RS4は4月30日だと [OS]
Windowz10 RS4の配信が、4月30日であると正式に発表されたようだ。
正直な気持ちとして来て欲しくないが、私にはこれを押し止める力など無い。
過去の大型アップデートはほとんどをWindows Insider Programで配布されたISOを用いて正式発表の前にテストしていたが、もうヤメだ。
しばらく様子を見てからテストしよう。
AMDの行方 [ハードウェア]
元AMDの著名CPUアーキテクトJim Keller氏がIntel入社
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1119519.html
かつてAMDでK7とK8及びZENの開発を行っていたJim Kellerが、Intelに入社した。
このKeller氏はCPUのアキ-キテクチャを開発していた人物であり、過去AMDが成功した3つのCPU、K7、K8、ZENの全てが彼の作品。(K10、Bulldozerは別の人が設計した)
そして昨年11月には、Radeonの開発を行っていたRaja KoduriもIntelに引き抜かれている。
Keller氏に関してはやることをやった後はさっさと他へ行く風来坊的なところがあり、ZENの開発が終わった2015年にAMDを退社しているが、今このような事態に至って改めて考えると、2015年にはすでにIntelより引き抜きの動きがあったのではないかと思わざるを得ない。
いずれにせよ、CPUとGPUの基本設計を行っていた二人がAMDを去ってIntelに入ったという事実は、今後両社の製品開発に多大な影響を与える事は必至。
今はZENの健闘によって上昇気流に乗っているAMDではあるが、Radeonがいまいちパッとしない状況もあって非常に先行きが不安になってしまう。
今はまだ大きな動きには至っていないが。
今から5年後には、AMDはこの二人が抜けた影響が、Intelにはこの二人が入った影響が、目に見える形になって現れているだろう。
チーフ・プロセッサ・アーキテクトがAMDを去る
http://www.hpcwire.jp/archives/9047
AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1090604.html
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1119519.html
かつてAMDでK7とK8及びZENの開発を行っていたJim Kellerが、Intelに入社した。
このKeller氏はCPUのアキ-キテクチャを開発していた人物であり、過去AMDが成功した3つのCPU、K7、K8、ZENの全てが彼の作品。(K10、Bulldozerは別の人が設計した)
そして昨年11月には、Radeonの開発を行っていたRaja KoduriもIntelに引き抜かれている。
Keller氏に関してはやることをやった後はさっさと他へ行く風来坊的なところがあり、ZENの開発が終わった2015年にAMDを退社しているが、今このような事態に至って改めて考えると、2015年にはすでにIntelより引き抜きの動きがあったのではないかと思わざるを得ない。
いずれにせよ、CPUとGPUの基本設計を行っていた二人がAMDを去ってIntelに入ったという事実は、今後両社の製品開発に多大な影響を与える事は必至。
今はZENの健闘によって上昇気流に乗っているAMDではあるが、Radeonがいまいちパッとしない状況もあって非常に先行きが不安になってしまう。
今はまだ大きな動きには至っていないが。
今から5年後には、AMDはこの二人が抜けた影響が、Intelにはこの二人が入った影響が、目に見える形になって現れているだろう。
チーフ・プロセッサ・アーキテクトがAMDを去る
http://www.hpcwire.jp/archives/9047
AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1090604.html
Pinnacle RidgeとはどんなCPUなのか [ハードウェア]
昨日4月19日午後10時に、日本国内での販売が解禁された“RYZEN 2000番台”こと“Pinnacle Ridge”。
製造プロセスが12LPに変わったものの、マイクロアーキテクチャ(CPUの設計図)の改良は無し、しかも基本動作周波数もほとんど同じと、1世代前のRYZEN 1000番台“Summit Ridge”と比較して一体何が違うのかよくわからないスペックだったのだが、各情報サイトのテスト記事を読むと意外にも性能差は大きかった。
まあベンチマークの結果などは専門のトコにおまかせして、ここではネット上に出回っている記事から拾い集めた情報を元に、何が変わったのかわかりやすくまとめてみる。
“Pinnacle Ridge”は“Summit Ridge”から多くの変更点があるが、性能に関わる重要な変更点のみを書くと
・製造プロセスが14LPPから12LPへ変更された(※重要:ダイサイズは同一)
・L1~L3まで全てのキャッシュ階層でアクセスレイテンシ(遅延)を低減(IPC向上)
・CPUの動的動作周波数制御や省電力制御を変更(一時的な動作周波数の最大値向上)
これらの改良によって実際の利用状況でどのような変化があったのか。それは以下の通り。
・前世代と比べ、平均して10%前後の性能向上
・キャッシュレイテンシの改善でIPCは競合のIntel製CPUに“ほぼ”追いついた
・消費電力が高負荷時で大幅上昇、低中負荷時は小幅上昇又は微減(条件により違う)
以上。
なお、“Pinnacle Ridge”はメインメモリの対応リストにDDR4-2933が追加されているが、AMDの説明ではメモリコントローラは一切手を入れていないらしい。これは12LP採用にともなって配線層に手が入った結果、信号の伝送マージンが増えたのではないかという仮説がある。だとしたら、より高クロックのメモリを利用できるようになる理由にはなる。
このメインメモリ周りについては書き始めると長くなるので、別に記事を書こうと思う。
他に変わった事といえば、性能と関係はないが販売価格が大幅に下がった。
初値の比較では2700Xが41000円前後と、64000円前後だった1800Xと比較して2万円以上安い。2600Xも1600Xの初値が33500円程度だったのが28100円前後と5000円以上安くなっていて、コストパフォーマンスは前世代と比べてかなり向上した。
しかも前世代は上位機種の一部でCPUクーラーが付属しなかったが、“Pinnacle Ridge”は全ての機種で付属する。
特に最上位の RYZEN7 2700Xには現在約8000円で単体販売されているWraith MAXの改良版である“Wraith Prism”(市場価値は60ドルらしい)が付属する事から、かなりお買い得感が増している。
ちなみに“Pinnacle Ridge”の販売開始に伴って、モデルナンバーは大きく整理された。“Pinnacle Ridge”が4種類しか無い事と、ハイエンドが2800ではなく2700である事もこれに関係し、「RYZEN7 2800Xが出る可能性は今の所無い」とAMDも明言している。
