21世紀のCVCC [クルマ]
なにやら知らぬ間に、F1ではかつてホンダが開発した「CVCC」みたいな技術が使われているらしい。
その名も「プレチャンバー」。日本語なら副燃焼室か?
そのプレチャンバーとやらを今回初めて知ったのが以下の記事。
F1の燃焼技術「プレチャンバー」をまさかマセラティが出してくるとは!
https://motor-fan.jp/tech/10015392
このプレチャンバー、発想はCVCCと同じで、極単純に言えば混合気を理想的な燃焼状態に近付ける事が目的。
ホンダ 副燃焼室付エンジンの開発がスタート
https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1972introducingthecvcc/page04.html
ただ理想的な燃焼とはいっても、それは多くの要素が複雑に絡まる「条件」によって変わる。
CVCCは排ガス対策のために開発されたが、その後高出力化出来ずに消えた。
写真を見るとわかるが、CVCCはその構造上圧縮比を上げ辛く、しかも燃焼室が複雑なため熱効率の面でさらに悪い。
従ってピストンを押し下げる力(≒トルク)を上げ辛いのだ。
一方F1のプレチャンバーはスロットルを大きく開いた状態、高回転域のトルクを引き出す事に特化している。
構造上十分な量の混合気を高い圧力になるまで圧縮しないと、プレチャンバーは機能しないからだ。
その点マセラティは低中回転域を通常の点火装置で制御する事で、一般公道でも使えるエンジンに仕上げている。
ただし、その代償としてかなり複雑なコンピュータ制御が必要だ。
そしてこのエンジンのメンテナンスはパソコン無しには不可能。
もしどこか壊れて調子を崩したら、パソコンの診断プログラムでどこそこの部品をアセンブリ交換しろ、というやり方でしか直せないだろう。
単純な部品交換とパソコンによる調整だけで済む、という見方をするのなら簡単極まりないコトだが。
まあ部品交換も狭いトコにギッシリな今のクルマは大変な作業ではあるが・・・
クルマのエンジンは年々高度な制御技術の発展という後ろ盾によって、少ない燃料を効率よく燃やして、しかも排気ガスは触媒の助けもあるとはいえ窒素酸化物や一酸化炭素、燃料の燃え残りであるススなどの微粒子が新しい規制が出る度に少なくなっていく。
このプレチャンバーもそんな最先端技術のカタマリであり、この先も今では考えられない事が実用化されていくに違いない。
121年未来からやってきたWindows update [OS]
昨夜遅く、私の2nd PCに時期外れのWindows updateがやってきた。
起動したまま放置していたら突然画面が消え、何をしても復帰しないので強制電源オフから再起動すると、アップデートのメッセージが出ていたのだ。
そこでメッセージに従ってアップデート。
再起動後にアップデート履歴を確認するとこのような状態だった。
アップデートの日付に注目。
今から121年後の“2141/05/27”になっているとはどういう事か。
不信に思ってKB4497165を調べると、それはMicro$oftが2020年5月21日から配信されている「Intel製マイクロコードの更新プログラム」というものらしい。
KB4497165: Intel 製マイクロコードの更新プログラム
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4497165/kb4497165-intel-microcode-updates
だが私のパソコンはAMD製のシステムだ。
それなのに何故、Intelのマイクロコードが配信されるのか。
所詮はMicro$0ftクオリティという事か。