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焼け石に水 [CPU]

米AMDは昨日15日、Ryzenの新しい製品を正式に発表したようだ。

ラインナップの筆頭には、昨年から話題になっていたL3キャッシュが3倍の「Ryzen 7 5800X3D」が。

他は99ドルから299ドルまでの、ミドルレンジ以下の製品が全部で6種類。


私の正直な感想として、「Ryzen 7 5800X3D」以外に見るべき物は無い。

特に比較的低い価格帯へ投入された「Ryzen 3 4100」や「Ryzen 5 4600G」辺りなど、今更過ぎる上にあまりにも中途半端すぎる。

しかも円安の影響もあって、99ドルの「Ryzen 3 4100」では日本での税込み価格は2万円近い値付けになるだろう。

他のCPUも米ドルの数字の150~200倍弱程度になると思われるので、もしそうなったらより客足が遠退くのは間違いない。

そして唯一注目に値する「Ryzen 7 5800X3D」だが。

これも499ドルでは8万円程度になるだろうから、仮にIntelのCPUより性能が上になったとしても、買い替えの需要はほとんど見込めず、新規に組む人も多くがCore i9を選ぶような気がする。

そのうえこの後控えているZen4の事を考えると、今すぐ最高性能(しかもかなり微妙な)が欲しい人だけ買うかもしれない。

まあそれ以前に流通量が少なすぎて、幻のCPUになるような気もするが。


そんなワケで、最近値下げして8万円台にまで下がったRyzen 9 5950Xといい、こうしたシェア低下への対策はやらないよりはマシ程度の効果しか出ないと思う。

どうせやるなら半年早くやれよと言いたい。

そしてAMDのCPUはもう性能対価格の比がかなり悪いので、もっと安くしないと日本では売れないよ。

それでも自作向けはブランド価値を落とさないよう、高価格を維持する方が得かもしれないが。

いずれにせよ今回の新製品はZen4までの“つなぎ”に過ぎない。

既に十分な性能を持つパソコンを組み立て終えている人は、Zen4以降を待つ方が賢いのは間違いない。


これが今、本当のAMDの実力
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2022-02-22


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