突然PCIe 4.0対応SSDが出た理由 [ハードウェア]
2019年5月27日より開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2019」で発表された新しいRyzen。
この新Ryzenは目玉機能としてPCIe 4.0に対応する。
当初このPCIe 4.0は対応するデバイスが無く、過去に確認されているものがAMDの最新GPU“NAVI”を使ったビデオカードだけだったのだが、突如としてPCIe 4.0対応SSDが出る。
最初はGIGABYTEの製品が、それから続々と他社の製品も存在が明らかになっていった。
世界初、GIGABYTEがPCIe 4.0対応SSDを公開
https://ascii.jp/elem/000/001/865/1865782/
一般的に言って、SSDのようなデバイスは必ずコントローラチップが先に発表されるものだ。
そこで調べてみると海外の情報サイトに1月頃には情報が載っていたが、日本語のサイトには情報が見付からない。(その後さらに調べるといくつかの日本国内ニュースサイトで記事があった)
Phison rocks PCie 4.0 with PS5016-E16 SSD controller
https://www.tweaktown.com/news/64460/phison-rocks-pcie-4-ps5016-e16-ssd-controller/index.html
1月には情報が露出していたのならもっと話題になっていてもおかしくないはず、と思っていると、今日の記事でこんなものが出ていた。
1,500万ドル超を投じて9カ月で完成させたPhisonの世界初PCIe 4.0 SSDコントローラ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187547.html
この記事によると、PhisonはAMDに懇願されてたったの9ヶ月でこのコントローラを開発したのだという。
要は宣伝するヒマも無かったという事なのか。(あえて宣伝していなかっただけかもしれないが)
そしてこのような背景があるのなら、コントローラの販売数はある程度約束されていたはず。
つまり、今回複数のSSDメーカー(或いはブランド)からほぼ同時にいくつものPCIe 4.0対応SSDが出た理由は、AMDによる工作だったと想像出来る。
何故AMDの工作だと言えるのか?
それは当然、Zen2を売るための武器になるからだ。
現時点でPCIe 4.0対応のSSDが利用出来るプラットフォームはAMDにしか存在しない。
ならば、より高速なSSDが欲しいという需要にはAMDしか選択肢が無くなる。
まあそんな感じで、AMDによる強力なバックアップの元に水面下で開発が進み、突然PCIe 4.0対応SSDが何種類も出たと。
またこの記事には、Phisonに東芝と強い繋がりがあるような事が書かれている。そして今の所PCIe 4.0対応のSSDコントローラは東芝製Nand Flashしか対応しないとも書かれているので、この件は東芝も絡んでいるのだろう。
東芝にとっては自社のNAND Flashを販売する枝が増えるわけで、AMDの戦略に協力しない理由は無い。
この世界初のPCIe 4.0対応SSDは一般の需要こそほとんど無いかもしれないが、非常に熱心なベンチマーク好きやゲーマー、また時間を金で買うような業務では高い関心を引くに違いない。そしてそういう客は客単価が高く、売り上げの量も多い。
AMDにしては良くやったと言えるし、Intelにとっては多少の痛手に繋がる事だろう。
※追記
現在Phisonのコントローラを使ったPCIe 4 NVMe SSDは以下の4機種が確認されている。
GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 2TB
https://www.aorus.com/AORUS-NVMe-Gen4-SSD-2TB
CORSAIR MP600 NVMe PCIe Gen4 x4 M.2 SSD
https://betanews.com/2019/05/27/corsair-force-series-mp600-ssd/
CFD PC3VNF
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000032645.html
Galaxy Microsystems GALAX HOF Pro PCIe M.2
http://www.galax.com/en/galaxannounceshofpropciem2ssd
この新Ryzenは目玉機能としてPCIe 4.0に対応する。
当初このPCIe 4.0は対応するデバイスが無く、過去に確認されているものがAMDの最新GPU“NAVI”を使ったビデオカードだけだったのだが、突如としてPCIe 4.0対応SSDが出る。
最初はGIGABYTEの製品が、それから続々と他社の製品も存在が明らかになっていった。
世界初、GIGABYTEがPCIe 4.0対応SSDを公開
https://ascii.jp/elem/000/001/865/1865782/
一般的に言って、SSDのようなデバイスは必ずコントローラチップが先に発表されるものだ。
そこで調べてみると海外の情報サイトに1月頃には情報が載っていたが、日本語のサイトには情報が見付からない。(その後さらに調べるといくつかの日本国内ニュースサイトで記事があった)
Phison rocks PCie 4.0 with PS5016-E16 SSD controller
https://www.tweaktown.com/news/64460/phison-rocks-pcie-4-ps5016-e16-ssd-controller/index.html
1月には情報が露出していたのならもっと話題になっていてもおかしくないはず、と思っていると、今日の記事でこんなものが出ていた。
1,500万ドル超を投じて9カ月で完成させたPhisonの世界初PCIe 4.0 SSDコントローラ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187547.html
この記事によると、PhisonはAMDに懇願されてたったの9ヶ月でこのコントローラを開発したのだという。
要は宣伝するヒマも無かったという事なのか。(あえて宣伝していなかっただけかもしれないが)
そしてこのような背景があるのなら、コントローラの販売数はある程度約束されていたはず。
つまり、今回複数のSSDメーカー(或いはブランド)からほぼ同時にいくつものPCIe 4.0対応SSDが出た理由は、AMDによる工作だったと想像出来る。
何故AMDの工作だと言えるのか?
