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16Kとか本当に来るのか、~は本当に来るのかは繰り返される [ハードウェア]


最大帯域幅77.4Gbpsで16KディスプレイやVRをサポートする「DisplayPort 2.0」が発表される
https://gigazine.net/news/20190627-vesa-displayport-2-0/


DisplayPort 2.0が発表されたという記事が、GIGAZINEに載っていた。

この“DisplayPort 2.0”は16Kを見据えた規格だそうで、これに必要なデータ伝送帯域(77.4Gbps)が確保されているという。

77.4Gbpsというと、USB 3.0の約8倍、USB3.1の4倍弱、Thundebolt 3(40Gbps)の2倍弱である。

PCI Expressと比較するならつい先日規格の概要が発表されたPCI Express 5.0の1レーン分よりも1GB/sほど高速。現在主流のPCI Express 3.0ならば5レーン分ほどの速度である。

まあ、DisplayPortは通常4対の配線でデータをやり取りするから、実質PCIe 3.0+α相当のデータ伝送をコンピュータディスプレイの表示に使う規格であると言える。


これほどのデータ伝送速度を通常1Mを超える長さのケーブルで行うという事も驚きだが、それよりも16Kである。

現在私は4Kディスプレイをメインで使っているが、これ以上の解像度が必要か、と言われると否定する言葉しか浮かばない。

理由は色々あるが、一言で言えばコストパフォーマンスである。


一般消費者向けのあらゆる製品はコストパフォーマンスのバランスが最も重要。

買う側が高くて手が出ないとなれば普及しない。

その前提で言うと、例えば一般家庭や一般的なオフィスに置ける最も大きなサイズ(理由があってそれより小さいとか大きいとかは省く)のディスプレイは24インチ前後であるが、これに16Kの解像度を持たせるには何が必要かと考えると、普及に必要な2万円前後という価格に無理があるとしか思えない。


それに加えて画像データを送信する側の問題も無視は出来ない。

16Kディスプレイが今目の前にあったとしても、その解像度を活かせる性能を持ったハードウェアが無ければ話にならず、その上さらにソフトウェアに16Kを選ぶだけのモノが無ければそれ以前の問題になってしまう。


とはいえ。

かつては640x400程度、0.6Kが普通だった時代には1K(1024x768)がハイレゾという名の高嶺の花だった時代があって、その頃は2Kですら想像出来ない世界だった。

そして2Kが普通になった頃には、4Kや8Kなどまったく想像出来なかったものだ。

それから今回の16K。

8Kですら不要だと思える私には、16Kの時代などまったく想像が出来ない。


だが、いずれそれが普通になる時代が来る可能性を否定は出来ない。

いままでもそうだったのだから。


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3rd Gen RyzenとPCIe 4.0の問題 [ハードウェア]


7月7日の発売まであと2週間余り。

3rd Gen Ryzenを心待ちにしている人は多いと思うが、一方でマザーボードに関する心配事がある。

それは3rd Gen Ryzenの持つPCIe 4.0に関する問題だ。


今の所、PCIe 4.0に対応するマザーボードはX570チップセットを使う新しいマザーボードのみ。

他のチップセットを使うマザーボードはPCIe 3.0までの対応となる。

対応するデバイスがほぼ無いと言える現状ではほとんどの人にとってPCIe 4.0など無用の長物ではあるが、X570でなければ新しいRyzenの目玉機能であるPCIe 4.0が使えないという現実は、私達をがっかりさせるに十分な理由だ。


そこで、3rd Gen RyzenのPCIe 4.0がどうなっているのか考えてみた。

まず大前提として、RyzenのPCIeはCPUから直接出ている。従って、単にPCIe 4.0に対応するというだけならば、チップセットに依存する要素が最初から無い、と思う。


