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DDR5は何時から使えるようになるのか? [ハードウェア]


パソコンに関する海外の記事をいち早く紹介してくれる北森瓦版に、DDR5に関するこのような投稿があった。


CadenceとMicronがDDR5 4400MHzのデモを行う―2019年リリース予定
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9359.html


この記事によると、DDR5では過去の発表にあった通り6400MHz動作までを見込んでいるということだ。(DDRメモリは信号の立ち上がりと立下りの2回カウントする場合があるので6400Mhzと書いたが、リンク先の過去記事では実際の周波数である3200Mhzと表記されている)

DDR5で6400Mhzというと、DDR4で3200Mhz、DDR3で1600Mhz、DDR2で800Mhz、DDRで400Mhz。

DRAMの動作周波数は全ての規格で200Mhzになる。


今の所、JEDECで規格化され市販に至ったDDR4メモリモジュールの最高動作周波数は2666Mhz。3200Mhzにはまだ及ばない。

オーバークロックモジュールでなら3200Mhzどころか4000Mhzを超えるものまで出ているが、動作電圧は1.2Vではなく1.35Vかそれ以上なので、これらは規格外の製品である。

1.2V動作のDDR4-3200メモリモジュールが出るのは、まだ当分先の話になるだろう。

DDR3の場合はDRAMの動作周波数が133Mhzのモジュールが出て1年余りでDRAMの動作周波数が200Mhzの製品まで出揃ったが、DDR4は2年以上経ってもまだ出る気配すらない事を考えると、DDR5でも動作周波数の向上にはかなり時間がかかる事になると思われる。

最悪の場合DDR4が3200Mhzに到達する前にDDR5が出て、DDR5も6400Mhzに達する前に次の規格へ移行なんて事もあり得る。


また、記事では2019年には製品の流通が始まると書かれているが、これはサーバー用であり、モジュールが4400MHzならばDRAMは133Mhz動作のチップが使われる。DDR4で言えばDDR4-2133クラスの周波数(データ転送は2倍)となり、CASレイテンシは20CLKを超えると思われる。当然Buffered DIMMであり、一般のパソコンでは使えない。

DDR4の例から考えると、DDR5が一般のパソコン用として普及するにはサーバー用が出てから2年以上後になると思われる。(DDR4のサーバー用は2013年、一般用は2015年から利用が始まった)

だが、転送速度が2倍となった関係でマザーボード側に設計の制約が科されるかもしれない。具体的には最低でも6層基盤が要求され、さらにDIMMスロットは最大2本となる可能性がある。
この事が普及を先延ばしにするかもしれない。

しかもこうした制約にも関わらず実際の製品が出るには、DRAMチップの性能向上を待つ必要が出てくる可能性も考えなければならない。
サーバー用の部品と比べ安価に製造しなければならない以上、そのしわ寄せを吸収する必要があるからだ。

そのためさらに普及が遅くなる要素を抱えていると言える。


以上の事から一般のパソコン用にDDR5のメモリモジュールが利用できるようになるのは、早ければ2021年後半、遅ければ2022年以降になると私は予想する。

当然、来年予定されているIntelのIceLakeやAMDのRyzen2はDDR4のまま、そしてその後最低でも2世代に渡ってDDR4が使用され続ける事になるだろう。

AMDのプラットフォームであるSocket AM4も、恐らくDDR5対応のCPUが出るまで使われ続ける事になる。


参考:

多様化でDRAMが変わる、メモリ階層が変わる
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/650009.html

次世代ハイエンドDRAM「DDR4」の全貌
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/589890.html

次世代のサーバー/ハイエンドPC向けDRAM「DDR5メモリ」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1076835.html



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貴重な「時間」をさらに無駄にさせます。 [OS]


Micro$oftの“Windowz10 April 2018 Update”(RS4)に関する記事が、まるで官製報道のようで笑える。


Windows 10 April 2018 Update を発表
https://blogs.windows.com/japan/2018/04/27/windows10_april_2018_update_announcing/


この記事にはこう書いてある。


“Windows 10 は(中略)皆様が大切にしていることのために使える貴重な「時間」をさらに作り出します。”


“貴重な「時間」をさらに作り出します。”(嘘)


今までWindowzがアップデートする度に無駄な時間を費やす事を強要されてきた。

そしてWindowz10は、かつてないほど時間の浪費を強いられるOSである。

しかも有料のOSでありながらOSに広告機能を内蔵していて、不要な機能やアプリケーションなどを削除しても半年ごとに強制で元に戻されるという、“貴重な「時間」をさらに無駄”にさせてくれるありがたぁ~いOS様なのである。


記事では時間を作り出す根拠として様々な機能の追加が挙げられているが、「タイムライン」は人間としての能力を損なうだけの“便利機能”であり、こんなモノに頼るようになったらそれこそ人として終わる。

「集中モード」など、そもそもそんなモノが必要になる事自体が間違っている事に誰も気付かないのだとしたら、それは人類の衰退を意味する。

少なくとも私にとっては不要であり、あっても時間の節約につながるようなシロモノではない。

まあこうした機能は利用者(少数派でありながら声が大きい者達)からの要望を元に作ったモノだろうが、本当にそれらが必要ならばそういう人は自分自身でそれが可能なアプリケーションを導入すればよい。不要な人にとっては無駄にメモリとCPUパワーを使って時間と電力まで浪費させる、迷惑以外のなにものでもないのだから。


もしMicro$oftが言葉通りのOSを作りたいのであれば、

OSとしての基幹部分(GUIと管理用の機能含む)を残して全ての無駄なアプリケーションを削除し、バグの修正とセキュリティアップデート以外のアップデートも行わず、可用性と安定性を極めるべきだ。



参考

Windows 10春の大型アップデートで変わったこと
https://news.mynavi.jp/article/compass-123/

複雑怪奇? Windows 10の大型更新とサポート期間を整理する
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1804/13/news024.html



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