仕組み。通常隠しファイルとして$LogFileというファイル名で記録されている。このファイルはNTFSにアクセスがある度に更新されていて、もし書き込みが正常終了しなかった場合はこのファイルの内容を元にエラーの修復をする。詳細はここhttp://ntfs.com/transaction.htm


この問題の発生にはHDDの付け外しが必要なので、主にUSBによる外付けHDDを利用している人が被害に遭いやすい。そして一旦被害に遭うとファイルの復旧は非常に困難であるようだ。復旧の成功率はケースバイケースで変わるだろうが、ネット上の情報を見る限りあまり高いとはいえない。


この問題に対処するにはいくつか方法があるので簡単に紹介しておく。


1.Windows 8以降のPCにHDDを接続したら正規の手段で取り外す事を厳守する

  USB HDDを外す時は必ず「タスクバー右のアイコンから安全な取り外し」で外す。
  使用中などのメッセージが出て取り外しが出来ない場合は、PCを一度再起動
  した後に再び試みる。


2.LFSの書換えを無効にする

  そもそもの問題がLFSの書換えに起因する。
  なので、レジストリを操作して「LFSの書換え」が起きないようにする。
  方法はregeditを起動して「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet
  \Control\FileSystem\NtfsDisableLfsUpgrade」を開き、値を0から1に変更する。
  レジストリを変更したら、必ず再起動させる事。
  なおこの方法はなんらかの原因で元に戻る事があるそうなので注意が必要。


3.Windows 8以降のPCに対して「高速スタートアップを無効」にする

  高速スタートアップを無効にする事でシャットダウン時にLFS 1.1に書き戻されるようだ。
  この状態ならばシャットダウン後HDDを取り外しても問題が起きない。


以上。
なおこの問題はNTFS特有の仕組みであるLFSの互換性問題が原因で起きるので、FAT32やexFATでフォーマットされている事が多いUSBメモリーやSDカード等では発生しない。ただしデータの安全の為にはUSBメモリー等であってもPCからいきなり引き抜くのではなく、「タスクバー右のアイコンから安全な取り外し」を心掛ける事。


それにしても、このように重大な問題に対する情報があまりに少ない事に驚いた。
大多数の人は「Windows 7とWindows 8を同時に利用し、なおかつそれらの間でNTFSフォーマットされたストレージデバイスを使い回す」、というケースがないため問題に遭う事はない。だが少数の例とはいえこの問題で大切なデータを消失する可能性がある事を、Micro$oft社がなんの告知もしていない事に怒りを覚える。

ネットに出回っている情報も主にこの問題の被害者による発信で、Microsoft自身はITプロフェッショナル向けの「Microsoft TechNet」内にあるWikiでの情報公開に留まり、一般に知られるようにはなっていない。

私自身この問題に関しては不勉強を痛感している。
Micro$oftによる積極的な情報公開が無かったとはいえ、事故が起きてからでは取り返しが付かない。幸いにもWindows 8が登場してから2年以上、私自身がWindows 8の利用を避けていたためにこの問題の犠牲にはならなかったが。


なお、この問題についてさらに詳しい情報を求める方は、「windows8 ntfs」及び「Windows8 データ消失」等のキーワードで検索すると良い。

Windows 10はスパイウエアである事が確定 [OS]

昨日、この記事を読んだ私はWindows 10に対する信頼を完全に失った。

「Windows 10」のプライバシーとデータ収集--変わった点、注意すべき点
http://japan.zdnet.com/article/35068752/


元々Windowsそのもに過剰な信頼を置いていたわけではかったが、それでも生活の中で切り離す事が出来なくなったWindowsは、私なりに工夫してある程度は信頼できるOSとして利用していた。

そんな私がWindows8のダメっぷりに落胆し、次のWindows10が割と期待できそうだという前評判に多少の安心感を得、期待もしていたのは事実だ。プレビュー版でキーロガーが突っ込まれていたという事件も、製品版になれば削除されるのではないかという話で自分自身に納得させていた。


だが・・・製品版の発表と同時に“試用”を開始した私は疑念を持つようになった。
Windows10は、私がイメージしていたものとは違う、と。


その後試用を中止した私は今日まで情報収集を続けて来た。
その結果がコレだ。

それ以前からなにやら怪しさを纏う様になっていた事には実際の体験やこれまで読んだ記事の情報で気付いていた。それでも現在使用するWindows7はいずれサポートが切れる事を考えると、嫌でも新しいOSに期待せざるを得ない。だがこのニュースにより完全に裏切られた事を理解した。


そもそも「Windowsをサービスとする」事も問題だ。Windowsは永遠のベータ版から、ベータよりさらに完成度が低い“永遠のアルファ版”に成り下がった。どこもかしこも壊れているために常に手を加え続ける必要がある、という事が、「Windows=サービス」と表現する理由の一つであると考えられる。