それは当然、Zen2を売るための武器になるからだ。
現時点でPCIe 4.0対応のSSDが利用出来るプラットフォームはAMDにしか存在しない。
ならば、より高速なSSDが欲しいという需要にはAMDしか選択肢が無くなる。
まあそんな感じで、AMDによる強力なバックアップの元に水面下で開発が進み、突然PCIe 4.0対応SSDが何種類も出たと。
またこの記事には、Phisonに東芝と強い繋がりがあるような事が書かれている。そして今の所PCIe 4.0対応のSSDコントローラは東芝製Nand Flashしか対応しないとも書かれているので、この件は東芝も絡んでいるのだろう。
東芝にとっては自社のNAND Flashを販売する枝が増えるわけで、AMDの戦略に協力しない理由は無い。
この世界初のPCIe 4.0対応SSDは一般の需要こそほとんど無いかもしれないが、非常に熱心なベンチマーク好きやゲーマー、また時間を金で買うような業務では高い関心を引くに違いない。そしてそういう客は客単価が高く、売り上げの量も多い。
AMDにしては良くやったと言えるし、Intelにとっては多少の痛手に繋がる事だろう。
※追記
現在Phisonのコントローラを使ったPCIe 4 NVMe SSDは以下の4機種が確認されている。
GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 2TB
https://www.aorus.com/AORUS-NVMe-Gen4-SSD-2TB
CORSAIR MP600 NVMe PCIe Gen4 x4 M.2 SSD
https://betanews.com/2019/05/27/corsair-force-series-mp600-ssd/
CFD PC3VNF
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000032645.html
Galaxy Microsystems GALAX HOF Pro PCIe M.2
http://www.galax.com/en/galaxannounceshofpropciem2ssd
Deskmini A300の無線LANドライバ更新 [ハードウェア]
今日、過去にDeskmini A300への無線LAN増設について書いた記事へのコメントがあった。
DeskMini A300に無線LAN増設
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02
コメントの内容は、Deskmini A300の姉妹機種であるDeskmini 310に「Intel Wireless-AC 9260」を増設したがインターネットに接続できない、というもの。
このコメントに対する回答を書く過程でAC 9260のドライバを確認すると、5/21に新しいものが出ていた。
Intel wireless-ac 9260 drivers
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/99445/intel-wireless-ac-9260.html
そこで更新内容を確認すると以下のような内容。
修正された主な問題と変更点:パッケージバージョン21.10.1
・Wi-Fi経由のファイル転送中にWindows *停止エラー(BSOD)が発生します。
・チャネル165上のアクセスポイントは、Wi-Fiネットワークスキャンリストに表示されるのが遅くなります。
・機内モードの有効化/無効化サイクルの後、Wi-Fiは無効のままになります。
・ワイヤレスドライバのインストール中にWindows *停止エラー(BSOD)が発生することがあります。
・Windows 10 May 2019 Update(19H1)のサポートを追加しました。
BSODが出るバグは製品として出す前にツブして欲しいと思うのは私だけだろうか?
Intelの無線LANは、過去に通信の内容が漏れる脆弱性が発見されている。
また、Windowzのアップデートで互換性問題が出て動作が不安定になる等の問題も確認されている。
安定して動作しているのならば“危険を伴うアップデート”は避けたい所だが、そのような事情があるので更新内容を確認し、その中に「BSODが発生する」という文言もあるために更新する事にした。
尚、IntelのWi-FiアダプタはBluetoothが付属するが、これも同時に同じバージョンのドライバを入れないと誤動作の原因になる(過去にそういう例を経験)のでBluetoothも更新した。
この結果、私の環境は「20.120.2」から「21.10.1」へとアップデート。
動作は・・・問題無い、恐らく。
DeskMini A300に無線LAN増設
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02
コメントの内容は、Deskmini A300の姉妹機種であるDeskmini 310に「Intel Wireless-AC 9260」を増設したがインターネットに接続できない、というもの。
このコメントに対する回答を書く過程でAC 9260のドライバを確認すると、5/21に新しいものが出ていた。
Intel wireless-ac 9260 drivers
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/99445/intel-wireless-ac-9260.html
そこで更新内容を確認すると以下のような内容。
修正された主な問題と変更点:パッケージバージョン21.10.1
・Wi-Fi経由のファイル転送中にWindows *停止エラー(BSOD)が発生します。
・チャネル165上のアクセスポイントは、Wi-Fiネットワークスキャンリストに表示されるのが遅くなります。
・機内モードの有効化/無効化サイクルの後、Wi-Fiは無効のままになります。
・ワイヤレスドライバのインストール中にWindows *停止エラー(BSOD)が発生することがあります。
・Windows 10 May 2019 Update(19H1)のサポートを追加しました。
BSODが出るバグは製品として出す前にツブして欲しいと思うのは私だけだろうか?
