PC-9821Na15の復活その1 [旧式パソコン]
PC-9821 Na15 というノートパソコンを入手した。
これがどんなパソコンかというと、以下のサイトに写真と簡単なスペックがあるので参照するといい。
PC-9821 Na15/X14
http://www.pc-9800.net/db_98/data/pc-9821na15.htm
元の持ち主によると、20年以上使っていないが最近電源を入れたところ起動しなかったらしい。
という事でACアダプタをつないでスイッチオン。
・・・?
普通に電源が入って、起動するのだが。
が、フロッピーディスクを入れていないので当然に『システムディスクをセットしてください』のメッセージ。
ちなみに本当ならWindowz95の入ったハードディスクが入っていてWindowz95が起動するのだが、ハードディスクは抜き取られているので今はフロッピーディスクで起動するしかないのだ。
そしてその直後。
フロッピーディスクドライブから激しい異音が!!!
どうやらフロッピーディスクドライブが壊れているらしい。
起動しないというのはこれが原因なのだろうか?
その後ネットで色々調べると、この手の98ノートはフロッピーディスクドライブのディスク検出スイッチが接触不良になりやすく、ここが原因で異音を出す事があるらしい。
要するにディスクが入っていないにも関わらず検出スイッチはディスク有りの信号を返すので、フロッピーディスクドライブの読み書きヘッドが激しくシーク動作を繰り返す事が異音の正体なのだと思う。
この情報を得た私は即座にフロッピーディスクドライブを取り外し、分解して件のスイッチをテスターで調べた。
すると、スイッチを操作した時ONの状態で導通が確認されるものの、抵抗値が数KΩもある。
異音の原因はコレか。
私は接点復活材をハケでスイッチ内部にだけ流し込み、手で繰り返しON/OFFを繰り返す。
100回程度のON/OFFの後にテスターで抵抗値を測る事5回目。
やっと、抵抗値が一桁まで回復した。
よし、これで異音は収まるはず。
それから余分な接点復活材を可能な限り吸い出した後に全て元通りに組み立てなおし、スイッチオン。
すると起動後に異音はなく、ただ静かに『システムディスクをセットしてください』が液晶ディスプレイに表示されていた。
次に私は、昔のフロッピーディスクケースを引っ張り出してPC-98x1シリーズ用の起動用フロッピーディスクを探した。
最初に見つけたのはMS-Dos 3.3D の起動ディスクだったが、とりあえずそれをフロッピーディスクドライブに入れてリセットスイッチを押した。
すると!
メモリカウントが終わって数秒後、フロッピーディスクドライブが静かな動作音を立てて読み込みをしている様子が確認され、次にMS-Dos 3.3D が起動して来た!
どうやら、PC-9821Na15 本体は故障していないようだ。
私はその後MS-Dos のDATEコマンドで日付を、次にTIMEコマンドで時刻をセット。
これで後はハードディスクを取り付ければWindowzの動作も出来るようになるだろう。
幸い私は古い2.5inchのハードディスクをいくつか持っている。
PC-9821Na15は確か4.3GBまでのハードディスクを認識出来るはずなので、4.3GB以下の2.5inch IDEハードディスクであれば使えるはず。
・・・つづく。
これがどんなパソコンかというと、以下のサイトに写真と簡単なスペックがあるので参照するといい。
PC-9821 Na15/X14
http://www.pc-9800.net/db_98/data/pc-9821na15.htm
元の持ち主によると、20年以上使っていないが最近電源を入れたところ起動しなかったらしい。
という事でACアダプタをつないでスイッチオン。
・・・?
普通に電源が入って、起動するのだが。
が、フロッピーディスクを入れていないので当然に『システムディスクをセットしてください』のメッセージ。
ちなみに本当ならWindowz95の入ったハードディスクが入っていてWindowz95が起動するのだが、ハードディスクは抜き取られているので今はフロッピーディスクで起動するしかないのだ。
そしてその直後。
フロッピーディスクドライブから激しい異音が!!!
