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SIMロック解除に関するガイドラインの改正 [ハードウェア]

総務省よりSIMロック解除に関する改正されたガイドラインが出された。

SIMロック解除を義務化(強制ではなくあくまでユーザーが求めたら拒めないという意味だが)するというこのガイドライン、キャリア側はそれなりに抵抗していたようだ。

キャリア側の言い分としては「ユーザーの混乱」、「端末価格の上昇」、「ブランド戦略推進へのインセンティブ喪失」があるからSIMロックは必要だというもの。
しかし彼らの言い分はユーザーの感覚からみると、ユーザーの利益よりもキャリアの利益を優先するための言い訳にしか聞こえない。

ユーザーの混乱というが、SIMロックが無いとユーザーは何に混乱するのか?
混乱する要素があるといえば、Docomoのマークが付いた端末でAUやソフトバンクのSIMが使えてしまうところか?
しかしそもそも端末にキャリアのマークが付いている事自体が異常に見えるのだが。

その端末についても価格が上がるという、常識的に考えて正反対の意見。
日本の携帯端末はキャリアと製造会社が一体となって開発している。だから、製造会社は3社別々の端末を開発しなければいけないため、端末の開発には単純に考えて3倍のコストをかけているのだ。SIMロックが無ければ1種類の機種について3社別々の仕様にする必要はない。キャリア独自サービスのための仕様などアプリで対応出来る筈だから、キャリアがアプリだけ作ってそのサービスが必要な客にダウンロードさせればいいのだ。

最後のブランド戦略推進へのインセンティブだって、端末側に押し付けるのは甚だ疑問である。
それこそ、利用者が飛びつくようなサービスを作ってからCMでもなんでもやればいい。ガラケーしか無い頃ならともかく、今は3社ともスマホがメインで広告でもアプリでも全てネット経由で送る事も出来るし、サービスそのものがネットを介するものがほとんどなのだから。
プリインストールされた、削除できない機能やアプリといったソフトウェアは、それを必要とする人以外には迷惑以外のなにものでもない。

結局のところ、日本製の携帯端末が世界的に見てサムスンに太刀打ち出来ないのは、日本国内でのキャリアと端末製造会社との癒着が大きな原因の一つなのだ。それを助長するSIMロックなど百害あって一利なし。
今回のSIMロック解除義務化によって、もし最初から3社共通で使える単一の機種の販売が普通になれば、日本製携帯端末は買ったらバグで使い物にならないというようなトラブルが減ると思うし、開発資源の集中投入によってより良い端末がより安く買えるようになるだろう。
今のところはそうなる可能性があるとしかいえないが、きっとそうなると思う・・・いや、なってくれ。
・・・でもそうならない可能性が・・・・・・・・orz

というわけで、今回の総務省の働きは賞賛に値するといえよう。


「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000275.html
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