IntelとAMDの最新CPU [ハードウェア]
昨日IntelからCore i7-6950Xが発表され、10コア20スレッドというスペックに「Intelもここまで来たか」と感じた。これまでのハイエンド、Haswell-Eの最も高いスペックが8コア16スレッドであるので、これはどう見てもAMDのZen(8コア16スレッド)に対抗してのスペックだと思う。
性能的には単純に若干のiPC向上とコアが増えた分が上乗せされている感じに思えるため、インパクトはそれほど大きくは無い。
だが一般向けのCPUでこれを超える性能を持つCPUは当分の間出る事はないだろう。
Zenがこれに対抗するには、Zenのコアを2個パッケージしたサーバー向けのCPUでも持ってこなければ太刀打ち出来ないので、AMDファンとして悔しい限りだ。
そのAMDのZenは、今日出たCOMPUTEX TAIPEI 2016に関するある記事で“(今年の)第3四半期中にも投入できる”と書かれている。
AMDの公式な発表とはいえ正直眉唾モンだが、もし本当ならば遅くとも9月には投入されるという事だ。しかしこの“投入”というのはあくまでCPUが工場から出荷されるというだけと思われ、実際にZenが登載されたパソコンもしくは自作向けの部品としてCPU単体が店先に並ぶ時期は出荷から数ヶ月後と考えるのが妥当である。
従って別の記事に“2016年第3四半期からパートナーへの提供を開始し、2016年末にデスクトップ向けに投入する”と書かれているように、実際に買えるようになるのは早くても今年12月になるだろうと私は予想する。
そしてもう一つ、AMDから発表された新しいCPUというかAPUが「Bristol Ridge」だ。
このBristol Ridgeについて興味深いのは、コアの設計が前世代の「Carrizo」とまったく同一であるにも関わらず20%の性能アップをしているという話である。
正直この話は意味不明にしか思えないのだが、紹介されている記事に書かれている説明を非常に大雑把に解釈すれば、一定の消費電力の枠(よくTDPと表記される)の中でCPUの動作周波数とCPUに供給する電源の電圧を細かく調整する事により動作クロックを引き上げる事に成功した、という意味のようだ。
つまりCarrizoと比べてコア自体の性能が上がったというわけではないらしい。
この機能は客観的に見て、消費電力の割りに性能が出ないBulldozer系コアを如何にして性能を上げていくか悪足掻きしているようにしか見えない。だが視点を変えれば、今まで余裕を持たせていた動作マージンをギリギリまで切り詰めて、CPUの持つ性能を搾り出すための手段を得た事にもなる。
そう考えるとちょっと面白くなってくるのではないか、と私は思う。
AMD、次世代CPU「Zen」は8コア16スレッドのハイエンド
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1002548.html
AMDの新APU「Bristol Ridge」のパフォーマンスアップ手法
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1002613.html
COMPUTEX TAIPEI 2016 - AMDが"ZEN"採用ハイエンドCPU「Summit Ridge」をチラ見せ
http://news.mynavi.jp/articles/2016/06/01/computex13/
性能的には単純に若干のiPC向上とコアが増えた分が上乗せされている感じに思えるため、インパクトはそれほど大きくは無い。
だが一般向けのCPUでこれを超える性能を持つCPUは当分の間出る事はないだろう。
Zenがこれに対抗するには、Zenのコアを2個パッケージしたサーバー向けのCPUでも持ってこなければ太刀打ち出来ないので、AMDファンとして悔しい限りだ。
そのAMDのZenは、今日出たCOMPUTEX TAIPEI 2016に関するある記事で“(今年の)第3四半期中にも投入できる”と書かれている。
AMDの公式な発表とはいえ正直眉唾モンだが、もし本当ならば遅くとも9月には投入されるという事だ。しかしこの“投入”というのはあくまでCPUが工場から出荷されるというだけと思われ、実際にZenが登載されたパソコンもしくは自作向けの部品としてCPU単体が店先に並ぶ時期は出荷から数ヶ月後と考えるのが妥当である。
従って別の記事に“2016年第3四半期からパートナーへの提供を開始し、2016年末にデスクトップ向けに投入する”と書かれているように、実際に買えるようになるのは早くても今年12月になるだろうと私は予想する。
そしてもう一つ、AMDから発表された新しいCPUというかAPUが「Bristol Ridge」だ。
このBristol Ridgeについて興味深いのは、コアの設計が前世代の「Carrizo」とまったく同一であるにも関わらず20%の性能アップをしているという話である。
正直この話は意味不明にしか思えないのだが、紹介されている記事に書かれている説明を非常に大雑把に解釈すれば、一定の消費電力の枠(よくTDPと表記される)の中でCPUの動作周波数とCPUに供給する電源の電圧を細かく調整する事により動作クロックを引き上げる事に成功した、という意味のようだ。
つまりCarrizoと比べてコア自体の性能が上がったというわけではないらしい。
この機能は客観的に見て、消費電力の割りに性能が出ないBulldozer系コアを如何にして性能を上げていくか悪足掻きしているようにしか見えない。だが視点を変えれば、今まで余裕を持たせていた動作マージンをギリギリまで切り詰めて、CPUの持つ性能を搾り出すための手段を得た事にもなる。
そう考えるとちょっと面白くなってくるのではないか、と私は思う。
AMD、次世代CPU「Zen」は8コア16スレッドのハイエンド
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1002548.html
AMDの新APU「Bristol Ridge」のパフォーマンスアップ手法
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1002613.html
COMPUTEX TAIPEI 2016 - AMDが"ZEN"採用ハイエンドCPU「Summit Ridge」をチラ見せ
http://news.mynavi.jp/articles/2016/06/01/computex13/
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