これは兵器だ [セキュリティ]
「ablo」で多言語コミュニケーションしてみた
https://gigazine.net/news/20190124-ablo/
GIGAZINEのこの記事。
冒頭の数行を読んで感心した。
便利なモノがあるのだな、と。
だが次の瞬間、世界中の人々がこのツールを使う様子を想像して怖くなった。
「これは兵器だ」と。
使い方次第ではヘタな核兵器よりもずっと恐ろしい破壊を可能とするだろう。
世界中の人の言葉を、自国の言葉に変換して相互にコミュニケーション。
素晴らしい。
だが、それを一つの翻訳システムが統括し、仲立ちしている。
そこで交わされるあらゆる情報は、世界中のあらゆる地域、あらゆる人々への理解に繋がる。良い意味でも、悪い意味でも。
これをAIだのビッグデータだので解析すれば、人心の操作が容易に可能となる。それも、世界中の人々を、国や地域にまたがった複雑な因果関係をも包含した、複雑な行動原理の解析結果を基にした大規模な人心操作が。
「ablo」を活用すれば、あらゆる国、あらゆる人種、老若男女問わず、それぞれ目的に適した言葉を用いて人の行動を操作可能だ。チャットする人々の中に工作員(これは人間でもbotでもかまわない)を送り込んで、AIで解析した結果を元に目標とする地域の人達の行動パターンに沿って必要な言葉を送り届ければ良い。
実際既にSNS等を利用した世論工作は国レベルで行われ、効果が証明されている。
SNSは基本地域ごとに違った言語が用いられているから、そこに障壁があった。
だが、「ablo」にはそれが無い。
世界がつながる。距離と時間の障壁がなくなり、何時誰とでもリアルタイムでコミュニケーションが出来る。
インターネットのおかげである意味素晴らしい世の中になったが、同時に悪用も素晴らしく容易になった。
「ablo」はその集大成だ。
どこの誰がこんなモノを作ったのか知らないが、現在のSNSがそうであるように「ablo」も悪用されると思う。