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SSDってなに? [ハードウェア]


SSDというデバイスを良く知らないまま使うとトラブルの元。
後で困らないために基本的な知識を初心者にもわかりやすくまとめてみました。


1.SSDはフラッシュメモリーのカタマリである

  2013年現在、SSDの記憶素子はフラッシュメモリーです。
  SSDはこのフラッシュメモリーの「セル」が無数に集まって出来ています。
  セルを一定数まとめて「ページ」、ページを一定数まとめて「ブロック」といい、
  この「一定数」はチップの設計により異なります。
  読み書きはページ単位、消去はブロック単位で行い、書込みに限っては消去済みの
  ページに対してしか行う事ができません。
  消去の時は消す必要のないデータがブロック内にある場合、あらかじめデータを別
  の場所にコピーしてから消去をします。
  従って実際には見かけ上の書込み回数よりも多くの書込み動作が行われています。
  またデータ保持寿命というものがあり、長くても数年で自然にデータが消えます。
  フラッシュメモリーのセルは書き込む回数に応じて劣化するので、使い込んで劣化
  が進んだセルのデータは極めて短時間に消えてしまう事になります。


2.SSDのハードウェア的な信頼性と寿命の確保

  フラッシュメモリーの寿命と信頼性は非常に低いものです。そのためにSSDでは
  厳重なエラーチェックと何重ものエラー訂正機能、ウェアレベリングによる書換え
  回数の平均化、壊れたセルを代替するための領域確保など、信頼性と寿命の確保の
  ための機能が山盛りになっています。
  これらの動作は全てSSDに搭載されたマイクロチップが自動で行うために、使う人
  はまったく意識する必要はありません。
  データ保持寿命に対しては、ウェアレベリングやブロック消去などによって自動的
  にSSD内のデータ移動に伴う再書込みが発生するので、使用中に意識する必要は
  無いと思われます。


3.実際の運用上での問題解決、Trimコマンド

  Windowsでファイル消去すると、SSD内では記録されたデータの一部に「ファイル
  を消しました」という印を付ける事でデータが残ったままOS上からファイルが見え
  なくなっている状態になります。この「ファイルとしては消えているが実際には
  データが残った状態」の領域が増えると、ウェアレベリングやブロック消去に伴う
  書込み動作が増えてSSDの速度が落ちる事になります。
  この速度低下を解消するために、Windowsからファイルが存在しない場所がどこで
  あるかの情報をSSDに送り、消去出来るようにするのがTrimコマンドです。
  Trimコマンドを実行する事でSSD内のゴミデ-タが消えて元の速さに戻るのです。


4.SSDの寿命を確保する使い方

  SSDはフラッシュメモリーを使う以上、使えば使うほど劣化が進みます。
  これは書込み時のブロック消去とウェアレベリングに伴うコピーでも同様です。
  従ってSSDの空き容量が少なければ少ないほど利用者が意図しない書込みが頻発
  し、SSDの寿命を縮める事になります。
  というわけでSSDを長持ちさせるためには出来るだけ容量の多い物を、空き容量に
  余裕を持って使いましょう。
  同時に、Windowsの場合Trimコマンド発行タイミングが「ゴミ箱を空にする」時で
  あるので、時々ゴミ箱を空にしてあげてください。パソコン利用者がファイルの
  消去をしていなくても、ブラウザのキャッシュ自動消去やWindowsのアップデート
  等々によるファイルの書換えでSSD内にゴミが溜まって行くので。
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