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PowerVRってそんなに高性能だったのか? [ハードウェア]

今日見付けた記事に、PowerVRの新しいチップのものがあった。

Android 5.0を見据えた1.5TFLOPSのモバイルGPU「PowerVR Series7」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20141111_675421.html

PowerVRといえばNEC・・・というイメージがある人はかなりオヤジだ。
何故なら1997年頃にNECが第一世代のPoweVRチップを製造して、それを3D専用ビデオカードに搭載されたものが売られていたから。
当時は3D機能を内蔵したビデオチップが出始めの頃で、2Dしか機能が無い、またはおまけ程度のかなり貧弱な3D機能しかないチップが多かったため、3D描画専用のビデオチップなんてものがあったのだ。
初代PowerVRは、そんな3D専用チップの一つだった。

しかし同時期に出た「Voodoo」という高性能な3D専用チップが一瞬で市場を独占、その後も後継チップが開発さて発売されるもその頃にはさらに高性能なチップ(GeForce256とか)が出たため、“そこそこ”高性能であったにもかかわらずPowerVRは2002年頃(最後の製品はKYRO2)まで粘るものの消え去った。

そして現在、PC市場では消滅したPowerVRは、組込機器やモバイルデバイス用途で市場シェア8割!(2012年現在)。消費電力辺りの性能がズバ抜けて良いという特徴を活かしての快挙だ。
そんな感じであるので、記事のタイトルにある「1.5TFLOPS」という数字に目を疑った。

「あのPowerVRが1.5テラだと!?」

これが私の素直な感想である。
1.5TFLOPSというと、Radeonなら2010年登場のハイエンドビデオカードであるRadeon HD 6850と同等。しかしRadeon HD 6850の消費電力は120Wを超えるのだ。
一方記事のPowerVRはモバイル向けで、消費電力はおそらく一桁W。
10Wにも満たない消費電力で、如何に4年前の製品とはいえ120Wを超えるRadeonと同等の性能なんか出せるのだろうか?それも、絶対性能が出なくてPC市場から消え去った、あのPowerVRが、だ。

いくら技術の進歩があるとはいえ・・・恐ろしい。


NEC製チップが載った初代PoweVRの写真がある記事
「GPU黒歴史 2Dから3Dへの移行期に生まれた鬼子 Matrox m3D」
http://ascii.jp/elem/000/000/668/668763/
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