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ただ使っているだけで壊す人々 [OS]

Windowzは非常に複雑なソフトウェアの集合体で、OSそのものも複雑だが、利用者がインストールする各種ソフトウェアによって、或いは使用するハードウェアに“何が含まれるか”によっても変わって来るため、例えば同じメーカー同じ型番のパソコンであっても、利用者によって環境に大きな差異がある事は普通だ。


このような状況の中で、一部の人達は特に何かしているというわけでもなく、「ただやりたい事をやっているだけ」にも関わらず、その環境を変化させ、その結果OSが機能不全を起こして死ぬ、という事をやってのける。

今日、私の元にかかって来た電話の主も、そんな「ごく普通のパソコン利用者」の一人だった。


彼曰く、「今日使おうと思ったら、電源を入れた後白い文字が出て、その後パソコンの画面が真っ暗になって動かない」と云う。

私は夕刻に仕事のキリが付いたタイミングで彼の元を訪れ、問題のパソコンを調べたところ、バックアップに使用している3台目のハードディスクの挙動がおかしく、これを外して電源を入れると正常に起動して来た。

しかしまだ挙動がおかしいのでチェックディスクをかけた所、システムドライブのファイルが一部壊れていたが、幸い論理エラーが修復されて元通りになった。


以上で問題は一応解決したが、彼に原因と対処と結果について話したところ、彼のごく当たり前の行動がこうした問題を生んだ事がはっきりした。

どういう事かといえば、常駐する各種ソフトウェアの多い事(便利そうだと思うと片っ端からインストールする)がひとつ、そしてクラウドストレージを利用する為のソフトが何故か4つも入っていて、さらにデスクトップが出てマウスカーソルが動かせるようになると即ブラウザなどを立ち上げて作業をするという事だ。

これら一つ一つの事は、それ単体ではたいした問題では無いのであるが、これらの要因が重なるとハードウェアに過大な負荷をかける事になる。トラブルの原因は環境の複雑さとそういった使い方を含めたものだった。環境については私から見れば明らかに異常で、そもそ何故利用してもいないクラウドストレージのクライアントが3つも余分に入っているのか尋ねても「知らない」としか返事が返って来ない。

そこで私は彼と協議して不要なソフトウェアの削除や、代替出来るのならシステム負荷の軽いものに変える等の、トラブルの予防措置を行ったが、果たしていつまでその効果が維持されるだろうか。そもそも過去に私自身が、それもつい半年前に別件でメンテナンスした折にOSの環境を掃除していたのだ。それがたったの半年で・・・

ちなみにこの手のトラブル解決の依頼は結構多い。そして困ったから助けて、と電話をかけてくるのは大体同じ人である。こうした人は即座に名前が挙がる人だけで5~6人は居る。
ネットの掲示板でも同様な話を見かけるので、「ただ使っているだけで壊す人々」というのは結構多いのかもしれない。



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