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Intel Graphics Xeの動向 [ハードウェア]

私は以前Intelの新しいGPUが、CPUへの内蔵に留まらず外付けのカードとして出るという話を記事にした事がある。

Intel製のビデオチップを載せたカードが帰って来る
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-14

当時はまだそういう計画があるという程度の話しだったが、最近になって具体的な姿が見え始めた。


私の知る限り、その姿は二つ。

一つはアメリカのエクサスケール・スーパーコンピューターに導入されるという話だ。

米エネルギー省、Intelの新GPU「Xe」採用の“エクサスケール”スパコンを導入
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1175779.html

昨今はスーパーコンピュータの主だった計算機にGPUを使うという事が主流となりつつあり、低コストで高性能かつ省電力なスーパーコンピュータを構築する手段としてもてはやされている。

Intelの新しいGPU(以降Intel Xe)は、こうした用途が主な目的で開発されたように思う。


そしてもう一つは一般消費者向けのビデオカードである。

Intel Shows What Its Discrete Xe Graphics Cards Look Like And The Crowd Goes Wild
https://hothardware.com/news/official-renders-show-intel-discrete-xe-graphics-cards

この記事にはミドル向けの短いカードと、ハイエンド向けと思われる長いカードの2種が写真となって載っていて、この写真は3D CGのデザインモデルという事だが、Intelとしては「こんな感じのカードが発売されますよ」という事らしい。


このIntel Xe、性能はまだ未知数であるものの、同じコアをCPU内蔵としたものは1T Flopsとなかなかに高性能である。

Intelの次期内蔵GPUは1TFLOPSの性能で3Dゲームにも対応
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1158131.html

またスーパーコンピュータに採用される事も考え合わせれば、消費電力当たりの計算能力がAMDやNVIDIAのGPUよりも劣る事は考えにくく、外付けのビデオカードという姿になっても性能は期待できるものと思われる。


以上の情報から、Intel Xeは2020年の発売に向けて着々と準備が進められているようである。

現在の外付けGPU市場はAMDとNVIDIAの2強が市場を分け合っている状態だが、ここへIntelが割り込む事でどうなるのか興味深い。

実際のところ、AMDは今年“Navi”と呼ばれる新しいGPUを投入する予定だが今ひとつ盛り上がりに欠け、事実上市場を独占に近い形で囲っているNVIDIAは勢いが衰える兆しすら無い。

ここへIntelが加わる事で選択肢が増え、競争の激化と共に良い製品がより安く買えるようになってくれれば良いと思う。



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DeskMini A300 不具合解消 [ハードウェア]


先日、私の環境で起きていた「DeskMini A300の不具合」をまとめたが、原因がSSD(ADATA XPG SX6000Pro) との相性問題である事をほぼ確信していたため、今回SSDを交換して不具合が再現するかを調べた。

DeskMini A300の不具合
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10


交換のために選んだSSDは以下の物。

PX256M9PeGN1.JPG
Plextor PX256 M9PeGN

コントローラ:Marvell 88SS1093
DRAMキャッシュ:NANYA NT6CL128m328M-H2(恐らくDDR3 128MB)
NAND Flash:東芝 BiCS 64層 TLC 3D NAND 256GB


XPG SX6000Proよりも明らかにグレードが上だが、今回は東芝のNANDとキャッシュDRAM付きに拘ってみた。


交換の作業には「MiniTool Partition Wizard」のクローン機能を使ってSSDの内容をコピー。

PW_working.png
その後SSDのヒートシンクを付け替えて交換した。

PX256M9PeGN3.jpg
SSDのクローンにはNVMeインターフェイスをUSB3.0に変換するデバイスを用いた。

PX256M9PeGN4.png
交換完了。

交換して数日使ってみた結果、全ての不具合が解消された事を確認。

コールドブート時のPOST、OSの起動、スリープからの復帰、全て問題無し。


どうやら今回は、相性問題の出るSSDを運悪く引いてしまったようだ。

問題が出ない組み合わせならば当然に問題が無いのだが、「DeskMini A300+Ryzen 3 2200G」と「XPG SX6000Pro」の組み合わせはダメだった、というワケだ。


