フッ素グリスを買え! [工具・ねじ]
先日フッ素グリスを買った。
主な用途はパソコンの整備で、樹脂製の動く部分に使ったり、フロッピーディスクドライブや、CD、DVDなどの光学ドライブなど、機械的な動作のあるデバイスの潤滑用だ。(ただし場所によっては使う事が出来ないことに注意が必要)
フッ素グリスは非常に高価であるが、同時に優れた特性を持つ。
それは、潤滑油がほとんど蒸発や変質する事がないため、熱や機械的な作用による消耗が無ければその潤滑性が半永久に持続すること。
そして少量を薄く塗布する場合、他のグリスではどうやってもホコリを呼び込むがフッ素グリスは逆に汚れやホコリが付きにくくなる。(ただし静電気による吸着は防げない。)
古いパソコンのドライブ類やカバー類などの整備に使う場合、これ以上ない潤滑油であると言える。
実のところ、私は今回買うまでもなくフッ素グリスはすでに所有している。
過去に買って所有しているのは以下の製品。
AZ BGR-002
https://www.az-oil.jp/BG011
たったの5gで770円(税込み)とかなり高価。
しかしこの製品、実はフッ素グリスとしては手に入れやすい安価なパッケージである。
何故なら、フッ素グリスは一般にはほとんど出回っておらず、普通は業務用で大容量のパッケージで万単位の価格が設定されているからだ。
例えばこれ。
太洋株式会社 KF2024 高性能フッ素グリース1kg
https://www.taiyo-kabu.co.jp/products/detail.php?product_id=1063348
1kgで税込み約29万円もする。
また他社製品の少量パッケージでも、一番安くて50g 1万円程度とかなりの高額なのである。
そして今回私が購入したのは、AZのMGR-001という製品。
AZ MGR-001 バイク用 フッ素グリス 純度100% 50g
https://www.az-oil.jp/shopdetail/000000000248/
なんと50gで2933円(税込み)。
個人で買うにはこれでもまだ高価に思えるが、分解が面倒な場所を出来るだけ長期間潤滑したい用途においては、これに勝るグリスは存在しない。
今回追加で買った理由は、フッ素グリスの材料にも使われている有機フッ素化合物の一部に対して非常に厳しい規制がかけられるというニュースを見たから。
半導体部材に規制強化、2025年にも有機フッ素化合物の使用制限
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06783/
このニュースの通りだとすると、半導体不足は今後加速の一途とたどる以外の道は無いように思える。
つまり、近い将来パソコンどころかスマホなんかも作れなくなるというワケだ。
ただ実際この話は何年も前から出ていて業界全体で準備や対策が行われているため、今すぐどうにかなるというコトはないらしい。
危急の問題としては半導体製造で必須の冷却材に使われているフッ素化合物を製造する工場が閉鎖に追い込まれた事で、一時的に半導体の製造が滞る可能性があるということ。
3Mベルギー工場停止、驚愕のインパクト ~世界の半導体工場停止の危機も
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2204/11/news069.html
半導体分野の問題に関しては、新しく規制に引っかからない新製品の開発が望まれる。
話を戻すが、こうした問題が表に出始めている以上、フッ素グリスへの影響もゼロではないと私には思える。
しかも現在は世界的な物価高騰に加えて歴史的な超円安でもある。
日本国内に限った話かもしれないが、近いうちに有機フッ素化合物を材料に使う製品の入手性に影響が出る可能性があるかもしれない、と私は考えている。
というワケで、初めに買った5gのフッ素グリスを使い切っていないのに追加で50g買った。
私の使い方ではパソコン用だけで到底使い切れるものではないが。
まァキャブレターの整備等、自動車整備にも使えるので、そこは問題ないだろう。
参考:
飲料水中の有機フッ素化合物の規制と現状
https://www.kenko-kenbi.or.jp/science-center/water/topics-water/210707.html
化学物質PFASとは何か?
