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米コロニアル・パイプラインの問題について [セキュリティ]

米国のコロニアル・パイプラインという会社がある。

この会社は(以下ロイターからの引用)

米東海岸の燃料供給の半分近くを占めている

という、社会インフラの重鎮。

この会社が運用しているパイプラインが、ランサムウエアの攻撃で停止したそうだ。


米東海岸の燃料供給の半分近くを占めているパイプラインが止まった。

この事実が及ぼす影響を想像してみると良い。

まあ、想像出来る人など極少数だろうが。

例えるなら、日本に供給されるあらゆる燃料が半分になったとする。結果、どうなるか、だ。

これをランサムウエアが引き起こした。


過去にも数多のサイバー攻撃による社会インフラの停止があった。

だが、ほとんどの人がそれを自分には関係が無いとして、日頃の雑談のネタ以上の関心を持つ者はほとんど居なかったはずだ。

それが今回の例を引き起こした。

もし自分にも同様の事が有り得ると考えて、サイバーセキュリティについて学び、それを日頃の行動に反映していたらこんな事件は起きなかったずだ。


最悪なのは、直接こうした問題に対処すべく選ばれたエリート達のほとんど全員がそうした事態を想定して学び、日頃から備えているつもりになっている者である事。

彼らは単に知識を得て自己満足しているだけなので、現実の脅威に対して脆弱という意味では何も学ぶ事をせず日々自堕落に生きる者と本質的に同一である。

そんな連中が少しばかり勉強の真似事をした自己満足に浸って、国家や社会インフラの中枢を担っているのだから、こうした事例は今後増える事はあっても減る事は無いだろう。



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