どうやらフロッピーディスクドライブが壊れているらしい。
起動しないというのはこれが原因なのだろうか?
その後ネットで色々調べると、この手の98ノートはフロッピーディスクドライブのディスク検出スイッチが接触不良になりやすく、ここが原因で異音を出す事があるらしい。
要するにディスクが入っていないにも関わらず検出スイッチはディスク有りの信号を返すので、フロッピーディスクドライブの読み書きヘッドが激しくシーク動作を繰り返す事が異音の正体なのだと思う。
この情報を得た私は即座にフロッピーディスクドライブを取り外し、分解して件のスイッチをテスターで調べた。
すると、スイッチを操作した時ONの状態で導通が確認されるものの、抵抗値が数KΩもある。
異音の原因はコレか。
私は接点復活材をハケでスイッチ内部にだけ流し込み、手で繰り返しON/OFFを繰り返す。
100回程度のON/OFFの後にテスターで抵抗値を測る事5回目。
やっと、抵抗値が一桁まで回復した。
よし、これで異音は収まるはず。
それから余分な接点復活材を可能な限り吸い出した後に全て元通りに組み立てなおし、スイッチオン。
すると起動後に異音はなく、ただ静かに『システムディスクをセットしてください』が液晶ディスプレイに表示されていた。
次に私は、昔のフロッピーディスクケースを引っ張り出してPC-98x1シリーズ用の起動用フロッピーディスクを探した。
最初に見つけたのはMS-Dos 3.3D の起動ディスクだったが、とりあえずそれをフロッピーディスクドライブに入れてリセットスイッチを押した。
すると!
メモリカウントが終わって数秒後、フロッピーディスクドライブが静かな動作音を立てて読み込みをしている様子が確認され、次にMS-Dos 3.3D が起動して来た!
どうやら、PC-9821Na15 本体は故障していないようだ。
私はその後MS-Dos のDATEコマンドで日付を、次にTIMEコマンドで時刻をセット。
これで後はハードディスクを取り付ければWindowzの動作も出来るようになるだろう。
幸い私は古い2.5inchのハードディスクをいくつか持っている。
PC-9821Na15は確か4.3GBまでのハードディスクを認識出来るはずなので、4.3GB以下の2.5inch IDEハードディスクであれば使えるはず。
・・・つづく。
純中国製ビデオカード [ハードウェア]
一昨日「兆芯」の話題を記事に書いたが、ネタとなった記事を掲載するPC Watchに同日こんな記事が出ていた事を今日になって発見した。
DirectX対応の中国製デスクトップGPU「MTT S60」。LoLやCS:Goもプレイ可
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1399356.html
中国ではスマートフォン向けのSoCが開発されていて、その中には当然GPUが含まれる。
という事はデスクトップパソコン用のGPUを作る技術は最低限持っている事になるので、実際に開発したのが「MTT S60」というわけだ。
その「MTT S60」に使われるGPUコアは「蘇提」といい、記事中に書かれたスペックをまとめるとこんな感じになっている。
アーキテクチャ | 第一世代 MUSA |
製造プロセス | 12nm |
MUSAコア数 | 2,048 |
単精度浮動小数点 | 6T FLOPS |
フィルレート | 192G Pixel/s |
メモリ | LPDDR4x 8GB |
これらのスペックに加えて、近年必須となってきた様々なハードウェアアクセラレータを搭載する。
これらには「AIアクセラレータ」「物理エンジン」が含まれており、「H.264/H.265/AV1」のエンコード・デコード機能も持つ。
実際のところ初物というまだまだ開発の余地が残るものだし、スペック的には12nmでの製造という事もあってAMDやNVIDIAの最先端GPUには遠く及ばないものであるが。
中国製の部品は「安価で性能が良い」事と、「非常に大量に供給される」という良い点を持つ。
これはビデオメモリに比較的低速だが安価なLPDDR4xが用いられている事からも想像出来る。
絶対性能では敵わなくとも、12nmで最も電力効率が高い設計と動作周波数で用いれば、数に物を言わせてそれなりの高性能を得る事も不可能ではないと私は考えている。