RyzenはSoCとして設計されているので、パソコンとしての機能を成立させる最低限の機能をCPU本体だけで全て賄う事が出来る。

例としてAMDの言う「A300」というチップセットが存在するが、あれはCPU単体のみの構成だ。

だから、もし今すぐX570を使わずにPCIe 4.0を使いたければ、CPUのみの構成でマザーボードを設計すれば良い。チップセット無しの前例としてはAsrockのDeskmini A300がある。一般的な構成のデスクトップパソコンとするならば、あの構成にビデオカード用のPCIe 4.0 x16スロットと、他の拡張カード用にチップセットを接続するために用意された4レーンをPCIe x1スロットとして追加すれば良い。


とはいえ、こうした構成でも問題が出る可能性がある。

それはPCIe 4.0とPCIe 3.0のデバイスを混在させた場合、それぞれがPCIe 4.0と3.0別々の速度で動作するのか、それとも遅い方に統一されてしまうのか、という問題だ。これははっきりした事はわからない。

もし別個に対応出来るのならば、既存のX370/B350/X470/B450等のチップセットでもまったく問題なく利用出来る。過去にAMDの関係者が言った「既存のマザーボードでも物理的な配線は同じなので対応可能だ」というような発言がある。だからもし言葉通りの意味であれば、PCIe 4.0の「配線長がPCIe 3.0の半分に制限される」という問題を解決出来ればどのような構成も自在という事だ。

配線長の問題は、x570マザーボードで利用されているという「ReTimer」というチップをPCIe 4.0の配線の途中に追加する。だが、この措置はそれなりにコストがかかるので、B450などを使った安価なマザーボードでも既存の製品より高額になる事は間違いない。

同様の理由で、チップセットを省いた構成であっても「ReTimer」が必要な配線長になる場所に拡張スロットなりデバイスなりを配置する必要があれば、「ReTimer」が必要な分コストは上がる。ただしチップセットが不要な分安くはなるが。


以下はX570チップセットを使う場合の、PCIe 4.0の配線図。
配線がある程度長くなる部分には必ず「Retimer」を途中に挟む。
3g_ryzen_a.png

次の図は既存のチップセットを使った場合の配線。
現実的に考えてこのような構成が考えられるが、実際に製品化する事を考えると現実的ではないかもしれない。
3g_ryzen_b.png


そんなワケで、PCIe 4.0の配線長の問題は途中に信号をどうにかするチップである「ReTimer」が必要である事が現状。

要するに以前私が心配した問題はまったく解決出来ておらず、現時点でのPCIe 4.0対応はかなりの強行だったと言える。

そのおかげでX570マザーボードの価格は既存のX470マザー等と比べてかなり上がる事が確定していて、さらにPCIe 4.0の信号を処理するための回路が相当電気を食うらしく、消費電力や発熱の問題も取り沙汰されている。

消費電力の問題は今後チップセットの最適化と微細化などで、かつてギガビットLANのチップセットがそうであったように低減させる事が可能だが、それは今すぐ出来る事ではない。

結局のところ、AMDはPCIe 4.0対応を急ぎすぎたのだ。


今年末か来年頭頃には廉価版であるB550/B520チップセットが予定されているという事だが、AMD(製造はAsmediaらしい)がこの辺りをどうするのか。まあ何も出来ず、PCIe 4.0に対応しないのではないかと思う。


PCI Express 4.0 は何時から使えるようになるのか
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-22



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自動運転レベル3はファンタジーに過ぎない [クルマ]


自動運転レベル3はファンタジーに過ぎない
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1906/18/news014.html

私もこの記事に賛成だ。
私の意見として同様の事は過去にこのブログで書いている。

「Uberの自動運転車で死亡事故」というニュースに思う
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-03-21


一体誰が、「自動運転中に問題がある時は運転手が運転を引き継いで危機を回避する」などという戯言を言い出したのだろうか。

出来るものならやってみろ、と言いたい。


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トヨタ優勝おめでとう! Le Mans 24H 2019 [クルマ]

一昨日の日曜(2019/06/16)、日本時間午後10時に今年のル・マンは決勝のゴールを迎え、当然の結果としてトヨタのワンツーフィニッシュに終わった。

8号車が優勝、7号車が2位で、周回数は昨年より3周少ない385周だった。


私は衛星中継でリアルタイムにチェッカーフラッグを受ける優勝車・Toyota TS050 Hybrid 8号車がゴールする瞬間を見ていたが、やはりこの瞬間は良いものだ。色々と思う所はあれど、感動を禁じ得る事は出来なかった。