Intelの無線LANは、過去に通信の内容が漏れる脆弱性が発見されている。
また、Windowzのアップデートで互換性問題が出て動作が不安定になる等の問題も確認されている。
安定して動作しているのならば“危険を伴うアップデート”は避けたい所だが、そのような事情があるので更新内容を確認し、その中に「BSODが発生する」という文言もあるために更新する事にした。
尚、IntelのWi-FiアダプタはBluetoothが付属するが、これも同時に同じバージョンのドライバを入れないと誤動作の原因になる(過去にそういう例を経験)のでBluetoothも更新した。
この結果、私の環境は「20.120.2」から「21.10.1」へとアップデート。
動作は・・・問題無い、恐らく。
準備よし [ハードウェア]
先日、PRIME B350 Plus のUEFIを4801に更新した。
その前にはDDR4-3200のモジュール(8GBx4)を購入して取り付けた。
これで“Matisse”導入の準備よし。
後はいつ手に入れるか、だ。
ちなみにメモリモジュールは「G.Skill F4-3200C16-8GSX (8GB Single Lank)」を4枚使っている。
動作周波数とアクセスタイミングはそれぞれ、DDR4-3200(1.25V)、16-18-18-38-52 1T で使用。
このモジュールはSK-Hynixのダイが使われているそうだが、SK-HynixのDDR4はかつてRyzenとあまり相性が良くなかったと記憶している。それが設定電圧を1.35Vから1.25Vまで落してもDDR4-3200で動作するのだから、時代は変わったものだ。
一方“Matisse”はメモリインターフェイスの改良により、JEDEC準拠のDDR4-3200モジュールに正式対応するという。
となれば、もしかするとこのモジュールで1.2V駆動も可能かもしれないと期待してしまう。
それにしてもRyzen初登場直後はメモリの相性問題が多く出て一部で混乱が起きるほどだったが、当時のCPUとマザーボードそのままでこのような結果を出せるとは夢にも思わなかった。
あれから二年余り経つが、よくもここまで改良が進んだものだ。
RYZENのメモリ周りの問題
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-03-21
RYZENのメモリ周りの問題その2
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-04-09
Zen2コアの新しいRyzenが正式発表される [CPU]
現在台湾で行われている「COMPUTEX TAIPEI 2019」において、AMDより次期Ryzenの正式な発表があった。
発表されたのはデスクトップ用のハイエンド製品3種で以下の通り。
Ryzen 7 3700X 8/16、3.6~4.4GHz、TDP65W、$329
Ryzen 7 3800X 8/16、3.9~4.5GHz、TDP105W、$399
Ryzen 9 3900X 12/24、3.8~4.6GHz、TDP105W、$499
ここで私の予想外、12コアのRyzen 9があった。
8コア以上は無い、と予想(とはいえ出る可能性は否定しなかったが)したものの、外れる結果に。
では、AMDは何故12コアをハイエンドのトップに持ってきたのか。
それは来年出ると噂されている、Intelの10コア製品の存在だろう。
(もしこれが無ければ12コアのRyzen9は出なかったと考えられる)
Comet Lake-S 10-Core Desktop CPUs Confirmed For Q1 2020 In Latest Intel Roadmap Leak
https://hothardware.com/news/comet-lake-s-10-core-cpus-confirmed-q1-2020-latest-leak
そして12コアという事はチップが2個パッケージに載るわけだが、内一つは1チップ8コアの内4つまで無効化したもの。或いは6コア品を二つという組み合わせも考えられるが、いずれにせよ8コア全てが良品ではない一部不良のダイを再利用するわけで、生産数が限られるという制約からある程度外れる事になる。
私の勝手な想像ではあるが、この二つの要因が主となって12コアRyzenをこのタイミングで出す事にしたのだろう。我々消費者の心理としては半端な12コアではなく16コアを出せ、となると思うが、このように必要に迫られた上での妥協と思える製品であるので、16コアは当分出る事は無いと思われる。
というわけで、後は実際のブツが何時出るかだが。
こちらは昨年出ていた情報通り7月7日の発売である。
また同日、AMDの新型GPU“NAVI”も発表された。
アーキテクチャはGCNの流れを汲むと思っていたが、RDNAという新しいアーキテクチャだそうだ。
これにより性能1.25倍、電力効率は1.5倍になるという。
これまでのAMD製GPUは性能の割りに消費電力が非常に多いという印象があるが、これでライバルのNVIDIA製GPUに並ぶ事が出来るだろうか。
さらにこのNAVIはPCIe 4.0にも対応する事から、Ryzen 3000番台の持つPCIe 4.0を活かせる数少ないデバイスの一つとなる。
一部でこのPCIe 4.0対応のために関連製品の消費電力増が問題になっているが、ハイエンド製品ではこの問題で増える数W程度の消費電力増は問題にならないかもしれない。
それにこのPCIe 4.0の消費電力増加はこれまで高速化した多くのバス規格がそうだったように、今後の改良で緩和されるだろう。
このNAVI、肝心の性能はRadeon RX 5700シリーズとNVIDIAのGeForce RTX 2070を比較した場合、Strange Bridgeというゲームでほぼ同等から10%上回る結果だという。
まあハイエンドグラフィックは私には関係が無いので、あまり関心は無いが。
消費電力が最大50W程度でGeForce GTX1050以上の製品が1万円程度で出たら、買うかもしれない。
参考:
【速報】AMD、新「Zen 2」アーキテクチャで12コアの「Ryzen 9 3900X」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186695.html
AMD、NAVIこと「Radeon RX 5000」シリーズGPUを7月出荷
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186723.html
Windows10 19H1が一般公開される [OS]
※Windows10の大型アップデートはバックアップ等十分な準備の後で!!