ましてやゲーム用のGPUともなれば、デバイスドライバの作り方次第でゲームのフレームレートをスペック以上に引き上げる事も不可能ではない。
もちろん、その場合引き換えに多少の画質低下を伴うが、この問題はゲームに支障が無い程度に抑える事は可能なはずだ。
その結果が“フルHD解像度の環境下において、eスポーツゲームに耐えうる性能を実現”という主張につながってくるのだと思う。(とはいえ中国企業の言う事なのでかなり盛った話かもしれないが)
日本人の多くが中国が持つコンピュータに関連する技術を侮っていると思うが、これは見方によって変わる。
中国が劣るのは自国内に最先端の製造技術を持たないため、TSMCなどに外注しない限り最先端技術を駆使したハイエンドチップの設計が出来ないというだけ。
そこそこ高性能な製品を枯れた1~2世代前の微細化技術で製造するノウハウは世界トップクラスであり、またこうしたそこそこの高性能を最大限引き出して利用する技術とノウハウは世界一だと思った方がいい。
実際それで中国製スマートフォンのシェアは世界一だし、ドローンなどでも世界一の技術を持っている。
非常に安価ではあるが、いくつか不足があり、しかし実用上大きな問題にはならない。
こうした“モノ”に対する需要は大きい。
IT化された生活用品はもとより、軍事用の兵器などでもこれは同様だ。
さらに、最先端技術の獲得には非常に貪欲であり、世界各地の大学や研究室でも中国人は大活躍している。
したがって、いつか純中国製のビデオカードがAMDやNVIDIAを上回る性能を持ち、世界を席巻する未来も十分に可能性がある。
まあ、10年前とは状況が違うので、そう易々とその座を得ることは叶わないと思うが。
中国製のx86互換CPUは性能的にまだまだ [CPU]
今日、ネット上のニュース記事をいくつか漁っているとこんな記事を発見した。
中国・兆芯製x86「KX-U6780A」が“Core i5級の性能”かどうか検証してみた
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1399623.html
私は以前、このシリーズのCPUに関する記事を書いた。
中国製x86互換CPU「開先KX-6000」の恐怖
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-09-21
記事の日付を見るともう3年半も前の事だ。
そして今日発見した記事によると、「開先KX-6000」シリーズは2019年に発売され、現在でも売られているらしい。
なお後継の「開先KX-7000」シリーズはまだ出ていないという。
さて、以前の情報によれば「開先KX-6000」の性能は“第7世代Core i5並み”であるはずだ。
だが私が書いた過去の記事でも、その主張は信憑性がないと思って
“もし本当だとすれば”
と書いている。
今回発見した記事では実際に「開先KX-6000」が乗ったマザーボードを購入してテストしているので、実際どうなのかがわかるはずだ。
記事による検証では比較対象に“第7世代Core i5”と同じコア・スレッド数の第8世代Core i3 を選んでいるが、比較のデータを見る限り思っていた以上に性能が低かった。
動作周波数が2.7Ghzと低い事もあるが、CINEBENCH R23ではシングルスレッドの性能は1/3、マルチスレッドはコア数が倍の8コアにも関わらず2/3強といったところで、この性能は同周波数のセレロン以下ではないかと思う。
まあこの数字は元となっているVIAのCPUを考えると納得するところではある。
そして他のテストでも大体が2割前後~半分以下の性能でしかなく、コアの設計が古いVIA製CPUからあまり進歩していないように思えた。
というワケで。
中国製のx86互換CPUは、今の所Windowz10がなんとか動くレベルでしかなく、実用性はWeb閲覧や軽い事務用途以外ほとんど無いという結論になった。
スマートフォン向けのSoCなどは中国製にかなり侵略されているが、x86互換CPUに関してはまだ当分安泰であるようだ。
だが、油断してはならない。
過去30年以上に渡って世界が油断した結果が今の状態なのだ。
気が付いたら水面下で中国に支配されていた。
そんな事にならないためにも、中国製の電子部品は極力不要な社会を作らなければならないと思う。