SSブログ

中国製の余計なもの [セキュリティ]

今年は、中国製のIT関連機器にスパイ活動のチップなどが埋め込まれているという、本当かウソかわからない報道があり、告発した者と告発された者との間で本当か嘘かの応酬があった。またこの告発を発端に一部でちょっとした騒動に発展し、アメリカはこれをキッカケにこれまで温存していた「中国製の機器を排除する」というカードを切った。

こうした「中国製は危ない」関連の情報について、私には真偽のほどはわからないが、少なくとも「実際にあり得る」と個人的に考えている。


この件に関して今日、こんな記事をみつけた。


“余計なもの”って何? 「Mate 20 Pro」の疑惑を晴らす
http://eetimes.jp/ee/articles/1812/14/news036.html#utm_source=ee-elemb&utm_campaign=20181218


この記事について最初に結論を言う。

「疑惑はまったく晴れていない。」

恐らくこの類の記事は所謂“ステマ”に類するものであり、背後には該当する製品を売る企業が存在する。
つまり、この記事はファーウエイに依頼されて書いた記事である可能性があるのだ。何故こんな事が言えるかというと、現在そういう記事を大手企業が書かせるという手法は極めて当たり前になっているからだ。
(疑惑を否定する声明なども同様に書かされている可能性がある。)


まあ内容としては記事を読む限り、分解して基盤に載っている部品を調べただけのようだが、中国側の動機と目的を考えるとこの程度で発見できるわけがない。

少なくとも過去にそのような例が発見されている以上、疑われる可能性がある自国の製品にバラしただけで見付かるようなスパイ機能などあり得ない。

そもそも今回疑惑の発端となったアメリカの企業で設計・中国の工場で製造される某サーバー用メインボードには、件のチップが積層基盤の中に埋め込まれていて発見は困難だったというシロモノだ。

もし私が、世界中で使われるネットワークの基幹製品や世界中で使われる通信端末(パソコンとかスマートフォン他各種IoT機器)にスパイ機能を付けるなら、チップのダイなどを電子顕微鏡などでリバースエンジニアリングしても容易に発見出来ない方法を使う。(詳細は説明しないが、アイデアはいくらでも浮かんでくる)


よって、ネタにされているファーウエイの「Mate 20 Pro」という製品の疑惑は、まったく晴れていないのである。


分解したら“余計なもの”が見つかった!?日本政府も「ファーウェイ排除」へ
https://www.fnn.jp/posts/00397920HDK


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。