心から彼らと、彼らの戦いとその結果に対し、敬意と賞賛を送りたい。


ただし、昨年もそうだったが、この結果にはいささか疑問もある。

その疑問とは、トヨタにライバルと言える競争相手が存在しない事だ。

レースは結果が全て。とはいえ、世界でも長い歴史と伝統を誇る格式高い“Le Mans 24H”で優勝者として記録が残る事について、ライバル達との熾烈な競争の末に得た優勝との価値の差を考えると非常にがっかりしてしまうのだ。


こうした私の思う所についての根拠はこうだ。

まずここ5年間の優勝車の記録を比較するとこうなる。


開催年 優勝車 周回数 LMP1の参加台数
2015 Porsche 919 Hybrid 395周 13台(内トヨタ2台/Porsche 3台/Audi 3台)
2016 Porsche 919 Hybrid 384周 9台(内トヨタ2台/Porsche 2台/Audi 2台)
2017 Porsche 919 Hybrid 367周 6台(内トヨタ3台/Porsche 2台)
2018 Toyota TS050 Hybrid 388周 10台(内トヨタ2台)
2019 Toyota TS050 Hybrid 385周 8台(内トヨタ2台)

こうして並べてみると、2017年は3台エントリーしてかなり本気で勝ちに行ったトヨタに対し、2台に減ったポルシェと参加を見送ったアウディのやる気減退が対照的に見える。

この表から(もちろん予選と決勝の内容も考慮したうえで)読み取れる事は、2015年はポルシェとアウディが3台ずつエントリーするという2チームの激戦もあって周回数が伸びた一方、その後は様々な理由で周回数が落ち込み、2018年に至ってはトヨタのみワークス参加となって無理にスピードを上げる必要が無くなったトヨタは24時間で388周と2015年だったら表彰台にも上がれない余裕のペースで24時間を走り切り、さらに2019年は2018年よりもペースを落して3周少ない385周に留まっているという事。

耐久レースは綿密な計算の元に走行ペース(一周を何秒で走るか)とピット回数を決めて走るので、トラブルや他チームとの順位争い等でペース配分やピット回数(時間)などの変更が無い限り、結果は最初から計画された通りになる。

つまり、2019年のトヨタは計画的に遅く走る事で最大限にトラブルを回避し、確実に2台をワン・ツーフィニッシュさせる作戦を計画通りに完遂した事になる。

これは競争相手になる他チームが居ないからこそ出来る芸当と言える。何故なら、十分に競争力を持つ他チームが存在した場合、例え自分達のクルマが他よりも速く十分に信頼性が高いとしても、万が一を考えて必要なマージンを取る為にやはりギリギリの所で走らざるを得なくなるからだ。

またライバルが多ければ“首位争いとは別の所で、順位争いによりペースが落される”という事もある。
そのため、遅れを取り戻す為にペースアップが必要となり、その結果トラブル(クルマの故障や事故)に見舞われる例は非常に多い。
さらにチーム同士、そしてそれとは別にドライバー同士駆け引きなどもあって、不確定要素が激増するから尚更難しいレース展開を強いられる。(この事は終始1-2位を占め、他車との順位争いが発生しなかったトヨタにはまったく無縁の要素だったと言える。)

或いは1991年のマツダ 787Bのように、レース中盤以降作戦による追い上げでトップを走るメルセデスにプレッシャーを与えた結果、メルセデスは無理にペースを上げてクルマを壊し、優勝が確実と見られていたメルセデスを下したマツダの逆転優勝、というような逆転劇が起きる事もある。

このマツダ優勝の例にも見られるように競争力が一定の範囲にあるチーム同士の争いともなれば、クルマの性能を活かしてルーチンワークをこなせば自動的に優勝、などという事は有り得ない。


