F1は誰のための競技なのか? [クルマ]
近年のF1は、レースというよりも単なるショーに見える。
実際の所、現在のF1は莫大な金の動くショービジネスになっている。
ドライバーもチームも、自分達を観客に見せる事でスポンサーから金をもらい、それをチームの運営資金にしている。
レース活動には莫大な金がかかるから、それは必要なことだ。
だが行過ぎれば手段が目的化するように、F1もまたそうなっているように見える。
そしてかつてのF1にあった、男達の汗と油にまみれたスピード競技のイメージなど今は無い。
私は20世紀のF1は好きだが、21世紀のF1は嫌いになった。
世界一速いドライバーを決める競技であるはずが、観客を如何に楽しませるかが目的のショーになったからだ。
主人公はドライバーであり、F1マシンであり、チームであるはずだ。
観客は単に非現実的な光景の一つとしてレースを観戦し、興奮するヤジウマでなければならない。
それが今や観客が主人公で、サーキットの中に居るドライバーもクルマも、まるでカゴの中で車輪を回すハムスターのようだ。
以下の記事は、それを象徴しているように思う。
F1成功への方程式は超高速マシンとスーパースター
https://jp.reuters.com/article/idJPWAOA9G3K8XPE197T