次は平均で1割にも及ぶ性能向上の理由について。
AMDの説明によると、IPCはキャッシュのレイテンシ改善で3%程度上がったという。
そしてターボコアやXFRによる最大動作周波数の向上に加え、さらにCPUの動的動作周波数制御の大きな変更により、前世代はXFRによるオーバークロックはCCX内で1コアのみの制限だったものが、その制限がなくなって全てのコアがXFRによるオーバークロック動作をするようになった。(ただしXFRはCPUの冷却が十分でないと効果を発揮できない)
キャッシュのレイテンシ改善と一時的な最大動作周波数の向上に加えXFRが全コア適用、この三つの要因によって、基本設計の変更を一切せずとも1割前後の性能向上が達成されたという事だが、おかげで非常に低いコストで1割の性能向上をもたらした事と引き換えに消費電力の増加を招いている。
これは12LPの採用で生まれるメリットを主に性能向上へ振り向けた事が理由で、通常は製造プロセスを微細化(或いは改良)すると消費電力の削減が見込めるのだが、AMDがCPU製造に利用している12LPの場合は諸事情でトランジスタの性能が14LPPと大差ないためにこのような結果になった模様。
要は若干のIPC向上とオーバークロック耐性が少し上がった(最大で4Ghz→4.35Ghz)だけ、というのが“Pinnacle Ridge”の正体であるようだ。
そんなわけで、今回AMDより新しく出た“Pinnacle Ridge”。
コストパフォーマンスは相変わらずIntelのそれを大きく上回り、実性能でも8コアと6コアの比較であるが最上位機種同士の比較でIntel製CPUに対しほぼ勝利を収め、これから新しくパソコンを組み立てる人にとっては非常に魅力的なCPUに仕上がっている。
一方で高負荷時の消費電力上昇はかなりのもので、少々扱いにくくなった。パソコンのケースが小さかったり、使用環境があまり冷却に向かない場合には注意が必要。
消費電力や熱の問題が気になる場合、絶対性能に拘らなければより安価で消費電力の低い前世代の“Summit Ridge”を選ぶのもアリだと思う。(流通在庫が残っている間しか買えないが。)
まあ、消費電力よりも性能だ!という人は迷わず“Pinnacle Ridge”。
長い物に巻かれると安心する人はIntelを買えばいいだろう。
参考記事:
AMDが12nmプロセスの第2世代Ryzenファミリを正式発表
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1118117.html
“Pinnacle Ridge”こと第2世代Ryzenで、CPUパワー競争はさらに過熱する
http://ascii.jp/elem/000/001/666/1666508/
Ryzen 7 2700X/Ryzen 5 2600Xレビュー
https://news.mynavi.jp/article/20180419-618959/
クロック向上で注目される第2世代Ryzenをベンチマーク
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1117989.html
Ryzen 7 2700Xを速攻OCレビュー! 競合比較で見えてくる新Ryzenのポテンシャル
http://ascii.jp/elem/000/001/665/1665993/
Ryzen 7 2700X,Ryzen 5 2600Xレビュー。
http://www.4gamer.net/games/300/G030061/20180419012/
Ryzen 7 2700X など第2世代 Ryzen ベンチマーク比較レビュー
https://www.pc-koubou.jp/magazine/2860
製造プロセスが12LPに変わったものの、マイクロアーキテクチャ(CPUの設計図)の改良は無し、しかも基本動作周波数もほとんど同じと、1世代前のRYZEN 1000番台“Summit Ridge”と比較して一体何が違うのかよくわからないスペックだったのだが、各情報サイトのテスト記事を読むと意外にも性能差は大きかった。
まあベンチマークの結果などは専門のトコにおまかせして、ここではネット上に出回っている記事から拾い集めた情報を元に、何が変わったのかわかりやすくまとめてみる。
“Pinnacle Ridge”は“Summit Ridge”から多くの変更点があるが、性能に関わる重要な変更点のみを書くと
・製造プロセスが14LPPから12LPへ変更された(※重要:ダイサイズは同一)
・L1~L3まで全てのキャッシュ階層でアクセスレイテンシ(遅延)を低減(IPC向上)
・CPUの動的動作周波数制御や省電力制御を変更(一時的な動作周波数の最大値向上)
これらの改良によって実際の利用状況でどのような変化があったのか。それは以下の通り。
・前世代と比べ、平均して10%前後の性能向上
・キャッシュレイテンシの改善でIPCは競合のIntel製CPUに“ほぼ”追いついた
・消費電力が高負荷時で大幅上昇、低中負荷時は小幅上昇又は微減(条件により違う)
以上。
なお、“Pinnacle Ridge”はメインメモリの対応リストにDDR4-2933が追加されているが、AMDの説明ではメモリコントローラは一切手を入れていないらしい。これは12LP採用にともなって配線層に手が入った結果、信号の伝送マージンが増えたのではないかという仮説がある。だとしたら、より高クロックのメモリを利用できるようになる理由にはなる。
このメインメモリ周りについては書き始めると長くなるので、別に記事を書こうと思う。
他に変わった事といえば、性能と関係はないが販売価格が大幅に下がった。
初値の比較では2700Xが41000円前後と、64000円前後だった1800Xと比較して2万円以上安い。2600Xも1600Xの初値が33500円程度だったのが28100円前後と5000円以上安くなっていて、コストパフォーマンスは前世代と比べてかなり向上した。
しかも前世代は上位機種の一部でCPUクーラーが付属しなかったが、“Pinnacle Ridge”は全ての機種で付属する。
特に最上位の RYZEN7 2700Xには現在約8000円で単体販売されているWraith MAXの改良版である“Wraith Prism”(市場価値は60ドルらしい)が付属する事から、かなりお買い得感が増している。
ちなみに“Pinnacle Ridge”の販売開始に伴って、モデルナンバーは大きく整理された。“Pinnacle Ridge”が4種類しか無い事と、ハイエンドが2800ではなく2700である事もこれに関係し、「RYZEN7 2800Xが出る可能性は今の所無い」とAMDも明言している。
次は平均で1割にも及ぶ性能向上の理由について。
AMDの説明によると、IPCはキャッシュのレイテンシ改善で3%程度上がったという。
そしてターボコアやXFRによる最大動作周波数の向上に加え、さらにCPUの動的動作周波数制御の大きな変更により、前世代はXFRによるオーバークロックはCCX内で1コアのみの制限だったものが、その制限がなくなって全てのコアがXFRによるオーバークロック動作をするようになった。(ただしXFRはCPUの冷却が十分でないと効果を発揮できない)
