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製造時にマルウェア搭載が当たり前になる [スマートフォン]

ZTE製品など数百種類ものAndroid端末のファームにアドウェアがプリインストール
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1123887.html


記事によると、ZTE製品などの中国製スマートフォンにアドウェア(マルウェアの一種で、その多くは広告などの機能以外にウィルスの侵入に利用するために作られる)がプリインストールされていたという。

被害地域はヨーロッパとアメリカの数カ国に跨っている。

このような例は過去にもあったが、今後は「製造時にマルウェア搭載が当たり前」になっていくという予感しかしない。何故なら、現在のスマートフォン業界はファームウェアの開発の多くを人件費の安い地域で活動する専門企業へのアウトソーシングに頼っているからで、ファームウェアの開発を発注した企業がマルウェアのインストールを監視しても、それを隠蔽する技術が常に進歩し続けている現在は監視そのものが無意味に近く、問題が発覚して初めてそれに気が付く事になるからだ。


今の所は中国企業の一部ブランドに限られているが、その内に世界中のあらゆるメーカー製スマートフォンもマルウェアが最初から搭載されるようになると私は思う。

なお、近年は問題が発覚してもあまり大きく取り沙汰されないような事例が多い。

なぜかと言えば、それはマルウェア開発のテストとして行われ、主にデータ収集目的である事が多いからだ。そして本番ともなれば、それはまず発見されることは無い。もし発見され対策が行われたとしても、それはすでに仕事が終わった後なのだ。


というわけで、現在の業界構造が変わらない限り、この問題は永遠に続くことだろう。


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