今日、ついに来てしまった。来なくても良いWindowz10の大型アップデートが。
Windows 10 May 2019 Update が利用可能になりました
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
コイツの変更点は以下の記事が詳しい。
次期Windows 10最新動向:リリース秒読みの「19H1」はこう変わる
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1904/01/news025.html
大幅にテコ入れされた“Windows Update”
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/shseri/win10may2019/1182581.html
というわけで、とりあえず現在RS5が動作するテスト環境を19H1にアップデートしてみた。
アップグレードが終わり、最初に気付くのは標準の壁紙が変わった事。
元々窓の輪郭が光っている壁紙から変更していなかったが、これがデザインはそのままに色が明るくなっていた。
次に確認した事はWindowz10の各種設定。
これらは、少なくともWindowz10のUIから変更するものについては以前の設定が保たれているようだった。プライバシーや電源の設定が保たれているだけで何かほっとした感じがするが、こんなのは当たり前の事だ。
一方で設定変更ツールやコマンドプロンプトから変更する設定については、かなり元に戻されているようだ。
私は「w10custom」と「Meiryo UIも大っきらい!!」いうツールを利用しているが、前者の分は約半分が元に戻され、後者のUIフォントは全て戻されていたため、全て設定をやりなおした。
それから19H1はこれまで削除出来なかったプリインストールアプリが一部削除出来るとの事で、以前から消したかったアプリを消す作業を行ったところ、消したい物はほとんど消す事が出来なかった。
まあ、XBOXが消えただけでもヨシとしよう。
以上、テスト環境は極めてシンプルな構成であるからか、こうした作業中になんらかの問題が出るという事もなく、安定していた。
ただしWeb上ではすでに多くの不具合が確認されているようで、主にハードウェアやデバイスドライバ、そして一部のアプリケーションで不具合が出ているようだ。
【アプデ/10】 Win10 v1903、既に多数の既知の不具合がリストアップ
http://blog.livedoor.jp/nichepcgamer/archives/1074783270.html
こうした事を考えると、不用意に自分でアップグレードする事はやめた方が賢明だと思う。
今後は当分の間、自分自身のテスト環境を使いながら情報収集に努めるつもりである。
カルソニックというブランド名が消える [クルマ]
フィアット傘下の自動車部品メーカー「マニエッティ・マレッリ」(以下マレリ)が、カルソニックカンセイ(以下カルソニック)の親会社であるCKホールディングスに売却され、カルソニックと事業統合するという話だ。
このニュースについて調べると、この事業統合で製品のブランド名としてカルソニックの名前が消え、「マレリ」に統一されるという。
普通は買った側の「カルソニック」に統一すると思うのだが、世界的な知名度は圧倒的にマレリの方が高いのだから仕方が無い。
マレリといえば“マグネトー”。
私はマレリの事をほとんど知らなくて、そういうイメージしか無い。
昔のクルマやオートバイにマレリのマグネトーが付いていた事が非常に印象深くて、イメージが固定化しているのだろう。他にもマレリの電装部品を見た事はあるが、とにかくマグネトーの印象が強い。
また、主にヨーロッパのレース車両に多くロゴが描かれていた事も印象に残っている。
一方でカルソニックの方はもっと知らなかった。
知っている事は日産のスポンサーとしてレース活動を行っていた事くらいだ。
カルソニックと言ってイメージが浮かぶのは、ブルーのGT-Rにカルソニックのロゴをあしらったクルマ。日本国内のGT選手権に出場していたレース車両である。
この両社、自動車部品に関してかなり手広く扱っていて、エンジンや車体などの各機能を制御するコンピュータなども開発・販売しているらしい。いわゆる“車載コンピュータ”というヤツだ。
現代のクルマはコンピュータ化が進んで、“走るパソコン”と言っても過言ではない状況であり、そのうえ電動化や自動運転の事も考え合わせると両社の統合は必然かもしれない。
なにしろ最先端の技術は開発に人と金が無限に必要で、かつて様々な分野で雨後の竹の子の如く生まれた会社が、市場の成熟と共にほんの数社に統合されていったように、これまでは様々な障壁で世界中に分散していた自動車関係の会社も統合が進み、大きくならないと新製品の開発もままならなくなっていくのだろう。