もし今後DeskMini A300で組む事があれば、XPG SX6000Proは避けようと思う。



関連記事

DeskMini A300に無線LAN増設
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02

Asrock DeskMini A300を組立てた
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-17

Asrock DeskMini A300を入手
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-08

Asrock DeskMini A300に期待
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-01-12


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無料期間のある有料ソフトに注意 [セキュリティ]


現在コンピュータソフトウェアのビジネスモデルは、従来からの買い切り(一度料金を支払えば永遠に利用可能)からサブスクリプションモデルと呼ばれる、定期的に課金が発生するものへと移行しつつある。


例えばMicro$oft社のOffice。

これまで3万円~6万円程度の買い切りだったものが、毎月500円~というようになっている。


一方、このサブスクリプション契約には二通りの契約が存在する。

一つは最初に契約を結び、利用を始める時から課金が発生するもの。

もう一方は一定の試用期間が過ぎると、試用期間内に解約しなければ自動的に課金が発生するものである。

後者は日本国内では携帯電話のサービスに多く見られるもので、携帯電話の利用者の多くがサービスをまったく利用していないにも関わらず、試用期間を過ぎてもサービスの解約をしないために無駄な課金を支払い続けているという問題が起きている。


この問題、そもそもこのような契約方法を商売に適用する事自体問題があると私は思う。

そしてこれをスマートフォンのアプリで悪用する者が最近出始めていて、これが問題となっているようである。


無料期間が終わっても高額な定期購入が続く詐欺アプリに注意
https://news.mynavi.jp/article/20190315-789673/


この記事によると、「無料試用版」となっているアプリをインストールすると最初にクレジットカードの情報を入力するよう促される。

多くの人はここでクレジットカード情報を入力しないと試用出来ないと感じて入力する。(大半の人はここで不信感を感じて躊躇するだろうが)

すると、アプリをアンインストールしてもサブスクリプション契約は継続していて、月額242ドル(約27,000円)や週160ドル(約18,000円)という金額がクレジットカードを通じて銀行口座から引き落とされるらしい。


このような詐欺ソフトに引っかからないようにするには、安易にアプリをインストールしないようにするしかない。

記事ではアプリのレビューや契約時の規約を読めなどの注意が書かれているが、これらの注意は実質的効果がほとんど無い。

何故なら、普通はレビューなどまるでアテにならないし、引っかかる人はいくら注意を促されてもレビューや規約など読まずに引っかかるからだ。

であれば、そもそもアプリなど入れるな、と言う方がわかりやすい。

スマートフォンのアプリケーションソフトウェアなど、ほとんど全部に近い数が無くても困らない、くだらないモノだ。(マトモなのは数百万などと言われる物の内せいぜいが数十から数百である)

過去には某有名ゲームの偽造されたものが流通するという事もあった。

アプリの名前や会社名などはいくらでも詐称出来るから、このような問題に対し勉強熱心で注意深い人以外は簡単に騙される。


そういう事を、幼少時代から教育するよう、国家が動く必要があると私は思う。


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ストアアプリは安全ではなかったのか [セキュリティ]


Micro$oft社は、現在Windowz上で動作するアプリケーションをMicro$oft $toreに移行させようとしている。

その心はAppleやAndroidのようなエコシステムを構築し、これによる収益を上げる事だ。

このため、Windowz Sのようなストアアプリしかインストール出来ない仕様のWindowzも存在し、その売り文句は「ストアアプリしかインストール出来ないから安全である」という事になっている。

