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Zen3コアのAPU“Cezanne”のGPUはVEGAであるらしい [CPU]


現在ごく一部のノートパソコンにのみ搭載されている、Zen2コアのAPU“Renoir”。

このAPUは現在AMD製GPUの主力“NAVI”を使わずにVEGAを搭載する事で一部の人たちをガッカリさせた。

そしてZen3コアを使う次のAPUはさすがにNAVIだろうと、ほとんどの人が予想している所に出た新しい情報。

それが、「“Cezanne”のGPUはVEGA」というものだ。


これはハードウェアの識別用ID(デバイスID)を調べて判明した情報。

情報の出所は過去にRenoir”のGPUがVEGAであるとTweetとした遠坂小町という方のTweetで、すでに海外の関連サイトを中心に大きな話題となっているようだ。

本件に関して検索した結果↓
https://duckduckgo.com/?q=Komachi+Cezanne+VEGA&ia=web

当然今回出た情報の根拠もデバイスIDであり、デバイスIDの出所が確かなものであれば今回の情報も事実となる。

実際の所はAMDからの正式な発表があるまで不明だが。


個人的には“Cezanne”のGPUがVEGAである事を歓迎したい。

何故なら、VEGAであれば「Fluid Motion」が使えるからである。

私にとってこの技術は、古い記録映像作品(主にモータースポーツ関係)を鑑賞する事にとても役立っている。

まあ最悪デスクトップパソコンでGCN以降のビデオカードを積めば良いのだが、それとこれは別問題。

特に映像鑑賞に使うパソコンはDeskmini A300のような小型の物を使いたいからだ。

なんにせよ、もし“Cezanne”のGPUがFluid Motionに対応すれば、だが、もうしばらくはFluid Motionを使いたいパソコンに困る事は無い、かもしれない。



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中国製IT機器は危険という話 [セキュリティ]


日本では相変わらず中国製のスマートフォンや無線ルーター等が売れまくっているが。


中国の銀行がバックドアを作成するソフトのインストールを取引先に求めていた
https://gigazine.net/news/20200629-goldenspy/

Xiaomiのスマホは何千万ユーザーの行動をこっそりとアリババのサーバーに送信している
https://gigazine.net/news/20200501-xiaomi-recording-private/

Huawei、Xiaomi、Oppo、Samsungなどのスマホにマルウェアがインストールされて出荷される
https://gigazine.net/news/20180316-rottensys/

政府が無料配布するスマートフォンに中国製らしき悪質なアプリがプリインストールされていたと判明
https://gigazine.net/news/20200110-government-funded-phone-malware/


これらはまだまだ氷山の一角。

一部で中国製IT機器、ソフトウェア、サービスなどについて安全であるという意見があるが。

インターネットの存在がそのような意見の正当性を排除するという事が、彼らには理解できないらしい。

また、日本人のこうした頭の悪さにつけ込む悪質な中国人が多数、日本国内で活動している事が事態を深刻化させている。


まあ、私がここでこの程度の事を書いたからといって、こんな世の中に影響は無いか。

もしこの記事を読んで何かしら興味を持った人がいたら、ここに書いていないあらゆる事を自分で調べてみるといい。

関連する情報も含めると、中国と直接関係の無い事やITとは無関係な事まで調べなければならず、情報量は膨大になるが。


どうせ本気で調べる人は居ないのだろうし、調べても最初から自分が持っている答えの答え合わせしかしないか。

・・・ダメだこりゃ。



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きおくしあの一般消費者向けSSD [SSD]


KIOXIAブランドの、一般消費者向けSSDの販売が始まるという。

取扱はバッファロー。

モノはM.2 NVMe の Type2280 フォームファクタが2製品、2.5inch SATAの物が1製品の合計3機種が展開される。


写真を見る限りM.2 NVMeの2製品はキャッシュメモリのSDRAMチップが載っているように見え、近年主流となりつつあるキャッシュレスSSDではない事がわかる。

しかしこれは性能や耐久性と引き換えに高コストとなる事を示しており、実際の販売価格がどうなるか心配だ。(まあNAND Flashが自社製である事が有利な要素ではあるが)