キャッシュのレイテンシ改善と一時的な最大動作周波数の向上に加えXFRが全コア適用、この三つの要因によって、基本設計の変更を一切せずとも1割前後の性能向上が達成されたという事だが、おかげで非常に低いコストで1割の性能向上をもたらした事と引き換えに消費電力の増加を招いている。
これは12LPの採用で生まれるメリットを主に性能向上へ振り向けた事が理由で、通常は製造プロセスを微細化(或いは改良)すると消費電力の削減が見込めるのだが、AMDがCPU製造に利用している12LPの場合は諸事情でトランジスタの性能が14LPPと大差ないためにこのような結果になった模様。
要は若干のIPC向上とオーバークロック耐性が少し上がった(最大で4Ghz→4.35Ghz)だけ、というのが“Pinnacle Ridge”の正体であるようだ。
そんなわけで、今回AMDより新しく出た“Pinnacle Ridge”。
コストパフォーマンスは相変わらずIntelのそれを大きく上回り、実性能でも8コアと6コアの比較であるが最上位機種同士の比較でIntel製CPUに対しほぼ勝利を収め、これから新しくパソコンを組み立てる人にとっては非常に魅力的なCPUに仕上がっている。
一方で高負荷時の消費電力上昇はかなりのもので、少々扱いにくくなった。パソコンのケースが小さかったり、使用環境があまり冷却に向かない場合には注意が必要。
消費電力や熱の問題が気になる場合、絶対性能に拘らなければより安価で消費電力の低い前世代の“Summit Ridge”を選ぶのもアリだと思う。(流通在庫が残っている間しか買えないが。)
まあ、消費電力よりも性能だ!という人は迷わず“Pinnacle Ridge”。
長い物に巻かれると安心する人はIntelを買えばいいだろう。
参考記事:
AMDが12nmプロセスの第2世代Ryzenファミリを正式発表
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1118117.html
“Pinnacle Ridge”こと第2世代Ryzenで、CPUパワー競争はさらに過熱する
http://ascii.jp/elem/000/001/666/1666508/
Ryzen 7 2700X/Ryzen 5 2600Xレビュー
https://news.mynavi.jp/article/20180419-618959/
クロック向上で注目される第2世代Ryzenをベンチマーク
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1117989.html
Ryzen 7 2700Xを速攻OCレビュー! 競合比較で見えてくる新Ryzenのポテンシャル
http://ascii.jp/elem/000/001/665/1665993/
Ryzen 7 2700X,Ryzen 5 2600Xレビュー。
http://www.4gamer.net/games/300/G030061/20180419012/
Ryzen 7 2700X など第2世代 Ryzen ベンチマーク比較レビュー
https://www.pc-koubou.jp/magazine/2860
NVIDIAは第二のIntelになるのか [ハードウェア]
AMD、“反競争的条件”や“ゲーマー税”を非難
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1117812.html
まあ、このネタは記事にするつもりはなかったが、AMDのこうした反応を見てやはり書く事にした。
最近のパソコン用ビデオカード市場は、事実上AMDとNVIDIAの2大ブランドに寡占されている。
かつてはS3や3dfxやMatroxなど、他にもいくつか独自にビデオチップを開発・生産する企業があって、それぞれ競い合っていたために他の選択肢があって楽しかった。
しかしその2社による寡占状態は、現在大きくバランスを崩しつつある。
それはNVIDIAのシェアがAMDを大きく上回って、独占に近付きつつある事だ。
こうなった原因の大半はAMDにある。数年前よりAMD製のGPUはNVIDIA製と比べて魅力が大きく減ってしまった。まるでかつての、Intel製CPUに対するAMD製CPUのように。
その結果、現在日本で売られているビデオカードの7割~8割はNVIDIA製のチップを使ったカードとなり、流通量が少ないからなのか、AMD製のGPUを使ったカードはかなり割高に感じる値段が付けられている。(割高な値付けがされているのは、NVIDIAの影響を否定できないかもしれない)
このような状況の中、NVIDIAはさらなる消費者の囲い込みを行い始めた。
NVIDIAがゲーミングブランドからAMDを締め出そうとしている「GeForce Partner Program」問題とは?
https://gigazine.net/news/20180327-nvidia-geforce-partner-program/
このGIGAZINEの記事を読めばわかる通り、NVIDIAからチップを買ってカードを生産する企業に対し、AMD製のチップを使ったカードを出来るだけ売らせないようにする働きかけを行っているのだ。
これはかつてIntelがパソコン製造販売会社に対し、AMD製のCPUを使ったパソコンを作らせないように働きかけた事と良く似ている。
この一件によって、私のNVIDIAに対する信頼は地に落ちた。
私はこれまで、純粋にNVIDIA製のGPUに対する性能と使い勝手を信頼して使い続けてきた。
だが、これからはもうNVIDIA製のGPUを使ったカードを選ぶ事は無いだろう。
参考:
2004年のPC業界を予想する
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0108/hot296.htm
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1117812.html
まあ、このネタは記事にするつもりはなかったが、AMDのこうした反応を見てやはり書く事にした。
最近のパソコン用ビデオカード市場は、事実上AMDとNVIDIAの2大ブランドに寡占されている。
かつてはS3や3dfxやMatroxなど、他にもいくつか独自にビデオチップを開発・生産する企業があって、それぞれ競い合っていたために他の選択肢があって楽しかった。
しかしその2社による寡占状態は、現在大きくバランスを崩しつつある。
それはNVIDIAのシェアがAMDを大きく上回って、独占に近付きつつある事だ。
こうなった原因の大半はAMDにある。数年前よりAMD製のGPUはNVIDIA製と比べて魅力が大きく減ってしまった。まるでかつての、Intel製CPUに対するAMD製CPUのように。
その結果、現在日本で売られているビデオカードの7割~8割はNVIDIA製のチップを使ったカードとなり、流通量が少ないからなのか、AMD製のGPUを使ったカードはかなり割高に感じる値段が付けられている。(割高な値付けがされているのは、NVIDIAの影響を否定できないかもしれない)
このような状況の中、NVIDIAはさらなる消費者の囲い込みを行い始めた。
NVIDIAがゲーミングブランドからAMDを締め出そうとしている「GeForce Partner Program」問題とは?