当然、AppleやAndroidの現状を見ればこれは大きなウソである。

そして実際にこのような事になっている。


先週のサイバー事件簿 - アーカイバ「WinRAR」に19年前から脆弱性?
https://news.mynavi.jp/article/20190301-security/


この記事には、このような記述がある。


クリプトジャッキングアプリをMicrosoft Storeで確認

シマンテックの公式ブログによると、Microsoft Storeにおいて、仮想通貨「Monero」をマイニングするアプリが8件確認されたという。

(以下略)


というワケで、ストアアプリだからといって必ずしも安全ではない事が確認された。

無法地帯であるWeb上よりは多少マシとはいえ、今後もこの問題が解決する事は無いだろう。


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Intelだけの問題とは言えない [セキュリティ]


先日SPOILERというCPUの脆弱性が公表されたIntel。

昨日もまた新たな脆弱性が発表されている。

複数のIntel製品に脆弱性、修正版が公開 一部製品では利用中止を呼びかけ
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1903/15/news090.html


また、記事中にJVN(Japan Vulnerability Notes)の記事が紹介されていたのでそちらを見ると、2月13日と3月14日の二回、“Intel 製品に複数の脆弱性”という記事が出ていた。


Intel 製品に複数の脆弱性 [2019/03/14 11:30]
http://jvn.jp/vu/JVNVU98344681/index.html

Intel 製品に複数の脆弱性
http://jvn.jp/vu/JVNVU99119322/index.html


これらの記事内容をまとめると以下の通りになる。


・Intel製 無線LANドライバの脆弱性
・Intel製 USB3.0ドライバの脆弱性
・Intel Unite(会議等で画面共有する機能)の脆弱性
・Intel Active Management Technology(PCやサーバの遠隔管理)の脆弱性
・Intel Graphics Driverの脆弱性
・Intel Firmware(Intel マネジメント・エンジン)の脆弱性
・Intel Matrix Storage Manager(Intel ラピッド・ストレージ・テクノロジー)の脆弱性
・Intel SGX(セキュリティ対策機能) SDKの脆弱性
・Intel USB 3.0 Creator Utilityの脆弱性
・Intel Accelerated Storage Managerの脆弱性

これらの脆弱性により「情報漏えい」「サービス運用妨害 (DoS)」「権限昇格(要はPCの乗っ取り)」などが起きる可能性があるという。

また、Intelより「Intel Matrix Storage Manager」や「Intel USB 3.0 Creator Utility」は利用の中止やアンインストールが求められている。


まあ一部は昔からセキュリティホールが出まくって問題になっているが・・・

要はいらん機能が多く、それらが悉く問題を起していると。

特にセキュリティのためとか、ストレージ関係の機能向上のために提供されているモノがほとんどダメ。

これなら最初から無い方がマシである。

ちなみに私は10年以上前からこれらを信用していなくて、こうした機能のドライバやユーティリティ関係は全てインストールしないし、入っていたら削除している。

なんとなく入れておいた方が良いと思って入れている方は、これら全てをアンインストールした方が良いとアドバイスしておこう。(アンインストールすると一部デバイスが不明のデバイスとなるが、これは無視してもかまわない。少なくとも私の管理する環境でこれらが原因で問題が出た事は一度も無いので。)


後はグラフィックやUSB等の必須ドライバ関係。

これらは対策された新しいものに入れ替えるしかない。

Windows10はこうしたデバイスドライバの更新も自動で行うが、環境(或いは使い方)によってはデバイスドライバの自動更新が出来ない事も少なくない。

この問題に気付いたのなら、自分から積極的に更新した方が良いと思う。


さて、このように年中問題を起しているIntel製のデバイスだが。

自社の製品を差別化するために色々やるのは良いが、このように穴だらけでは逆効果と思うのは私だけだろうか。


一方AMD製システムをメインに扱う人はこのような問題がなくて一安心と言いたい所だが、これはIntelだけの問題として安心してはいられない。

AMDのセキュリティ問題に関する報告が少ないのは、恐らくシェアの問題から無視(積極的に穴探しが行われていない)されているのだと私は思う。

もちろんハード・ソフト共にセキュリティ問題対する対策がIntelよりもしっかりしている(CPUの脆弱性問題はその良い例)、という事は考えられるが、仮にそうだとしてもこうした問題がゼロになる事はありえない。


