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Zen2コアの新しいRyzenが正式発表される [CPU]


現在台湾で行われている「COMPUTEX TAIPEI 2019」において、AMDより次期Ryzenの正式な発表があった。

発表されたのはデスクトップ用のハイエンド製品3種で以下の通り。


Ryzen 7 3700X 8/16、3.6~4.4GHz、TDP65W、$329

Ryzen 7 3800X 8/16、3.9~4.5GHz、TDP105W、$399

Ryzen 9 3900X 12/24、3.8~4.6GHz、TDP105W、$499


ここで私の予想外、12コアのRyzen 9があった。

8コア以上は無い、と予想(とはいえ出る可能性は否定しなかったが)したものの、外れる結果に。


では、AMDは何故12コアをハイエンドのトップに持ってきたのか。

それは来年出ると噂されている、Intelの10コア製品の存在だろう。
(もしこれが無ければ12コアのRyzen9は出なかったと考えられる)

Comet Lake-S 10-Core Desktop CPUs Confirmed For Q1 2020 In Latest Intel Roadmap Leak
https://hothardware.com/news/comet-lake-s-10-core-cpus-confirmed-q1-2020-latest-leak

そして12コアという事はチップが2個パッケージに載るわけだが、内一つは1チップ8コアの内4つまで無効化したもの。或いは6コア品を二つという組み合わせも考えられるが、いずれにせよ8コア全てが良品ではない一部不良のダイを再利用するわけで、生産数が限られるという制約からある程度外れる事になる。

私の勝手な想像ではあるが、この二つの要因が主となって12コアRyzenをこのタイミングで出す事にしたのだろう。我々消費者の心理としては半端な12コアではなく16コアを出せ、となると思うが、このように必要に迫られた上での妥協と思える製品であるので、16コアは当分出る事は無いと思われる。


というわけで、後は実際のブツが何時出るかだが。

こちらは昨年出ていた情報通り7月7日の発売である。



また同日、AMDの新型GPU“NAVI”も発表された。

アーキテクチャはGCNの流れを汲むと思っていたが、RDNAという新しいアーキテクチャだそうだ。

これにより性能1.25倍、電力効率は1.5倍になるという。

これまでのAMD製GPUは性能の割りに消費電力が非常に多いという印象があるが、これでライバルのNVIDIA製GPUに並ぶ事が出来るだろうか。


さらにこのNAVIはPCIe 4.0にも対応する事から、Ryzen 3000番台の持つPCIe 4.0を活かせる数少ないデバイスの一つとなる。

一部でこのPCIe 4.0対応のために関連製品の消費電力増が問題になっているが、ハイエンド製品ではこの問題で増える数W程度の消費電力増は問題にならないかもしれない。

それにこのPCIe 4.0の消費電力増加はこれまで高速化した多くのバス規格がそうだったように、今後の改良で緩和されるだろう。


このNAVI、肝心の性能はRadeon RX 5700シリーズとNVIDIAのGeForce RTX 2070を比較した場合、Strange Bridgeというゲームでほぼ同等から10%上回る結果だという。

まあハイエンドグラフィックは私には関係が無いので、あまり関心は無いが。

消費電力が最大50W程度でGeForce GTX1050以上の製品が1万円程度で出たら、買うかもしれない。


参考:


【速報】AMD、新「Zen 2」アーキテクチャで12コアの「Ryzen 9 3900X」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186695.html

AMD、NAVIこと「Radeon RX 5000」シリーズGPUを7月出荷
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186723.html



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