20年以上使い続けているソフト [ソフトウェア]
昨年の暮れ、ある知人と一緒に食事をしている時にこんな事を頼まれた。
「前に作ってくれた名刺、また作ってよ。」
私は時折、友人知人に頼まれて名刺を作る事がある。(もちろんタダ働きではなく、酒一本などの対価を頂いている)
名刺の作成にはパソコンとプリンターを用いるが、この時使用するソフトウェアはもう20年以上同じ物を使い続けている。
ソフトウェアの名は「名刺MAKER」。
名刺MAKER
https://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se125806.html
これはとても古いソフトウェアで、実行ファイルのタイムスタンプを見ると“2000年12月2日”と、もう20年以上前に開発されたソフトウェアであり、私は当時からずっと使い続けている。
ソフトウェア配布サイトのベクターでは対応OSが「Windows NT/95/98」となっているが、現在でもWindowz10で何の支障もなく動作するので、とてもありがたいと思っている。
作成例。文字情報だけでなく会社ロゴや顔写真などを配置したり、名刺全体に写真等の背景を置く事も可能だ。
(作成例の会社名・個人名・住所・電話番号などは全て架空のものです。)
今でも問題なく使えるのは良いのだが、難点は縦書きの名刺の場合、横向きのままデザインしなければならない事。
また、縦書きにしたい場合フォントに縦書き用が用意されているものしか使えない。
さらに、名刺を立てて横書きのデザインにしたい場合、あらかじめ文字と画像の配置を完成させたものを画像として貼り付ける以外に作る方法が無い。
とはいえ、それら以外の場合デザインの自由度が高く、プログラム自体が小さい事もあって動作はすこぶる軽快であり、用紙もミリ単位で位置決めが出来るので市販の名刺用紙全てに対応可能である。
まあ表裏に印刷したい場合、表と裏を別に作成して2度印刷する必要があるが、名刺印刷を生業にしているのでもなければ困る事ではないだろう。
ところで。
Micro$oftはこのような古いWin32ソフトのサポートを切りたくて仕方がないらしい。
現在大手ソフトウェア開発企業の市販ソフトを中心に「Universal Windows Platform」(UWP)準拠のソフトウェアへ転換が進んでいると思うが、元々UWP自体がWin32と互換性の無いWindows 10 Mobileやゲーム機のXBOXとソフトウェアの共通化を狙った規格である。
だがWindows 10 Mobileはすでに開発が終了しており、XBOXについてもゲーム専用機であるためにデスクトップ用のWindowzとソフトウェアの共通化を図るメリットが薄い。
このため、今となってはUWPの存在自体がほとんど意味の無いものとなっている、と私は考えている。
とはいえ、Micro$oftからすればUWPの存在意義はまだ大きい。
何故ならMicrosoft Storeで配布されるソフトウェアはUWP準拠でなければならないからだ。
したがって今後もUWPの推進は進められて、脱Win32は続けられるだろう。
というワケで。
これまでもいくつかの名刺作成ソフトを試したが、「名刺MAKER」を超える物に出会った事が無い。
いつ使えなくなるかわからないが、「名刺MAKER」はこれからも使い続けていくつもりだ。