https://gigazine.net/news/20180327-nvidia-geforce-partner-program/
このGIGAZINEの記事を読めばわかる通り、NVIDIAからチップを買ってカードを生産する企業に対し、AMD製のチップを使ったカードを出来るだけ売らせないようにする働きかけを行っているのだ。
これはかつてIntelがパソコン製造販売会社に対し、AMD製のCPUを使ったパソコンを作らせないように働きかけた事と良く似ている。
この一件によって、私のNVIDIAに対する信頼は地に落ちた。
私はこれまで、純粋にNVIDIA製のGPUに対する性能と使い勝手を信頼して使い続けてきた。
だが、これからはもうNVIDIA製のGPUを使ったカードを選ぶ事は無いだろう。
参考:
2004年のPC業界を予想する
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0108/hot296.htm
良いのか悪いのか、Windows10 RS4出荷が無期延期に [OS]
私は今月早々にWindowz10 RS4のRTM版ISOファイルをダウンロードし、何時テストしようかと思っていたら、その後数日でバグにより引っ込められたという話を聞き、テストを先延ばしにしていた。
バグのレベルがどの程度深刻なのか知る由も無く、まあその内(数日中)には修正されて出るだろう、と思っていたのだが。
バグ問題でWindows 10春の大型アップデート「1803」配信開始に“待った”か
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1804/16/news083.html
というワケで、まだしばらくはお預けになった模様。
正直なところ、もうこのままバグの修正とセキュリティアップデートだけにして欲しいので、今しばらくRS3を使い続けられるという事がこんなにも安心感を生んでいる事に一時の幸せを感じている。
そもそもOSのアップデートが、こうも頻繁に起きるという事自体かなり異常だと思う。
Windowzほど巨大なプログラムの集合ともなれば、半年に一度の大きな変更を伴うアップデートなど、バグの修正だって満足に出来るはずがないのである。
昨今はMicro$oftに限らないが、とりあえず動いているからいいやレベルのソフトウェアを商品として売る事が当たり前になっている。ソフトウェアなのだから、バグがあって当たり前という認識が正当化されている。
だが実際には、商品として金を取れるレベルに達していないと思うモノが多すぎるワケで、Windowz10も永遠のα版から脱却する事は、業界(顧客である消費者も含む)の認識が今のままでは永遠に不可能。
ならば自分の身は自分で守るしかない。
まあ、私にはそれすらも満足に出来ないのだが。
オーバークロックメモリモジュール [ハードウェア]
Ryzenの2000系(Pinnacle Ridge)が4/19日に発売を控え、事前に出回った情報がパッとしないために発売解禁後に現物でのベンチマークがどうなのか、もやもやとする気持ちが消えない今日この頃。
このPinnacle Ridgeのメモリコントローラが正式にDDR4-2993対応となっているが、JEDECの規格で定められた1.2Vでの定格動作が保証されたメモリモジュールはDDR4-2666までしか存在せず、それ以上の動作周波数を謳うモジュールは全てオーバークロックメモリモジュール。
このオーバークロックメモリモジュールは一定条件下での動作が確認された動作周波数がスペックに書かれているが、全ての環境で必ずその動作周波数で動くとは限らない。同じスペックのモジュール同士での当たり外れもあって、期待通りの結果が得られない事も少なくない。
ZENコアを使うCPUは4コアが1単位となるモジュール(CCX)を“Infinity Fabric”というデータバスで接続しているが、コレがメモリコントローラの動作周波数に連動して速度が上がるので、高速なメモリを使えば使うほどCPUの性能を引き出せる。
またCCXに依存しないボトルネックもメモリの周波数が上がるほど緩和されるため、性能を求めるなら可能な限り高速なメモリモジュールを使いたいワケだ。
こうした中、定格ではDDR4-2666が現在の最高動作周波数のDDR4メモリモジュールであるが、世界的にCPUやメモリのオーバークロック競争がとても盛り上がりを見せている事もあって、オーバークロックメモリモジュールの開発が現在非常に盛んで、一昨年は精々DDR4-3200程度が最高だった市販のオーバークロックメモリモジュールも現在ではDDR4-4000を超える物も少なくはなく、私が確認したものではDDR4-4600動作(定格はDDR4-2133 1.2V、DDR4-4600動作は1.5V)のモジュールが最も高速に動作するものだった。
世界各地で行われているオーバークロック大会で、このDDR4メモリモジュールの動作速度最高記録はDDR4-5000を少し超えた辺りだったと記憶している。昨年暮れ辺りの情報なので現在はもう少し伸びているかもしれないが、これは特殊な方法で出した記録であって、しかも市販されているメモリモジュールの中からさらに高速に動作するものを選別して用いている。(トップのオーバークロッカーの中には、メモリモジュールメーカーが直接支援しているチームも存在する)
そこに来てこの情報だ。
ADATA、未発売のメモリモジュールでDDR4-5000の空冷駆動に成功
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1117031.html
記事によるとADATAの前にG.Skillがすでに空冷でDDR4-5000での動作を達成しているという。
これらは恐らくファンを用いた強制空冷だと思うが、それにしてもすごい。
記事の終わりには「すぐに発売できるものではないというが、DDR4-5000メモリをお店で入手できる日は徐々に近づいてきている」と書かれているので、その内店先に並ぶ時が来るのだろう。
しかしDDR4-5000といえば、理論上私が使うDDR4-2400の二倍以上の転送速度である。実際にはレイテンシの問題もあって2倍弱くらいの性能になると思うが、それが「買ってきてポン付け」で手に入る時代が来るとは。
CPUやマザーボードとの相性があるので、全てのパソコンでそれが可能なわけではないが、DDR4メモリモジュールの定格動作での速度が伸び悩む一方で、オーバークロックメモリモジュールの開発がここまで進んでいる事に驚く。
まあ、常用で安定性を望むパソコンには到底使用可能なものではないが、こうして限界への挑戦が積極的に行われる事が、定格でのメモリモジュール動作速度向上に貢献するのではないかと、淡い期待を持っている。
DDR4メモリはこう選ぶ
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-09-29
DDR4-2666メモリの販売が始まる
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-08-20
AGESA 1.0.0.6のDDR4 4000対応について考えてみる
