パソコンが壊れたので修理した [ハードウェア]
組んでから6年以上経つ古いPCが壊れたので修理した。
このPCは先日電源を入れて作業中、突然電源が落ちた。
再度電源を入れてもBIOS画面すら出ないので中を開けてマザーボードを見ると、マザーボード上のいくつかのコンデンサは頭が膨らんでいて、さらにその内の何個かは頭から茶色い何かが噴出した跡が・・・
コンデンサが膨れて中身が出たマザーボード
というわけでコンデンサの交換だ。
まずはお漏らししているコンデンサを撤去する。
しかしいつもの事であるが、コンデンサの足が刺さっている部分のハンダがなかなか溶けない。
これはPC用のマザーボードが多層構造で、グラウンド層に大面積の銅箔が使われているからだ。なのでハンダコテの熱があっという間に基盤へ逃げてしまう。
コテは通常15W、スイッチを押すと90Wというモノを使用してはいるが、如何せんコテ先の熱容量が小さすぎる。だが贅沢は言えないので、時間をかけてハンダを温め、溶けきらないのを無理にコンデンサの頭をコジって片足ずつ交互に、数回に分けて抜いてゆく。
撤去後はコンデンサの足が刺さっていた穴を塞いでいるハンダの除去をするのだが、これがまた厄介だ。何故ならコンデンサを外す時ですらなかなかハンダが溶けないのに、そこへハンダ吸い取り線を当てても当然ハンダを吸い出せるワケがない。
なので14個ある穴の内3個はスルーホール内のハンダを吸い出せたが、11個が表面のハンダをいくらか除去するのがやっとで穴が塞がったまま。
ここで活躍するのが極細のドリルとピンバイスだ。
今回のコンデンサが刺さっているスルーホールはφ0.6mmのようなので、0.5mmのドリルを使ってハンダを除去した。当然、スルーホールを傷付けないように細心の注意を払い、穴の中心とドリルの垂直を保ってピンバイスを操作する必要がある。
使用したピンバイスとドリルの刃。右下の小さいのが0.5mm、中央は比較で並べた3.0mmのドリル。
そして新しいコンデンサをハンダ付け。
交換対象は全てTEAPOの6.3V 1000μFだったので、手持ちのSANYO WX 6.3V 1200μFを使う。
交換したコンデンサ。上に一本だけあるのは交換に使用したSANYOのWX。
こうして全部で7箇所のコンデンサを交換後、元通りPCを組み立ててスイッチオン。
すると当然のようにBIOSの起動画面が表示され、続いてWindows XPの起動画面の後にデスクトップが表示された。なんとか直ったようだ。
以前コンデンサの交換だけでは直らなかったケースがあったので、正直ホッとした。
コンデンサ交換後のマザーボード。CPUの電源部はニチコンの固体が使われているのでそのまま使用。
こんな修理は手間はかかるし直ったとしてもこんな古いPCなどなんの役に立つのか、と普通は思うが、今時のOSでは不都合な作業をする場合にこのPCは必需品なのだ。まだまだ、当分は動いてもらわないと困る。
まあしかし、これで当分は持つだろう。
このPCは先日電源を入れて作業中、突然電源が落ちた。
再度電源を入れてもBIOS画面すら出ないので中を開けてマザーボードを見ると、マザーボード上のいくつかのコンデンサは頭が膨らんでいて、さらにその内の何個かは頭から茶色い何かが噴出した跡が・・・
コンデンサが膨れて中身が出たマザーボード
というわけでコンデンサの交換だ。
まずはお漏らししているコンデンサを撤去する。
しかしいつもの事であるが、コンデンサの足が刺さっている部分のハンダがなかなか溶けない。
これはPC用のマザーボードが多層構造で、グラウンド層に大面積の銅箔が使われているからだ。なのでハンダコテの熱があっという間に基盤へ逃げてしまう。
コテは通常15W、スイッチを押すと90Wというモノを使用してはいるが、如何せんコテ先の熱容量が小さすぎる。だが贅沢は言えないので、時間をかけてハンダを温め、溶けきらないのを無理にコンデンサの頭をコジって片足ずつ交互に、数回に分けて抜いてゆく。
撤去後はコンデンサの足が刺さっていた穴を塞いでいるハンダの除去をするのだが、これがまた厄介だ。何故ならコンデンサを外す時ですらなかなかハンダが溶けないのに、そこへハンダ吸い取り線を当てても当然ハンダを吸い出せるワケがない。
なので14個ある穴の内3個はスルーホール内のハンダを吸い出せたが、11個が表面のハンダをいくらか除去するのがやっとで穴が塞がったまま。
ここで活躍するのが極細のドリルとピンバイスだ。
今回のコンデンサが刺さっているスルーホールはφ0.6mmのようなので、0.5mmのドリルを使ってハンダを除去した。当然、スルーホールを傷付けないように細心の注意を払い、穴の中心とドリルの垂直を保ってピンバイスを操作する必要がある。
使用したピンバイスとドリルの刃。右下の小さいのが0.5mm、中央は比較で並べた3.0mmのドリル。
そして新しいコンデンサをハンダ付け。
交換対象は全てTEAPOの6.3V 1000μFだったので、手持ちのSANYO WX 6.3V 1200μFを使う。
交換したコンデンサ。上に一本だけあるのは交換に使用したSANYOのWX。
こうして全部で7箇所のコンデンサを交換後、元通りPCを組み立ててスイッチオン。
すると当然のようにBIOSの起動画面が表示され、続いてWindows XPの起動画面の後にデスクトップが表示された。なんとか直ったようだ。
以前コンデンサの交換だけでは直らなかったケースがあったので、正直ホッとした。
コンデンサ交換後のマザーボード。CPUの電源部はニチコンの固体が使われているのでそのまま使用。
こんな修理は手間はかかるし直ったとしてもこんな古いPCなどなんの役に立つのか、と普通は思うが、今時のOSでは不都合な作業をする場合にこのPCは必需品なのだ。まだまだ、当分は動いてもらわないと困る。
まあしかし、これで当分は持つだろう。
2015-07-04 20:48
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