ちなみに2018年の1位トヨタと3位Rebellion Racingの周回差は12周、2019年は1位トヨタと3位SMP Racingの周回差は6周という結果からも、手の抜き様はかなり緻密に計算されている事を窺わせる。なにしろ昨年より3周分も遅く走っているにも関わらず、しかもレース中トップを走る7号車が2回も予定外のピットインで時間を浪費しているというのに、他チームに一度も抜かれる事無くワンツーフィニッシュなのだ。これで手抜きと言われない方がおかしい。

レギュレーションの変更(ハイブリッド車への各種規制)によって周回数に関する基準は変わるのだが、それ以上に参加車両の改良、そして競争相手が居ない事による無駄な加速の抑制とペース配分の最適化は24時間で可能な周回数を増やす結果に結びついてもおかしくはない。

こうした事を考え合わせると、2018年と2019年のトヨタはもっと速く走り、24時間で390周以上走れるだけの余力があったはずだ。
だが、トヨタは周回数を伸ばすどころか逆に落してきた。

当然これは不慮のトラブルを可能な限り排除するための対策でもあるだろうが、やはり何か釈然としないものが残る。


まあ、少なくとも今回の優勝という結果は本気で勝ちに行かねば到底成し得る事は出来ないし、勝つ為に24時間に渡って緻密に計算されたスケジュールをチーム一丸となって達成する事は相当なノウハウの積み重ねと労力が必要であり、歯車が一つ狂えば成しえない可能性を孕んでいる事を考えれば、誰にでも可能と言えるような生易しいものではけっして無い。

そういう意味では価値のある優勝、ル・マン2連覇ではあるのだが、だとしてもやはりこのレースを、そしてこのトヨタの優勝を、「微妙」と思わない人はどれだけ居るのだろうか。もうLMP2とGTEクラスのレースだけ見ていた方が遥かにおもしろかった位だ。

私はトヨタを尊敬するからこそ、こんなツマラナイレースをする位なら、トヨタは耐久レースの活動を休止してプライベーターに栄誉を譲れよ、と、本気で思っている。


2018年のル・マン24時間耐久レースに強い違和感
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-21

1991年のル・マン24時間レース
https://ja.wikipedia.org/wiki/1991%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B324%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

2015年のル・マン24時間レース
https://ja.wikipedia.org/wiki/2015%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B324%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

2016年のル・マン24時間レース
https://ja.wikipedia.org/wiki/2016%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B324%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

2017 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2017_24_Hours_of_Le_Mans

2018 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2018_24_Hours_of_Le_Mans

2019 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2019_24_Hours_of_Le_Mans

【ル・マン24時間 2019】日本時間22時スタート。1時間経過、
トヨタの2台は1-2フォーメーションでレースを支配
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1190669.html


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ギャー!Le Mans 24 2019 [クルマ]

今年もLMP1クラスはTOYOTAのみワークス参加。

あー、もうダメだこりゃ。

衛星中継も観たが・・・

他チームまったく相手になってない。

TOYOTAの一人勝ち。つまらないし情けない。

ただ、昨今の事情を鑑みると、主催者から出場要請があった可能性も。

もしそうならTOYOTAを責める事は出来ない。


それはそうと、LMPクラスとGTEクラスのスピード差が。

昔からそうだったが、アレは怖い。

実際に速度の遅いクルマと同時に走ってみれば解るが、アレは本当に怖い。

怖いけどモタモタしてたら勝てないから、多少強引でも抜くしかない。でも事故ったら全てがパー。

まあ腕の見せ所ではあるが。(TV中継だがほとんどのコーナポストで青旗の乱舞はある意味異常)


TOYOTA二年連続総合優勝は金字塔ではあるが・・・(コレで優勝出来なかったら笑うしかない)

素直に喜べないなあ。


2018年のル・マン24時間耐久レースに強い違和感
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-21

2019年ル・マン24時間レース:フルエントリーリスト
https://jp.motorsport.com/lemans/news/the-2019-le-mans-24-hours-entry-list-in-full/4372623/

