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第三世代Ryzenが足りない理由はコイツか [CPU]


発売以来流通量が少なく、品切れが多かった第三世代Ryzen。

発売が一週間遅れた8コアのRyzen 7 3800Xと、2か月延期となった16コアのRyzen 9 3950Xは、品不足を象徴していると言える。(3800Xはあまり売れていないようだが、これは売る気が無いと私は考えている)

生産数の少なさという問題があるZen2ではあるが、それでも一般の消費者に対する絶対的な需要はIntelのそれとはケタ違いに少ない。

だとすれば、一体何がRyzenの品不足に繋がったのか。

これにはRomeという64コアのサーバー用CPUが理由だと私は考えていたが、その行き先はこれまで知らなかった。


どこに大量のZen2が行っているのやら、と、そう思っていたのだが、今日見つけたこの記事に答えが出ていた。

世界最速! CPUだけで28PFLOSを実現するAMD Rome採用スパコン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1213365.html


Romeだけで構成されているというこのスパコン、64コアのRomeがノード一つに付き2個使われていて、それが5848ノードというのだから、Zen2のチップが 8 x 2 x 5,848 = 93,568個も使われている事になる。

このスーパーコンピュータに使われているチップだけで9万個以上のRyzenが作れてしまうワケだ。

他にもこの手のスーパーコンピューターが作られているとしたら、それらにも大量のZen2が使われるわけで、Ryzenに回すチップが足りなくなるのも無理はない。


そんなわけで、私の勝手な想像だが、Romeの売れ行きが絶好調なおかげで起きているRyzenの品不足。

素性があまり良くないチップが使われる下位の製品はすでに潤沢と言える在庫があるようだが、この調子だと8コアのチップが二つ必要なRyzen 9 3950Xは、販売が始まっても12コアの3900X以上に流通量が少なく、争奪戦はより激しいものになる事だろうと予想する。

16コアのRyzenは12コアよりも需要が多いと思われるため、必要な人に十分行き渡るには相当な時間が必要になるに違いない。



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