まあ「サービス」の意味する核心はそういう事ではないのだが・・・


記事の冒頭を読むと、少なくとも

・Cortana
・OneDrive
・Bing検索
・Windows Store

これらのOSと統合された各種サービスが利用者の個人情報とひも付けられていて、利用者が何時どこで何をしたのか、全てMicro$oftに送信されている。検索をすれば当然検索に使ったキーワードも、だ。
Micro$oftはこれらのサービスを通じて集めた膨大な個人情報を使って金儲けをしようとしている。単にOSがストアアプリと統合したとかいうだけでも私は嫌なのだが、そのうえ個人情報まで商売道具として搾取されるという事には我慢が出来ない。


こうした私の懸念には、Micro$oftは営利企業なのだから商売として儲けようとする事に何が問題あるのか?という疑問や、過去のWindowsでもいくつかの例でそういう事があったのだから今更、と考える人も居るだろう。だが商売といってもやって良い事と悪い事がある。法的にダメと明示してない事なら何やってもいい、と確信する人には理解できないだろうが。


しかしだからといってWindows 10を利用しない事は出来ない。

とりあえず個人情報を一切含まない、入力しない、という環境を構築してテストしていくしかないか。



以下、記事の中で問題だと思ったWindows10の機能に関する記述の抜粋。


・これら機能の多くはMicrosoftにユーザーの個人情報を送信するようになっている。そして、Windows 10には現在のところ、「共有しない」というオプションを指定できる統一された場所がなく、共有可否のオプションの多くは、さまざまなメニュー内に散在している。さらに、使用中のコンピュータに関する一部の情報の共有や、システムの挙動について以前は設定可能なオプションだったものが、必須に変わっている。


・今までのWindowsであれば、ユーザーはこれらの機能(正確に言えば、過去の「Windows Live SkyDrive」や「Bing Bar」といった機能)をアンインストールできた。しかし今ではこの機能自体がOSの奥深くに埋め込まれている。


・Microsoftはプライバシーに関する説明で、「デバイスの位置情報や、スケジュールとして登録されたデータ、使用しているアプリ、電子メールやテキストメッセージのデータ、誰に電話をかけたか、連絡先、デバイスを使ってどの程度頻繁に連絡先とやり取りしているのかといったさまざまなタイプのデータを収集、使用する」と記している。


・Microsoftは裸が写った画像の保管を許しておらず、このポリシーに違反した場合、Microsoftアカウントが停止される可能性があり(中略)Microsoftは同社のサービス規約で、「本サービス全体を監視することはできず(中略)しかし、OneDriveアカウントに保持されているコンテンツは「PhotoDNA」の調査対象となっている。(中略)Microsoftアカウントが停止されると、ユーザーはOneDriveに格納したデータや、「Outlook」メールへのアクセスができなくなる


・Windows 10ではシステムの診断や利用状況に関するデータがMicrosoftに送信される。この動作は企業向けやサーバ向けの製品を除いて停止できない。また、このデータは「問題が発生した際に使用されていたドキュメントの一部を予期せずに含む可能性がある」


・Windows 10はデフォルトで、Windows Updateの配信を最適化するように設定されている。これはインターネット上のどのようなコンピュータにもアップデートを送信できるようにするものだ


追記:設定をオフにしても無駄らしい

Windows 10はプライバシー設定をオフにしてもMicrosoftのサーバにデータを送信していることが判明
http://gigazine.net/news/20150818-windows-10-privacy/



Windows 10 IoT はシェルが無い [OS]

米Micro$oftは現地時間10日、以前よりRaspberry Pi 2をサポートすると言われていた「Windows 10 IoT」を公開した。

Raspberry Pi 2サポートが発表された当時は、単にWindowz 10が無償で提供されるとしか言われていなかったため、私はWindowz 8.1 with bingのように一般のWindowzと同等のものと考えていた。しかしその後サポートするのは組込み向けの「IoT」であると発表があり、デスクトップ画面やエクスプローラーなどを含むシェルは無いのでは、と思った。
そして今日見つけたこの記事でそれを確認した。


無償のWindows 10 IoT Core正式版公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150811_716010.html


試していないのでわからないが、Windowz 10 IoTを起動するとコマンドプロンプトしか使えないと思う。なので、explorer.exeに代わるシェルを別途用意しなければ、GUIでの操作は一切出来ない。
また、デスクトップで動作するアプリケーションプログラムもUIが正しく表示されない可能性が高く、まともに動作しない可能性がある。

もしRaspberry Pi 2を使って安価なPCを構築する、というのならば、それはかなりハードルが高いだろう。
またサポートするバイナリはその機種専用で、Raspberry Pi 2用とそれ以外の機種は別個に提供されている。自力で修正出来る人で無い限り他機種への流用は不可能だと思われる。