中国製のx86互換CPUは性能的にまだまだ [CPU]
今日、ネット上のニュース記事をいくつか漁っているとこんな記事を発見した。
中国・兆芯製x86「KX-U6780A」が“Core i5級の性能”かどうか検証してみた
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1399623.html
私は以前、このシリーズのCPUに関する記事を書いた。
中国製x86互換CPU「開先KX-6000」の恐怖
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-09-21
記事の日付を見るともう3年半も前の事だ。
そして今日発見した記事によると、「開先KX-6000」シリーズは2019年に発売され、現在でも売られているらしい。
なお後継の「開先KX-7000」シリーズはまだ出ていないという。
さて、以前の情報によれば「開先KX-6000」の性能は“第7世代Core i5並み”であるはずだ。
だが私が書いた過去の記事でも、その主張は信憑性がないと思って
“もし本当だとすれば”
と書いている。
今回発見した記事では実際に「開先KX-6000」が乗ったマザーボードを購入してテストしているので、実際どうなのかがわかるはずだ。
記事による検証では比較対象に“第7世代Core i5”と同じコア・スレッド数の第8世代Core i3 を選んでいるが、比較のデータを見る限り思っていた以上に性能が低かった。
動作周波数が2.7Ghzと低い事もあるが、CINEBENCH R23ではシングルスレッドの性能は1/3、マルチスレッドはコア数が倍の8コアにも関わらず2/3強といったところで、この性能は同周波数のセレロン以下ではないかと思う。
まあこの数字は元となっているVIAのCPUを考えると納得するところではある。
そして他のテストでも大体が2割前後~半分以下の性能でしかなく、コアの設計が古いVIA製CPUからあまり進歩していないように思えた。
というワケで。
中国製のx86互換CPUは、今の所Windowz10がなんとか動くレベルでしかなく、実用性はWeb閲覧や軽い事務用途以外ほとんど無いという結論になった。
スマートフォン向けのSoCなどは中国製にかなり侵略されているが、x86互換CPUに関してはまだ当分安泰であるようだ。
だが、油断してはならない。
過去30年以上に渡って世界が油断した結果が今の状態なのだ。
気が付いたら水面下で中国に支配されていた。
そんな事にならないためにも、中国製の電子部品は極力不要な社会を作らなければならないと思う。
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