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M$の大本営発表 [OS]

米Micro$oftが、Windowz 10が売れていると大本営発表をしている。

Windows 10の滑り出しはWindows 8に比べてはるかに良いことが判明
http://gigazine.net/news/20150827-windows-10-initial-rise/

曰く、

Windowz 8は1ヶ月で4000万台の布教に成功したが、Windowz 10は7500万台である

という事らしい。


この数字に関して、背景にある事情を勘定に入れたらどうなのだろう。

まずプラス要素としては、Windowz 10は正式リリース時にメーカー製PCがWindowz 10をプリインストールした製品を出荷していない事がある。この影響は昨今のPC売り上げから考えるとそれほど大きくはない(それどころか企業向けにはいまだにWindowz 7が入ったPCが売られている)ものの、現在Windowz 10がインストールされたPCを購入出来ないという事を考えるとけっして無視はできない要因といえる。
従ってこの影響が最大化した場合、無料アップデートと合わさって今後さらにWindowz 10の利用率はハネ上がっていく事になると思う。

次にマイナス要素だが、そもそもこの数字はWindowz 8.xに対する不満の反動があっての事だというコト。にもかかわらずこの数字というのはどうかと思う。一方で無料アップグレードが意外と順調に進んでいない事も合わせて考えると今後伸びる要素として計算出来るかもしれないが、同時にWindowz 10が既存のWindowzと比べてどうなのかという比較の猶予を与える事にもなるので差し引きゼロになると思われる。
また現在のWindowz市場は成熟しきっており、変化を望む人よりも変化を望まない人の方が圧倒的と思われる。このような市場において変化を受け入れてもらうには相応の価値を提供しなければならないが、少なくとも私にはWindowz 10がそれだけの価値があるように見えない。これは私個人の価値観だけでなく、私の周囲の人々(精々30人程度だが)の意見でもある。特に若い世代はWindowzに関しての興味は低い傾向があり、彼らにとってWindowzとは仕事や趣味の道具として使いやすいかどうかくらいのものでしかない。


結局のところ、Micro$oftによる今回の発表は消費者のWindowz 10への移行を煽るだけの大本営発表であると私は考える。
こうしたマーケティング手法が伝統的に一定の効果がある事は認めるが、Windowzに関してはどうなのだろう。

或いは、これから情報端末に触れる子供達への普及が未知数である事を考えるとどうかという見方もあるが、今回の大本営発表とはあまり関係が無いので除外する。



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