何故なら一般消費者向けの場合、値段が安い事が一番重要だからだ。

私のように多少高コストでも必要な条件を満たす物しか買わない購入者層は、声が大きいため大勢居るように見えるかもしれないが全体からすれば少数派。

KIOXIAが商売として成功するためには多数派も含めて幅広い層に買ってもらわなければならない。

もし会社の規模がとても小さくて、マニアだけに売れていればやっていけるのなら話は別だが。

それとも一般向け販売はプロモーションの一つであって、OEM向けの営業にプラスに働くようにするための戦略であり、売れても売れなくても良いのか?



また、これまでKIOXIAは東芝メモリとして自社製SSDを販売してきたが、それは主にサーバー等の業務向け製品や完成品のパソコンを製造する企業へのOEM供給がほぼ全部であり、ごく一部がバッファローなどから彼らのブランド名を付けられて市販されていた。

そういう意味では知る人ぞ知る製品なので、普通の人にはKIOXIAって元東芝らしいけどなんだ?となる。

すでに認知の高い先行する各ブランドのSSDと比べてスター地点がはるか後方なワケで、よほど素人受けする要素が無い限りこの一般消費者向け販売は失敗する事は確実だ。

その要素の一つが販売価格であり、他には大手の販売企業でどれだけ棚の最前列に並べてもらえるか、販売促進のための各種プロモーションも含めて相当な金をつぎ込まなければ売れないと思う。


私個人としては恥ずかしいブランド名はともかく、KIOXIAのSSDがコルセアやADATA等と同等以上に売れてほしいと思うが。

いずれにせよ2~3年は大赤字になっても数を売る、それくらいの事をしなければ一般消費者向けの市場からは淘汰される運命だろう。


キオクシア SSD (Solid State Drives)
https://personal.kioxia.com/ja-jp/ssd.html


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スーパーコンピューター「富岳」が世界一位になったらしい [ハードウェア]

富士通が開発しているスーパーコンピューター「富岳」が、世界ランキング「TOP500」「HPCG」「HPL-AI」「Graph500」の4つで1位を獲得したという。

日本のスーパーコンピューター「富岳」が4つの世界ランキングで1位を獲得
https://gigazine.net/news/20200623-japan-fugaku-fastest-supercomputer/


このところ日本製のスーパーコンピュータは消費電力あたりの性能で世界一位にはなる事があっても、計算性能で一位になる事はなかっただけに、驚きと嬉しさが混ざった感情が沸き上がって来る。

驚きの理由は、「富岳」が絶対性能よりも汎用性と可用性、そして経済性を重視して設計されている、という話しを以前なにかの記事で見た覚えがあるからだ。

富岳の前、“京”の時は性能で世界一位になったものの、あまり売れなかった事を反省したらしい。

また、一般に性能が劣ると思われがちなArm系CPUコアを使う事も、その理由だ。


まあキャッシュメモリにHBMを使っていたり、スーパーコンピュータ用に拡張された浮動小数点演算器がCPUにあったりと、Arm系とは言っても命令処理の前段階以外の部分はまったくの別物らしいが。

とはいえ、世の中に広く出回っているArm系CPUの命令が実行できるから、プログラムを作る技術者のすそ野は広大だ。

そして消費電力の削減に力を入れているため、消費電力当たりの性能もトップクラスだという。

初めて京の次はArmでやる、という話しを聞いた時には不安に思ったが、これなら京の二の舞を踏むことは無いだろう、と思える。


なんにせよ、今回の結果は今後の日本の行く末に少なくない影響を与えるだろう。

現在グローバル化と地球規模の分業化が進み、その結果人類の衰退と言えるほどに大きな問題が多数出て世界中が混乱の渦に巻き込まれている。

だから今後は、グローバル化の利点は可能な限り残しつつ、自国の安全と繁栄のために自力でやるべき事を他国任せにしないよう、国ごとに人と技術の向上を目指さなければならない。

