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次世代プロセスによる新型プロセッサ製品化の遅延 [CPU]

現在いくつかのニュースサイトに、Intelの10nmプロセスを使った最初の製品「Cannon Lake」が当初の予定より遅れて2018年末の出荷に延期された事と、AMDが2018年に予定していた7nmプロセスによるCPUとGPUの製造が12nmLPという製造プロセスに置き換わったという情報が出ているようだ。

ニュースソースについては今後日本語の記事が国内のIT関連ニュースサイトから出ると思われるのでここには書かないが、ソースを読みたい人は自分で検索して欲しい。


というわけでこの件に関する個人的な感想。


Intelについては意外としか。まさに寝耳に水である。
そもそもIntelの10nmは今年にはもう出ている予定のもので、過去に延期された事もあり、今になってまた遅れるとは予想できなかった。
この件に関しては未確認情報ながらCannonLake自体にも問題があるという話も出ているし、目標の性能を達成できないためにモバイル向けの省電力製品のみが先に出るという話もあるので、正確な情報を得るには待つ必要があるかもしれない。


そしてAMD。
こちらは半分予想通りで半分が予想外。
予想通りというのは2018年内の7nmによる製造が事実上キャンセルされたという事。
予想外は12nmLPという新しいプロセスが出てきた事である。

ただ12nmLPの登場は、7nmでの製造が遅れる事に対するバックアッププランであった可能性があるため納得がいく。
AMDは元々省電力向けチップのために12nmプロセスの開発を続けていた事実があるので、このノウハウを使って現行の14LPPを改良し12nmにシュリンクしたものと想像する。
ちなみに14LPPの改良という部分はAMD自身が発表している。


とまあこんな感じで、スマートフォン向けのような省電力チップ向けには現在の技術でも十分対応出来る10nm以下の製造プロセスであるが、動作周波数が4Ghzを超える高性能チップ向けにはまだまだ課題が残り、開発が難航しているという現実は過去10年以上前より散々言われている話から十分に納得いくものであり、今後もさらなる遅延が在り得るのだと思った。



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北森瓦版及び、ascii.jpのロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第408回の記事の二つのソースで、2018年初頭にでるのは、14nmが予定されてたzen+が、12nmで出されるという話で、7nmが発表当初から宣言されているzen2の変更情報はないみたいですよ?
by お名前(必須) (2017-10-02 23:20) 

98式軍刀

> お名前(必須)様
AMDは過去に7nmプロセスによるCPUの製造が、早ければ2018年からという発言をしています。これがZen2かどうかは言及されませんでしたが。

一部のAMDファンの間ではこの2018年の7nmプロセスによる新型CPUに期待が集まっていましたが、昨今の7nmプロセス開発状況を鑑みるに2018年内どころか2019年内の量産も不透明です。
今のところは、Zen2のスケジュールに変更はありませんが。

ちなみに私は、7nmプロセスによるZen2が予定通り2019年に出るとは思っていません。
早くても2020年第一四半期になると予想しています。
まあ、2019年のクリスマスまでに出たら御の字というところですね。
by 98式軍刀 (2017-10-04 23:04) 

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