今の所は注意しようにも情報が無いため、何も無くとも出来る事をするしかない。



関連情報

SPOILERがあまりにも話題になっていない件
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-12

またCPU脆弱性が
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-06


CPUのハードウェア的欠陥
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-06-26

CPU 脆弱性
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=CPU+%E8%84%86%E5%BC%B1%E6%80%A7



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SPOILERがあまりにも話題になっていない件 [セキュリティ]


先日Intel製CPUに新たに見つかった脆弱性“SPOILER”。

あれから一週間ほど経つが、Web上に日本語の情報があまりに少ない。


何故かを考えてみて、思い付いたのは以下の理由。


1.素人向けにこの件の記事を書いても無意味
  事実上、自力で対処は困難な人がほとんどなので。

2.余計な混乱を防ぐため
  これもあり得る。

3.Intelの差し金で報道規制されている
  あり得る事だが、IT業界の人は知らない人の方が少ないだろう。
  だから、無知な消費者がIntel製品を避ける事を防ぐのが目的か。
  だが店で売ってるパソコンはとんどIntelなので選択肢など無いに等しいと思う。

4.情報収集に時間がかかっている
  メディア側で、不確定な情報を流す事を避けている可能性はある。
  具体的な対処などを含め、もっと詳細な情報を集めているのか。

5.昨年の「Spectre」「Meltdown」で大きな問題が出なかったので無視されている
  喉元を過ぎればなんとやら。そして似た事ならば脅威にも感じないのか。

6.脅威としてはそれほど高くないため
  攻撃が可能とは言っても、SpectreがAMD製CPUでは攻撃が非常に困難だった
  という事があり、それと同じで事実上大した影響は無いのかもしれない。
  もしくは、攻撃を成功させる条件が厳しく、時間的猶予があるとか。

・・・まあ全部ありそうで、実はそんな事無いのかもしれない。
ただ、個人的にはインテルからの圧力が一番影響しているのではないかと思う。


そんなわけで国内のIT関連のマスコミがほとんどダンマリを決め込んでいる事には、私などには想像もつかないような深~い事情があるに違いない。

「Spectre」と「Meltdown」の時には、あんなに大騒ぎしたのに。


さて、この件について私が知る限りの対処方法を三つほど書いてみた。

これらはまったくの素人にも可能な事ばかりだ。


一つはパソコンのCPUをAMD製にする事。これはパソコンを買い換える事に等しい。
なのであまり現実的な解決方法ではないが、最も確実かつ即効性が最も高い選択肢だ。
なにしろパソコンを換えた瞬間から、この問題より完全に開放されるのだから。

二つ目は攻撃の手段として用いられる可能性が最も高い、ブラウザ上でJava scriptを実行させる事を禁止する。
これはFirefoxやChromeなどのブラウザでNoScript等のアドオンを組み込めば良い。この場合全面禁止にすると普段閲覧しているWebページを閲覧できなくなる場合があるので、その場合限られた範囲でのみスクリプトの実行を許可させれば良い。
これだけでも攻撃から逃れられる可能性がかなり増す。

三つ目。今後配布されると予想出来る各種アップデートを確実にインストールする事。
Windows updateの場合自動で適用される場合がほとんどだが、まれにオプション扱いの場合がある。そのような場合自力で情報収集してアップデートの存在を確認し、インストールする必要がある。
さらに、SPOILERはアプリケーションレベルでの対策も必要なので、こちらも可能ならば行うべきだ。特にインターネット経由でデータのやりとりがあるブラウザ等は確実にやっておきたい。