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-05-26
DDR4のB1ガーバーとは何か
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-03-05
AMDの“Zen”と、HBM
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-05-08
このPinnacle Ridgeのメモリコントローラが正式にDDR4-2993対応となっているが、JEDECの規格で定められた1.2Vでの定格動作が保証されたメモリモジュールはDDR4-2666までしか存在せず、それ以上の動作周波数を謳うモジュールは全てオーバークロックメモリモジュール。
このオーバークロックメモリモジュールは一定条件下での動作が確認された動作周波数がスペックに書かれているが、全ての環境で必ずその動作周波数で動くとは限らない。同じスペックのモジュール同士での当たり外れもあって、期待通りの結果が得られない事も少なくない。
ZENコアを使うCPUは4コアが1単位となるモジュール(CCX)を“Infinity Fabric”というデータバスで接続しているが、コレがメモリコントローラの動作周波数に連動して速度が上がるので、高速なメモリを使えば使うほどCPUの性能を引き出せる。
またCCXに依存しないボトルネックもメモリの周波数が上がるほど緩和されるため、性能を求めるなら可能な限り高速なメモリモジュールを使いたいワケだ。
こうした中、定格ではDDR4-2666が現在の最高動作周波数のDDR4メモリモジュールであるが、世界的にCPUやメモリのオーバークロック競争がとても盛り上がりを見せている事もあって、オーバークロックメモリモジュールの開発が現在非常に盛んで、一昨年は精々DDR4-3200程度が最高だった市販のオーバークロックメモリモジュールも現在ではDDR4-4000を超える物も少なくはなく、私が確認したものではDDR4-4600動作(定格はDDR4-2133 1.2V、DDR4-4600動作は1.5V)のモジュールが最も高速に動作するものだった。
世界各地で行われているオーバークロック大会で、このDDR4メモリモジュールの動作速度最高記録はDDR4-5000を少し超えた辺りだったと記憶している。昨年暮れ辺りの情報なので現在はもう少し伸びているかもしれないが、これは特殊な方法で出した記録であって、しかも市販されているメモリモジュールの中からさらに高速に動作するものを選別して用いている。(トップのオーバークロッカーの中には、メモリモジュールメーカーが直接支援しているチームも存在する)
そこに来てこの情報だ。
ADATA、未発売のメモリモジュールでDDR4-5000の空冷駆動に成功
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1117031.html
記事によるとADATAの前にG.Skillがすでに空冷でDDR4-5000での動作を達成しているという。
これらは恐らくファンを用いた強制空冷だと思うが、それにしてもすごい。
記事の終わりには「すぐに発売できるものではないというが、DDR4-5000メモリをお店で入手できる日は徐々に近づいてきている」と書かれているので、その内店先に並ぶ時が来るのだろう。
しかしDDR4-5000といえば、理論上私が使うDDR4-2400の二倍以上の転送速度である。実際にはレイテンシの問題もあって2倍弱くらいの性能になると思うが、それが「買ってきてポン付け」で手に入る時代が来るとは。
CPUやマザーボードとの相性があるので、全てのパソコンでそれが可能なわけではないが、DDR4メモリモジュールの定格動作での速度が伸び悩む一方で、オーバークロックメモリモジュールの開発がここまで進んでいる事に驚く。
まあ、常用で安定性を望むパソコンには到底使用可能なものではないが、こうして限界への挑戦が積極的に行われる事が、定格でのメモリモジュール動作速度向上に貢献するのではないかと、淡い期待を持っている。
DDR4メモリはこう選ぶ
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-09-29
DDR4-2666メモリの販売が始まる
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-08-20
AGESA 1.0.0.6のDDR4 4000対応について考えてみる
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-05-26
DDR4のB1ガーバーとは何か
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-03-05
AMDの“Zen”と、HBM
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2015-05-08
ユーザープロファイル死亡遊戯 [OS]
今日は朝7時頃に知人の事務所より電話があって、Windowsを起動したらデスクトップにあったアイコンが全部消えていたのでなんとかして欲しい、と言われた。本人は仕事で使っていたファイルをデスクトップに置いていたらしく、それが消えたためにかなり慌てた様子であった。
私はこの現象が最近世界中で発生しているらしいという情報を知っていたので、恐らく同じ問題であると予想して即座に知人の事務所へ向かった。
実際現物を見ると、どうやらWindows updateの後にこの現象が起きたように見られた。そこで「システムの復元」でWindows updateの前に復元を試みた。するとデスクトップは元に戻ったため、暫定的に原因をWindows updateであると仮定し、Windows updateを再度当ててみるとデスクトップからは見事にアイコンが消えて、ゴミ箱と一部のアプリケーションのショートカットのみになってしまった。
これにより、この現象はWindows updateを実行した事によりなんらかの原因でユーザープロファイルが破壊されたものだと確信。
レジストリの編集で復旧を行う事にした。
復旧手段の詳しい情報は以下を参照。
"ユーザー プロファイル サービスによるログオンの処理に失敗しました" エラー メッセージが表示される
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/947215/you-receive-a-the-user-profile-service-failed-the-logon-error-message
以下、私が実際に行った作業。
1.レジストリエディタにて、以下のレジストリを開く。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
2.S-1-5-で始まる長い数のキーを確認する。
“S-1-5-(中略).bak”キー内の“ProfileImagePath”が、正しいユーザー名のディレクトリ
になっている事を確認する。
3.“S-1-5-(以下略)”と“S-1-5-(中略).bak”の名前を入れ替える。
