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これからのディスプレイケーブル選び [ハードウェア]

パソコン用ディスプレイとの接続に使うケーブルが、かつて主流だったアナログVGA及びDVIからDisplayPort・HDMIに変わってしばらく経つ。

2010年代は過渡期として、大抵のディスプレイにDVIとアナログVGAの端子が備わっていたのだが、ここ数年に発売されたディスプレイにはこれらの端子が無くDisplayPortとHDMI端子だけの物が主流となったのだ。


というワケで、私は過去にDisplayPortとHDMI用のケーブルを一通り揃えたのだが。

やはりここ数年に新しく出た規格によって、古い規格のケーブルが使えなくなるという事態になってしまった。

しかし、規格が更新された事で何が何に対応するのかがわかり辛い。

そこで非常に簡単にではあるが、DisplayPortとHDMIの規格と、それに対応するケーブルについてまとめようと思う。


まずはHDMIから。

規格 解像度/周波数 その他
~1.2x 2K/60Hz 1.2よりPC出力に対応
1.3~1.4 4K/30Hz Adobe RGBなど広色域に対応
2.0 4K/60Hz HDRに対応
2.1 8K/60Hz -

HDMIは元々DVI規格をAV用途向けに規格を拡張し、ケーブルを使いやすく改良したもの。
おかげでパソコン用途でも使え、しかも安いのがいい。

ケーブルを選ぶ際は、フルHDまでなら“HDMI 1.2対応”のケーブル。
最近利用者が増えているWQHD(2.5K?)なら“HDMI 1.4対応”以上。
4K対応なら“HDMI 2.0対応”、8K対応なら“HDMI 2.1対応”のケーブルを使えば良い。


次。DisplayPort。
DisplayPortは最初からコンピュータ用として設計されているので、性能と信頼性がHDMIよりも高い。
しかし、その代わりになにもかもが高価になってしまった。

規格 解像度/周波数 その他
~1.1x 4K/30Hz -
1.2x 4K/75Hz 広色域・Adaptive-Syncのサポート
1.3 8K/30Hz HDR対応、USB-Type-Cサポート
1.4x 8K/60Hz -
2.x 16K/60Hz USB4対応、ケーブルはDP40とDP80の2種

という事で、8K使いたければ1.4対応のケーブルを買っておけばOK。
4Kまでで良ければ1.2でOK、というところか。
昨年策定された2.1に至ってはケーブルが2種類とか消費者をバカにしているとしか思えない。
設計者からすれば用途毎に使い分けする事でコストダウンできると思っているのだろうが。


それにしても、今回のディスプレイ用ケーブルや、以前ネタにしたUSB用ケーブルは種類が増えすぎだ。
昔は用途毎にケーブルの種類が違うという面倒はあったが、同じ用途で使える使えないが出る事は無かった。
それが今やコネクタ形状が同じで接続も可能なのに、使ってみたらダメでした、という例があまりにも多すぎる。

一体どちらが消費者にとって利便性が良いのか?
私は前者だと思う。


VESA、最新の「DisplayPort 2.1」仕様を公開
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2210/26/news059.html

PC用ディスプレイのインターフェイス
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2016-12-19


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