以上。

一つ目はともかく、二つ目と三つ目は一円の金もかける事無く、誰でも可能な対処だ。

出来る人はやっておいた方が良いと思う。


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DeskMini A300の不具合 [ハードウェア]

DeskMini A300が発売開始されてからひと月過ぎた。

情報をまとめるのに時間がかかったが、私の環境でこれまでに確認された“DeskMini A300の不具合”を書こうと思う。

※2019/03/17追記 この問題はADATA XPG SX6000 Proが主因で起きた問題である事を確認。同SSDを使わなければ回避可能。

1.時々POSTに失敗する

  電源スイッチを押すと電源は入るが、画面が真っ暗のまま反応がない。
  どのような条件で出るのかまったくわからない。
  シャットダウンからのコールドブートで連続してなったり、10回以上連続で
  普通に起動したりする。
  この問題への対処は電源を入れなおす。それでダメならコンセントから電源を断ち、
  しばらく待った後に改めて電源を入れなおす。


2.SSDを見失う

  OSの入ったNVMeのSSDをたまに見失って、OSが起動しない時がある。
  これも条件がはっきりせず、不定期で起きる。
  未確認だが、これは特定のSSDで起きる問題であるようだ。
  この問題も電源を入れなおす事で復帰できる。


3.スリープからの復帰に失敗する

  これはおそらく1と2の合わせ技。
  それらの不具合が解決すれば、或いは同時に解決するかもしれない。
  この問題は電源を入れなおすとスリープから復帰した状態で起動した。


4.スリープ中、電源LEDの点滅に合わせてピー、ピー、と小さな音がする

  マザーボード上のインダクタがコイル鳴きという現象を起こす。
  個体差で出ない場合もあるようだが、私の場合鳴る事が確認された。
  他にもACアダプタが鳴るとか、電源が切れていても鳴るという報告もアリ。
  音自体は非常に小さいので数メートル離れると聞こえなくなる。


以上。(これらの問題はUEFI BIOS 1.10と3.20で確認)

なお、最新のUEFI bios(1.20以降)にアップデートする事で、極一部のメモリモジュールで起きていた相性問題は解消されている。


これらの問題は、コイル鳴きを省けば今後UEFI biosの更新で解消されていく可能性がある。

コイル鳴きはロットによる個体差があるようだが、これも今後売れ続ける事で解消される可能性があるだろう。


思うに、どうも元々この筐体でAMD版を出す予定がAsrock側に無かったらしく、やっつけ仕事で作られた感がある。

部品の組み合わせによっては出ない可能性があるとはいえ、これでは他人にお勧めは出来ない。

AsrockにはUEFIの熟成を望む。


関連記事

DeskMini A300 不具合解消
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-17

DeskMini A300に無線LAN増設
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02

Asrock DeskMini A300を組立てた
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-17

Asrock DeskMini A300を入手
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-08

Asrock DeskMini A300に期待
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-01-12


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久々にMP3ファイルを作った [ソフトウェア]

今日、先月注文していたCDが届いた。

CDを買ったのは7年ぶりくらいだ。

私は音楽CDをMP3ファイルに変換してから聞く事が多いので、今夜は7年ぶりにMP3ファイルを作った。


CDからのMP3ファイル作成は、通常Wavファイルに変換するリッピング作業の後に、WavファイルをMP3フォーマットへ変換、必要ならばID3タグの付与、という流れになる。

かつてはリッピング、MP3化、タグ編集と個別に作業するのが当たり前だったが、21世紀に入るとこれらの作業を一元化して行うソフトウェアが用いる事が主流となった。

私の場合「CD2WAV32 for Windows」(以下CD2WAV32)というソフトウェアを長年利用している。

cd2mp3_1.png
CD2WAV32 for Windows。

CD2WAV32の優秀な点は、CD一枚を一括でリッピングからMP3化するだけでなくタグ編集も同時に、比較的簡単に行える事だ。市販のCDリッピングソフトでは当たり前の機能が全てあり、それがフリー(あえて無料とは書かない)で利用出来る。

