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新しい自動運転車 [クルマ]


私は過去から一貫して自動運転の自動車を実現する事は非常に困難であると主張して来た。

また、これまでに出た“半自動運転自動車”はあまりにも無理があるとも言って来た。


自動運転レベル3はファンタジーに過ぎない
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2019-06-20

自動運転で、やっとこのような記事が出た
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-04-06

完全自動運転のクルマは本当に可能なのか?
https://17inch.blog.ss-blog.jp/2018-02-05


こうした現実を理解出来ている人は、実際に自動運転自動車を開発している現場の人間以外でどれほど居るのか。

少なくとも、マスコミや政治家、投資家を含め、一般の人々の中にはほとんど存在しないだろう。

自分は違う!と主張するあなた、あなたはそれを理解している少数派です、おめでとう!!


という事で、テスラみたいに無知な顧客に開発途中の欠陥車を売りつけるためか、それとも無知な投資家から開発資金をむしり取るためなのか、“本当の話”を隠蔽し続けていた自動運転自動車を開発する企業達はついに認めた。

「今の所、自動車の完全自動運転は事実上不可能である」と。

焦点:自動運転も「人が頼り」、スタートアップ各社が妥協路線
https://jp.reuters.com/article/autonomous-startups-humans-idJPKBN2FR0KQ


要するに、過去から現在まで、人間の介入なしで自動運転は無理だったと。

そして人間が付きっきりで監視し、場合によっては運転に介入する事が

「これからの自動運転自動車の新しい機能」

であると言ってのけた。

「人が頼り」である以上、一体これのどこが自動運転自動車なのか。

「勝手に動くが危なくて乗れたもんじゃない自動車」の間違いではないのか。


まあ、今から50年後か100年後かは知らないが、諦めずに開発を続ければいつか完全な自動運転自動車は完成するかもしれない。

だがそれは、蜃気楼の彼方にある幻の都市を目指して砂漠を歩くようなものだ。

途中で遭難し、干物になる可能性は少なくない。



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3dfxは復活できない [ハードウェア]


一週間ほど前、ネット上ではこんなニュースが話題となっていた。

“3dfxが復活する”

と。

3dfx 復活
https://duckduckgo.com/?q=3dfx+%E5%BE%A9%E6%B4%BB&atb=v265-1&ia=web


情報の出所は「3dfx Interactive の公式アカウントを自称するTwitterアカウント」

だが3dfxは20年ほど過去にNVIDIAによって買収され、消滅している。

また、その“公式Twitter”で開示された、復活にあたって投入される製品も理解出来なかった。

例えば“3dfx Voodoo 6 PCI”

Voodoo 6はともかく、“PCI”は無い。

他にもスマーフォンなど、再スタートするには幅広いジャンルの製品展開はあまりにも信憑性が無い。

これらを見て私は「ああ、これは偽物だな」と思った。

そしてその後、実際にこのTwitterアカウントは消え、嘘が証明された。


ところで3dfxといえば、1990年代中盤から2000年頃まで一世を風靡していた、グラフィックチップを開発する伝説的な企業。

3dfxが開発し、1995年に初めて登場したVoodooという3D専用のビデオチップは、当時3D対応ビデオカード市場のシェアを瞬く間に奪い、専用のAPIである“Glide”は3Dゲーム業界の標準APIとしての地位を確立するまでとなる。

そして続くVoodoo2は、SLIというビデオカード2枚を連携させて画面描画を行うパソコンの歴史上初めての機構で他の追随を許さない高画質と高性能を発揮し、3dfxの地位をさらに盤石なものとした。

だがその後Micro$oftが開発した3D描画APIであるDirect 3Dが一定の完成度に達すると、ゲーム業界は対応するチップがより多いDirect 3Dを主軸に使い始めるようになってGrideは使われなくなっていく。

そして3dfxは製品開発の遅延と会社経営の失敗を経て衰退し、NVIDIAによる買収という形で消滅した。


そんな3dfxだが、私は3dfxの製品が好きで、Voodooを搭載したビデオカードも購入した。

以下は私が現在所有するVoodoo搭載のビデオカード。


・Voodoo Banshee
Voodoo_Banshee.jpg
 最初に買ったVoodoo搭載のビデオカードで、Diamond Multimedia Systemsの
「Monster Fusion」。
 搭載するチップは「Voodoo Banshee」。
 Voodoo Bansheeは3dfxが開発した中で初めてワンチップで2Dと3Dに対応したものである。
 出た当時は高性能が大変話題となって大ヒット、それまで3dfxの製品に興味を持たなかった私を
 3dfxファンにした製品。


・Voodoo3 3000
Voodoo3_3k.jpg
 Voodoo3というチップを搭載する、2番目に買ったVoodoo搭載のビデオカード。
 他社のハイエンドビデオチップよりも高性能で、これも大ヒットとなった。
 しかしライバルの追い上げも厳しい中で販売開始が遅れ、3dfxには大きな痛手となる。
 またこの製品以降3dfxは自社のビデオチップを外販する事をやめ、搭載するビデオカードを
 自社だけで生産するようになって販路が細くなり、これも仇となって衰退を始める。


・Voodoo5 5500
Voodoo5_55.jpg
 3dfx最後の製品となった、VSA-100というチップを二つ搭載するビデオカード。
 恐らくパソコン用ビデオカード市場で初めて、補助電源コネクタを装備したビデオカードである。
 相変わらずGrideをメインとしたAPIで設計され、スペックの豪華さとは裏腹に時代遅れな仕様で
 ライバルに一歩及ばない微妙な性能であり、またDirect 3Dへの対応もあまり良くなかった。
 開発の遅れが長引いた事もあり売れ行きは非常に悪く、3dfxの命運に止めを刺す製品となった。


