約25年ぶりに出たIntelのdGPU [ハードウェア]
Intelから、約25年ぶりにdGPUが出た。
その名も“Intel Arc”。
今回このネタを記事に書く事にした理由は、大手PC情報サイトにベンチマークの結果が掲載されるようになったからだ。
以前よりリーク情報や個人の情報サイトなどで出ていた情報ではあるが。
そして記事を読んで思った結論を言えば、AMDやNVIDIAの同等製品と比較するとまだまだ厳しい。
こう言わざるを得ない。
推測ではあるが、こうなった理由は二つある。
一つ目は誰でも予想できると思うが、Intelがゲーム向け高性能GPUの開発に慣れていない事だ。
これまでもIntelはdGPUを視野に入れたGPUの開発は続けていたが、その間出てきた製品は業務向けのアクセラレータなどであり、ゲーム用ではなかった事からもゲーム向けに性能を出すためのノウハウはほとんど無いのではと思う。
そして二つ目。
これは製造の問題だ。
Intel Arkは元々Intelの工場で製造する前提の設計だった。
が、Intelの最先端製造プロセスは何年も開発に失敗し続けて、Intel Arkを製造するどころではなくなってしまった。
そこで急遽TSMCに製造委託する事になったため、本来の性能を出し切れていない可能性があると私は思う。
なお、TSMCでの製造が決まった背景には株主への忖度がある事はいうまでもない。
ちなみに約25年前にIntelが出したdGPUは“i740”という。
これは発表当時期待が大きすぎてハイエンド向けの超高性能チップになるという話が出るほどだったが、元々そこまで高性能を目指していたわけではなく、そのうえ開発の遅れもあって実際に製品が出た時には他社製品の高性能化が進んで時代遅れのローエンド製品にまで落ちぶれていた。
その後Intelはi740をチップセット内蔵グラフィックスとして使い、dGPU市場から完全に撤退したという過去が有る。
というワケで、今回も短期間で撤退になりそうな雰囲気はあるが。
AMDとNVIDIA2強による寡占状態が気に入らない私としては、是非他社に負けない高性能GPUを出してほしいと思っている。
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