タグ編集では共通する項目は一回の編集でアルバムの全ての曲に反映出来て、後は曲名を個別に入力すればいい。
この“共通する項目を一回の編集で反映”という事が出来ないリッピングソフトは多い。
この点だけでもかなり使い勝手が良いと思う。

cd2mp3_2.png
タグ編集画面。シンプルでとても使いやすいが、最後に“設定を反映”を忘れると全てが無駄に。

さらに、MP3の変換プログラムを自分で選べるのも良い。
私はMP3エンコーダとして日本国内ではポピュラーな“午後のこ~だ”を使う事が多い。
かつては色々試したのだが、結局“午後のこ~だ”に戻ってくる。何故だろうか。
cd2mp3_3.png
このように外部エンコーダとして色々選べる。今は使う事も無い。

CD2WAV32を使う前はSCMPX、さらにその前はMP3黎明期の様々なエンコーダ(スクリーンショット中の8hz-mp3など)を試した事もあったが、その違いはほとんどわからない。一部明らかにこれはダメだ、という品質の悪いエンコーダはあったが。

ちなみにCD2WAV32はかつてYAMAHAとNTTが共同開発していた“Twin-VQ”というフォーマットに変換する事も可能だ。
Twin-VQは試用版が無料で公開されていたので、これを利用する。
ビットレートは低かったが、MP3と比べても特別悪くは思わなかった。
少なくともロック系の音源には合っていたように思う。

私は何枚かアルバムを変換していて今でもTwin-VQのまま聞いているが、音質についてはまったく不満を感じた事は無い。

難があるとすれば再生環境を選ぶ事。
特にポータブル再生機でTwin-VQに対応するものは、今では手に入らないかもしれない。
cd2mp3_4.png
Twin-VQフォーマットの音楽ファイル。拡張子は.vqfだ。

というわけで、今時MP3とか知らない人の方が多いかもしれないが。

音楽をダウンロードして聴くという習慣がまったくない私は、今でもCDを買って、それをMP3に変換するという作業を何年かに1回という頻度で行っている。

私のような者は、すでに生きた化石なのかもしれない。



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またCPU脆弱性が [セキュリティ]

以下の記事によると、Intel製CPUに新たな脆弱性が見つかったそうだ。

インテル製チップに新たな脆弱性「SPOILER」--修正は困難との指摘も
https://japan.cnet.com/article/35133748/


脆弱性の影響は昨年1月に騒動を起こした「Spectre」と似ている。

例えばブラウザに悪意のあるスクリプトを読み込ませるだけで、情報の抜き取りや乗っ取りが可能な点がそうだ。


違う点は、過去の「Spectre」に対する対策はまったく意味が無い事と、AMDとARMにはこの脆弱性が無いという事。

従って今回発表された脆弱性は、Intel製のCore iシリーズを使ったシステムでのみ問題となる。



この件に関してIntel側は、(以下記事からの引用)

“サイドチャネルの安全を確保するためのソフトウェア開発手法を採用することでソフトウェアを保護できると、われわれは考えている。”

と述べており、また

“Rowhammer型の攻撃に対する緩和機能が実装されたDRAMモジュールは保護された状態を保っているものと考えている。”

とも述べている。


従ってサーバー等では一部の物について完ぺきではないにしろ、すでにある程度対策済みである可能性がある。

一方でそうではないもの全てについては、ソフトウェア的対策が難しい事と、“サーバー用のセキュリティ対策機能付きメモリ”など使えるわけも無いため、出来る対策には脆弱性を排除したハードウェアに交換する以外の方法が無い。

