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スティック型PCのどこが良いのか [ハードウェア]

去年くらいから、TV等のHDMIコネクタに直付け出来る「スティック型PC」というものが注目されている。

スティック型PC自体はそれ以前よりAndroidがインストールされたモノが流通して話題になっていたが、今話題になっているものはWindowsがインストールされているモノだ。

私自身このような小型PCには興味がある。
だが、Androidのスティック型PCが出た当初から、「HDMI直付け」というのが気に入らない。

理由はHDMIコネクタが壊れそうだから。

PCとして実用的な性能を持たせる場合、大きさも重さもそれなりになる。また電源は別に必要になるので、PCに電源コードをブラ下げる事になる。また場合によってはPC本体にUSB接続するデバイスを増設したりもする。
これらによりHDMIコネクタに掛かる負荷は、通常のHDMIケーブルを接続するよりもはるかに高いものとなるはず。
さらにこの手のPCは長さが10cmを超えるものがほとんど。TVから随分出っ張るし、テコの原理でHDMIコネクタに掛かる負荷はかなりのものになると想定される。
そしてこうした問題は延長コードで回避出来るのだが、私はこう思うのだ。

だったら最初から据え置きにすれば良い。


また、他にも気に入らない事がある。
それは無理に小型化しているために、常に熱問題が付き纏う事だ。

これに対処する為、これらのPCのほとんどが比較的性能の低いCPUを採用し、動的にクロックアップする機能をロックしたり省電力機能を最大限に活かして消費電力を最小限にしている。なので同じCPUを採用するタブレット等と比べると動作が遅く、しかもそれだけの事をしながらも負荷の高い作業ではオーバーヒートして自動的にクロックダウンする始末だ。

そのために密閉されたケースにパッシブヒートシンクのみだった製品が、後にバリエーションとして強制空冷のファンモーターを搭載した製品に進化するケースもある。だがこのような製品はさらに大型化し重量も増えるためHDMIコネクタへの負荷はさらに高まり、同時にファンモーターの振動というコネクタ破壊要素までもが追加される。


一見お手軽なスティック型PCであるが。
トラブルを未然に防ぐには色々と工夫が必要だという事だ。
だがそんな工夫をする位ならば、TVとの接続は最初からケーブルを使うべきだ。そして本体はもう少し大きくして熱問題を回避しやすくすれば良い。このようにしたところで製造コストなどほとんど変わらないのだから。


もし今後新しいHDMI直付けPCが出るとしたら、私は以下の条件をクリアすべきだと提案する。

1.大きさは縦横30mm以内、厚さ10mm以内
2.電源はTVのHDMI端子から供給
3.HDMI以外の物理コネクタはMicro SDカードスロットのみ、キーボードとマウスは無線で接続
4.以上を満たしたうえで、性能は現行モデルを下回らない事

以上。

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