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待望のローエンド“Zen”が発表された [CPU]

AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。
https://www.4gamer.net/games/300/G030061/20180905032/


現在CPUのパワー競争において、Intelと互角の勝負を続けているAMD。

その立役者であるRyzenは主にハイエンド市場向けの製品で、その下のミドルレンジ市場はRyzenの下位製品及びRyzen APUと“最後のBulldpzer系APU”であるBristol Ridgeが受け持っている。

だが、これまでのAMDには、Socket AM4というプラットフォーム上で動作するローエンド製品が存在しなかった。

CPUのシェアは、ローエンド製品が大きな地位を占めているにも関わらず。
ノートパソコン向けにはローエンドのさらに下に相当するゴミが流通しているが・・・


そして今日(現地時間では6日)、ようやく「Athlon 200GE」というZenコアのローエンドAPUが発表された。

AMDの“Zen”が、Ryzenとしてデビューしてから1年と半年待たされた事になる。


この「Athlon 200GE」のスペックを要約すると以下の通り。


CPU:2コア・4スレッド・3.2GHz
GPU:Radeon Vega 3 Graphics
TDP:35W


調べるとAthlon 200GEは14LPPでの製造ながら上位のRyzen APU(Ravenridge)とは違うダイを使っているようで、CPUコアはRyzen5 2400Gの半分で2コア、GPUコアは約1/3の3基となっている。ダイサイズは半分以下~1/3程度にまとまっているはず。

性能はAMDの公式発表でPentium G4560よりも上となっているので、Celeronよりも上位になる。
Intel製と比較するまでもなく、スペックを見ればローエンドでも上位の実力である事は確実で、一般家庭でネットや動画閲覧程度の用途や、一般の事務用途ならばこれで不足する状況などありえないだろう。


気になる価格は米国での小売価格は55ドルが推奨されているので、日本では7,000円前後だと予想する。
競争相手がPentiumなのでこんなものだろうとは感じるが、ローエンドには5,000円程度の製品が必要だと思う。
さらに価格設定について、現在1万円ちょっとで買えるRyzen3 2200Gとの価格差が少ないと、スペックの差がありすぎてAthlon 200Gを選ぶメリットが薄れてしまうわけで、この辺りもどうにかして欲しい。

なので、Athlon 200Gは5,000円程度、GPUコアを4以上に増やしてCPUの動作周波数を3.5Ghz以上にしたものをAthlon 250Gなどとして7,000円程度で売るようにすべきである。
こうする事で、Athlon 200GはCeleron対抗、Athlon G250はPentium対抗となってバランスが良い。

或いは「Athlon 100G」などを作り、2コア2スレッドでGPUコアは2個で5000円未満とするのでも良い。もちろんAthlon 200Gはもう少し値段を下げて。


この辺りの競争は結構激しいはずなので、AMDがシェアを広げるためにはもっと多くのローエンド製品を投入する必要があるだろう。


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