ソフトウェアによる対策がどこまで可能であるか、という事もあるが、対策は「Spectre」と同等かそれよりも難しいようなので、早くて来年以降に出る新しいCPUに世界中のIntel製システムが更新されるか、今回の脆弱性が最初から存在しないAMD製のシステムに乗り換えるまで、この影響は続く事が考えられる。


なお、この問題は昨年12月1日にIntelが報告を受けており、今回の発表のタイミングでなんらかの対策を実施する目途が立っている可能性がある。

その対策がどの程度の効果を持つかわからないが、何もしないよりはマシになる事だけは確かだ。

なので、無力な一消費者でしかない我々は、一週間後のWindows update等で配布されるであろうアップデートファイルを待つ事にしよう。


参考

この脆弱性の論文
SPOILER: Speculative load hazards boost Rowhammer and cache attacks
https://arxiv.org/pdf/1903.00446.pdf

Broadwell以前でも性能低下がほぼない「Spectre V2」対策がWindows 10に実装へ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1172863.html


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今度はUSB4 [USB]

先日、今年後半にも実物が出るというUSB3.2の記事を書いたばかりだが。

今日はその次の規格、USB4だ。

「USB4」はThunderbolt 3互換で最大40Gbpsのデータ転送が可能に
https://news.mynavi.jp/article/20190305-783305/


USBはバージョン番号が3.xに至り、もう速度の限界に達したと思う。

そこでUSB4では、USB Type-Cコネクタを利用して40Gbpsの転送速度を実現している、Intel社の規格「Thunderbolt 3」をそっくり利用する事でより上の速度を手に入れる事にしたようだ。


私の記憶では、Thunderbolt自体はPCI Expressをほぼそのまま外へ引き出したものだったと思う。

改めて調べるとこの記憶は部分的にしか合っていなくて、PCI ExpressとDisplayPortの二つの通信プロトコルを採用し、今回ネタに上がっているThunderbolt 3ではこれらにUSB 3.1 Gen2も加わっているようだ。


考えてみると、当初まったく接点が無かったThunderboltとUSBだが、おもしろい事にThunderbolt 3とUSB 3.xは機能的に重複する部分がいくつもあって、両者を一つにまとめる事すら不可能ではないように思える。

私個人としては似たような規格が複数あっても面倒なだけなので、ここらで一つにまとめたらどうかと思う。

そしてUSBがThunderboltを取り込むカタチで実現したのが、USB4という事らしい。


この二つの規格統合はとても良い事だ。

少なくとも見かけ上はシンプルになって、同じType-Cコネクタなのに一方はThunderbolt、もう一方はUSB、というややこしい事が避けられる。


ただ一方で内部的により複雑になる事で、利用者側に不利益が発生する事は避け得ないだろう。

見た目上一種類のケーブルとコネクタに複数の機能を持たせる事自体は良い。

だが外見が同一であるにも関わらず、何種類も仕様違いの製品が流通するのでは困る。

かといって全機能を持つケーブルは高価だし、配線が太くて硬いとか長さに制限が出るという事がある。目的によって機能を削減し、扱いやすさを向上したり低価格化を図ったケーブルが必要というのは理解できなくもない。

ただしそのおかげで利用者に解り辛くなっているのが現在のUSB規格である。

従ってUSB4の仕様は、このうえまだ面倒事を増やすのか、と感じてしまう。


USB PDに関しても、単にUSB PD対応というだけでも数多くの仕様違いが流通しており、見た目は使えそうでも実際には給電出来ないという事が普通に起きている。
ACアダプタの場合電圧と電流が合っていないとダメという常識があったが、USB PDはその常識が通用しない。見かけ上の規格が一つなので、仕様違いがわかりにくいからだ。

とはいえ、これらの規格を知らない人の方が圧倒的に多い現在と違い、最初からそれが当たり前になっている世代が大人になる頃にはそんな混乱も起きなくなるかもしれない。

尤も、そんな先の未来にはUSB自体存在しなくなっている可能性もあるが。



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