.bakが付いていない方の末尾へ適当に.abcなどと付け加え、.bakが付いている方の.bakを
削除し、付いていない方の付け加えたものと入れ替える。
※単に.bakが付いていないキーを削除し、.bakが付いているキーの名前から.bakを消す
だけでも良いと思うが、念のために誤ったユーザープロファイルのキーも残している。
4.キー名を変更し終わったら、.bakを消した方のキー内の以下の項目を変更する。
a.“RefCount”の値を0に変更(元々0の場合はそのままで良い)
b.“State”の値を0に変更(元々0の場合はそのままで良い)
これらの操作が終わったら、Windowsを再起動してデスクトップが元に戻っている事を確認する。
以上の操作が終わった後、念のためシステムディスクのバックアップを行った。
そして仕事の依頼主に復旧した内容に問題が無いか確認を取ってもらって、作業を終えた。
それにしても、このような問題がWindows updateによって引き起こされるなど一体どういう事なのか。
Windowsのこうした障害に対する知識が無い者であれば、デスクトップ上のファイルが消えたと勘違いするだろうし、また復旧の手段もわからないので途方に暮れる事だろう。
ましてや、朝っぱらから仕事に使っているパソコンがこのような状態になれば、出社早々に何も出来なくなってしまう。
今回は私が即座に対応したので、依頼主は今日の仕事をなんとか始められたわけだが。
ちなみに今回の問題は現象が発現する条件がまちまちで、Windows updateがきっかけで起きるとは限らないようだ。
私はこの現象が最近世界中で発生しているらしいという情報を知っていたので、恐らく同じ問題であると予想して即座に知人の事務所へ向かった。
実際現物を見ると、どうやらWindows updateの後にこの現象が起きたように見られた。そこで「システムの復元」でWindows updateの前に復元を試みた。するとデスクトップは元に戻ったため、暫定的に原因をWindows updateであると仮定し、Windows updateを再度当ててみるとデスクトップからは見事にアイコンが消えて、ゴミ箱と一部のアプリケーションのショートカットのみになってしまった。
これにより、この現象はWindows updateを実行した事によりなんらかの原因でユーザープロファイルが破壊されたものだと確信。
レジストリの編集で復旧を行う事にした。
復旧手段の詳しい情報は以下を参照。
"ユーザー プロファイル サービスによるログオンの処理に失敗しました" エラー メッセージが表示される
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/947215/you-receive-a-the-user-profile-service-failed-the-logon-error-message
以下、私が実際に行った作業。
1.レジストリエディタにて、以下のレジストリを開く。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
2.S-1-5-で始まる長い数のキーを確認する。
“S-1-5-(中略).bak”キー内の“ProfileImagePath”が、正しいユーザー名のディレクトリ
になっている事を確認する。
3.“S-1-5-(以下略)”と“S-1-5-(中略).bak”の名前を入れ替える。
.bakが付いていない方の末尾へ適当に.abcなどと付け加え、.bakが付いている方の.bakを
削除し、付いていない方の付け加えたものと入れ替える。
※単に.bakが付いていないキーを削除し、.bakが付いているキーの名前から.bakを消す
だけでも良いと思うが、念のために誤ったユーザープロファイルのキーも残している。
4.キー名を変更し終わったら、.bakを消した方のキー内の以下の項目を変更する。
a.“RefCount”の値を0に変更(元々0の場合はそのままで良い)
b.“State”の値を0に変更(元々0の場合はそのままで良い)
これらの操作が終わったら、Windowsを再起動してデスクトップが元に戻っている事を確認する。
以上の操作が終わった後、念のためシステムディスクのバックアップを行った。
そして仕事の依頼主に復旧した内容に問題が無いか確認を取ってもらって、作業を終えた。
それにしても、このような問題がWindows updateによって引き起こされるなど一体どういう事なのか。
Windowsのこうした障害に対する知識が無い者であれば、デスクトップ上のファイルが消えたと勘違いするだろうし、また復旧の手段もわからないので途方に暮れる事だろう。
ましてや、朝っぱらから仕事に使っているパソコンがこのような状態になれば、出社早々に何も出来なくなってしまう。
今回は私が即座に対応したので、依頼主は今日の仕事をなんとか始められたわけだが。
ちなみに今回の問題は現象が発現する条件がまちまちで、Windows updateがきっかけで起きるとは限らないようだ。
もういまさらだ [セキュリティ]
コラム:米議会が問うべきフェイスブックの問題点
https://jp.reuters.com/article/facebook-privacy-breakingviews-idJPKBN1HH0X5
フェイスブック利用者の個人情報が第三者の手に渡り、米大統領選挙に影響を与える使われ方をした問題により、現在アメリカでは様々な議論が起きているようだ。
この問題に対し規制をかけるべきという意見もあるが、このような事態に至って規制などなんの効力も持たないと私は思う。(なんの効力を持たないとしても、なんらかの手を打たなければ状況が悪化する速度が上がってしまう。つまり何もする必要が無いわけではない)
現在EU加盟国で近々発効するGDPRについて世界中の企業がその対応に追われているが、これもまた十分な効力を持たないと私は考えている。効果があるとしても、それは氷山の一角に対してのみになるだろう。
全ての情報は、いまやいとも簡単に集積され、集積された情報は一瞬で世界中をめぐる。
これをどうやって防ぐのか。
情報を守るためのセキュリティ対策は、今や水に濡れた紙も同然だ。
何故なら、ある問題に対し何か有効な手段があったとしても、全ての人に同じレベルのセキィリティ対策を実行させる事は不可能だからだ。
そして一人でもセキュリティの壁に穴となるような者が存在すれば、蟻の穴から堤防が決壊するような事態になる事は、過去の例により繰り返し証明されている。
始末に負えないのは、ほとんどのコンピュータ利用者が使う、OSを含むソフトウェアそのものがセキュリティの穴となっている事で、それらを作るプログラマーがただの一人でもセキュリティリスクを生じさせるコードを納品しただけで、全てのセキュリティ対策が水泡に帰す現実である。
さらに、それに輪をかけているのが、一般の消費者達のセキュリティリスクに対する無知と無関心だ。
フェイスブックの例で言えば、情報の漏洩元となった利用者達は、何故自らその情報を差し出すようなマネをしたのか。件の性格診断アプリは、個人情報を収集すると謳っていたのにも関わらずだ。