https://sustainablejapan.jp/2021/01/17/pfas/58068
フッ素化合物 規制
https://duckduckgo.com/?q=%E3%83%95%E3%83%83%E7%B4%A0%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9+%E8%A6%8F%E5%88%B6&ia=web
主な用途はパソコンの整備で、樹脂製の動く部分に使ったり、フロッピーディスクドライブや、CD、DVDなどの光学ドライブなど、機械的な動作のあるデバイスの潤滑用だ。(ただし場所によっては使う事が出来ないことに注意が必要)
フッ素グリスは非常に高価であるが、同時に優れた特性を持つ。
それは、潤滑油がほとんど蒸発や変質する事がないため、熱や機械的な作用による消耗が無ければその潤滑性が半永久に持続すること。
そして少量を薄く塗布する場合、他のグリスではどうやってもホコリを呼び込むがフッ素グリスは逆に汚れやホコリが付きにくくなる。(ただし静電気による吸着は防げない。)
古いパソコンのドライブ類やカバー類などの整備に使う場合、これ以上ない潤滑油であると言える。
実のところ、私は今回買うまでもなくフッ素グリスはすでに所有している。
過去に買って所有しているのは以下の製品。
AZ BGR-002
https://www.az-oil.jp/BG011
たったの5gで770円(税込み)とかなり高価。
しかしこの製品、実はフッ素グリスとしては手に入れやすい安価なパッケージである。
何故なら、フッ素グリスは一般にはほとんど出回っておらず、普通は業務用で大容量のパッケージで万単位の価格が設定されているからだ。
例えばこれ。
太洋株式会社 KF2024 高性能フッ素グリース1kg
https://www.taiyo-kabu.co.jp/products/detail.php?product_id=1063348
1kgで税込み約29万円もする。
また他社製品の少量パッケージでも、一番安くて50g 1万円程度とかなりの高額なのである。
そして今回私が購入したのは、AZのMGR-001という製品。
AZ MGR-001 バイク用 フッ素グリス 純度100% 50g
https://www.az-oil.jp/shopdetail/000000000248/
なんと50gで2933円(税込み)。
個人で買うにはこれでもまだ高価に思えるが、分解が面倒な場所を出来るだけ長期間潤滑したい用途においては、これに勝るグリスは存在しない。
今回追加で買った理由は、フッ素グリスの材料にも使われている有機フッ素化合物の一部に対して非常に厳しい規制がかけられるというニュースを見たから。
半導体部材に規制強化、2025年にも有機フッ素化合物の使用制限
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06783/
このニュースの通りだとすると、半導体不足は今後加速の一途とたどる以外の道は無いように思える。
つまり、近い将来パソコンどころかスマホなんかも作れなくなるというワケだ。
ただ実際この話は何年も前から出ていて業界全体で準備や対策が行われているため、今すぐどうにかなるというコトはないらしい。
危急の問題としては半導体製造で必須の冷却材に使われているフッ素化合物を製造する工場が閉鎖に追い込まれた事で、一時的に半導体の製造が滞る可能性があるということ。
3Mベルギー工場停止、驚愕のインパクト ~世界の半導体工場停止の危機も
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2204/11/news069.html
半導体分野の問題に関しては、新しく規制に引っかからない新製品の開発が望まれる。
話を戻すが、こうした問題が表に出始めている以上、フッ素グリスへの影響もゼロではないと私には思える。
しかも現在は世界的な物価高騰に加えて歴史的な超円安でもある。
日本国内に限った話かもしれないが、近いうちに有機フッ素化合物を材料に使う製品の入手性に影響が出る可能性があるかもしれない、と私は考えている。
というワケで、初めに買った5gのフッ素グリスを使い切っていないのに追加で50g買った。
私の使い方ではパソコン用だけで到底使い切れるものではないが。
まァキャブレターの整備等、自動車整備にも使えるので、そこは問題ないだろう。
参考:
飲料水中の有機フッ素化合物の規制と現状
https://www.kenko-kenbi.or.jp/science-center/water/topics-water/210707.html
化学物質PFASとは何か?
https://sustainablejapan.jp/2021/01/17/pfas/58068
フッ素化合物 規制
https://duckduckgo.com/?q=%E3%83%95%E3%83%83%E7%B4%A0%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9+%E8%A6%8F%E5%88%B6&ia=web