というわけで。

私は3dfxに復活して欲しいという願望を持っているが、もはや3dfxの魂はこの世から消え去っているのでそれは絶対にありえない。

結局のところ、3dfxとVoodooはパソコンによる3D描画がまだ発展途上の過渡期に出たから成功したのであって、今となっては古き良き時代の遺物なのである。



NVIDIAの勢いを止められるか!? Voodoo5 5500登場
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000616/hotrev65.htm

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こんな時代もあった [ハードウェア]


最近私物の古いデバイスを整理しているのだが、それらに関する情報を調べていると必ずヒットするWebページが存在する。

それは「アキバPC Hotline」の、編集部員が秋葉原で見つけた新製品や調べた相場を毎週掲載しているものだ。

今回はその内の一つを紹介する。

お買い得価格情報(通信販売版)1998年1月19日号
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/980117/t_price.html


今見るとなにもかもが懐かしい。

当時は何度か秋葉原まで買い出しに行ったが、そういえばこんなものもあったと思い出す。

その中でまずCPUの値段に注目する。

当時発表されたばかりの、“AMD K6 266Mhz”「59,800円」という予価で出ている。

私はその半年くらい前にMMX Pentium 166Mhzを2万円ほどで買って250Mhzくらいにオーバークロックして使っていたが、その頃は最上位のMMX Pentium 233Mhzは5万円以上していたし、出たばかりのPentium IIなどそれ以上していたはずで、とても手が出なかった覚えがある。

とはいえ、その時パソコン一台分組み立てるために部品を揃えたのだが、用意した30万円は全て使い切った。

他には書き込みの出来ない“CD-ROMドライブ”が一万円以上していたり、5inchのハードディスク“Big foot”が売られていたり。

また、21inchのCRTディスプレイが128,000円で出ていたりするが。

それから半年もしない内に10万を切って、飛びついて買った記憶もある。


ハードディスクを見ると、この1年ほど前は1GB=1万円と言われていたのがかなり安くなって、4.3GBで約28,000円とか。

現在では1GB当たりの単価は3円程度なので、20年以上という時の流れを強く感じる。


まあ、こんな感じで昔は部品の単価が今と比べて非常に高かった。

が、CPUの値段は今とそれほど変わらないように思える。

今回わざわざこんな昔話を引っ張り出したのも、最近のCPU価格が一時期と比べて随分高くなったと思っていたが、23年前は今とそれほど変わらなかったのだな、と思ったからだ。

ただ、当時と今では絶対的な差異がある。

それはローエンドのCPUをオーバークロックする事でハイエンドCPUの性能が得られた事。

先に書いたMMX Pentium 166Mhzも、値段が倍以上する最上位機種と同じ233Mhzで当たり前に動いた。

それが今では絶対に不可能なわけで。

そう思うと、何かつまらなくなったなァと思う。


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パッケージ版Ryzen 5000Gが発表される [CPU]


Zen3コアを持つAPUは、現在ノートパソコン向けが先行して売られている。

一方でデスクトップ向けAPUはAthlonからRyzenまで、パッケージ版(いわゆるリテール版)が全て市場から消えて、日本国内はZen2コアを持つOEM向けのRyzen Pro 4000Gシリーズがバルクで少量単品販売されるのみ。

つまり、APUでパソコンを組み立てる方法がほとんど無い状況であり、今年夏に出ると言われて来たRyzen 5000Gが長く待たれて来た。

そんな中、昨日PC系情報サイト各所でRyzen 5000Gのレビュー記事が一斉に解禁され、発売日も正式に発表された。

8月6日19時発売! Zen 3採用APU(中略)先行レビュー
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2108/03/news156.html

Zen 3コアとなり、リテール版も用意された「Ryzen 7 5700G」(中略)をテスト
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1341994.html

Ryzen 7 5700GとRyzen 5 5600Gを試す(後略)
https://news.mynavi.jp/article/20210803-1938212/

Zen 3世代のAPU(中略)はPCパーツ高騰時代の救世主なのか?
https://ascii.jp/elem/000/004/064/4064768/

というワケで、8月6日に発売であるという事だ。

ただ残念な事に発売されるのはハイエンドモデルのみで、Ryzen 5700Gが5万1,800円、Ryzen 5600Gでも3万6,800円もする。

Athlonで組むならパソコン一台分の部品が買える値段である。

とにかく安くパソコンを組み立てたい人には、まだ当分IntelのCeleronやPentium、或いはCore i3などのお世話になるしかなさそうだ。


さて、肝心の性能については、レビュー記事を一通り見た限りRyzen Pro 4000Gシリーズから買い替えるほどではない。

性能が向上したのはCPUコアが1割~2割程度であり、GPUは微増でほぼ据え置きに等しい。

CPUコアの性能は確かに有意な差があるが、現在APUを使っていて今よりもCPU性能が欲しいのであればGPUコアを持たないRyzenの方が高性能なので、そちらを選ぶべきだと思う。

ただ、TDPが65W、最大消費電力が100W程度なので、小型パソコンで出来るだけ高性能が欲しければこれ以外に選択肢は無いわけで、そういう需要に対しては良い選択肢になるのだろう。


というワケで、ビデオカードを内蔵出来ない小型パソコンで最高性能が欲しければ唯一と言える選択肢のRyzen 5000Gシリーズ。

高性能の代償は価値に見合うか微妙に思えるほどの値段の高さであるが。

これが唯一の選択肢であり続ける限り、高値を受け入れるしかないだろう。

そしてRyzen 9 5950Xを使う私にはセカンドPC用の用途として魅力的ではあるが、そのような用途では4コアもあれば十分であり、APUの価格も1万円台半ば未満でないと納得出来ないため、現在使うRyzen 3 3200Gで良いや、となるのだった。

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