ああ、カルソニックがマレリになってしまうのか…
どちらかといえば日本の企業であるカルソニックの方が身近に感じるが、これがマレリに名前を変えるとなると何か寂しさを感じてしまうのは私だけだろうか。
勝手に設定を変えるWin10に悩まされる [OS]
今日、知人のノートPCの調子がおかしいと連絡を受けたので診たのだが。
問題はBluetooth接続のマウスが動かないとの事。
デバイスマネージャを見るとBluetoothが動作していない。
件のBluetoothは「Intel 7260 Wi-Fiアダプタ」に内蔵されているBluetoothだ。
原因をネット検索で調べると、ここ数ヶ月のWindows updateによってデバイスドライバの互換性に問題が出ているようで、Bluetoothのドライバを20.50よりも新しいものにする必要があるという。
最近の Windows Update をインストールした後に Intel Wireless Bluetooth ドライバ が動作しなくなった
また、Bluetoothのみドライバを新しいものにするとWi-Fiのドライバと互換性問題で動作しなくなるという問題もあって、Wi-Fiのドライバも20.50以降にする必要があるが、確認するとBluetoothは新しいものに更新されていたが、Wi-Fiのドライバが古い状態だった。※Intelから最新のドライバ(21.0)を入手してアップデートすると、7260の場合Wi-Fiのみ19.xxのままアップデートしない。
これらをデバイスマネージャからアップデートすると、すでに最新になっているためアップデートしない、という結果になる。
そこでノートPCのメーカーサポートページを見ると20.xxのドライバがあったのでダウンロードして当てたのだが、どうにも症状が変わらない。
Micro$oftの説明にはコールドブートが必要とあるので一度電源を切ったが、それでもダメだった。(何故コールドブートが必要かというと、調子の悪いデバイスそのものの電源を一度完全に落して、デバイス内部のデータも完全に消去する必要があるからだ。)
このノートPC(HP ENVY 13)は過去に私が電源設定を変更し、高速スタートアップを切っていた。だから、シャットダウンした後に電源ボタンで電源を入れることでコールドブートするはず。
何かおかしいと思って電源の設定を見直すと、予想通り高速スタートアップが有効になっていた。
これが有効だとシャットダウン時に事実上のスリープとなるため、電源を入れても各デバイスの設定情報がシャットダウン前の情報に書き戻され、調子が悪いまま起動してしまう。そして再起動ではコールドブートにならないから、どうやっても調子が悪いままなのだ。
一体何時、設定が変更されたのだろうか。他にも設定が勝手に変わったところを探すとプライバシーの設定が大部分標準の設定に戻されていた。
これらを全て元に戻し、シャットダウン。その後に電源を入れたところ、Bluetoothは無事に機能を回復、マウスも動作するようになった。
それにしても、それまで調子良く動いていたものがアップデートでダメになるというのはどうなのかと。Micro$oftのアップデートとはパソコンを使えなくするアップデートが多すぎる。
そのうえ電源の設定まで勝手に変えるとは。
この手の問題はWindowz10が出た当初からずっと直っていない。
Windowz10は本当に、過去最低のOSだと思う。
Intel製CPUの脆弱性「MDS」が発表される [CPU]
一昨日の5月14日(日本時間15日)、Intelを始めいくつかの機関よりIntel製CPUの新しい脆弱性が発表された。
この脆弱性は「MDS」と命名され、この脆弱性を利用したサイドチャネル攻撃も同時に発表されている。こちらは「ZombieLoad」「RIDL」「Fallout」などと命名され、この内最も危険度の高いものが「ZombieLoad」という事だ。
今回発表された「MDS」は、昨年1月に騒動となった「Meltdown」と「Spectre」同様、Intelのハイパースレッディングテクノロジーに関連する脆弱性であり、対象となるCPUは最新のものを含め過去10年間に製造販売されたIntel製CPU全てが含まれるという。
この件に関してIntel側の反応は鈍く、第8世代と第9世代のCore iシリーズ(8000系と9000系)はハードウエアレベルで対応していると発表しているが、脆弱性を発見したVU大学の見解とは食い違っている。(もしIntelの主張が本当ならば、何故Intelは第9世代のCore iシリーズに対応するマイクロコードのアップデートなどするのだろうか?)
