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NVMeなハードディスクを妄想してみる。 [ハードウェア]

今日、こんな記事をみつけた。

「NVMeのHDD」爆誕か? そもそも現実的なのか?
https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2103/31/news01.html


現在ハードディスクは一般的なパソコンにはほとんど搭載されておらず、一般の消費者向け用途はAV関係のレコーダ用か、パソコンであればUSBなどで外付けする、或いはデスクトップパソコンで筐体内に増設する用途しかない。

他にはNASや監視カメラ用などもあるが、どちらも先に挙げた用途の延長だ。

こうした中、業務用のサーバー用途のハードディスクjは需要増加の一途らしい。

何故ならデータセンターなどでは企業向けのサービスや一般消費者向けのサービスで、記録しておかなければならないデータの容量が増え続けているためだ。

こうした用途にも当然SSDが多く使われるが、より多くのデータを記録するためにはまだまだハードディスクの方が有利な状況なので、これからもハードディスクの容量が上がり続ける限りそのような“使い分け”は続いていくと思われる。


一方、3.5inchハードディスクのフォームファクタは30年以上変化せず、SCSIから発展したSASインターフェイスも15年以上続く。

今の所はそれでも過不足なく使えているが、ハードディスクのフォームファクタやインターフェイスも、色々と限界に来ているのだろう。

なので、そろそろ変えてもいいんじゃないか?という議論が起きても不思議ではない。

それが、「NVMe対応ハードディスク」という話に繋がって来る。


今一般の消費者にとって“NVMe”といえば即座に思いつくのがM.2フォームファクタのSSDだろう。

現在デスクトップからノートまで、唯一のストレージとして搭載されるのであれば本に挟む“しおり”みたいな大きさと形状の、M.2フォームファクタのSSDが一般的であるからだ。

だが、NVMeというのはそもそもが「PCI Express」規格のデータバスに直結出来るストレージインターフェイスの規格である。

要はSATAやSASに代わり、それまで

PCI → ATAやSCSI等のストレージインターフェイス → ストレージ

として来たものを

PCI → ストレージ

とするための規格である。

なので規格が策定された初期から今現在まで、ビデオカードが刺さっているPCI Express x16スロットに刺すタイプのSSDがずっと使われ続けている。

という事は?

ハードディスクはさすがにPCI Express x16スロットに直結というワケにはいかないので、SATAケーブルのようなケーブルを使ってPCI Express の配線を持ってきて、ハードディスクに接続するようになるだろう。

筐体に関しては今現在使われている3.5inchフォームファクタでも問題は無いと思うが。

もしかすると、より大容量を実現するために多少大型化した筐体が策定されるかもしれない。


というワケで、NVMeなハードディスクを妄想してみると、今使われているSATAやSASの3.5inchハードディスクと見た目は同じままにインターフェイスのみがPCI Expressになるんじゃないかと。

とはいえコネクタは当然に専用設計されると思うが。

まあいずれにしても、一般の消費者には無縁の話になりそうである。


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