富岳がその道しるべの一つになる事を願う。


・追記

スーパーコンピュータの話になると、民主党政権時代の事業仕分けで「2位じゃだめなんでしょうか」という言葉で話題になった例が挙げられるが、今回は「富岳」がベンチマークで一位を目標としていなかった事について取り沙汰されている。

しかし勘違いしてはいけない。

「富岳」は「二番でもいい」という思想で設計されているわけではないからだ。

理研の松岡氏の言葉

「富岳はあらゆるアプリケーションで最高の性能を発揮することを目指したマシンだ。世界1位となったのはその結果であり、決してその逆ではない」

これは、一位よりもはるか先の頂を目指して開発している証拠である。



参考記事:

Top500の1位は理研の富岳スパコン、Green500はPFNのMN-3が獲得
https://news.mynavi.jp/article/20200623-1062804/

日本の「富岳」がスパコン世界ランキング1位
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1260702.html

ベールを脱いだ「ポスト京」CPU、アーキと性能を見る
https://eetimes.jp/ee/articles/1808/23/news085.html

富岳 (スーパーコンピュータ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%B2%B3_(%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF)


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AMD製システムのファームウェアに新たな脆弱性が見つかる [セキュリティ]


数日前の記事だが、AMD製システムのファームウェア“AGESA”に脆弱性が見つかっていたようだ。

AMDより発表されたそれは「CVE-2020-12890」という番号が与えられて、すでに対策が行われている。

SMM Callout Privilege Escalation (CVE-2020-12890)
https://www.amd.com/en/corporate/product-security


この問題は過去の例にもあった、該当するパソコンへの物理的アクセスや特権アクセスが必要であるとの事。

要するに問題の脆弱性を利用するためには、パソコンを直接操作するか、管理者のIDとパスワードを知っている必要があるわけだ。

例えるならば玄関のカギを誰かに盗まれていなければ、この問題は問題にならない。

そもそも玄関のカギを盗まれていたら、ファームウェアの脆弱性など無くても好き放題出来るではないか。


さらに、影響があるのはAPUを搭載した、一部のノートパソコンと組み込み向けのシステムであるという。

恐らくZenよりも古いCarizzo等のAPUを使った製品が該当するのだろう。

少なくともRyzenを使った自作パソコンや、EPYCを使ったサーバーなどは影響がなさそうだ。


まあ。だからといって安心は出来ないが。



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Zen3とB550及びA520について [CPU]


Zen3は今年中、早ければ十月末頃、遅くても年末には出るという話だが。

未だ噂の域を出ない情報として、発売を延期するという話が出ている。

AMDが突然にRyzen 3000XTシリーズを発表した事も気になる。

今の所は憶測に過ぎない情報が飛び交っているが、このところ事前に出てくる噂は事実である事も少なくない。

600系新チップセットの開発が芳しくないような話もあるし、実際500系チップセットも半年以上遅れてやっと出た事もあるので、やはりZen3の発売は来年以降に持ち越されるのだろうか。


こうした中、やっと日本での発売日が6月20日に決まったB550のマザーボード。

昨今の高い消費電力のCPUに対応させるため電源回路が強化されているとか、デスクトップ用マザーボードには一般に不要と思われるWi-Fiが標準装備されているとか、要らぬ飾りが増えただとか、色々な要素が混ざって販売価格が高騰している。

私としては一万五千円以下で買いたいと思うが、どうやら最低ラインがそれくらいであり、私が現在使っているPrime B350-plusの後継機種であるPrime B550-plus辺りでも17,980円位になるようだ。

たしかPrime B350-plusは13,800円で買ったはずだから、それより4,000円も高い。

狙っているのはBIOSTARのB550 GTAなのだが、同じくらいの値段になるのだろうか。


昨今の企業は価格低下が進んだ分野で高価格志向を打ち出す所が増えている。

消費者心理として、実際の価値がどれだけ高くても安い物は安物としか見ない傾向があるため、価値が低い商品が売れずに困っていたものを、値段を倍以上にしたら爆発的に売れるようになったという事例が少なくないそうだ。