このような行為は、現在スマートフォンを利用するほとんど全ての人が、意識して、或いは無意識に行っている行為である。
もはや自分の個人情報すら、他人の無意識な行動でダダ漏れとなる現在。(しかも虚偽の情報が事実として拡散する事すらある。)
もう、何をどのような手段で対策しようとも、漏れるものは漏れ、その情報は第三者にかき集められて、様々な犯罪、或いは犯罪的行為に利用される事を防ぐ事は出来ないだろう。
https://jp.reuters.com/article/facebook-privacy-breakingviews-idJPKBN1HH0X5
フェイスブック利用者の個人情報が第三者の手に渡り、米大統領選挙に影響を与える使われ方をした問題により、現在アメリカでは様々な議論が起きているようだ。
この問題に対し規制をかけるべきという意見もあるが、このような事態に至って規制などなんの効力も持たないと私は思う。(なんの効力を持たないとしても、なんらかの手を打たなければ状況が悪化する速度が上がってしまう。つまり何もする必要が無いわけではない)
現在EU加盟国で近々発効するGDPRについて世界中の企業がその対応に追われているが、これもまた十分な効力を持たないと私は考えている。効果があるとしても、それは氷山の一角に対してのみになるだろう。
全ての情報は、いまやいとも簡単に集積され、集積された情報は一瞬で世界中をめぐる。
これをどうやって防ぐのか。
情報を守るためのセキュリティ対策は、今や水に濡れた紙も同然だ。
何故なら、ある問題に対し何か有効な手段があったとしても、全ての人に同じレベルのセキィリティ対策を実行させる事は不可能だからだ。
そして一人でもセキュリティの壁に穴となるような者が存在すれば、蟻の穴から堤防が決壊するような事態になる事は、過去の例により繰り返し証明されている。
始末に負えないのは、ほとんどのコンピュータ利用者が使う、OSを含むソフトウェアそのものがセキュリティの穴となっている事で、それらを作るプログラマーがただの一人でもセキュリティリスクを生じさせるコードを納品しただけで、全てのセキュリティ対策が水泡に帰す現実である。
さらに、それに輪をかけているのが、一般の消費者達のセキュリティリスクに対する無知と無関心だ。
フェイスブックの例で言えば、情報の漏洩元となった利用者達は、何故自らその情報を差し出すようなマネをしたのか。件の性格診断アプリは、個人情報を収集すると謳っていたのにも関わらずだ。
このような行為は、現在スマートフォンを利用するほとんど全ての人が、意識して、或いは無意識に行っている行為である。
もはや自分の個人情報すら、他人の無意識な行動でダダ漏れとなる現在。(しかも虚偽の情報が事実として拡散する事すらある。)
もう、何をどのような手段で対策しようとも、漏れるものは漏れ、その情報は第三者にかき集められて、様々な犯罪、或いは犯罪的行為に利用される事を防ぐ事は出来ないだろう。
NETGEAR GS108Eのファームウェアアップデート [ネットワーク]
私は屋内のローカルエリア・ネットワーク(以降LAN)に、NETGEARのスイッチングハブを好んで使っている。
現在自宅で使っている製品はGS108E,GS105の2製品で、GS108Eは「アンマネージプラス」という製品カテゴリーに属する。
LANのハブには、大雑把に分類すると単純に配線を分岐するだけの「リピ-トハブ」、宛先のIPアドレスのみにパケットを配信する仕分け機能が付いた「スイッチングハブ」の2種類がある。まだ10BASE-Tが一般だった頃は安価なハブのほとんどがリピートハブだったが、100BASE-TXの製品価格が下がりパソコンにLANポートの搭載が当たり前になった頃から、安価なハブもスイッチングハブに切り替わっていった。
そして時が経ち、さらに高速なギガビットLANが当たり前にパソコンに搭載されるようになると、安価なハブも全てがスイッチングハブになっていった。
かつて100BASE-TX用の8ポートスイッチングハブが19,800円で新聞の折り込みチラシの目玉商品として載っているのを発見して、あまりの安さに飛び付いた事がある私としては、同じ8ポートで速度が10倍になったギガビットハブが3,000円以下で買えるのを見ると時代の変化というものを実感せざるを得ない。
だがこのような時代になっても、一般向けの安価なスイッチングハブは普通、単にパケットの仕分けをする機能しか持たない。
何故なら一般家庭やSOHOと略される小規模な事務所ではこれ以上の機能など不要であるからだ。当然、あっても一般には需要がほとんどない機能のために、機能を実現するためのソフトウェアとそれを動かすために必要な高速なCPUをスイッチングハブ内蔵するとなると、それはそのまま製品価格の上昇に直結するから、これまではスイッチ以外の機能を搭載するハブは大規模なLANを構築するための業務用機器に限られた。
しかし、インターネットへ接続する機器がいわゆる「パソコン」だけではなくなり、携帯電話(スマートフォン)やネットワークに接続する機能を持つゲーム機などにまで広がると、同じ建物の中で小規模なLANを構築する場合、接続する機器、或いは部屋や部署ごとにパケットの流れを規制したい場合が出るケースが出るようになった。
例えば家の中で仕事用のデータが入ったパソコンを使いたい場合、自分用のパソコンが、家族が使うパソコンやゲーム機などと同じネットワーク内にある場合セキュリティ上不都合な時がある。こういう場合にスイッチングハブで物理的なLANの配線を共有しながら、接続ポートごとにグループ分けをしてグループごとの通信を遮断する機能があれば、LANの配線を物理的に分割してインターネットの契約を家族用と自分用にわざわざ二つ契約する必要がなく便利だ。
NETGEARの“アンマネージプラス”と呼ばれる製品群のスイッチングハブには、このように物理的な配線を共有しながら仮想的にネットワークを分割する“VLAN”という機能が存在する。(一方で単にアンマネージスイッチと呼ばれる製品群は、単にパケットの仕分けしか出来ない普通のスイッチングハブである。)
このような機能は以前業務用の非常に高価なハブにしか搭載されなかったが、現在では1万円以下で買える安価な製品にも搭載されるようになった。
というわけで、私は自室にあるパソコンとNAS用にGS105を、そこからGS108Eに接続、GS108Eはインターネットに接続するルーターと、他の家族が使用するパソコンや無線LANの親機を接続して、自室とそれ以外のLANを分割している。
左右のネットワークはVLANによって隔離されているが、双方ともインターネットに接続できる。
このGS108Eが持つVLAN機能のおかげで、従来は自室内で重要なファイルのやりとりにファイル共有が利用し辛かったのが、NASになんでも放り込む事が出来るようになって非常に重宝するようになった。
前置きがかなり長くなったが、今回このGS108Eのファームウェアがアップデートしたという情報を見つけたので、アップデートを行った。
アップデート前
アップデート後
アップデート後はユーザーインターフェイスの言語が英語から日本語になった以外、とくに何か変わったわけではない。
今までGS108Eのユーザーインターフェイスが英語で困った事は無いが、やはり日本語で表示されている方が安心する。