VU ontdekt megalek in Intel-chips
https://www.nrc.nl/nieuws/2019/05/14/hackers-mikken-op-het-intel-hart-a3960208
上記リンクの記事には、MDSについてこのようにまとめている。(以下記事からの引用)
ニュースの要旨 :
・アムステルダムVU大学の研究者らは、すべてのIntelプロセッサに存在する広範なデータ
侵害を発見しました。 これらのチップは全コンピュータとサーバーの80%以上にあります。
・火曜日の夜、IntelとVUはRIDL(Rogue In-Flight Data Load)の詳細を発表した。これは
悪意のある当事者がコンピュータから「ほぼすべてのデータ」を盗むことを可能にする
脆弱性である。 許可されていない人は、プロセッサが現在処理しているデータを閲覧する
ことができます。
・この脆弱性は最新のものも含めて過去10年間のすべてのIntelプロセッサに存在します。
ハッカーは、Web広告にコードを隠すことによってこの脆弱性を悪用することができます。
なお、今回の情報公開はすでにある程度対策の目処が立ってからなので、脆弱性に対応するアップデートがすでに用意され、一部は適用が終わっているようだ。
とはいえ、まだこれから配布する対策も多く、それらは順次アップデートされていく模様。
対象となるユーザーは慌てる事無く、今出来る事を粛々と進めていくべきだ。
Intelからは脆弱性の緩和策としてマイクロコードのアップデートも提示されているので、Windowzを使う人達はこれらを適用し、OSやアプリケーションの対策は各メーカーのアップデートが出たら必ずアップデートしよう。
追記
未確認だが、今回の問題“も”、Intelによる情報操作の痕跡が見られる。
Intelの発表はあくまで参考とし、それ以外の複数の情報源で詳細を確認した方が良い。
参考:
New Intel security flaws could slow some chips by nearly 20%
https://www.reuters.com/article/us-intel-cyber/new-intel-security-flaws-could-slow-some-chips-by-nearly-20-idUSKCN1SK2OD
RIDL and Fallout: MDS attacks
https://mdsattacks.com/
インテルCPUに重大バグZombieLoad発見、各社がパッチを相次いでリリース
https://jp.techcrunch.com/2019/05/15/2019-05-14-intel-chip-flaws-patches-released/
2011年以降のほぼすべてのIntel製プロセッサに影響する脆弱性「MDS」の存在が明らかに
https://gigazine.net/news/20190515-intel-mds-vulnerability-zombieload/
【要対策】Intelプロセッサの新たな脆弱性「MDS」とは?
https://www.gizmodo.jp/2019/05/mds-explanation.html
インテルのチップに新たな脆弱性--「Microarchitectural Data Sampling(MDS)」
https://japan.cnet.com/article/35136950/
Micro$oft マイクロコードのアップデート (Windowz10のみ)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4093836/summary-of-intel-microcode-updates
この脆弱性は「MDS」と命名され、この脆弱性を利用したサイドチャネル攻撃も同時に発表されている。こちらは「ZombieLoad」「RIDL」「Fallout」などと命名され、この内最も危険度の高いものが「ZombieLoad」という事だ。
今回発表された「MDS」は、昨年1月に騒動となった「Meltdown」と「Spectre」同様、Intelのハイパースレッディングテクノロジーに関連する脆弱性であり、対象となるCPUは最新のものを含め過去10年間に製造販売されたIntel製CPU全てが含まれるという。
この件に関してIntel側の反応は鈍く、第8世代と第9世代のCore iシリーズ(8000系と9000系)はハードウエアレベルで対応していると発表しているが、脆弱性を発見したVU大学の見解とは食い違っている。(もしIntelの主張が本当ならば、何故Intelは第9世代のCore iシリーズに対応するマイクロコードのアップデートなどするのだろうか?)
