Zen2世代のAPUは、GPUがNaviではないらしい [CPU]
少々古い情報だが、とある方がWindowzのデバイスドライバに含まれるデバイスIDを探ったところ、来年予定されているZen2コアを使うAPU“Renoir”は内蔵するGPUがNaviではなくVegaである事が判明している。
AMD Next-gen APU "Renoir" uses Vega graphics (GFX9)
https://www.reddit.com/r/Amd/comments/aemjjb/amd_nextgen_apu_renoir_uses_vega_graphics_gfx9/
まあNaviの出るタイミング的に、またAMDの抱える製造プロセスの問題からも、RenoirにNaviが組み合わされる事は微妙だと思っていたらその通りになっていたようだ。
この事は私が過去の記事に書いた、APUに組み合わされるGPUがIOチップに内蔵されるという考えの根拠にもなっているが、仮にIOが7nmであってもVegaの7nm版は存在するワケで、外付けGPUやPS5による実績で揉まれてNaviがある程度枯れたモノになるまで、APUとの組み合わせはVegaであってもまったく不思議ではない。
なによりも、APUともなればCPUとGPUのメモリ空間を共用するというHSAがある。
HSA自体は外付けGPUでも可能だが、CPUコアとGPUコアが直接内部バス(Ryzenの場合Infinity Fabric)で接続されるAPUはハードウェアで対応するというところが違う。その辺りの開発に、ハード・ソフトの両面で相応の時間が必要というのは容易に予想出来、それがAPUにNaviが使われる事のタイムラグに繋がっていると私は考えている。
とはいえ、HSA自体はすでに死に体であるようで、AMDのカタログでは初めてHSA完全対応したKaveri以降、HSAの宣伝文句が消えているが。
というワケで。
今年出るAPUのPicassoと、来年予定されているRenoirは、GPUがVegaであると。
Picassoのみ確定でRenoirはまだ確定とは言えないが、デバイスIDがすでにそうなっているという事は、ほぼ確定と言って間違いないと思う。
こんにちは。KaveriがHSA1.対応、Carizzoが真のHSA 1.0対応でしたっけ?
HSAのこれからに期待して6年経過したところです
by お名前(必須) (2019-09-17 01:17)
お名前(必須)様、コメントありがとうございます。
HSAが登場した当時すでに提唱者のAMDがかなり落ち目だった事もあり、ほとんど普及しなかったようです。
そのうえIntelはSIMD命令の拡張で、NVIDIAはCUDAで、HSAの存在意義が消えるほどの普及を見せた事も大きな要因でしょう。
HSAの普及団体である「HSA Foundation」はまだ活動しているようですが、行末はかなり厳しいと私は思っています。
by 98式軍刀 (2019-09-17 19:37)