今後設定変更などなければ、この設定画面を出すこともないだろう。
ネットギアの法人向けスイッチに日本語版ファームウェアを適用する
http://ascii.jp/elem/000/001/656/1656142/?pickup=4
NETGEAR GS108E
https://www.netgear.jp/products/details/GS108E.html
現在自宅で使っている製品はGS108E,GS105の2製品で、GS108Eは「アンマネージプラス」という製品カテゴリーに属する。
LANのハブには、大雑把に分類すると単純に配線を分岐するだけの「リピ-トハブ」、宛先のIPアドレスのみにパケットを配信する仕分け機能が付いた「スイッチングハブ」の2種類がある。まだ10BASE-Tが一般だった頃は安価なハブのほとんどがリピートハブだったが、100BASE-TXの製品価格が下がりパソコンにLANポートの搭載が当たり前になった頃から、安価なハブもスイッチングハブに切り替わっていった。
そして時が経ち、さらに高速なギガビットLANが当たり前にパソコンに搭載されるようになると、安価なハブも全てがスイッチングハブになっていった。
かつて100BASE-TX用の8ポートスイッチングハブが19,800円で新聞の折り込みチラシの目玉商品として載っているのを発見して、あまりの安さに飛び付いた事がある私としては、同じ8ポートで速度が10倍になったギガビットハブが3,000円以下で買えるのを見ると時代の変化というものを実感せざるを得ない。
だがこのような時代になっても、一般向けの安価なスイッチングハブは普通、単にパケットの仕分けをする機能しか持たない。
何故なら一般家庭やSOHOと略される小規模な事務所ではこれ以上の機能など不要であるからだ。当然、あっても一般には需要がほとんどない機能のために、機能を実現するためのソフトウェアとそれを動かすために必要な高速なCPUをスイッチングハブ内蔵するとなると、それはそのまま製品価格の上昇に直結するから、これまではスイッチ以外の機能を搭載するハブは大規模なLANを構築するための業務用機器に限られた。
しかし、インターネットへ接続する機器がいわゆる「パソコン」だけではなくなり、携帯電話(スマートフォン)やネットワークに接続する機能を持つゲーム機などにまで広がると、同じ建物の中で小規模なLANを構築する場合、接続する機器、或いは部屋や部署ごとにパケットの流れを規制したい場合が出るケースが出るようになった。
例えば家の中で仕事用のデータが入ったパソコンを使いたい場合、自分用のパソコンが、家族が使うパソコンやゲーム機などと同じネットワーク内にある場合セキュリティ上不都合な時がある。こういう場合にスイッチングハブで物理的なLANの配線を共有しながら、接続ポートごとにグループ分けをしてグループごとの通信を遮断する機能があれば、LANの配線を物理的に分割してインターネットの契約を家族用と自分用にわざわざ二つ契約する必要がなく便利だ。
NETGEARの“アンマネージプラス”と呼ばれる製品群のスイッチングハブには、このように物理的な配線を共有しながら仮想的にネットワークを分割する“VLAN”という機能が存在する。(一方で単にアンマネージスイッチと呼ばれる製品群は、単にパケットの仕分けしか出来ない普通のスイッチングハブである。)
このような機能は以前業務用の非常に高価なハブにしか搭載されなかったが、現在では1万円以下で買える安価な製品にも搭載されるようになった。
というわけで、私は自室にあるパソコンとNAS用にGS105を、そこからGS108Eに接続、GS108Eはインターネットに接続するルーターと、他の家族が使用するパソコンや無線LANの親機を接続して、自室とそれ以外のLANを分割している。
左右のネットワークはVLANによって隔離されているが、双方ともインターネットに接続できる。
このGS108Eが持つVLAN機能のおかげで、従来は自室内で重要なファイルのやりとりにファイル共有が利用し辛かったのが、NASになんでも放り込む事が出来るようになって非常に重宝するようになった。
前置きがかなり長くなったが、今回このGS108Eのファームウェアがアップデートしたという情報を見つけたので、アップデートを行った。
アップデート前
アップデート後
アップデート後はユーザーインターフェイスの言語が英語から日本語になった以外、とくに何か変わったわけではない。
今までGS108Eのユーザーインターフェイスが英語で困った事は無いが、やはり日本語で表示されている方が安心する。
今後設定変更などなければ、この設定画面を出すこともないだろう。
ネットギアの法人向けスイッチに日本語版ファームウェアを適用する
http://ascii.jp/elem/000/001/656/1656142/?pickup=4
NETGEAR GS108E
https://www.netgear.jp/products/details/GS108E.html
自動運転で、やっとこのような記事が出た [クルマ]
私のように、現在の自動運転の技術が幼稚な段階を脱していないと認識していた人は、私以外にも居ると思う。根拠も無く、ただ単に危ないとか信じられないと考えている人は論外であり、私と同じ考えを持っている人達には含まないので注意。
だが、ほとんどの人はそうは思っていなかったはずだ。
そのほとんどの人が持つ間違った認識を正す記事が、ロイターに掲載されていた。
技術も人も未熟な自動運転、ウーバーとテスラの事故で露呈
https://jp.reuters.com/article/self-driving-cars-idJPKCN1HC150
かつてここまではっきりと書いた記事は無かったと思う。
まあ、私が知らないだけであったのかもしれないが。
また同様の記事でも、根拠の無いカルト教団の主張のような、危機意識を煽るだけの読む価値の無い記事はたくさんあったかもしれない。
とにかく、やっとこういう記事が出たという事にほっとしている。
ただこのような記事が世の中にどの程度影響があるのかというと、ほとんど無いような気もするが。
自動運転の自動車について、浮かれた気分で色々考えていた人は、まだまだ知らない現実が多いということを認識して欲しいと思う。
だが、ほとんどの人はそうは思っていなかったはずだ。
そのほとんどの人が持つ間違った認識を正す記事が、ロイターに掲載されていた。
技術も人も未熟な自動運転、ウーバーとテスラの事故で露呈
https://jp.reuters.com/article/self-driving-cars-idJPKCN1HC150
かつてここまではっきりと書いた記事は無かったと思う。
まあ、私が知らないだけであったのかもしれないが。
また同様の記事でも、根拠の無いカルト教団の主張のような、危機意識を煽るだけの読む価値の無い記事はたくさんあったかもしれない。
とにかく、やっとこういう記事が出たという事にほっとしている。
ただこのような記事が世の中にどの程度影響があるのかというと、ほとんど無いような気もするが。
自動運転の自動車について、浮かれた気分で色々考えていた人は、まだまだ知らない現実が多いということを認識して欲しいと思う。