VU ontdekt megalek in Intel-chips
https://www.nrc.nl/nieuws/2019/05/14/hackers-mikken-op-het-intel-hart-a3960208
上記リンクの記事には、MDSについてこのようにまとめている。(以下記事からの引用)
ニュースの要旨 :
・アムステルダムVU大学の研究者らは、すべてのIntelプロセッサに存在する広範なデータ
侵害を発見しました。 これらのチップは全コンピュータとサーバーの80%以上にあります。
・火曜日の夜、IntelとVUはRIDL(Rogue In-Flight Data Load)の詳細を発表した。これは
悪意のある当事者がコンピュータから「ほぼすべてのデータ」を盗むことを可能にする
脆弱性である。 許可されていない人は、プロセッサが現在処理しているデータを閲覧する
ことができます。
・この脆弱性は最新のものも含めて過去10年間のすべてのIntelプロセッサに存在します。
ハッカーは、Web広告にコードを隠すことによってこの脆弱性を悪用することができます。
なお、今回の情報公開はすでにある程度対策の目処が立ってからなので、脆弱性に対応するアップデートがすでに用意され、一部は適用が終わっているようだ。
とはいえ、まだこれから配布する対策も多く、それらは順次アップデートされていく模様。
対象となるユーザーは慌てる事無く、今出来る事を粛々と進めていくべきだ。
Intelからは脆弱性の緩和策としてマイクロコードのアップデートも提示されているので、Windowzを使う人達はこれらを適用し、OSやアプリケーションの対策は各メーカーのアップデートが出たら必ずアップデートしよう。
追記
未確認だが、今回の問題“も”、Intelによる情報操作の痕跡が見られる。
Intelの発表はあくまで参考とし、それ以外の複数の情報源で詳細を確認した方が良い。
参考:
New Intel security flaws could slow some chips by nearly 20%
https://www.reuters.com/article/us-intel-cyber/new-intel-security-flaws-could-slow-some-chips-by-nearly-20-idUSKCN1SK2OD
RIDL and Fallout: MDS attacks
https://mdsattacks.com/
インテルCPUに重大バグZombieLoad発見、各社がパッチを相次いでリリース
https://jp.techcrunch.com/2019/05/15/2019-05-14-intel-chip-flaws-patches-released/
2011年以降のほぼすべてのIntel製プロセッサに影響する脆弱性「MDS」の存在が明らかに
https://gigazine.net/news/20190515-intel-mds-vulnerability-zombieload/
【要対策】Intelプロセッサの新たな脆弱性「MDS」とは?
https://www.gizmodo.jp/2019/05/mds-explanation.html
インテルのチップに新たな脆弱性--「Microarchitectural Data Sampling(MDS)」
https://japan.cnet.com/article/35136950/
Micro$oft マイクロコードのアップデート (Windowz10のみ)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4093836/summary-of-intel-microcode-updates
Zen2世代のAPUは、GPUがNaviではないらしい [CPU]
少々古い情報だが、とある方がWindowzのデバイスドライバに含まれるデバイスIDを探ったところ、来年予定されているZen2コアを使うAPU“Renoir”は内蔵するGPUがNaviではなくVegaである事が判明している。
AMD Next-gen APU "Renoir" uses Vega graphics (GFX9)
https://www.reddit.com/r/Amd/comments/aemjjb/amd_nextgen_apu_renoir_uses_vega_graphics_gfx9/
まあNaviの出るタイミング的に、またAMDの抱える製造プロセスの問題からも、RenoirにNaviが組み合わされる事は微妙だと思っていたらその通りになっていたようだ。
この事は私が過去の記事に書いた、APUに組み合わされるGPUがIOチップに内蔵されるという考えの根拠にもなっているが、仮にIOが7nmであってもVegaの7nm版は存在するワケで、外付けGPUやPS5による実績で揉まれてNaviがある程度枯れたモノになるまで、APUとの組み合わせはVegaであってもまったく不思議ではない。
なによりも、APUともなればCPUとGPUのメモリ空間を共用するというHSAがある。
HSA自体は外付けGPUでも可能だが、CPUコアとGPUコアが直接内部バス(Ryzenの場合Infinity Fabric)で接続されるAPUはハードウェアで対応するというところが違う。その辺りの開発に、ハード・ソフトの両面で相応の時間が必要というのは容易に予想出来、それがAPUにNaviが使われる事のタイムラグに繋がっていると私は考えている。
とはいえ、HSA自体はすでに死に体であるようで、AMDのカタログでは初めてHSA完全対応したKaveri以降、HSAの宣伝文句が消えているが。
というワケで。
今年出るAPUのPicassoと、来年予定されているRenoirは、GPUがVegaであると。
Picassoのみ確定でRenoirはまだ確定とは言えないが、デバイスIDがすでにそうなっているという事は、ほぼ確定と言って間違いないと思う。
今後はDDR4-3200の規格品が普通に買えるようになるか [ハードウェア]
これまで規格品ではDDR4-2666が最高のものだったDDR4メモリだが、とうとうDDR4-3200に対応する規格品のメモリが販売される。
現在、DDR4-2666を超える動作周波数のメモリは1.35V動作のオーバークロック(以下OC)品が普通だ。