ル・マン24時間耐久レース 歴代勝利者
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_24_Hours_of_Le_Mans_winners

2015 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2015_24_Hours_of_Le_Mans

2016 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2016_24_Hours_of_Le_Mans

2017 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2017_24_Hours_of_Le_Mans

2018 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2018_24_Hours_of_Le_Mans





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7nm版のRavenRidgeが出るという噂はガセだと思う [CPU]


今日より、何やらガセ臭いリーク情報が出回っているらしい。

内容は2019年内(具体的にはNavi発売後4ヵ月の11月頃)に7nmで作られたAPUが出るというもので、これがRavenRidgeのシュリンク版であるとのこと。


EXCLUSIVE: AMD’s Plans For 7nm Ryzen APUs
https://wccftech.com/exclusive-amds-plans-for-7nm-ryzen-apus/


この情報ソースでは11月の発売に懐疑的であり、1月のCESで発表という予測を立てている。そしてこの新型APUを「Raven Ridge 7nm Refresh」と呼んでいるが、このCPUはタイミング的に見て「Renoir」ではないだろうか?

この件に関して、参考に私が書いた過去の記事は以下。

12nmのRyzen APUが発表される
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-01-07

Zen2世代のAPUは、GPUがNaviではないらしい
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-05-12-1


要するに“Piccaso”は今年1月7日に発表されているので、その一年後に“Renoir”が出たとしてもおかしくはない。

さらに一部では希望的観測として“Renoir”のGPUコアにNaviが搭載されるという意見があるが、実際にはVegaのままである可能性が極めて濃厚である。

すると一見してRavenRidgeのシュリンクに見える噂のAPUは、実は“Zen2+VegaのRenoir”がその正体であると言える。


まあ、普通に考えてすでにZen2のAPUが計画されている中で、途中に中途半端なRavenRidgeのシュリンク版など挟んで来るのはおかしいと思う。

噂のAPUはやはり、単に“Renoir”が予定通り出るという話をデタラメにいじって作り上げたものだと私は思う。



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デスクトップ版IceLakeは消えたらしい [CPU]

デスクトップ向けIce Lakeの出荷は絶望的 インテル CPUロードマップ
https://ascii.jp/elem/000/001/873/1873186/

上記リンク先記事のタイトル通り、デスクトップ版のIceLakeは完全に消えたようだ。

原因は現在開発中のIntel製 10nmプロセスの動作周波数が上がらないため。


現在の最先端半導体製造プロセスは、微細化が進む事で回路中の配線が極めて細くなっている。この結果配線抵抗が増えて信号の伝達が遅くなりがちで、この遅延は周波数が上がるほど深刻な影響となり、最大動作周波数の上限を下げる結果になっている。

また、電圧を上げて無理に周波数を上げようとしても、抵抗の大きな配線を流れる電流が増える事で消費電力ばかりが増え、その割に動作周波数の上限がほとんど上がらなくなる。

Intelの10nmプロセスはRyzenを製造するTSMCの7nmよりも配線ピッチが狭いので、この事が配線抵抗増大の一因となってIntelを苦しめる結果となったようだ。


こうした事からIntelのデスクトップ向けCPUは2021年まで14nmで製造され、その後新たに開発された7nmプロセスによりIceLakeに代わる微細化が進んだ新プロセッサを出すようだ。

つまり、2021年の7nmプロセスによるCPUが出るまで、IntelはAMDに対抗出来る多コア化されたCPUの製造が極めて困難になるという事だ。

私は過去にデスクトップ版のIceLakeが今年後半に出る事でZen2は3日天下なるかもしれないと思っていたが、3日天下どころかこの先1年半~2年程度はRyzenの天下になりそうである。


愛巣零苦
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-04-16

今年IntelのIcelakeはモバイル向けの省電力のみ
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-04-28



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Ryzen 9 3950XとNaviの詳細が発表される [CPU]


昨日(6/10)、12日より開催される「2019 Electronic Entertainment Expo.」(E3 2019)に先立ち独自イベントを開いて、16コアのRyzen「Ryzen 9 3950X」と新型GPU「Navi」につての詳細を発表した。

