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量子コンピュータに匹敵するCMOS半導体 [ハードウェア]

驚いた。
言葉で書くとこんなもんだが、そうとしか言いようがない。


日本の誇るハイテク企業、日立製作所が、現在普通に使われるCMOS半導体で量子コンピュータ並みの性能を実現したというニュース。

日立製作所が試作した65nmのCMOS半導体プロセスによるチップで、現在試作されている量子コンピュータで行われている40倍規模の計算を数ミリ秒で実行可能だという。
そして電力効率が1800倍。まあ、今の量子コンピュータは高出力レーザーとか使っているからねぇ。

この発明のおかげで、量子コンピュータの存在価値はどこまで落ちるのか。
今まで莫大な研究費用と時間をかけて量子コンピュータを研究してきた人達にとってはさぞかしショックな出来事だろうが、実はショックなのは我々一般人も同じだ。

何故かというと、現在のコンピュータ通信などに使われる暗号とかパスワードの類は、通常のコンピュータでは正解を導き出すのに数年以上かかるという、現実的ではない計算量が必要、というのが前提である事で秘密を守るための重要な要素として機能している。
しかし量子コンピュータであれば、そのような計算が一瞬で可能。
従って、この日立製作所が開発したチップが実用化されたが最後、世界中のコンピュータによるセキュリティシステムが丸裸にされる可能性があるのだ。


とはいえ、今の所は実際にそれが可能かどうか検証した記事も無いし、実は出来ないのかもしれない。
だが可能性もゼロではないわけで、今後のニュースを注目していきたいと思う。

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