例外として今年に入って選別チップを使ったJEDECで既定される1.2V動作のDDR4-3200メモリが出回っていたが、二つある例のうち一つはBTOパソコンのオプション扱いでメモリ単体の市販ではなく、もう一つはあくまでOC品ながら1.2V動作というものだったためにDDR4-3200での動作が保証されるものではなかった。
ツクモ、センチュリーマイクロと共同開発した「G-GEARメモリ」をBTOオプションに追加
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0308/296683
1.2Vの定格電圧でDDR4-3200駆動するメモリーが入荷
https://ascii.jp/elem/000/001/801/1801993/
従って今回Crucialから出るという製品が、私の知る限り初めて市販されるJEDECの規格に準拠したDDR4-3200対応メモリとなる。
「CFD Selectionメモリスタンダードシリーズ」から、DDR4-3200対応メモリ計9モデル投入
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0510/304570
DDR4-3200のデスクトップ/ノート用メモリ 発売
https://www.cfd.co.jp/news/2019/05/20190510/
このCrucial製DDR4-3200メモリ、チップは当然にMicron。
当然に、というのはCrucialというブランドがMicronのものだからだ。
そして気になるレイテンシはCL22とだけ確認できるので、恐らく22-24-24-24といったところか。OC品はCL18以下が主流なので、これが出たからといってOC品の価値がゼロになるわけではないようだ。
レイテンシが多いと下位のメモリと実効転送速度がそれほど変わらなくなる事が気になるが、条件によってはレイテンシをツメる事も不可能ではないと思う。(当然、そのような行為はOCに相当する危険を孕むが。)
そしてモジュール一つ当りの最大容量が16GBであるにも関わらず、全ての容量(4G/8G/16G)でシングルランクという点が注目される。
要はデュアルランクでこの性能はまだ無理があるという事か。
なんにせよ、DDR5が出る前にDDR4-3200が出て来た事は喜ばしい。
過去にチップの動作周波数を133Mhz(DDR4-2133)から150Mhz(DDR4-2400)、166Mhz(DDR4-2666)と刻んで来たのにいきなり200Mhzとして来たのは意外だったが、これでDDR5が出るまで、メインメモリの帯域不足に対する心配事はある程度緩和されたわけだ。
メインメモリの動作周波数に連動してCPUの性能に影響が出るRYZENを使う人も、これからはリスクを負ってOCメモリを買うのではなく、普通に規格品のDDR4-3200メモリが買えるようになる事は大きい。
今の所はCrucialだけだが、今後は他のブランドからもJEDEC準拠のDDR4-3200モジュールが出て来る事だろう。
ヘタをするとDDR5までOC品に頼らざるを得なくなるかと思っていたが、規格品が出てくれて本当によかったと思う。
現在、DDR4-2666を超える動作周波数のメモリは1.35V動作のオーバークロック(以下OC)品が普通だ。
例外として今年に入って選別チップを使ったJEDECで既定される1.2V動作のDDR4-3200メモリが出回っていたが、二つある例のうち一つはBTOパソコンのオプション扱いでメモリ単体の市販ではなく、もう一つはあくまでOC品ながら1.2V動作というものだったためにDDR4-3200での動作が保証されるものではなかった。
ツクモ、センチュリーマイクロと共同開発した「G-GEARメモリ」をBTOオプションに追加
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0308/296683
1.2Vの定格電圧でDDR4-3200駆動するメモリーが入荷
https://ascii.jp/elem/000/001/801/1801993/
従って今回Crucialから出るという製品が、私の知る限り初めて市販されるJEDECの規格に準拠したDDR4-3200対応メモリとなる。
「CFD Selectionメモリスタンダードシリーズ」から、DDR4-3200対応メモリ計9モデル投入
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0510/304570
DDR4-3200のデスクトップ/ノート用メモリ 発売
https://www.cfd.co.jp/news/2019/05/20190510/
このCrucial製DDR4-3200メモリ、チップは当然にMicron。
当然に、というのはCrucialというブランドがMicronのものだからだ。
そして気になるレイテンシはCL22とだけ確認できるので、恐らく22-24-24-24といったところか。OC品はCL18以下が主流なので、これが出たからといってOC品の価値がゼロになるわけではないようだ。
レイテンシが多いと下位のメモリと実効転送速度がそれほど変わらなくなる事が気になるが、条件によってはレイテンシをツメる事も不可能ではないと思う。(当然、そのような行為はOCに相当する危険を孕むが。)
そしてモジュール一つ当りの最大容量が16GBであるにも関わらず、全ての容量(4G/8G/16G)でシングルランクという点が注目される。
要はデュアルランクでこの性能はまだ無理があるという事か。
なんにせよ、DDR5が出る前にDDR4-3200が出て来た事は喜ばしい。
過去にチップの動作周波数を133Mhz(DDR4-2133)から150Mhz(DDR4-2400)、166Mhz(DDR4-2666)と刻んで来たのにいきなり200Mhzとして来たのは意外だったが、これでDDR5が出るまで、メインメモリの帯域不足に対する心配事はある程度緩和されたわけだ。
メインメモリの動作周波数に連動してCPUの性能に影響が出るRYZENを使う人も、これからはリスクを負ってOCメモリを買うのではなく、普通に規格品のDDR4-3200メモリが買えるようになる事は大きい。
今の所はCrucialだけだが、今後は他のブランドからもJEDEC準拠のDDR4-3200モジュールが出て来る事だろう。
ヘタをするとDDR5までOC品に頼らざるを得なくなるかと思っていたが、規格品が出てくれて本当によかったと思う。