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テープバンザイ! [ハードウェア]

今時テープと聞いてピンと来るのは30台後半より年上の、オヤジかジジイ(オバサンかババア)だけだろうと思う。

当然、この「ピン!」と来るモノとは音楽を聴くためのカセットテープ。
しかし今日の話題は当然このブログのネタであるパソコン関係の話であり、テープも音楽用ではなくデータ記録用のテープの事である。


今日そんなテープに関するネタを拾ったのはこの記事。

IBMと富士フイルム、磁気テープの記録密度を更新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150410_697279.html

これは磁気テープ記憶装置という、コンピュータ用記憶装置に使われる記憶媒体の磁気テープであり、現在の「LTO6」規格カートリッジは2.5TB(圧縮時最大6.25TB)のデータを160MB/秒(圧縮時最大400MB/秒)の速度で記録出来るという、ハードディスク並みの記憶容量と速度なのだ。

IBM_System_360_tape_drives.jpg
“テープを巻くリールが2本へばりついている機械”

もちろん昔のドラマや映画などに見られる、“テープを巻くリールが2本へばりついている機械”も同類。そのため磁気テープ記憶装置は時代遅れな記憶デバイスと一般に思われがちだがそんな事はなく、記事にあるように現在も開発が続けられている最先端の記憶装置だ。

で、記事の内容は、カートリッジ1本に220TBのデータを記録する事が出来る、超高密度記録が可能な磁気テープが開発されたという内容。
これだけの大容量となると、ハードディスクやSSD、又はDVDやBlu-rayのような光ディスクではそれなりに大掛かりな装置が必要で、手のひらに乗るサイズのカートリッジでこれだけの記録が可能な磁気テープはそれだけ優秀な記憶装置という事になるのである。

ただし用途は限られる。
何故ならハードディスク等と異なりランダムアクセスが出来ないから。テープなので先頭から終わりまで順番にしかデータにアクセス出来ないのだ。
なのでバックアップや倉庫用にその用途は限定されるが、磁気テープのデータ保存性は高いので用途としての相性も良いし、今後ますます肥大化するデータのバックアップ需要は増すばかりなので、磁気テープ記憶装置の需要は一般人に無関係の所でかなりあるのだ。


というわけで。
私個人の磁気テープ記憶装置との付き合いは、高校生の頃にパソコンで使った音楽用カセットテープにデータを記録するデータレコーダー(本物は高くて買えなかったのでラジカセを使ってた)から始まり、社会人になって就職した会社で使っていたUNIXのCADワークステーションで図面データを持ち運ぶために使われていたテープカートリッジや、バックアップ用の8mmビデオカセットみたいな物があり、その後個人で買おうと検討したものの断念したDDSというDAT(DAT72までは音楽用とほぼ同じカセット)を使う物や、より大容量で高速なLTOに興味を持つもののコストパフォーマンスでハードディスクの方が上と気付くなど、現在はちょっと手を出せない状況が続いている。

まあその内に中古で何か手に入れて遊んでみたいとは思うが。
今回見付けた記事のようなモノが出てきてしまうと夢を見てしまう。その内に全ての記憶デバイスを、テープが駆逐できるんじゃないかと。現実には不可能だけれど。

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