「Ryzen 9 3950X」は16コア32スレッドに到達。(以下略)
https://www.4gamer.net/games/446/G044684/20190610131/

西川善司の3DGE:次世代GPU「Radeon RX 5700」シリーズの秘密に迫る。(以下略)
https://www.4gamer.net/games/337/G033715/20190610139/


先月末のComputex 2019では12コアの「Ryzen 9 3900X」を発表したばかりのAMDが、わずか10日余り後の今、何故16コアの3950Xを発表したのだろうか。

私のように16コアの発表はもっと遅く、早くとも第4四半期に入ってから、或いはホリデーシーズン前の12月頭くらいに発表されると思っていた人は多いと思うが、これが裏切られた形になる。


16コアが出るとしてもかなり後だという予想は、CPUのダイを二つ載せる、8コアを超える第三世代Ryzenは出ないだろう、という予想と同じで生産数に限りのあるZen2が足りないという話が根拠の大部分を占める。

また、Socket AM4ではメモリバスが2チャネルまでという制限から8コアを超えるCPUコアの性能を生かしきれないのではないか、という予測も根拠の一つとなっている。(他にも現時点で一般向けに8コアを超えるCPUにどれほどの需要があるのか疑問もある)

しかしAMDは出してきた。16コアという前代未聞の一般向けCPUを。

見方によってはそれだけZen2コアのダイ生産が順調であるという裏付けにも取れるが、本当のところは関係者にしかわからない。

また、そもそもIntelに対抗出来るCPUが存在しない以上、今発表する意味はあまりないようにも感じられる。


それから価格について、749ドルという価格は一つ下である3900X(499ドル)の1.5倍。この値段を見てもIntelの16コアCPUと比べれば破格の安さであるが、一方で一般向けのCPUとしてはかなり高額だ。

この価格設定、日本では\84,800~\89,800程度(税抜き)になるだろうか。

安価なSocket AM4マザーボードで可能な限り高性能なパソコンが欲しい人の目にこれがどう映るのか。同じ16コアならばメモリが4チャネルの「Thredripper」の方が高性能になる事は確実。だが今の所Zen2のThredripperはいつ発表になるのかすらわからない。

これはZen2のThredripperを一応計画しつつも生産が足りなくて出せない事から、絶対的な需要が少ないと思われるThredripperをキャンセルしてZen2のダイをRomeとRyzenで分け合い、その結果わずかながら欠陥の無い8コアのダイに余裕が出たのではないかと想像出来る。

同じ16コアのThredripperを使う人には残念かもしれないが、Thredripperが必要な人にはまだ32コアが既存製品にあるから問題はないと考えているのか。

今はとにかくIntelに追いつかれる前に勢いを増してシェアを広げ、売り上げと利益を積み上げる事がAMDにとっては重要なので、価格も含めて今回の判断は正しいと私は思う。



そしてNavi。

ビデオカードに載るチップとしてはRadeon RX5700として発表されているが、このチップの詳細が正式に発表された。

この詳細の中でCompute Unit数や動作周波数などは今の所性能指標としてあまり意味が無い。

何故なら既存のVegaを使ったビデドカードのベンチマークスコアを基準に性能を予測する事が出来ないからだ。

なので性能的な事は実製品を使ったベンチマークで新たに基準を作らなければならない。


というわけで、ここではリアルタイムレイトレーシング機能についてだけ書く。


過去のAMDによる発表では、Naviはリアルタイムレイトレーシングに対応する、と明言されていたが、これがハードウェアによる実装か、それともソフトウェアによるものかまでは言及されなかった。

その後Playstation5がリアルタイムレイトレーシング対応という報があり、ハードウェア実装が期待されたが、今回の発表によってRX5700ではOpen CLによるソフトウェア実装である事が判明した。


今の所ハードウェアによるリアルタイムレイトレーシングは対応するアプリケーションがまだ少なく、ほとんどの人には意味が無いかもしれない。しかしこの事は少なからず売り上げに影響すると思う。もちろんGeForceよりも圧倒的に高性能かつ同等以下の消費電力であればほとんど関係がないだろうが。

