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旧バージョンのAndroid、サポート打ち切り [スマートフォン]

米GoogleはAndroidの旧バージョンについて今後サポートをしない。
具体的には、現時点ではAndroid 2.2~4.3について、今後セキュリティの脆弱性等の不具合があっても、不具合を修正するパッチを配布しない。

理由は恐らく、Android仮想マシンがAndroid 5.0以降から従来のDalvikからARTに置き換えられた事と関係があるのだと思う。要するに古い環境はさっさと捨ててしまい、新しいモノに開発資源を集中したいのだ。Dalvikを使う4.4に関してはまだ新しく利用者も比較的多いから仕方なくサポートするのだろう。

これは大問題だ。
不具合が単に特定の条件でエラーを起こすだけならばその条件を満たさない使い方で対応できるが、セキュリティ問題に関わる不具合となれば使い方でどうにかなるものではない。

つまり、セキュリティに対するリスクを持つ不具合を抱えた旧バージョンのAndroid OSが動作している全てのスマートフォンは、ウィルスなどのマルウエアやネットワークを通じた外部からの攻撃で、金銭や個人情報を狙った犯罪の優先的なターゲットにされるという事である。

この問題に対するGoogle側のコメントに「4.4より前のバージョンに影響する報告で、パッチを伴わないものについては、OEMに通知する以外の対応はできない」というものがある。
これは何か問題が出たら、最終製品であるスマートフォンを製造するメーカーで対応しろ、という事だ。

というわけで今後、最新のAndroidへのバージョンアップが見込めない端末を使っている場合、セキュリティアップデートがスマートフォンのメーカーから提供されないと問題を放置する事になる。
スマートフォンのメーカーはただでさえ新製品の開発で開発リソースが逼迫しているので、旧製品にどれだけ人手を割くことが出来るのか。
開発サイクルの短さを考えるとあまり期待は出来ないと思うが。


Google、古いAndroidのサポート終了か 9億台で脆弱性放置の恐れ

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