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HDDも多層化の時代が来るのか [ハードディスク]

東芝、HDDの多層記録技術の実証実験に成功
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150707_710488.html


この記事を読んで驚いた。まさか、HDDが多層記録とは。

一般的に磁性体の円盤を重ねて、重ねられた円盤の磁力がどうなっているのかを一方向だけから読み取る事は不可能に思える。ましてや磁力の層を選択的に、特定部位だけ磁化反転させるなど、一体どうすれば可能なのか想像すら出来なかった。記事を読むまでは。

が、東芝は少なくとも書き込みに関しては、それが可能である事を実証して見せた。


ではどうやって各層の磁性体に書き込むのか、記事の解説は難しいので私なりの理解による説明をすると、磁性体(磁石のこと)は「マイクロ波磁界」というものを当てると共鳴する周波数というものがあり、この共鳴周波数が異なる磁性体を塗布して各層を作る。
そしてこの共鳴周波数の違いによってターゲットとする層を選択し、同時にマイクロ波磁界による共鳴を起こした磁性体は磁化反転に必要な磁力が小さいので、ターゲットとしない層の磁性体に影響が出ない強さの磁力で必要な部分のみの磁化反転をさせる=書き込みが可能となる。

……多分これで大体合っていると思う。


ただ問題は表面以外の層の記録をどうやって読み出すのかという事。
今ですら表面の微弱な磁気を読む事に苦労していると言うのに、それを飛び越えて下の層の磁気をどうやって読み取るのか。
今回の発表は二つの層からなる磁性体で各層を選択的に磁化反転させる事が出来た、という発表なので、読取りが出来たという話は出ていない。

しかし東芝は「2025年頃を目標に3次元磁気記録の実現を目指す」ということなので、読取りの方法もすでに存在するという事だ。
もしこの「多層記録HDD」が出たならば、HDDの記録容量は一気に増えるだろう。
2025年といえば10年後だが、この技術がどうなるのか今からとても楽しみだ。そしてこの技術によるHDDが市販されるのは何時になるのだろうか。とても気になる。


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