この点については次のNaviで対応する、という事のようだ。

Playstation5は早くとも2020年末以降の発売なので、搭載されるNaviは第二世代以降のものになるだろう。だから、今回のRX5700が対応しないといっても話の筋は通る。

それにNVIDIAがハードウェアリアルタイムレイトレーシングを発表したのは2018年であり、Naviにこれを追加するには2年くらいの開発期間は必要だと思う。


このようにRX5700がリアルタイムレイトレーシングにハードウェアで対応しない事はガッカリな人も少なくないだろう。

とはいえ、実際それが大きく影響するような時代はまだ先だ。

ゲーム以外での用途では致命的かもしれないが、そういう用途はソフトウェアによるレイトレーシングがどれほどの性能かにもよる。

このように、スペックの詳細がはっきりしても未知数な部分が多いRadeon RX5700であるが。

あと一か月もすれば本当のところはどうなのか、わかるだろう。


他にはAPUの新型、Ryzen Gシリーズのデスクトップ版「Ryzen3 3200G」と「Ryzen5 3400G」の発表もあったようだが、こちらはZen+コアの改良版に既存製品と同じVega GPUコアの組み合わせなので、あまり話題性がない。

噂ではZen+コアの改良版が想像以上に高性能だという話があるが、実際の所はどうなのか。スペックを見る限りTDPは65Wと変わっていないが、確実に消費電力が上がっていそうだが。

こちらも第三世代Ryzenと同じく7月7日発売という話なので、詳しい事はそれからである。



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ウイルスバスターがいつの間にか真の中国製になっていた [セキュリティ]

【悲報】トレンドマイクロ さん、ウイルスバスター が中国製 (以下略)
http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/1983063.html

ウイルスバスターというセキュリティソフトは大変歴史のある製品で、私が初めて買った(確か1990年頃)セキュリティソフトでもある。

当時はインターネットも無く、パソコンのセキュリティについてはいたずらや業務妨害のような目的がほとんどで、当時の私には情報漏洩という概念すら無かったため、ウイルスバスターの素性などまったく気にしていなかった。


そして現在。

世界はインターネットによって結ばれ、時間や距離の壁が取り除かれて、世界中のどのような場所からであってもネットに接続出来さえすれば、地球上のどのような地域の情報でも公開されているものは簡単にアクセス出来るようになった。

また、これまで大した価値の無いように思われていた些細な情報から莫大な富を生み出す技術が開発され、これらの売買も盛んになった。

こうした背景からウイルスの主目的は金儲けになって、開発の主体も個人から大規模な組織へと発展した。


さらに、個人が常に携帯端末を持ち歩くに至り、情報操作での民意誘導による内政干渉が簡単になった事で、そのための情報収集にもウイルスが活用されるようになった。


というわけで、中国共産党に命令されると拒否権の無い中国企業の製品やサービスは極めて危険である、と結論できる。

当然、中国企業に買収されたというトレンドマイクロのウイルスバスターも例外ではない。

元々中国語圏の会社なので影響を受けやすいという事もあるし、それ以前の問題として昔から様々な問題を起している事もこのセキュリティソフトが危険であると私が考える理由になっている。


なお大変残念な事に、日本国内でウイルスバスターのシェアは高い。

何故なら、日本国内の様々な企業・組織と連携してサービスを展開しているからだ。

その最たる例がNTT。

あひる先生による「トレンドマイクロ NTT」の検索結果
https://duckduckgo.com/?q=%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD+NTT&ia=web

OCNやフレッツなんとか等と契約すると、オプションにウイルスバスターが存在する。

しかもこのサービス、「フレッツ・ウイルスクリア」などとウイルスバスターとは違う名前が付けられているのだ。


ここには書かないが、調べれば実に多くの問題や疑惑が噴出するウイルスバスター。

自分一人の問題としてだけでなく、自らの生活基盤となっている社会への影響を考えられる人ならば、選択肢に入れるべきではないと思う。



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