だから、AMDもIntelより価格が安い事からブランドイメージが低く見られる事に懸念を抱いているはず。

従ってCPUの性能でIntelに負けない今、今後はあえて強気の価格設定にして来るだろう。

マザーボードの価格もこれに沿った価格設定になってもおかしくはない。


最後はA520について。

これまであまり話が出ていなかったA520だが、最近になって突然話が出たような印象を受ける。

A520は普及品の位置付けであり、一般にローエンドの製品に用いられるチップセットだ。

だから、高級志向の消費者が割合として多い自作市場では興味が持たれにくいのだろうか。

こちらはB550よりもさらに遅く、8月になってから製品が出回るそうだ。

普通にパソコンを使うだけの人はこれが一番合っているので、私としては早く出て欲しいのだが。

とはいえこれが本当に必要となるのはZen2コアのAPU、Ryzen 4000G系が出てから。

Ryzen 4000G系は7月という噂もあるので、タイミング的には合っているのかもしれない。




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Intel「Lakefield」正式発表 [CPU]


Intelが「Lakefield」を正式発表した。

この「Lakefield」、モノ的にはSoCだが今までのSoCとは大きく違う。

それはこれまで別チップをシステムボードに実装してきた機能までを一つのパッケージに収めている事。

これはメインメモリのDRAMをも含み、消費電力低減と動作速度向上という相反する性能向上を同時に実現する。


これを実現する技術が各チップを三次元積層する「Foveros 3D packaging technology」(以下Foveros)というものだ。

それは以下の図のように、最下層のパッケージ、その上に各種チップセット、CPU本体、DRAMの順で積み上げている。

Foveros_zu.jpg
Intelの公式資料より拝借。

このような構造であるため、CPUを挟むチップセットとDRAMはCPUの発熱の影響を強く受ける。

従ってFoverosは低消費電力製品向けの技術だと言える。

事実「Lakefield」はTDP 7Wの製品であり、主に小型のモバイルPCやタブレット等に向けたものだ。

だが、将来的にはより高いTDP(上限は精々25W程度だろうが)の製品にもFoverosは採用されていくと私は予想している。


参考:

CES 2019:インテルの3Dチップは、「3つの奇跡」を乗り越えて実用化に向かう
https://wired.jp/2019/01/10/intel-lakefield/

Lakefield正式発表!
https://ascii.jp/elem/000/004/015/4015985/



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月刊Intel脆弱性6月号 [セキュリティ]


今月もまた、Intel製CPUの新たな脆弱性が発表されている。


Intel製CPUに新たなサイドチャネル攻撃「SGAxe」「CrossTalk」が報告される
https://gigazine.net/news/20200610-intel-cpu-sgaxe-crosstalk/


多くの例がそうであるように、こうして発表された脆弱性は発表時点で解決策が出来上がっており、今回もOSやアプリケーションソフトウェアにパッチを当てる事で回避出来る問題であるようだ。

しかしこうした解決策は、コンピュータの持ち主、或いは管理する者が、パッチを当てて初めて脆弱性の回避が出来る事が問題であり、自動アップデートという仕組みを使うとこれとは別の問題が出る事例も後を絶たないという事もあって、「解決策がすでにあるなら問題にならない」という意見は大きく的を外れていると思う。


また、ここ数年毎月のように発表されるIntel製CPUの脆弱性は、多くが「Intelなんとかテクノロジー」というCPU本体の計算器とは別の、主にセキュリティ機能を追加するために設けられた仕組みに関して発見されている。

本来の目的と真逆の結果になっているこれらの機能は、根本的な部分で機能を殺しておく方が良いと思う。


ちなみに現在のAMD製CPUにも同様の機能が存在するが、これはARM系CPUコアをCPUに内蔵しており、これに対してUEFIのファームウェアに組み込まれたソフトウェアで動作するようになっている。このため問題になりにくいのかもしれない。

一方Intelの場合はOSのデバイスドライバと連動して、WindowzならばWindowz用のソフトウェアが機能を提供している。この辺りが脆弱性として利用されやすいのかもしれない。


まあ、該当する人はなるべく早めにOSやアプリケーションソフトウェアの更新を行う方が良いだろう。


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Intel CEOがベンチマークを否定する? [ハードウェア]


