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あと4日でZen2販売開始、一方Intelは… [CPU]


7月7日の販売開始まであと4日となったZen2。

実際どんなモノかは市場に出てからでないと解らないとはいえ、事前情報ではかなり期待が持てる。

特にハイエンドの性能競争ではIntelがモタモタしているおかげで、Intelが来年いっぱい14nmの10コアがハイエンドであるのに対してAMDのZen2は7nmの16コアであり、恐らく当分の間絶対的なアドバンテージを維持すると思われる。


とはいえ、AMDものんびり構えていられるわけではない。

今年末までに出回るはずのノートPC用10nm CPU“Ice Lake”に対して、AMDはまったく対抗する術が無い。という事は一般向けPC市場の半数以上を占めるノートPCの分野で、AMDのシェア獲得がままならない事を意味する。

現在徐々にノートPCにもRyzen搭載機種が増えてはいるが、シェアは1割にも満たないように見える。Ice Lakeの供給が潤沢であれば、こちらは当分の間これ以上シェアを伸ばす事が出来ない可能性が高い。さらにノートPC向けCPUの一部は、日本国内で大きなシェアを持つ液晶ディスプレイ一体型パソコンに搭載されている。

従って少なくとも、日本国内ではデスクトップ向けでもAMDのシェアが伸び悩む可能性が非常に高いと言える。


一方パソコン市場の精々1~2%くらいしかないと思われる自作市場では、現在Ryzen旋風が吹き荒れている。

7月7日以降はWindowz7のサポート切れに伴うパソコンの需要増に伴ってさらにIntelからAMDに乗り換える人が増えると予想され、AMDのシェアは広がっていくだろう。

だがそれでも、日本国内ではIntelのシェアをあと1割も奪えれば上等な気がする。それだけ日本人にIntelは信頼され、人気であるのだ。


このように製品の性能、販売力とも非常に強力なIntelは、現在品不足解消のため以前は不良品として廃棄していた“GPUが使えない”ダイをも製品として売り始め、CPUの増産を急いでいるという。

この件に関しては以下の記事が詳しい。


Ice Lakeは2019年中に量産開始 インテル CPUロードマップ
https://ascii.jp/elem/000/001/852/1852927/


この記事にあるように、現在のIntelは14nmでの増産を急ぐあまり歩留まりの低下でも悩まされていて、それでも商品の不足を補う努力を精力的に続けている。終わらないCPUの脆弱性と共に商品に色々問題を抱えている状態でありながら、AMDの何倍もCPUを売っているのだから大したものだ。

そして今後は現在抱える様々な問題を克服した新しい10nmプロセスと、そして2021年に出ると言われている7nmプロセスによる新しいCPUがIntelには控えている。

恐らく2021年にデスクトップ向けは10nmで、ノート向けが7nmで出るのだろう。

これらのCPUは現在のCoffee Lakeよりもかなり性能を上げて来る事は明白で、恐らくZen3ではまったく歯が立たない状況になると私は考えている。


2021年と言えば、順調に行けばDDR5に対応する新しいプラットフォームと共にZen4が出る時期だ。

もしIntelが1月に10nmのデスクトップ向けCPUを出したとすると、その時点でAMDはZen3で対抗する事になる。そして“順調に開発が進めば”7月頃にZen4が出て、もしZen4がZen2よりIPCを10%以上、動作周波数を5Ghz以上まで上げることが出来れば、Intelに対抗出来るかもしれない。

なんの根拠もない想像でしかないが、私はそう考えている。



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