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デスクトップ版IceLakeは消えたらしい [CPU]

デスクトップ向けIce Lakeの出荷は絶望的 インテル CPUロードマップ
https://ascii.jp/elem/000/001/873/1873186/

上記リンク先記事のタイトル通り、デスクトップ版のIceLakeは完全に消えたようだ。

原因は現在開発中のIntel製 10nmプロセスの動作周波数が上がらないため。


現在の最先端半導体製造プロセスは、微細化が進む事で回路中の配線が極めて細くなっている。この結果配線抵抗が増えて信号の伝達が遅くなりがちで、この遅延は周波数が上がるほど深刻な影響となり、最大動作周波数の上限を下げる結果になっている。

また、電圧を上げて無理に周波数を上げようとしても、抵抗の大きな配線を流れる電流が増える事で消費電力ばかりが増え、その割に動作周波数の上限がほとんど上がらなくなる。

Intelの10nmプロセスはRyzenを製造するTSMCの7nmよりも配線ピッチが狭いので、この事が配線抵抗増大の一因となってIntelを苦しめる結果となったようだ。


こうした事からIntelのデスクトップ向けCPUは2021年まで14nmで製造され、その後新たに開発された7nmプロセスによりIceLakeに代わる微細化が進んだ新プロセッサを出すようだ。

つまり、2021年の7nmプロセスによるCPUが出るまで、IntelはAMDに対抗出来る多コア化されたCPUの製造が極めて困難になるという事だ。

私は過去にデスクトップ版のIceLakeが今年後半に出る事でZen2は3日天下なるかもしれないと思っていたが、3日天下どころかこの先1年半~2年程度はRyzenの天下になりそうである。


愛巣零苦
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-04-16

今年IntelのIcelakeはモバイル向けの省電力のみ
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-04-28



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