なにやら数日前に、IntelのCEO(Bob Swan氏)がやらかしたそうな。

曰く「CPUの性能をベンチマークで判断するのはやめよう」と。

この件を話題にしている人達の意見としては、「IntelがAMDに対しベンチマークのスコアで勝てない」からこんな事を言っているんだ、という事らしい。


ところが、私がネタ元のビデオを観たところ、IntelのCEOが言っている事は巷で騒がれている事とはまったく違うように見えた。

要するに、発言の中のごく一部を切り取って違う意味に解釈した話が出回っているワケだ。(少なくとも“CPUの性能をベンチマークで判断するのはやめよう”などとは言っていない)

以下、件のビデオの中から問題となっている発言とその周辺を抜き出したもの。


The COVID-19 pandemic is reshaping business and personal priorities.
COVID-19パンデミックは、ビジネスと個人の優先事項を再形成しています。

The world, as we know it, is changing and creating new challenges for technology including supporting the new normal at work, keeping people connected and using the explosion of data mor effectively to solve big global challenges.
私たちが知っているように、世界は変化し、テクノロジーの新しい課題を生み出しています。これには、職場での新しい標準のサポート、人々のつながりの維持、データの急増を効果的に使用して大きなグローバルな課題を解決することが含まれます。

We should see this moment as an opportunity to shift our focus as an industry from benchmarks to the benefits and impacts of the technology that we create.
この瞬間を、業界としての焦点をベンチマークから作成するテクノロジーのメリットとインパクトにシフトする機会ととらえる必要があります。

The pandemic is underscored the need for technology to be purpose-built so it can meet these evolving business and consumer needs.
パンデミックは、テクノロジーがこれらの進化するビジネスおよび消費者のニーズを満たすことができるように専用に構築される必要性を強調しています。


以上。

さて、問題となっているのはこの中にある「benchmarks」という単語。

これが何を意味するか、で話はずいぶん変わってしまう。

多くの人がこれを「CPUの性能を数値化するベンチマークプログラム」と捉えているようだが、前後の文章を読めば違う事に気が付くはずだ。

私はこの「ベンチマーク」という言葉の意味を「現在の業界指標」と理解する。

有体に言えば“コンピュータの性能”であるが、それはCPUを比較するための数値ではなく、もっと広い意味での性能であり、それは単純な計算能力ではなくハード・ソフト全てを含んだものだ。

これを、新型コロナウイルスの影響による世界の変化により新しく表面化した課題に対して最適化する必要がある。

IntelのCEOが言いたい事は、つまりそういう事だと私は考えている。


まあ、それが視点によってはAMDに負け続けている事への負け惜しみにしか見えないのは理解出来る。実際の所、Intel自身が近年抱えている問題から株主や顧客の目を逸らす意図がある事も事実かもしれない。

しかし、ARM系CPUの台頭に見られるように、単純な性能比較に注目しすぎるとこれからの時代を生き残れないことは間違いない。(例として、富士通が開発したスーパーコンピュータ“富岳”はこれまで性能が劣るとされたARM系CPUコアを基に開発されている。)

既に10年以上前から一般のパソコンですら性能の飽和が起きており、用途によって必要とされるCPUの計算能力が細分化されている事実もある。(そういえばAMDが今回のネタと似た事を言い出したのもAPUが初めて出たその頃の事だ)

昔は、安いパソコンは遅いのをガマンするもの、ガマン出来なければ最高の物を買え、というのが普通だったが。

そんな時代は疾うの昔に終わっているのだ。

性能向上への努力を手抜きして良いという意味では決して無いが、CPUの性能やシステムの処理能力は、目的を達成するための一要素に過ぎない事を忘れてはいけない。


元ネタであるIntel CEOの出ているビデオ(問題の部分は4分15秒辺りから)
https://www.youtube.com/watch?v=ADGswhzW-L0


同ビデオの載ったIntelの公式記事
https://newsroom.intel.com/articles/computexonlinetalks-intel-calls-tech-ecosystem-come-together-drive-innovation-enriches-lives/



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